それからの出来事()
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雪歩「か、可憐ちゃん!見切り発車しないで!」可憐「しゅっしゅっ、ぽっぽ~♪」ユキポッポ
1 :
おやぶん
2020/11/30 20:53:23
ID:yjss35vIpo
百合注意のゆきかれSSです。
苦手な方はブラウザバック推奨。閲覧は自己責任で。
2 :
ごしゅPさま
2020/11/30 20:53:51
ID:yjss35vIpo
劇場 どこかの部屋
可憐「くんくん……。うんっ、いい感じ♪ じゃあ、これは雪歩ちゃんの分にして……っと、ノックの音? もしかして―――ど、どうぞー」
雪歩「お邪魔しますぅ。おはよう、可憐ちゃん。って言っても、もう午後2時だけれど」
可憐「雪歩ちゃん、お、おはようございます。えっと、タイミングばっちりです……!」
雪歩「そうなの? ということは、もしかしてそれがこの前言っていた……?」
可憐「はい。雪歩ちゃんをイメージして調合してみた香水です。よ、よかったらさっそく試してみてくれませんか?」
雪歩「喜んで♪ ひとまず手首の内側に、ほんの少しっと…………すんすん」
3 :
5流プロデューサー
2020/11/30 20:54:05
ID:yjss35vIpo
可憐「ど、どうですか?」
雪歩「うん、お花のいい香りがするね。えっと、これがトップノート…?」
可憐「そうですね。まだつけてすぐなので、そこまで香りませんが……。あの、夏に2人でひまわり畑でPV撮影したのを覚えていますか?」
雪歩「もちろん。白いワンピースに麦わら帽子をつけていたよね。監督さんからは清純な姉妹だなんて褒められて……えへへ。あっ、そういえば……」
可憐「『機会があったら他のお花畑にも行って、2人で散策したいね』って、そう話していましたよね」
雪歩「そうそう。ラベンダー畑や、ローズとか。もしかしてこの香りは……?」
可憐「はい。フローラル系のなかでも揮発性の高いものを選んで、雪歩ちゃんに似合うお花畑をイメージしたんです……結局、現実のお花畑にはまだ機会に恵まれていませんけれど、いつか一緒にいけたらいいなって」
雪歩「ふふっ、そうだね。私も行きたいな」
4 :
彦デューサー
2020/11/30 20:54:21
ID:yjss35vIpo
雪歩「えっと……時間が経つと、香りも変わってくるんだよね? ミドルノートに、ラストノート……合っている?」
可憐「はい。すべての香水に必ずあるわけではないですけれど、今、雪歩ちゃんがつけてみてくれたのは、わ、私なりにラストノートまで考えてみました」
雪歩「そっか。ということは……ちゃんと説明が聞けるまで、今日はずっと一緒にいないとね」
可憐「え?」
雪歩「……違うの? 嫌だった?」
可憐「そ、そうじゃなくて……雪歩ちゃん、お仕事やレッスンは……?」
雪歩「今日は午前にレッスンがあって、それでおしまい。土曜日なのにお仕事が入っていないのは、アイドルとしてどうなの?って気もするけれどね。最近は何かと忙しかったからPが調整してくれたんだと思いますぅ」
可憐「そうなんですね……私は今日は丸一日オフで……だから、こうして劇場の部屋を借りてあれこれ試してみたんですけど……」
5 :
高木の所の飼い犬君
2020/11/30 20:54:34
ID:yjss35vIpo
雪歩「じゃあ、私、そばで見ていていいかな? あ、でも、それだとこの香り……いろいろ混ざっちゃうかな…?」
可憐「……だ、大丈夫だと思います。あといくつか試してみたら切り上げようって思っていたところで。それに……雪歩ちゃんの香りだから、ちゃんと嗅ぎ分けられる、なんて……てへへ」
雪歩「そ、そう? なんだか照れちゃいますぅ。……すんすん。香り、強くなってきたかも。私、この香り、好きだなぁ。ね、ねぇ、可憐ちゃんは? 好き?」
可憐「私も好きです」
雪歩「えへへ……。ん、ん。それじゃあ、隣で作業見せてもらうね」
可憐「ど、どうぞ」
雪歩「……………」
可憐「……………」
6 :
我が友
2020/11/30 20:54:47
ID:yjss35vIpo
