エレナ「あっ！これカワイイ～！」

恵美「こっちも良くない？ねえねえ、プロデューサーはどう思う？」

シタP「うーん、どっちも捨てがたいな」

ｶﾞﾁｬｯ

志保「おはようございます」

シタP「おはよう、志保」

エレナ「シホ、オッハヨ～！」

恵美「おはよう！志保！」

志保「おはようございます。3人でデスクに集まって、どうしたんですか？」

シタP「あぁ、こないだ撮影したグラビアの資料が届いてな。写真の出来を見てたんだ」

恵美「志保も一緒に撮ったやつだよ！」

志保「ああ…、私と恵美さんとエレナさんで撮影してもらった時のですか」

志保「それで今日、私を呼んだんですか？」

シタP「そうだ。エレナと恵美は今日レッスンだったから、来れるなら志保も一緒に見てもらった方がいいかと思ってな」

志保「そういうことですか…。でもそれなら、呼び出した時に言ってくれてもよかったんじゃ…？」

シタP「たしかに、それもそうだな。すまん」

志保「あ、いえ、責めてるわけではありません。気にしないでください」

シタP「そうか。ならよかった」

エレナ「ねえねえ、シホ！シホもこっちに来て一緒に見ようヨ！」

志保「はい。荷物を置きますから、ちょっと待っててください」

恵美「あ、せっかくだし飲み物淹れてこよっか。プロデューサーはコーヒーでいい？」

シタP「あぁ、いいよ。ありがとう」

志保「恵美さん、私も行きます」

恵美「ありがと！じゃあコップ出してくれる？」

＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿

シタP「よし、それじゃあ、皆が選んでくれた写真で先方さんに掛け合ってみるよ」

シタP「皆、おつかれさま。ありがとうな」

シタP「じゃあ、俺は早速メールしてくるかね。皆はゆっくりしてていいぞ」

エレしほめぐ「「「おつかれさまでしたー」」」

恵美「いや～、楽しかったね～。エレナも志保もかわいく撮れてたじゃん！」

志保「そんな…、恵美さんも、すごくかわいく撮れていたと思いますよ」

恵美「そうかな～？えへへ♪」

エレナ「そうだヨ～。皆かわいかったネ！」

エレナ「衣装もフリフリで～、かわいかっタ！」

恵美「そうだよね～。最初はメルヘンメイドって何？って思ったけど、衣装見たら納得したよ～。にゃはは♪」

志保「メイド服は他の企画でも着た事がありましたけど、また違う感じで新鮮でした」

恵美「志保はどんなメイド服でも似合うし、志保メイドはなんでもできそうだよね～。お掃除もお料理もパパーっと！」

志保「そんな、なんでもは…」

エレナ「なんでも似合うならカーニバルサンバメイドなんてどうかナ？」

恵美「にゃはは、なにそれ？」

エレナ「カーニバルのダンサーみたいなキラキラしたサンバ衣装とメイド服を合わせるんだヨー！」

恵美「サンバ衣装みたいに派手でキワドイってこと…？うーん、想像つかないな～」

志保「なんと言うか…、難しいですね」

エレナ「エ～？そうかナ？」

恵美「にゃはは、でも志保ならド派手でキワドイメイド服でも着こなしちゃうかも？」

志保「流石にそれは…」

恵美「ダメか～」

志保「そうですね」

志保（それに、キワドイのを着るってなったら…）

エレナ「？」ﾊﾞｲｰﾝ

志保（ラテンの血を感じさせる、すらりとした四肢と健康的かつ魅力的な身体）

恵美「？」ﾎﾞｲｰﾝ

志保（自他ともに認める強力な武器と、それをいやらしく感じさせない明るい色気）

恵美「どったの志保？」

志保「……いえ、なんでもありません」

恵美「そう？」

志保「はい。大丈夫です」

恵美「ならいいけど…」

エレナ「う～、なんかウズウズしてきたヨ～」

恵美「エレナも、どったの？」

エレナ「なんか他の衣装も着たくなってきタ！」

恵美「お、着ちゃう？」

エレナ「着よう着よウ！」

恵美「試着会だね！」

志保「え？　そんないきなり、いいんですか？」

恵美「大丈夫大丈夫！プロデューサー！衣装室の衣装、試着していい？」

シタP「汚したりしなければいいよー」

恵美「いいって！」

エレナ「ヤッター！」

志保（軽い…）

恵美「じゃあ行こっか♪　エレナ！志保！」

志保「私もですか？」

エレナ「シホ、嫌かナ？」

志保「……まぁ、少しだけなら、いいですけど」

エレナ「ホント！？ヤッタ～！」

恵美「決まりだね～♪　そしたら早速ドレスアップルームいこ！」

恵美「プロデューサー！志保借りるね！」

シタP「おーう。乱暴に扱うなよー」

