静香「いわば甜花ちゃんと饂飩は半身。甘奈さんのようなもの。甜花ちゃんの喜びは甘奈さんの喜び、甘奈さんの喜びはうどんの喜び、うどんの喜びは甜花ちゃんの喜び」

静香「三位一体は成された筈」

静香「それなのにどうしてうどんを祝わないの？！」

甜花「あのね、しーちゃん。甜花、富山生まれなのにどうして香川に合わせてうどんを食べなきゃならないの？」

静香「――ッ！？！」

甜花「甜花、半夏生なら鯖とか食べればいいと思う……」

静香「そ、それは……確かに半夏生で食べるものは地方によって違う……関西でタコを食べたりするし……」

静香「でもうどんの産地ならうどんを食べるべきじゃ……」

愛梨「香川が半夏生の時期にうどんを食べるのは農業に関係していますっ！」

静香「稲庭うどんの十時愛梨！？」

愛梨「日照時間の長い香川ではかつて春先に小麦を栽培し、夏に刈り取り田植えの準備をしていました」

愛梨「小麦からお米に切り替わる時期、それが半夏生だったんです」

静香「そう、田植えの疲労回復、収穫した小麦の使用、調理の手間のなさ、一石三鳥から必然としてうどんが選ばれた……ッ！！」

愛梨「知ったこっちゃないです！ウチ北国だから！！」

甜花「にへへ……わかりみ」

静香「！？」

愛梨「温かい春先に田んぼで小麦を作るとか温暖な地方の発想ですよねっ♪」

甜花「春先は暖かくない……。二毛作なんて……北国でやったら……土壌が死ぬ……」

静香「半夏生にうどんを祝うこと自体が他のうどん地方に対するマウント行為だったと……そんな、うどんに貴賤はないのに！！」

愛梨「そもそも稲庭うどんは大名に献上するような高級品であって、農家の自家消費で食べるそこらのうどんとは格が違いますからっ♪」

静香「げ、下剋上……ッ！？」

キリオ「おっと、格でいったらコチラも忘れちゃいけません。稲庭さんが大名ですってんならコチラは神様仏様でございにゃーす」

静香「水沢うどんの猫柳キリオ……ッ！！」

キリオ「山号は五徳山、本尊は十一面千手観音、飛鳥時代から続く名刹である水澤寺にて参拝客に振る舞われたのが起源と言われておりにゃんす」

キリオ「そも、うどんが何からできているかと思い返しておくんにゃさい」

静香「神？」

キリオ「神様食べちゃだめにゃんす。うどんは小麦でできてるぞなもし」

キリオ「日本で小麦といえば北海道でにゃんすが、その次は御存しですか？」

甜花「あう…知らない……」

愛梨「リンゴといえば青森、長野、以下略みたいなっ！」

キリオ「二位じゃだめにゃんす？　それでも二位は頑張っているのです。小麦生産量二位を巡って群馬は福岡や佐賀と日々戦っているのにゃー」

静香「つまり蝦夷地を除いたその三国が古来からうどんの父であり母として親権を争っていた……？！」

静香「で、でも香川だって……あれだけうどん国を名乗っているのだから小麦の国な筈……」

キリオ「香川は二十位ぐらいをウロウロしているんですよ」

静香「養育実績があっても親権が取れない……ッ！！　これが日本の司法の限界……っ！！」

柑奈「それなら世界へ飛び出せばいいのさ♪　今は飛べないけど饂飩ならあるのさ～♪」

静香「五島うどんの有浦柑奈ッ！！」

柑奈「群馬なんか所詮は海無し県。香川から見える海はちっぽけな瀬戸内海」

柑奈「五島の…長崎の海は大陸へと続いてるんや！！」

静香「た、大陸……ッ！？」

柑奈「五島うどんの起源は遣唐使とも元寇のころとも言われてましてね」

柑奈「五島といえば古来から大陸の人と日本の人が一緒に暮らしていた there's no countries」

柑奈「私達の上にはただ空があるだけ♪　地面の下には饂飩しかないし♪　It's easy if you とらーい♪」

静香「小さい……私はあまりにも小さかった……」

静香「私はうどん消費量日本一の香川に拘ってうどんの可能性を狭めていたのね……」

未来「静香ちゃん！！」

静香「未来っ」

未来「環がここだって……」

静香「……讃岐うどんの大神環にはもう合わせる顔がないの」

未来「どうして？！　環は静香ちゃんのうどん祭りはよくわかんないけど楽しみにしてるって……」

