それからの出来事()
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【微百合注意】可憐「えっ!? ゆ、雪歩ちゃんが立てこもっている……!?」
1 :
Pチャン
2021/04/13 04:28:06
ID:dYEv9Gqz0c
※キャラ崩壊注意
※ゆきかれの人です
※交渉人・篠宮可憐を期待した人には申し訳ありませんが、そういう話ではないです
2 :
おやぶん
2021/04/13 04:28:19
ID:dYEv9Gqz0c
春香「うん。このレッスンルームを占拠しているんだよね」
可憐「い、いったい何があったんですか?」
春香「すべてのはじまりは数分前―――」
可憐「ついさっきなんですね……」
春香「劇場にやってきた私は、控え室で雪歩の姿を見かけたんだ」
可憐「そのときは普通だったんですか?」
春香「意識はなかったけどね」
可憐「!?」
3 :
プロデューサー
2021/04/13 04:28:33
ID:dYEv9Gqz0c
春香「眠っていたの。座ったまま」
可憐「あっ、そ、そういうことですか。びっくりしました」
春香「それでね、こんなところで眠っていたら風邪引いちゃうよなんて思って、肩でもゆさぶって起こすか、毛布でも取りに行くかなって迷っていたら、偶然、目に入ったの」
可憐「何がですか?」
春香「机に開いたまま置かれた雪歩のポエムノート」
可憐「………!」
春香「私としたことが、好奇心に勝てなかったんだよね。可愛い寝顔にいたずらするよりは、ちょっとノートを覗くぐらい許されるかなーって」
可憐「もしかして、それを読んでいる途中で……?」
4 :
高木の所の飼い犬君
2021/04/13 04:28:46
ID:dYEv9Gqz0c
春香「そう、ついつい私が黙読から音読に切り替えて、雪歩のポエム、略してゆきぽえむを享受しているときに、雪歩が起きちゃったんだ」
可憐「えぇ……」
春香「でね、いつもなら『穴掘って埋まってますぅ~!』とかなんとか言ってオチがつくけど、ほら、一昨日、それでPさんにやんわり怒られちゃったからかな、掘らなかったんだよね」
可憐(声真似、全然似ていません……!)
春香「その代わりにレッスンルームのひとつに立てこもって内側から鍵をかけちゃった。わざわざ事務所から鍵を借りてね。しかも窓のない部屋を選んでいるし」
可憐「勢い任せの行動にしては、き、きっちりしていますね……」
春香「面倒なことにね。まぁ、お腹が空けば出てくるとは思うんだけれど」
可憐「たしかに……お茶だって飲みたいだろうし」
5 :
バカP
2021/04/13 04:29:00
ID:dYEv9Gqz0c
可憐「えっと……春香さんが謝って、許してもらえば、い、いいんじゃ…?」
春香「うっ。い、いやぁ、それはそうだけれど呼びかけても『聞く耳は持たないですぅ!』って」
可憐(そういうの自分から言っちゃうんですね……!)
春香「しまいには、『駅前の○○ってお店の焼肉弁当一週間分で手を打ちますぅ』とか調子に乗り出して」
可憐(がめつい……!)
春香「私としても、ほっとかない!ほっとかないよ!って思いはするけど、私、このあと外のスタジオでレッスンあるからなぁ」
可憐「………」
春香「雪歩のことを慕う後輩アイドルなんかが説得してくれたら、雪歩もすぐに出てきてくれるんじゃないかなぁ」
6 :
変態インザカントリー
2021/04/13 04:29:20
ID:dYEv9Gqz0c
可憐「わ、わかりました。そういうことなら、私が交渉してみます……!」
春香「さっすが可憐ちゃん! 話がわかるぅ! よっ、ネゴシエーター!」
可憐「てへへ……」
春香「それじゃ、よろしくね。朗報待っているから」
可憐「は、はい」
可憐(そういうわけで春香さんは行ってしまい、私は鍵のかかったレッスンルームの近くに1人残されてしまいました)
可憐(件のレッスンルームの前に立って、ノックをしながら私は言います)
可憐「あ、あのー、雪歩ちゃん……?」
雪歩「…………可憐ちゃん? 春香ちゃんは?」
7 :
P殿
2021/04/13 04:29:35
ID:dYEv9Gqz0c
可憐「春香さんは、その……はずせない用事があるみたいで」
雪歩「ふうん。焼肉弁当を買いに行ってくれたのかな」
可憐「そ、それはないと思います。 雪歩ちゃん、出てきてくれませんか……?」
雪歩「いいよ」
可憐「!! えっ、あ、ありがとうございます……?」
雪歩「ただし、ドア越しにあなたが可憐ちゃんであると証明できたらですぅ!」
可憐「!?」
雪歩「春香ちゃんが可憐ちゃんの声真似をしているだけかもですぅ。ほいほい出ていったら、今度はどんな辱めを受けるかわからないですぅ!」
8 :
プロちゃん
2021/04/13 04:29:48
ID:dYEv9Gqz0c
可憐「い、いえ、そんなことは……」
雪歩「なら、証明してみせて」
可憐(なんだか面倒くさい……!)
