《音楽番組の収録中、紗代子と海美の最初の出番である》

紗代子「胸いっぱいにかき集めて～♪」

海美「はぐれないようにと抱き締めた！」

紗代子「もう一度～、あの夏空～！」

海美「あの風の向こう側へ～！！」

さようみ「「君という名の翼で～！！！」」

（曲：君という名の翼　コブクロ）

MC「高山さん、高坂さん、ありがとうございました！」

MC「次もまたよろしくお願いします。それでは、次のグループの皆さんどうぞ～」

―ステージから一旦はけて控室へ

ミリP(以下P)「紗代子、海美、お疲れさま」

紗代子「お疲れ様です、プロデューサー」

海美「お疲れさま！プロデューサー！」

P「力強いパフォーマンスだったぞ」

紗代子「ありがとうございます」

P「海美、声が段階的に大きくなっていってたな」

海美「さよちんがおおきい声で歌うんだもん、負けてられないって思っちゃった！」

P「そうかそうか」

海美「さよちん、楽しかったよね！」

紗代子「う～ん……」（顎に指当て）

海美「さよちん？」

紗代子「そのことなんだけどね」

紗代子「海美。私はね、海美の元気いっぱいなところ好きだよ？」

海美「えっ！？」

P「おっ」

紗代子「だぁい好きだよ。海美の良いところを聴かれたら真っ先に挙げるくらいに」

海美「そんな、大好きだなんて」（照れ照れ）

P（照れるところそこなの！？）

《ミリPは思わず眼玉を飛び出させていたがツッコミは心の中に留めていた》

※目玉が飛び出ている時のイメージです

紗代子「でもね、メリハリはちゃんと考えて歌わなきゃ」

海美「そうかな～？」

紗代子「そうだよ。私に負けたくないから大きな声で歌ったんだよね？」

海美「うん」

紗代子「私ももしかしたら同じこと考えたかもしれない」

紗代子「海美の元気の良さに負けたくないから」

海美「うんうん」

紗代子「でも、歌によっては歌詞の意味を考えて声の大きさとか変えないといけないと思う」

紗代子「さっき歌わせてもらった歌も勝ち負けではなく、仲間同士で力を合わせることを歌っているものだったし」

海美「あ、さよちんはそう解釈してたんだ？」

紗代子「海美は違うの？」

海美「私はねっ、お互いを高め合うライバル同士の歌だと思ってたんだ」

海美「お互いのことを認め合ってて、でも一番は譲らないぞ！」

海美「というメッセージが隠れていた気がしたんだ」

紗代子「なるほど……」

海美「だからねっ。さよちんの声に負けないように大きな声で歌ったんだよ！」

紗代子「……なるほどね。人によって歌の解釈って変わるんだね」

紗代子「事前にそういう意見交換しておけばよかったかな」

海美「でもでも！お互いの意見に引っ張られて自分なりの歌い方出来なくなるかもしれないし！」

紗代子「一長一短だね」

紗代子「でも、パフォーマンスの参考には出来るかも」

海美「それじゃ、次の曲からそうしてみようよ！」

紗代子「そうだね。ふふっ」


P（儂、空気だなあ……）

《次の出番まで二曲目をおさらいがてら鑑賞する2人である》

プレイヤー『～♪！！～～♪！！！』

さようみ「「う～ん……」」（腕を組んで首を傾げている）

紗代子「海美はどう思う？この歌」

海美「確か、ヒーローソングなんだよね？元気よく歌った方がいいよね」

紗代子「うん。それは間違いないね。他にはカッコよさと熱さも必要かも」

さようみ「「う～ん……」」

P「どうしたんだ？2人とも」

紗代子「カッコよさと熱さを表現するにはどうしたらいいか」

紗代子「そのことで悩んでるんです」

P「なるほど」

海美「元の歌を意識しすぎると声を大きくさせ過ぎちゃうかもだし」

海美「だからといってアレンジ加えると変になっちゃいそうだし」

P「そうだな……。いっそのこと分担してみるというのはどうだ？」

さようみ「「分担？」」

P「カッコよさ担当と熱さ担当に分けるというイメージだ」

P「どっちがどのパートをどう歌うか、話し合ってみるのもいいんじゃないか？」

紗代子「なるほど……。ありがとうございます」

P「どういたしまして」

海美「あ、はいはい！それなら、さよちんがカッコよさ担当で！」

紗代子「私が？どうして？」

海美「さよちんの歌声ってよく通る良い声でしょ？」

紗代子「え？あ、ありがとう」（照れて頬が朱に染まる）

海美「Only One Second歌っている時はまさにカッコよさ全開！って感じ！」

海美「琴葉が褒めてたよ！すっごくカッコよくて元気をもらえるって！」

海美「だから、さよちんの思うカッコよさを歌に乗せればいいんじゃないかなって！」

紗代子「私が思うカッコよさ、か……」

紗代子「ちょっと難しいけど、やってみる」

紗代子「そこまで推してもらえるなら応えないとね！」

海美「私も私が考える熱さを歌に乗せるからね！」

海美「負けないよ～！」

紗代子「望むところだよ！」

紗代子（メリハリ、と言おうと思ったけど、こうやってお互いを高め合う歌い方も）

紗代子（悪くないかも）

P「仲いいなあ……」

《そして、2人に二度目の出番が回ってきた》

MC「お待たせしました！高山紗代子さんと高坂海美さん」

MC「二回目の登場です！お二人に歌っていただきますのは」

MC「B.B.WAVESさんの、Lovin’You Lovin’Meです」

MC「どうぞ～！」

―イントロ

さようみ「「Lovin’ You 走り続けている♪」」

さようみ「「輝き見つけるために」」

さようみ「「Let’s step by myself！」」

終

ラスト、私の特撮趣味全開になってしまいました。苦手な人、ごめんなさい。
紗代子と海美には遠藤正明さんの「ご唱和ください、我の名を！」を歌ってもらおうかどうか最後まで悩んだうえで変更になりました。

それでは、お目汚し失礼しました。

ちなみに前作です
琴葉「紗代子のサイン」
http://imasbbs.com/patio.cgi?read=20588&ukey=0&cat=ml

おまけ

765プロ、他のカバー状況

サジタリウス「静かに朝焼けが　大地を包んでく」

サジタリウス「いつもと変わらぬ夜明け…」

Jus-2Mint「しあわせ～、しあわせ～♪」

Jus-2Mint「僕たちは～しあわせ～♪」

茜＆エレナ「お前は誰だ！オレの中のオレ♪」

（茜とエレナは曲の理解を深めるべく、シーズン1・2を鑑賞したそうです）

乙！　うみさよはいいぞ！
2本も書いてくれるなんてありがたいことやな

おつ！
うみさよ2曲目はウルトラマンガイアだったけ？

>>22
そうです。ウルトラマンガイアの最初のエンディングですね
聴き返していたらボーカルのどなたかの声が上田さんみたいだなと思ったので歌っていただきました(苦笑)