志保「私は備品ですか？」

恵美「はーい、1名様ご案内～♪」ｸﾞｲｸﾞｲ

エレナ「レッツゴー♪」ｸﾞｲｸﾞｲ

＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿

prrrrr

シタP（内線？）

シタP（ドレスアップルームだ。恵美たちか）

シタP『もしもし、シタPです』ｶﾞﾁｬ

恵美『あ、プロデューサー！ちょっといいかな？』

シタP『おう、どうした？』

恵美『今忙しい？』

シタP『いや、大丈夫だよ』

恵美『そっか。事務室には今、他に誰かいる？』

シタP『いないけど…、どうかしたのか？』

恵美『ううん。プロデューサーだけならちょうどいいなって思って』

シタP『ちょうどいい？』

恵美『うん！それじゃそっち行くから、ちょっと待っててね～』

シタP『お、おう』

恵美『ばいばーい！』ｶﾞﾁｬｯ

シタP「……なんだ？」

ｺﾝｺﾝ　ｶﾞﾁｬ

恵美「失礼しまーす」

シタP「どうぞー」

シタP「……ってなんだその恰好は」

恵美「何って…、メイド服だよ？」

シタP「それは見ればわかる」

恵美「着てみたついでにプロデューサーに見せに来ちゃった♪　撮影に続いて、メイド服延長戦だよ～」

シタP「なるほど」

シタP「なんというか…、三者三様だな」

恵美「そだね。撮影とはまた違うタイプを着てみようと思って。アタシはオーソドックスなメイド服にしたけど、どう？」

シタP「ミニスカだし肩出しだし、その露出の多さはオーソドックスじゃないぞ」

恵美「にゃはは～。見せても減るもんじゃないから大丈夫大丈夫！」

シタP「減らないけど、少しは恥じらいを持ちなさいな」

恵美「プロデューサーになら見せてもいいかなって」

シタP「目のやり場に困ることもあるから手加減してくれ」

恵美「正直だね～。にゃはは♪」

シタP「まったく…。オーソドックスっていうのは志保が着てるメイド服みたいなのを言うんだぞ」

シタP「まぁ、志保のもスカート短めだし半袖だから派生型ではあるんだが」

志保「そうですね…。クラシカルなメイド服は、ロングスカート・ロングスリーブだと聞いたことがあります」

シタP「そうだな。よく知っているな」

志保「たまたまです」

志保「それで…、どうですか？」

シタP「うん。似合ってるぞ。仕事できそう」

志保「そうですか。ありがとうございます」

シタP「それで最後は…」

エレナ（ワクワク♪）

シタP「……エレナ、それはメイド服でいいのか？」

エレナ「そうだヨ！」

シタP「これ、メイド服風の水着だよな？」

エレナ「セクシーでショ？」

シタP「そういう問題じゃないと思う」

エレナ「エー？」

恵美「すっごいよね～」

志保「セクシーというか、マニアックですよね」

シタP「志保ちゃんストレート」

シタP「ていうか、こんなの衣装室にあったの？」

エレナ「メイド服ゾーンに並んでたヨ」

シタP「なるほど」

シタP「いろいろツッコミたいことはあるけど、とりあえず上着着よっかエレナ」

エレナ「エー？もうちょっと見ててもいいヨ？」

シタP「ははは」

恵美「笑って誤魔化した」

エレナ「…ダメですカ？ご主人様？」

シタP「誰がご主人様だ」

エレナ「ご主人様…メイドのエレナをもっとよく見テ…♡」

シタP「志保ー！上着取ってきて上着ー！」

志保「かしこまりました」

恵美「こっちのメイドさんは真面目だ」

エレナ「ムー…」←パーカー着せられた

シタP「まったく…。油断も隙も無いなウチのアイドルは」

恵美「まーまー。怒らないでよご主人様～」

シタP「ご主人様ちゃうわ。というか、恵美もどうして止めなかったの？」

恵美「にゃはは～、ごめんごめん。エレナならいいかなって」

シタP「気持ちはわかってしまうのがなんだかなぁ」

志保「むしろ止める気なかったですよね、恵美さん。恵美さんも露出多いですし」

恵美「いや～。プロデューサーが喜んでくれそうなのがいいかなー？って」

志保「喜ぶ…？プロデューサー、こういうのがいいんですか？」

シタP「ノーコメント」

志保「答えてください」

シタP「皆それぞれの魅力が出ている衣装だと思います」

志保「そういうの求めてないです」

シタP「どうしろと」

恵美「にゃはは。ところでねー、プロデューサー。志保にも秘密があるんだよ？」

シタP「秘密？」

志保「め、恵美さん！」

恵美「見せちゃいなよ志保～」

志保「いや、でも…」

