それからの出来事()
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【ミリSS】エミリー「貴音さま♡」 まつり「………」
1 :
P様
2020/05/27 21:44:10
ID:B3fGLGWYCE
※タイトル詐欺(?)な、マイペースネタSSです
まつり「朋花ちゃん、美也ちゃん、一大事なのです!」
朋花「それは困りましたね~。……こういう手はどうですか~」パチッ
美也「なんと~。そういう攻め方でくるとは~。では、こうですな~」パチッ
朋花「なるほど、これは簡単に崩せそうにありませんね~」パチッ
美也「そうくると思っていましたよ~、むふふ」パチッ
朋花「ふふっ、さすがの読みですね~」パチッ
2 :
兄(C)
2020/05/27 21:44:35
ID:B3fGLGWYCE
まつり「2人とも、将棋を打っている場合じゃないのです!」
美也「おや~? まつりちゃん、将棋は打つものではなく指すものですよ~?」
朋花「囲碁と混同しておられるのでしょう~」
まつり「むむむ……それより、聞いてほしいことがあるのです! 一旦、勝負はおあずけなのです!」
朋花「何がどうしたと言うんですか~? 対局に水を差すような真似、くだらない話では許しませんからね~?」
まつり「エミリーちゃんのことなのです!」
3 :
お兄ちゃん
2020/05/27 21:44:48
ID:B3fGLGWYCE
朋花「エミリーちゃん? それを先に言ってください~。美也さん、すみませんが、ここはまつりさんの話を聞くことにしましょう~」
まつり「熱い手のひら返しなのです! 贔屓なのです!」
美也「それでエミリーちゃんがどうしたんですか~?」
まつり「かくかくしかじかふわふわですです……なのです」
美也「なんと~。つまり、エミリーちゃんが貴音さんを慕っているのをまつりちゃんは気に入らないということですか~」
朋花「存外、まつりさんは心の狭い方だったのですね~。肩幅は広いのに……」
4 :
あなた様
2020/05/27 21:44:59
ID:B3fGLGWYCE
まつり「気に入らない、なんて言っていないのです! 勝手にまつりのイメージダウン戦略に努めないでほしいのです!」
朋花「冗談はさておき、何もエミリーちゃんの貴音さんへの敬慕は今に始まったことではありませんよね~?」
美也「そうですね~。聞くところ、食事に関しても参考にしているらしいですよ~」
朋花「食べ過ぎなければいいのですが~」
美也「お~、食べると言えば、先日、散歩していたときにですね~、いかにも穴場な甘味処を見つけまして~」
朋花「本当ですか~? では、折りを見ていっしょに行くと致しましょう~」
美也「楽しみですな~♪」
5 :
プロデューサークン
2020/05/27 21:45:16
ID:B3fGLGWYCE
まつり「朋花ちゃん、美也ちゃん。自然な流れで話を逸らさないでほしいのです。まつりは、そろそろ冷静さを欠こうとしているのですよ?」
朋花「……察するに、まつりさんはエミリーちゃんともっと仲良くなりたいと思っているんですよね~?」
まつり「ざっつらいとなのです。でも、どうして微妙に呆れ顔なのです?」
美也「まつりちゃんとエミリーちゃんの仲の良さは充分に知っているからですよ~」
朋花「ええ。そんなことで今更、妬くような必要ないと思いますね~」
まつり「ほ? 朋花ちゃんだって、心当たりがあるはずなのです」
朋花「何のことかわかりませんね~? 説明してくださいますか~?」
6 :
P殿
2020/05/27 21:45:30
ID:B3fGLGWYCE
まつり「たとえば―――控え室でエレナちゃんが美也ちゃんに後ろからいきなり抱き着いて、『ミヤ! 今日はいい天気だから、外に遊びにいこうヨー!』って言うのを見て、きっと朋花ちゃんは羨ましく感じたに違いないのです! 自分もあんな風に美也ちゃんや、他のアイドルを気軽に遊びに誘えたら、と。どうなのです?」
朋花「………。とりあえずエレナさんの声マネはあまりに似ていないので二度としないでくださいね~」
美也「私からもお願いします~」
まつり「ひ、ひどいのです! まつり、もう、うるうるなのです」
朋花「そもそもエミリーさんとまつりさん間のことを、私たちに相談されても―――」
美也「では、将を射んと欲すれば先ず馬を射よ、ですよ~」
7 :
バカP
2020/05/27 21:45:45
ID:B3fGLGWYCE
まつり「ほ?」 朋花「え?」
美也「これまでと別のアプローチをするとしたらですね~、エミリーちゃんと仲の良い子と親しくなることで、エミリーちゃんの新たな一面に出逢えるかもしれませんね~」
まつり「ふむふむ……美也ちゃん、ありがとうなのです。頼りになるのです。どこかのお団子とは違うのです」