可憐「ど、どうすればいいですか?」
雪歩「本物の可憐ちゃんだったら、きっと私との思い出をきちんと覚えてくれているはずですぅ!」
可憐「雪歩ちゃんとの思い出……?」
雪歩「うん。たとえば、先月末のオフのことを覚えている?」
可憐「もちろん覚えていますよ……! すっかり春らしいぽかぽか陽気でしたね」
9 :
プロデューサーくん
2021/04/13 04:30:01
ID:dYEv9Gqz0c
雪歩「うん。私が可憐ちゃんを誘って、近くの公園まで散歩しに行ったんだよね」
可憐「はい。念のため、変装しておこうかなんて言って、ふ、2人して帽子をかぶって、伊達眼鏡までしていましたよね」
雪歩「そうそう。あのとき、私がかけていた眼鏡がどんなのだったか覚えている?」
可憐「えっ」
雪歩「…………」
可憐「―――お、思い出しました! たしか赤いフレームで、そんなに丸まっていない、ハーフリムタイプで……」
雪歩「縁はレンズの上半分についてた? それとも下半分?」
可憐「上、でしたよね……?」
10 :
バカP
2021/04/13 04:30:13
ID:dYEv9Gqz0c
雪歩「正解」
可憐(ほっ)
雪歩「それでほら、キスするときに慣れない眼鏡同士だったから、当たっちゃってうまくできなかったのが気恥ずかしかったよね」
可憐「!? し、していないですよね」
雪歩「ええっ!? 私の記憶ではしたよ、公園で人の目もあるのに、可憐ちゃんったらどうしてもって、」
可憐「していませんよね?」
雪歩「………正解」
可憐「こ、これで私が本物だってわかりましたよね? 出てきてください……!」
11 :
ハニー
2021/04/13 04:30:30
ID:dYEv9Gqz0c
雪歩「では、第2問! じゃばん!」
可憐「………」
雪歩「あの時、私が被っていた帽子は―――」
可憐「薄いピンクのコサージュのついたカンカン帽で、貴音さんとお買い物したときに選んでもらったって喜んでいましたよね」
雪歩「それを聞いた可憐ちゃんが妬いちゃって、キスをねだってきたんだよね」
可憐「思い出を、ね、捏造しないでください……! たしかに少し羨ましいとは思いましたけれど……」
雪歩「へぇ、四条さんに帽子を選んでもらったことが?」
可憐「それもありますけど、その……わ、私も雪歩ちゃんのファッションを選んであげる機会があればなぁって」
雪歩「そ、そうかな? えへへ……。じゃぁ、今度行こうね」
12 :
高木の所の飼い犬君
2021/04/13 04:30:47
ID:dYEv9Gqz0c
可憐「そういうわけで、そのレッスンルームを、」
雪歩「はいっ、それじゃあ、私を自分色に染めたがっている可憐ちゃんに第3問! じゃばん!」
可憐「………」
雪歩「公園では、花壇のチューリップや地植えのスイセン、ヒヤシンスが咲いていて、きれいだったよね。では、あの日、私が一番見蕩れてしまったのは何でしょう?」
可憐「雪歩ちゃんが一番見蕩れていた花……?」
雪歩「これに正解すれば無事に、わた、雪歩ちゃんをレッスンルームから出してあげますぅ!」
可憐(1,2問目とは問題の質が違います……! 客観的事実ではなく雪歩ちゃんの主観的なもの……あの日、そういう話をしたかな……?)
13 :
変態大人
2021/04/13 04:31:03
ID:dYEv9Gqz0c
雪歩「可憐ちゃん? 急に静かになったけど、ちゃんとドアの前にいる?」
可憐「えっ? は、はい。いますよ」
雪歩「答え、わからない?」
可憐「えっと――――あっ」
可憐(雪歩ちゃんは『あの日、私が一番見蕩れてしまったのは何でしょう?』と言いました。うん、先にお花の話をしておいて、『花』とは言わなかった……)
雪歩「何か閃いた?」
可憐「ええ、思い出しました。あの日、私たちは途中で歩き疲れたので、屋根のある休憩スペースで並んで腰掛けておしゃべりしましたよね」
雪歩「うん」
14 :
そなた
2021/04/13 04:31:17
ID:dYEv9Gqz0c
可憐「その時、ぱらぱらとにわか雨が降りました。短い雨。公園のお花に水遣りでもするみたいな、や、優しい雨でした」
雪歩「そうだね。降ってくるのがあと少し早かったら、濡れちゃっていたねなんて言い合っていたよね」
可憐「雨が止んで、濡れた草花のきらきらする帰り道、空に架かる虹をふたりで目にしたんですよね……!」
雪歩「うん。思い出してくれた?」
可憐「はい……! さっきの問題、答えは虹ですね……♪」
雪歩「ぶっぶー!」
可憐「!?」
雪歩「いやー、惜しいですぅ、そこまでせっかく思い出してくれたのになー」
15 :
Pさぁん
2021/04/13 04:31:35
ID:dYEv9Gqz0c