恵美「はい！志保起立！」

志保「え？」

恵美「ほら、立って立って！」

志保「は、はい…」

恵美「横向いて！こっち！」

志保「はい」

恵美「そうそう。そして腕上げて」

志保「はあ…」ｽｯ

恵美「えい」ﾊﾞｻｯ

志保「ちょっ！！」///

シタP「あっ」

恵美「ほら見てプロデューサー、太ももに銃とナイフだよ～。玩具だけど！」

シタP「よかった、いきなり何するのかと思った」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

シタP「恵美がいきなりスカート捲るから焦ったよ」

志保「私も焦りました」

恵美「武装メイドだよ～」

シタP「志保もマニアックなことしてたのね」

志保「わ、悪いですか」///

シタP「いや、似合ってるよ」

志保「そ、そうですか」///

志保「っていうかいつまで捲ってるんですか恵美さん！」

恵美「太ももまでしか見えてないから大丈夫だよ～」

志保「大丈夫って、私の太ももです！」

恵美「綺麗だよ～、志保の脚」

志保「そういうのいいですから！」

恵美「プロデューサー、もう少し上まで見る？」

シタP「やめてあげて」

恵美「はーい」ﾊﾟｯ

志保「もう…」ｽｶｰﾄﾅｵｼ

シタP「よし、一通り見せたから満足しただろ？そろそろ皆、着替えてきなさいな」

恵美「え～？まだまだこれからだよ」

シタP「これから？」

恵美「そうそう！メイドと言えばご奉仕！だよね？」

シタP「お、おう？」

恵美「だから、プロデューサーの仕事、手伝ったりしたげる！」

シタP「なるほど」

恵美「いいでしょ？」

シタP「手伝うって言っても、今はそれほどやることないぞ？」

恵美「そうなの？うーん、じゃあ肩揉んであげよっか？」

シタP「あー、それはちょっと嬉しい」

恵美「それなら任せてよ！」

シタP「本当にやってくれるの？」

恵美「やるよ～。それじゃ早速、後ろ失礼しまーす」

恵美「まずは肩を軽く押していくね～」

シタP「おあー、気持ちいい…」ｸﾞｲｰ

恵美「お客さん、凝ってますね～」ﾓﾐﾓﾐ

恵美「あ、メイドだからご主人様か」

シタP「ははは、そこまで徹底しなくていいよ」

志保「……プロデューサー、カップ空いてますけど、コーヒーおかわりいりますか？」

シタP「え、いいのか？」

志保「はい。せっかくですから、私も何かメイドっぽいことしようかと」

シタP「そうか。じゃあお願いしようかな」

志保「かしこまりました」

エレナ「二人ともずるイ！ワタシも何かするヨー！」

シタP「でももうすることないぞ」

エレナ「そうなノ？」

シタP「あぁ。仕事はほとんど片付いてるしな」

エレナ「エー？……じゃあ踊ってるネ！」

シタP「踊るの？」

エレナ「♪～♪～♪～」ﾀﾝﾀﾝｽﾀﾀﾝ

シタP「本当に踊りだした」

志保「プロデューサー、コーヒー入りましたよ」

シタP「ありがとう、志保」

志保「……エレナさんは何してるんですか？」

シタP「踊ってる」

志保「見ればわかります」

シタP「やることないから踊り始めた」

志保「やることないから…？」

シタP「やることないから」

エレナ「♪～♪～♪～」ﾀﾝﾀﾝｽﾀﾀﾝ

志保「なんというか、その…、いろいろと危ないですね」

シタP「うん。何がとは言わないけどいろいろと危ない」

エレナ「シホも一緒に踊ろうヨー！」

志保「遠慮しておきます」

ｺﾝｺﾝ　ｶﾞﾁｬ

？？？「おはようございます！」

シタP「あっ」

美奈子「プロデューサーさん、おつかれさまで…す…？」

シタP←椅子に座ってメイド服2人を侍らせている

恵美←メイド服着てシタPの肩もみしてる

志保←Pの横でメイド服姿で立ってる

エレナ←踊ってる

美奈子「…………」

美奈子「コックは私が務めますね、ご主人様！わっほーい！！」

シタP「理解が速い！！！」

以上です。
読んでいただきありがとうございます。
テーマに則って書くのはいい経験になりました。
感想は簡単なものでもけっこうです。

乙！参加さんくす！書き慣れていそうな人やな
書き溜めあるっていうんで、何度も更新しなから一気に読んだよ！
特にオチが予想外で好き。ここで美奈子か！ってね

あ、最後の志保のとこシタが抜けてPだけになってる
ミス！

書こうとしてるけどもなかなか進まないんでやりきっただけでも尊敬しちゃうのにオチ含めて素晴らしくてスゴいぜ

いつも以上のフルコースが待ってるのかな?