可憐(調合するところは、劇場の他の子にもこれまで何度か見られていて……ほとんどは私の手元や調合につかう品々を物珍しげに眺めているものなんだけど………)
可憐(気のせいかな……雪歩ちゃん、ずっと、私の顔ばかりに視線を注いでいるような……)
可憐(………。き、緊張しちゃうなぁ)
雪歩(好きなことに真剣で、楽しそうにしている可憐ちゃん……素敵だなぁ)
雪歩(きっと劇場の他の子の分も作ってみたりしているんだよね)
雪歩(………。可憐ちゃん自身をイメージしたのってないのかな。あったら、ほしいな……なんて)
7 :
兄ちゃん
2020/11/30 20:55:01
ID:yjss35vIpo
39分後
可憐「ふぅ……きょ、今日はここまでにしておきます」
雪歩「お疲れ様。それじゃぁ、一息入れよっか。私、お茶を淹れてくるね。おやつにもいい時間だし、お菓子も探してみますぅ」
可憐「あっ……そ、その前に。し、失礼します……くんくん」
雪歩「――っ。そ、そっか、そろそろトップノートが終わって、ミドルの時間だったね。自分では慣れちゃって、わかりにくいけど……ど、どうかな?」
可憐「ん……はい、思ったとおりに香りができています…♪ ミドルノートはそれまでのフローラルを残しつつ、スパイス系も織り交ぜて、派手さと言いますか、強さやを持たせてみたんです」
雪歩「え? でも私に派手さや強さなんて、」
可憐「あります」
8 :
師匠
2020/11/30 20:55:15
ID:yjss35vIpo
可憐「ミドルノートは香水の中心になる部分で……た、たしかに雪歩ちゃんは透明感だったり清潔感だったり、そういう言葉もぴったりです……けれど、ステージの上で歌って踊る雪歩ちゃんは、カッコよくて、勇気をくれる頼もしい存在で……えっと、だから、私にとって、」
雪歩「ストップ、ストーップですぅ!! 急にそんな、褒められても、こ、困りますぅ!」
可憐「えっ!? あ、その、すみません」
雪歩「……可憐ちゃんが私のことを見てくれているっていうのは、うん、充分に伝わったよ。ちょっと恥ずかしいかもだけど……ありがとう」
可憐「ど、どういたしまして」
雪歩・可憐「「…………」」
雪歩「お茶淹れてくるね。可憐ちゃんはここで待っていて。(顔熱い……落ち着かなくちゃ)」
可憐「はい、お、お願いします……!(引かれちゃったかな……でも、雪歩ちゃんの芯の強いところ……知っているから)
9 :
do変態
2020/11/30 20:55:28
ID:yjss35vIpo
雪歩「お待たせ。給湯室にね、いかにも高級そうなチョコレートがあって、持ってきちゃった」
可憐「あ、ありがとうございます」
雪歩「それで迷ったんだけど……はい、これ。このチョコレートに合えばいいなぁ」
可憐「これは……緑茶、ですよね?」
雪歩「うん。渋めのね。渋い緑茶に甘いチョコレート。私としては、けっこういい組み合わせかも、って」
可憐「試してみます……!」
雪歩「それじゃ、私も……いただきますっと。んっ………? あれ、これって……」
可憐「んっ、……洋酒入りみたいですね」
10 :
Pくん
2020/11/30 20:55:42
ID:yjss35vIpo
雪歩「みたいだね。も、もしかして酔ったりしちゃうかな……?」
可憐「い、いえ、そんなに度数が高いものでもないとは思いますけど……」
雪歩「何にしても、うーん……甘いっていうより、大人の味だよね、これ。緑茶は失敗だったかな」
可憐「そ、そんなことは……んっ…。美味しいですよ? 雪歩ちゃんが淹れてくれたからなおさら」
雪歩「も、もうっ、褒め上手なんだから、可憐ちゃん。ふふっ」
可憐「ふふっ」
雪歩「そういえばね、さっき夏の話が出てきて、ふと思い出したんだけど」
可憐「? はい、なんでしょう」
11 :
高木の所の飼い犬君
2020/11/30 20:55:56
ID:yjss35vIpo
雪歩「もう夏はとっくに過ぎたのに、可憐ちゃんたち着ていたね」
可憐「! もしかして見たんですか、あれ」
雪歩「うん。エレガント水着のお披露目ミニライブ。しかもセーラー水着のあずささんと風花さんがバックダンサーで……。もうね、うん、見せつけられちゃいました、格の違いっていうか、体の違いっていうか…」