可憐「そ、そんな……それじゃぁ、答えは―――?」
雪歩「…………だよ」
可憐「? あ、あの、ドア越しなのでうまく聞き取れませんでした」
雪歩「もう、しかたないなぁ」ガチャッ
可憐「あ、雪歩ちゃん」
雪歩「結局、こうやって部屋を出ることになったから可憐ちゃんの勝ちだね、ふふっ」
可憐「あの、それで答えって」
雪歩「可憐ちゃんだよ」
可憐「へ?」
16 :
彦デューサー
2021/04/13 04:31:52
ID:dYEv9Gqz0c
雪歩「楽しげに、本当に嬉しそうに虹を眺めるその横顔、思わず緩んだ口許の艶やかさも、眼鏡越しでも吸い込まれそうになる澄んだ瞳も、ぜーんぶ含めて、私は虜になってしまったんですぅ! 虹よりも、ね」
可憐「!!! わわっ……きゅ、急にそんなこと言われても///」
雪歩「顔真っ赤な可憐ちゃんも可愛いなぁ」
可憐「そ、そういう雪歩ちゃんだって顔赤いですよ……?」
雪歩「そう? それじゃぁ、もうちょっとだけ部屋に立てこもっていた方がいいかもですぅ」
可憐「………ご一緒しましょうか、す、少しの間だけですけど」
雪歩「! う、うん。お願いするね、えへへ……♪」
17 :
せんせぇ
2021/04/13 04:32:05
ID:dYEv9Gqz0c
律子「はいはーい、ストップー。とりあえずそのレッスンルームは開放しなさいな。次、使う予定ができたから」
雪歩・可憐「律子さん!?」
貴音「ふふっ、ふたりのやりとり、見聞きしているこちらが面映ゆいものでした」
雪歩「し、四条さんまで……!」
律子「ある意味、育や亜美たちが来る前でよかったかもね」
貴音「ええ。とはいえ、路子であれば、いんすぴれぇしょんなるものを得るかもしれませんが」
律子「あー……ありそう」
貴音「いずれにしても、真、仲良きことは美しきかなですね」
18 :
プロちゃん
2021/04/13 04:32:20
ID:dYEv9Gqz0c
雪歩「えっ、真ちゃんや可奈ちゃんも来るんですか?」
可憐「雪歩ちゃん、そういう意味ではないです……!」
律子「はぁ……ほら、例の秘密の小部屋にでも行ったら?」
可憐「そ、そうですね。雪歩ちゃん、えっと、こちらにどうぞ……♪」
雪歩「う、うん///」
19 :
プロデューサーくん
2021/04/13 04:32:36
ID:dYEv9Gqz0c
都内某所スタジオ
千早「―――それで、お姉様……じゃなくて、篠宮さんを置いてきたの?」
春香「うん。まぁ、すぐになんとかなると思うよ」
千早「そうね……萩原さんは一日の内に高頻度でお茶を飲まないと、体が溶けてなくなってしまうらしいから。雪みたいに……そう、雪歩だけに。っ! ぷっ、わ、我ながら面白いことを言ってしまったわ」
春香「なにそれ怖っ! え、亜美か真美にでも変なこと吹き込まれたんじゃないの!? しかもそんなに面白くないよ!?」
千早「春香のツッコミは今日も冴えているわね。それにボケもできるし……ふぅ、私もまだまだね」
春香「いや、千早ちゃんにツッコミもボケもいらないからっ!」
千早「ところで、萩原さんの、えっと、ゆきぽえむってどんな内容だったの?」
春香「え? ああ、それは……」
20 :
プロデューサーちゃん
2021/04/13 04:32:48
ID:dYEv9Gqz0c
春香「香りを持たない雪の妖精さんが、いい香りのする妖精さんに憧れ、そして恋に落ちる、そんなメルヘンなやつだったよ」
千早「それって……」
春香「ふふっ、きっとすぐに出てきたんじゃないかな、声だけじゃ物足りないからね」
雪歩「くしゅんっ!」
可憐「か、風邪ですか?」
21 :
夏の変態大三角形
2021/04/13 04:33:23
ID:dYEv9Gqz0c
雪歩「うう、控え室で寝ちゃっていたのが悪かったのかな。あ、そうだ。ねぇ、可憐ちゃん。お願いしていい?」
可憐「え? 何ですか」
雪歩「その……私のこと、ぎゅっとしてあたためてほしいなー、なんて」
可憐「も、もう雪歩ちゃん!……今日だけですからね?」
雪歩「えー、明日も明後日も、毎日がいいなぁ」
可憐「うう……/// か、考えておきます…!」
おわりですぅ!
22 :
あなた様
2021/04/13 04:35:19
ID:dYEv9Gqz0c
以上です。
途中で百合子がやってきて、「天岩戸開きといきましょう!」とか言い出して、半裸の可憐を踊らせる展開も考えましたが、あれよあれよと普通のゆきかれになったよ
23 :
師匠
2021/04/15 18:35:44
ID:zeApfH4n8.
>>22
微百合子注意成らず
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