THE IDOLM@STER(2005)
シリーズの原点たるアーケードゲーム、いわゆるアケマスのそれと同じ名を持つテーマ曲。一定のランク以上でプロデュースを終えた際のエンディング曲としても使用されている。
華やかな芸能界・アイドルの世界を舞台としたゲームの主題歌なわけだが、いざ聞いてみるとやれ遊ぶ暇がないだの海に連れていけだのといったぼやきに要求、自分は他者より優れているのだという自意識を匂わせる物言いなど目の前で聞かされたら苦笑いを禁じ得ないような"イヤな女"を思わせる歌詞が大半を占めている。
しかしそれは同時に「アイドルマスター」の世界においてプロデューサー、つまり裏方の人間である我々に対し、そういった女のナマの側面も踏まえたうえで個性もクセも我も強いアイドルたちをなだめ、褒めそやし、誤魔化しながらどうにかこうにか導いていくことが使命であると再認識させてくれる。
アイドルが華やかで美しいのはファンの前、ステージの上での話。我々プロデューサーはその輝きを育て、守るべく影に日向に駆け回り、這いつくばって全力を捧げるのである。
かわいいくてきれいなだけでは終わらない、「アイマス」の変わらぬ理念がこの曲の中にある。
※個人的には最後に爆発音が入らずスッ…と終わる初期M@STER VERSIONが好み