美也「私も心当たりがありましたから~」
朋花「エミリーちゃんと仲のいい人というと、まつりさん、貴音さんを除けば……たとえば紬さんや雪歩さんでしょうか~」
まつり「たしかにその2人も大和撫子認定されているのです。他で言うと、星梨花ちゃんや、それに伊織ちゃんもいるのです」
美也「そして朋花ちゃんですよね~? 花咲夜で活動していましたな~」
8 :
あなた様
2020/05/27 21:45:57
ID:B3fGLGWYCE
まつり「ひとまず、まつりと年のそう離れていない、雪歩ちゃんと紬ちゃんをあたってみることにするのです」
美也「全力タックルですな~」
朋花「あたるというのは、そういう意味では……。まつりさんに全力で突進されたら、無事では済みませんよ~」
まつり「ほ? 朋花ちゃん、姫を何だと思っているのです?」
朋花「もちろん、大切な仲間の1人ですよ~? そうですよね~、美也さん」
美也「はい~、もちろんですな~」
まつり「2人とも、そういう台詞は将棋盤に向き直る前に、言ってほしかったのです」
9 :
我が下僕
2020/05/27 21:46:08
ID:B3fGLGWYCE
まつり(というわけで、まずは雪歩ちゃんとパーフェクトコミュニケーションをしてみせるのです)
まつり「雪歩ちゃん、雪歩ちゃん。姫、雪歩ちゃんにおすすめの漫画を持ってきたのです」
雪歩「え? わ、私なんかのために? え、えっとありがとうございますぅ」
まつり「どれでも好きなだけ借りていいのです! さあ、選んでほしいのです!」
雪歩「えーっと………あ、あの、怖い男の人が表紙になっているの多くないですかぁ…?」
まつり「ずばり、任侠・極道・裏社会特集なのです!」
雪歩「え、えぇ……。萩原組は健全な建設会社ですぅ!」
10 :
プロデューサークン
2020/05/27 21:46:22
ID:B3fGLGWYCE
まつり「お気に召さなかったのです? 他にもいろいろ持ってきたから見てみるのです」
雪歩「う、うん。――――!! これは……?」
まつり「ほ? その『やがてミキになる』が気になるのです? それは妹の本棚から勝手に拝借してきたので、まつりは内容をよく知らないのです」
雪歩「…………」パラパラパラパラ
雪歩「悪くないかもですぅ。まつりちゃん、これ借りていいですか?」
まつり「OKなのです!」
11 :
プロデューサーはん
2020/05/27 21:46:33
ID:B3fGLGWYCE
数日後
まつり(あれから雪歩ちゃんと漫画や小説の貸し借りをしながら、エミリーちゃんのことも話題にあげることができているのです。ただ―――)
雪歩「ねぇ、まつりちゃん。次はこっちの小説、読んでみませんか?」
まつり「ほ? これまた女の子2人が表紙の、きゅーと!な感じの本なのです」
雪歩「うん。……私、まつりちゃんには素質を感じているんですぅ。きっと花園の仲間になってくれるはずですぅ。百合子ちゃんみたいに。ふふふっ……」
まつり(雪歩ちゃん、日を追うごとに、どこか危険な眼光を向けてくるのです。このままだと、とんでもない沼にはまってしまいそうなのです)
12 :
我が下僕
2020/05/27 21:46:48
ID:B3fGLGWYCE
まつり(というわけで一度、雪歩ちゃんとは距離を置いて紬ちゃんにアプローチしてみるのです!)
まつり「紬ちゃん、紬ちゃん、今ちょっとお話いいのです?」
紬「徳川さん? 改まってどうかされたのですか?」
まつり「紬ちゃんは近頃、エミリーちゃんと仲がいいのです。2人はどんな話をするのです?」
紬「エミリーさんと、ですか? ええ、たしかに劇場に来て間もない頃と比べれば仲良く――――っ!?」
まつり「ほ? どうしたのです?」
紬(徳川さんと言えばエミリーさんとは、ユニットでの歌唱に加えて、双子の姉妹という体裁でデュオした仲。そして公私問わず仲がいいのは周知の事実……)
13 :
バカP
2020/05/27 21:47:03
ID:B3fGLGWYCE
紬(その徳川さんが、うちなんかに、急にエミリーさんの話を振るというのはつまり……?)
紬「あ、あの……はいっ、エミリーさんとは仲良くさせてもらっている、というか、その、ええ、彼女はとても礼儀正しい子で……」
まつり「どうしたのです? 紬ちゃん、なんだかぎこちないのですよ?」
紬「あの、もしかして徳川さんは、私がエミリーさんと交友を重ねるのをよく思われていないのではありませんか?」
まつり「ほ? そんなことないのです。紬ちゃんの大和撫子ぶりは、よくエミリーちゃんから聞いているのですよ?」
紬(!? うちのことはエミリーさんを通して筒抜けということなん!? もしエミリーさんに不躾な態度をとってしまった、そのときは……つ、つぶされてしまうん?)