可憐「あ、改まってそう言われると、は、恥ずかしいです……!」
雪歩「でも、堂々としていたよね、可憐ちゃん。エレガントな雰囲気もあって、憧れちゃうなぁ」
可憐「そ、そうですか? ……てへへ」
雪歩「とりあえず亜利沙ちゃんに撮ってくれていた写真を、部屋の壁に貼って、毎日拝むことにしようかな」
可憐「それは、やめてください……!」
12 :
プロデューサークン
2020/11/30 20:56:10
ID:yjss35vIpo
可憐「お仕事と言えば、雪歩ちゃんや律子さんが出演しているあの求人誌のCM、今、話題ですよね…! おしゃれコーヒーショップ店員の雪歩ちゃん、可愛いだけじゃなくてキリっともしていて、様になっていました…♪」
雪歩「ふふっ、ありがとう。ここだけの話、好評で、第2弾の話も出ているんだって。次は可憐ちゃんにオファーがくるかもね」
可憐「わ、私ですか……?」
雪歩「うん、コンセプトも第1弾を引き継ぐなら、ギャップのあるバイトだけど……可憐ちゃんがしなさそうなバイトかぁ……。何か、自分でこれ!っていうの思いつく?」
可憐「したいバイトではなくて、アイドルの自分と縁遠いバイトってことですよね…? うーん……」
雪歩「データ入力のアルバイトとか、どうかな。こう、眼鏡をかけて、オフィスカジュアルな服で、黙々と……みたいな。華やかなイメージのある可憐ちゃんにとってはけっこうギャップあると思うなぁ」
可憐「な、なるほど…?」
雪歩「でも着こなしが、いかにも仕事ができる美人秘書って感じになりそう。見てみたいなぁ」
13 :
EL変態
2020/11/30 20:56:22
ID:yjss35vIpo
可憐「あ、あの、私、16歳なんですけど……」
雪歩「知っているよ? よく忘れちゃうけどね、なんて」
可憐「も、もうっ、雪歩ちゃんったら」
雪歩「ふふっ。近々、ウェイトレスさんの衣装を着るお仕事の予定があるから、あのCMの経験がいかせるといいなぁ、なんて」
可憐「海美ちゃんや千鶴さんも着た、あの可愛い衣装ですよね。ぜったい雪歩ちゃんに似合います……!」
雪歩「だといいなぁ。ん、ん。お客様、ご注文はお決まりですかぁ?」
可憐「え、えっと……」
14 :
Pさぁん
2020/11/30 20:56:47
ID:yjss35vIpo
雪歩「ご注文はこのラビットガールのツーショットですか?」
可憐(ご注文はうさぎですか……!?)
15 :
プロヴァンスの風
2020/11/30 20:57:06
ID:yjss35vIpo
雪歩「違う自分に変わる、と言えば」
可憐「え?」
雪歩「この前ね、まつりちゃんから借りた少女漫画で、主人公の女の子がぶつかって身体が入れ替わっちゃうなんて話があったなぁ」
可憐「へぇ……漫画ではよくあるシチュエーションみたいですね、そういうの。それで、誰と入れ替わってしまったんですか? やっぱり意中の男の子?」
雪歩「ううん、それがね、主人公が恋している男の子……が、その時ちょうど連れていた犬と入れ替わっちゃうの」
可憐「犬とですか!? そういう、ひねったパターンもあるんですね……」
雪歩「うん。女の子の身体を借りたその犬がね、男の子の頬をぺろぺろって舐めちゃって、それを犬の姿で目にした主人公はもう慌てふためいて……最後は元に戻れてよかったんだけどね。犬と入れ替っちゃうなんて、想像するだけでも恐ろしいですぅ!」
可憐「そうですね(い、一瞬、犬耳に尻尾をつけた雪歩ちゃんを想像しちゃった……可愛い)」
16 :
Pしゃん
2020/11/30 20:57:21
ID:yjss35vIpo
雪歩「ねぇ、可憐ちゃん。もしも、もしもだよ? 私たち2人が入れ替わったらどうする?」
可憐「雪歩ちゃんと私が……?」
雪歩「うん。私になったら、何をする?」
可憐「えーっと…………お茶を淹れる?」
雪歩「まずそれ!? い、いや、べつにいいけど」
可憐「雪歩ちゃんは何かあるんですか。私の身体でしてみたいこと」
雪歩「へっ!? そ、そそそそそんな、疚しいことは何一つ思い浮かばないなぁ」
可憐(目がすっごく泳いでいる!?)
