>>583
(海理音総合病院。集中治療室へと入れられた鏡果穂)
鏡果穂『・・・』
283P「カホ・・・(窓の外で項垂れる音葉」
桜庭「ヤマは越えた、だが・・・」
283P「・・・」
桜庭「あの『義手』には『変身』する以上に色々と詰められていたようだ・・・」
283P「はっ・・・!」
ナイ神父『変身どころか、生命さえ維持出来まい・・・!』
283P「そういう事かよ・・・!」
桜庭「何か、手を打たなくては目を覚ます前に・・・」
283P「だとしても、こんな形で・・・」
「逝かせてしまう訳にはいかないだろう・・・?」
・・・
ナイア『しかし、やられてしまいましたね。当分、表は任せましたよ。「私」から独立してしまった「存在」さん・・・』
ナイ神父融合体「お任せください、ナイア様・・・」
ナイア『しかし、アナタ程の腕前があれば探偵さんも倒せたのでは・・・?』
ナイ神父融合体「それはどうでしょうな。ただ・・・」
ナイア『ただ・・・?』
ナイ神父融合体「『あの者』が『この世界』に居ないというのは大きかったですよ・・・」ニヤリ
・・・
283P「池袋博士・・・?」
鏡晶葉「探偵よ、お前は何かおかしいとは思わなかったのか・・・?」
283P「すいません、皆目検討が・・・」
鏡晶葉「科学者としてだったら叱責していたが、今のお前は探偵で父親だ・・・(タブレットを取り出す音葉」
283P「それは・・・?」
鏡晶葉「我々(県立研究都市)は『研究業務』の他に『街の守護』を司っている・・・」
283P「はぁ・・・?」
鏡晶葉「故に街の至るところに『監視カメラ』を設置し、各自治体と連携して『悪意・敵意』に備えているんだ・・・」
283P「だから、的確なタイミングで連絡が・・・」
鏡晶葉「そして、今回の戦いで『鏡の小宮果穂』に違和感がある事にたどり着いた・・・」
283P「違和感・・・?」
続く