静香「だってうどんはいつかきっとすごいUDONになるもの」

静香「私は普通の大人になって、そんなUDONを喉越しに感じるんだわ……」

未来「静香ちゃん……」

静香「私、うどんの事なにも知らないで……うどんを分かった気になって……うどんを代表してた……」

未来「うん、そうだね。だって静香ちゃん埼玉県人だし」

静香「どんなうどんでも繋がれると思ってた。水と塩と小麦粉だけで繋がるうどんのように」

静香「でもそれぞれに誇りや歴史や生活があった。それはとても長くて強いものだったの、うどんのように」

静香「だから断ち切れてしまう。うどんのように」

静香「そして乾いていくんだわ。うどんのように」

静香「私ではうどん四天王の五人を纏めることなんてできない……っ！！」

未来「静香ちゃんのバカッ！！」

静香「未来……？」

未来「ならどうしてみんなここに集まったの？！　本当にみんな讃岐うどんを否定するためだけに集まったと思う？」

静香「それは……」

甜花「にへへ…」

愛梨「暑いですね～」

キリオ「にゃんす」

柑奈「ラブ&ピース」

静香「ああ……」

静香「見える……見えるわ、未来……」

静香「うどんの魂が形になって……なんて神々しい……」

うどん神（7月2日降臨）『くっ』

静香「神ッ！！」

うどん神（7月2日降臨）『かじかんだ生麺、ほどいた鍋お湯が、彼方にゆすぐ、トッピングは温玉』

静香「今ならわかる、お椀の先で二人出会ったのは」

うどん神シズカ『「きっと本当の饂飩、誰も真似できない」』

静香「出汁を」

静香「君と確かめ合う為。ネギは要らない」

うどん神（7月2日降臨）『思うままに、なるとだって重ね合う、七味は3振り』

うどん神シズカ『「どこまでだって、啜られる」』

讃岐にありがとう

稲庭にありがとう

氷見にありがとう

水沢にありがとう

五島にありがとう

そして全てのうどんに


ありが…サンキュー

なんなんすかねこれ？

まーたプロデューサーが怪文書書いてるー

各都道府県代表（静香と別枠で埼玉含む）でうどん論争してくれ

ねぎは必要だと思います

>>15
GRAD編じゃないの？（てきとー）

埼玉のヌードル消費量1位はパスタじゃなかったっけ？

これはもう、なんていうか、生半可なPじゃ到底書けやしないあれだわ、うん

よかった…こんなよく分からない世界で跋扈する肇ちゃんはいなかったんだね

元ネタ的には逆シャアで始まって旧エヴァで終わり？

勉強になるお話だった

昼飯蕎麦だったわ、すまんな

なんかすごい大作な気がする

>>13
アライブファクターとうどんとD/Zealが重なる最高のシーンだ……

>>27
ついでに凪が要らない子になってますね。

なんだか為になる話だったような気がする

>>28
青野菜チームか鍋の具ユニットの一員だから……
http://sorekarano.blomaga.jp/articles/196514.html

ネギ不要論を掲げた>>1が異端審問にかけられ謎の獄中死迎えないか心配だ
うまく亡命しているといいが

喉越しに感じるんだわ、でダメになって
唐突なアライブファクターで喉が痛くなるほど笑ったわ

個人的に七味3振りは多いと思います

アップルパイプリンセスに喧嘩を売られた気がしたんご

？「牧のうどん！」

凪不要論はうどん界を支配する香川による徳島を陥れる為の卑劣な罠ですよ

書き手の情熱が伝わってきた

時々こういう少し（かなり）アレな文章がでてくるからこのBBSはやめられないのだ

>>9 の唐突なゲッサンで盛大にむせたわ

実にいろんな意味で怪しい文書
これこそ怪文書だよ

怪文書のうどんはまだまだネギまで足りない…

>>17
県予選、二次予選、最終予選を勝ち抜いた１６のうどんによる４年に一度の決戦

>>41
幸子……ほうとうじゃなくて吉田のうどんで参加していれば！

>>41
きしめんはうどんでいいのか……？

>>41
カスうどんが二人いるんですが

で、高槻うどんギョーザはなしですか?
広島ちゃんぽんはなしですか?