17 :
プロデューサー殿
2020/11/30 20:58:14
ID:yjss35vIpo
雪歩「真ちゃんや響ちゃんと入れ替わったら、ダンスをすぐに覚えられて、あんなふうにかっこよくきめられるのかなぁ」
可憐「ど、どうなんでしょう。そのあたりも、中身に左右されるのだったら、私が入れ替わったら、ダンスができない真さんや響さんになっちゃいますね……も、申し訳ないです」
雪歩「四条さんと入れ替わったら、あんなにたくさん食べられるのかな…?」
可憐「あずささんと入れ替わったら、不思議と迷子になってしまったり…?」
雪歩「美希ちゃんとだったら、ダンスも歌も上手くなる代わりに、眠くなって………あっ」
可憐「? どうかしました」
雪歩「美希ちゃんで思い出した、えっと……」
可憐(バッグの中をごそごそし始めました。おにぎりでも出てくるのかな?)
18 :
Pくん
2020/11/30 20:58:33
ID:yjss35vIpo
雪歩「じゃーん♪」
可憐「(得意気な雪歩ちゃん可愛い……)えっと、リップですか? たくさんありますね」
雪歩「美希ちゃんが、広告に抜擢されたシリーズだよ! 一風変わったフレーバーがあるの」
可憐「ひょっとして、おにぎりも?」
雪歩「ううん、それはないよ。でも、美希ちゃん、提案してみたって言っていたなぁ。昨日、試しに一式買って、バッグに入れたのを忘れていましたぁ」
可憐「フルーティな香りつきは持っていますけど……飲み物や食べ物もあるみたいですね」
雪歩「レモネードにお抹茶、チョコレートパフェに、こっちはなんとお好み焼き! すごいよね」
可憐「せ、攻めてますね商品開発……!」
19 :
高木の所の飼い犬君
2020/11/30 20:58:54
ID:yjss35vIpo
雪歩「……っと、ちょうどいい具合に、チョコレートも食べ終わって、緑茶も飲み終わったところだし、どれか試してみない?」
可憐「いいんですか?」
雪歩「買ったまま、未開封の状態だからどれでも選んでいいよ。好きなの一本あげる」
可憐「ありがとうございます。それじゃあ………このストロベリーで」
雪歩「えっ」
可憐「えっ?」
雪歩「数ある中で、唯一と言っていいほど無難なものを選ぶなんて……可憐ちゃん、その姿勢じゃお笑いの神様は降りてこないよ?」
可憐「お、降りてこなくていいです…!」
20 :
プロデューサーはん
2020/11/30 20:59:16
ID:yjss35vIpo
雪歩「あ、そうだ。それ貸してくれるかな」
可憐「はい?」
雪歩「私が塗ってあげるね」
可憐「え……ええっ!?」
雪歩「そんなに驚かなくても。普段のお仕事だってメイクさん付くこと、珍しくないでしょ?」
可憐「で、でも雪歩ちゃんはメイクさんじゃないですよね?」
雪歩「うん。見てのとおりだよ」
可憐「だったら……。は、恥ずかしいです」
21 :
Pチャン
2020/11/30 20:59:34
ID:yjss35vIpo
雪歩「そんな今更……。ん、ん。わかった、こうしよう」
可憐「?」
雪歩「ぬ、塗り合いっこしよっか」
可憐「え?」
雪歩「ダメかな……?」
可憐「(う、上目づかい……反則です!)えっと、そ、そういえば昴ちゃんとリップクリームのCM撮影でしていましたね」
雪歩「そうそう。可憐ちゃんにもオファーあるかもだし、今のうちに練習だと思って。ね?」
可憐「わ、わかりました」
22 :
貴殿
2020/11/30 21:00:10
ID:yjss35vIpo
雪歩「じゃあ、私はどれにしようかな……」