14 :
バカP
2020/05/27 21:47:19
ID:B3fGLGWYCE
数日後
まつり(妙なのです。朋花ちゃんの覇気をものともしなかったらしい紬ちゃんなのに、なぜか姫と話すときは変に怯えがあるのです)
まつり「紬ちゃん、紬ちゃん、今日もお話するのです!」
紬「ひっ………こほん。きょ、今日もいい天気ですね。絶好の行楽日和だと思います」
まつり「どうみても曇りなのです」
紬「!! す、すみません。どうやら私の目も曇っていたようですね」
まつり「えぇ……」
15 :
兄(C)
2020/05/27 21:47:32
ID:B3fGLGWYCE
まつり「そんなこんなで振り出しに戻ったのです。他にいい手はないのです?」
朋花「世の中、相性というのがあるみたいですね~」
美也「む~ん……別の手ですか~」
まつり「こうしている間にも、エミリーちゃんは貴音姫にちゅぱちゅぱされているのです。ゆゆしき事態なのです」
朋花「むしろ、しているのはエミリーちゃんのほうな気が……」
美也「お~、思い出しましたよ~。以前、麗花さんからとっておきの方法を教わったんですよ~」
まつり「麗花ちゃんからなのです? それはすごそうなのです」
16 :
監督
2020/05/27 21:47:49
ID:B3fGLGWYCE
美也「こうするんです~」ギューッ
朋花「美也さん~? 突然後ろから抱き着いてくるのは反則ですよ~?」
美也「朋花ちゃん、優しい香りがしますな~」
朋花「ひゃっ……あの、首筋に息が当たってくすぐったいのですが~」
まつり「なるほど。ハグなのです。でも、誰も実践しろとは言っていないのです。出し抜けにみやともを見せつけられて、姫、困惑なのです」
美也「でも、まつりちゃんだとこの方法はよしたほうがいいかもしれませんな~」
朋花「抱き着いたまま話すのはやめにしませんか~?」
17 :
プロデューサークン
2020/05/27 21:48:04
ID:B3fGLGWYCE
まつり「どうしてハグをしないほうがいいのです?」
朋花「……まつりさんの圧にエミリーちゃんが耐え得るのか、それが問題なわけですね~?」
美也「はい~。まつりちゃんに抱きしめられるということは、遥か深海の水圧に押しつぶされるようなものですから~」
まつり「2人とも、まつりを何だと思っているのです……?」
朋花「真面目な話、大和撫子に憧れるエミリーちゃんのことですから、ハグのような欧米的友好表現はあまり好まないかもしれませんね~」
美也「む~ん、難しいですな~」ギューッ
朋花「美也さん~? そろそろ離してくれませんか~?」
18 :
Pたん
2020/05/27 21:48:16
ID:B3fGLGWYCE
朋花「ここは一つ、日頃の感謝、と言いますか、まつりさんの想いを形にしてみてはどうでしょう~?」
まつり「どういうことなのです?」
朋花「何か贈り物でもしてみれば、ということです~。必ずしも高価なものである必要はありません、まつりさんらしく、そしてなによりエミリーさんのことを考えてのものであれば、喜んでくれるに違いありませんよ~」
まつり「ここにきて無難な意見に驚きなのです」
美也「それでは、今度のオフにこの3人でプレゼントを選びにいきましょう~」
19 :
P殿
2020/05/27 21:48:34
ID:B3fGLGWYCE
まつり「ほ? もしかして今回はこれで終わりなのです? エミリーちゃんと貴音姫の出番はないのです? 濃厚な、まつエミはどうしたのです?」
雪歩「うーん、エミリーちゃんをうまくおとせなかったから、オチも弱いってことですぅ」
紬「なんなん……」
まつり「こんなのあんまりなのですーーーー!!!!」
おしまい~~
20 :
プロデューサーちゃん
2020/05/27 21:49:27
ID:B3fGLGWYCE
まつりの可愛さを活かしきれなくて申し訳ない。
『3人がプレゼント選びに出かけたら、貴音とエミリーが2人でいるところに出くわして、少し拗ねてしまうまつり。しかし、それはまつりへのプレゼントを選んでいる最中だったのが後日判明する』というオチも考えましたが、無駄に綺麗なのでやめました。
フェスを期待して、また何か思いついたら書きたいです。お付き合いくだされば幸いです。
21 :
せんせぇ
2020/05/27 22:25:06
ID:kfKvCdyjwU
互いに他のメンバーに対するそれよりだいぶ雑な扱いになるまつともいい....
22 :
5流プロデューサー
2020/05/28 02:00:07
ID:Ksj6M6GbJA
わんだほー!なクオリティなのです。もっと書いてもいいのですよ?
23 :
主
2020/05/28 07:16:24
ID:Wk3jNO0o06
エミリーの方がマイペース組の仲のよさが気になって貴音のほうに行ってる落ちかと思ったが違ったかー
まつみや要素もお願いします!
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