可憐「この麻婆豆腐なんてどうですか?」
雪歩「いやぁ、それはないでしょ。それもう、ジョークグッズだよ、美希ちゃんには悪いけれども」
可憐「えぇ……」
雪歩「よしっ、じゃあこの『行列のできるバニラアイスクリーム』にしようっと♪」
可憐(どうしてそれだけ妙な肩書?がついているんだろう……)
雪歩「すーっ、はーっ、すーっ、はぁー……っと」
可憐「雪歩ちゃん?」
23 :
兄ちゃん
2020/11/30 21:00:32
ID:yjss35vIpo
雪歩「ご、ごめんね。いざするとなったら、なんだか緊張しちゃって。べつに大したことないはずなのにね」
可憐「…………あれ?」
雪歩「可憐ちゃん? どうかしたの」
可憐「あ、いえ、なんでもないです」
可憐(ん……一瞬、目の前がくらくらっとしたような……それになんだか頭がズキズキする。緊張、とは違うような……)
雪歩(可憐ちゃん、ほんのり赤くなっている。可憐ちゃんもドキドキしてくれているのかな?)
雪歩「それじゃあ、準備いいかな?」
24 :
ぷろでゅーしゃー
2020/11/30 21:00:49
ID:yjss35vIpo
可憐「(頭がぼーっとする……)は、はい」
雪歩「よ、よーしっ、じゃあ―――」
可憐・雪歩「「……………………」」
雪歩「ど、どうかな、香りする? ……可憐ちゃん?」
可憐「……」
雪歩「? ねぇ、可憐ちゃん、聞こえている?」
25 :
そなた
2020/11/30 21:01:02
ID:yjss35vIpo
可憐「ストロベリーアイス」
雪歩「は?」
可憐「好きですか?」
雪歩「へ? な、なに……いきなり(可憐ちゃんの目つき、明らかにおかしい……!)」
可憐「ふふふふっ」
雪歩「!?」
可憐「私のストロベリーと、雪歩ちゃんのバニラアイス、合わせたら、ストロベリーアイスのできあがりれすね」
雪歩「『れすね』?」
26 :
おやぶん
2020/11/30 21:01:16
ID:yjss35vIpo
雪歩(もしかして呂律が回っていない? それに火照った表情――――もしかしなくても、これって……!)
可憐「ゆいほちゃん」
雪歩「ゆ、雪歩だよ?」
可憐「百合歩ちゃん?」
雪歩「雪歩ですぅ!」
可憐「わらしと、いっしょに、すとろべりーあいす、作って、味わいますんかぁ……?」
雪歩(可憐ちゃん、よ、酔っているー!?!?? って、肩を掴まれた!?)
27 :
3流プロデューサー
2020/11/30 21:01:29
ID:yjss35vIpo
可憐「………して、いいれすよえ?」
雪歩(目が、目がとろーんとしているよーー!!!)
雪歩「ダ、ダメッ、可憐ちゃん、離してっ!」
可憐「……???? ゆきほちゃんは私のこと、嫌いなんですかあ!?」
雪歩「わっ!?(お、押し倒された!??!? というか、力、強っ!? 酔拳の使い手なの可憐ちゃん!?)」
可憐「わ、わらしはゆきほちゃんのこと……」
雪歩「!!」
可憐「こんなに、大切に……ううっ………」
28 :
Pチャン
2020/11/30 21:01:42
ID:yjss35vIpo
雪歩(な、泣き始めた!?)
可憐「ぐすっ……ひぐっ……うぇっ……」
雪歩(酔っているせいで、泣き声がいつもより可愛くない…!)
可憐「ら、らって、わたしにとって、ゆきほちゃんは、たいせつな、と―――」
雪歩「――っ! ごめん、可憐ちゃん。我慢してね……っと!」
雪歩(こんなこともあろうかと、まつりちゃんから少女漫画借りるついでに教わった護身術で……!)
可憐「きゅー」
雪歩「…………『大切な友達』かな……そっか。うん、そうだよね」
29 :
プロデューサーはん
2020/11/30 21:01:56
ID:yjss35vIpo
可憐(頭が痛い……あ、あれ? 私、眠っていた………? 瞼がまだ重い……まだ体がふわふわとしていて……)
可憐(んっ……誰かに頭を撫でられている……? え? 今、私、どんな体勢? えっと……)
雪歩「あのね、可憐ちゃん」
可憐(!? これ、雪歩ちゃんの声―――上から降ってきている!? あ、もしかして、私……膝枕してもらっている!?)
可憐(あう……お、思い出せません。たしか雪歩ちゃんとリップを塗り合うことになって……私がいちごで、雪歩ちゃんがヨーグルトぽむぽむだったかな……あれ、なんか違うような。とりあえず今起きても、き、気まずいからもうしばらく眠ったふりで……)
雪歩「私はね……」
可憐(独り言……? あっ……雪歩ちゃんの手、心地いい……それにこの香り……あれからまた変わって、いよいよラストノートに差し掛かろうとしている。けれど、そんなことより――――)
30 :
レジェンド変態
2020/11/30 21:02:09
ID:yjss35vIpo
可憐(どうしてそんな悲しそうな声をしているんだろう)
雪歩「友達のままじゃつらいかも」
可憐(え―――?)
雪歩「私は可憐ちゃんのこと、友達というより………」
可憐(………)
雪歩「……なんて、今、言ってもしかたないよね」
可憐(雪歩ちゃん………)
31 :
兄(C)
2020/11/30 21:02:22
ID:yjss35vIpo
雪歩「……せっかくだし無音カメラで寝顔撮っておこうかな」
可憐(それはやめてください…!)
雪歩「………」
可憐(………どうしよう。完全に起きるタイミング見失っちゃった)
雪歩「ごめんね、可憐ちゃん」
可憐(え?)
32 :
ぷろでゅーさー
2020/11/30 21:03:09
ID:yjss35vIpo
可憐(香りが近くに――――)
雪歩「こんな、ずるい私を許してね―――――――んっ」
可憐(あっ…///)
33 :
我が下僕
2020/11/30 21:03:31
ID:yjss35vIpo
後日 劇場
可憐「いちばん言いたいことが~ 上手に言えないの、どうして~♪ なくしてしまう前に ちゃんと伝えなくちゃだよね~♪…っと」
雪歩「ふふっ、ご機嫌だね、可憐ちゃん」
可憐「ゆ、雪歩ちゃん!? いたんですか!?」
雪歩「今、きたところだよ。さて、と。ファンレターのお返事書かないと。可憐ちゃんはこれからお仕事?」
可憐「い、いえ。今さっき帰ってきたところで、休憩していたんです」
雪歩「そっか。あ、お茶淹れようか?」
可憐「わ、私が淹れてきます! その、た、偶には……。雪歩ちゃんは、ここでお返事書いていてください…!」
34 :
ごしゅPさま
2020/11/30 21:04:24
ID:yjss35vIpo
雪歩「? うん、わかった、そうするね。ありがとう、可憐ちゃん」
可憐「!! べ、べつに、いつも雪歩ちゃんがしてくれていることですから。そ、それじゃ!」
可憐(嘘……なんでこんなにドキドキしちゃうんだろう。たしかに素敵な笑顔だな、なんて前からずっと思っていたけど、でも、今はそういう感じじゃなくて……)
可憐(意識しちゃっている……? でも、あんなに雪歩ちゃんは平然としているのに。どうして……)
可憐(もしかして私も雪歩ちゃんのこと―――ううん、それはまだ、でも……今わかるのは―――)
可憐「ストロベリーアイスは柔らかかったなぁ、なんて」
おしまいです……!
35 :
レジェンド変態
2020/11/30 21:05:36
ID:yjss35vIpo
えっ、ここで終わり?!って思った方もいるかもですが、ここで終わりです。その後はご想像にお任せします。
春香や律子が出てきて相談どうこうして、最終的に……みたいな構想もありましたが、納得できる形にするには自分の力量が足りないようです。
36 :
おやぶん
2020/12/01 03:54:55
ID:xfB2ck7yWk
乙可憐
やっぱtrickは世界を救うは
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