フライング·スパゲティ·モンスターの祝福あれ！
「らぁめん」

>>41
Ｄ組が死の組と言われるけど
本当の死の組は2位争いが熾烈なＢ組

熊谷住んでたとき確かに梅雨前まで周りの田んぼで小麦作ってたの思い出した
勉強になった

でも>>1はうどんキメ過ぎだと思う…

稲庭うどんってそうめんだよなって言って煽ったらどうなるん

『きしめん』は平打ち饂飩の一種で、群馬県の『おっきりこみ』や『ひもかわ』、岡山県の『しのうどん』と同じ分類になります
日本農林規格においてもこれらは全てうどんに分類されています

一方で『ほうとう』は生地を練る際に食塩を加えないことが特徴です。
この製造過程によって、『きしめん』を始めとした平打ちうどんや『博多うどん』に代表されるようなコシの弱いうどんよりさらにコシがない麺に仕上がります。
よって煮込むことでドロドロに溶け始めるのですが、『ほうとう』はこの状態を是とする鍋物なんです。なので地方によっては麺の形をしていない場合もあります。
（栃木県の『耳うどん』のように麺状でないうどんもうどんに分類されるので、形状は必ずしも重要ではありません）
山梨県で有名な『吉田うどん』は製造過程に塩を使っていますから、『ほうとう』とは別の食べ物であると言えます。山梨県の人にとっても『ほうとう』と『うどん』は別物の認識です。

『加須うどん』は埼玉県加須市周辺のうどんです。読み方は「かぞ」です。
加須市は隣接する自治体に藍染めで有名な羽生市や、水に浮かぶのぼうの城こと忍城で有名な行田市があることからもわかるように、利根川が流れ込み水に困らない土地で、これら三県によって埼玉地域の小麦生産の64%を占めています。
小麦あるところに饂飩ありというわけで、この地方では手打ちうどんが盛んに作られ、名物となりました。
一般的に『日本三大うどん』は『讃岐うどん』『稲庭うどん』の2つが確定で、残りを『水沢うどん』や『氷見うどん』などが争うのですが、この『加須うどん』もそのグループに含まれることがあります。

ワイ大阪人、正直さぬきうどん以外を食ったことがない
うどんにもいろいろあるんやねぇ

ところでイッチはもがみんを通してうどんを突き詰めだしたのか、それとももとからうどん狂だったのかどっちだ

『かすうどん』こちらは大阪の河内地方発祥のうどんのことをです。
麺界における「かす」と聞くと天カスを思い浮かべる人も多いでしょうが、大阪でいう「かす」は脂カスを指します。
牛のホルモンをカリカリになるまで揚げた「かす」をうどんに乗せるので「かすうどん」なんです。
言葉の違いといえば、一般的には天かすの乗っているうどんを「たぬきうどん」と言いますが、関西では「たぬきうどん」は油揚げの乗ったうどんを指すそうです。
私達のいう「きつねうどん」ですね。しかし京都においては「たぬきうどん」は短冊切りにした油揚げをあんかけにしたうどんを指すので注意してください。

さて、大阪の『かすうどん』は揚げホルモンのトッピングをしたうどんでしたが、ホルモンとうどんの組み合わせといえば近年有名になったご当地グルメがあります。
それは岡山県津山の『ホルモン焼きうどん』です。津山市などがある美作地方では古くから畜産が盛んで、鮮度が重要な為に遠方に出荷するのに向かないホルモンが地元では安価で大量に手に入りました。
津山周辺では50を越えるホルモン焼きうどんのお店が存在し、醤油や味噌などそれぞれタレの味が異なります。しかし、うどん麺に拘りがなく、分類的にホルモン焼きが主である部分から地方予選敗退とさせて頂きました。
岡山県代表は『備中うどん』にさせていただきましたが、岡山県出身のアンバサダーに346のうどんマイスターと呼ばれる藤原肇さんを起用しなかったのは、肇さんは備前出身と思われる為です。ご了承下さい。

岡山県のお隣の兵庫県は古くは播磨と呼ばれ、「播州そうめん」が有名です。その「播州そうめん」の製法を学び普及させたのが岡山県備中地方の麺です。
そのため、『備中うどん』は『稲庭うどん』等とと同じく『手延べ麺』なんです。生地を捏ねた後、綿棒で生地を伸ばして切る『手打ち』に対して
『手延べ』は生地を棒状にし、二本の棒に輪にしてかけて、ゆっくりと伸ばして生成します。偶にスーパーなどで売っている「手延べ麺の切れ端」はこの棒に引っ掛けた輪の部分ですね。
その製法から『手打ち』の麺は断面が平らなのに対して、『手延べ』は丸になります。また、麺が千切れないように油を塗るのが『手延べ』製法の特徴で、
『五島うどん』などはこの油が同じく地産品の椿油なため香りが良いのがセールスポイントです。これらの工程差から『手延べ』は『手打ち』の10倍や20倍の時間がかかると言われます。
包丁を入れてませんから、グルテンが断たれず、また長時間の熟成によってコシが生まれ、滑らかで喉越しが良いのが『手延べ』の特徴です。『手打ち』のシコシコとした食感も良いんですよ？うどんに貴賤はありません。

しかし『稲庭うどん』は『手延べ』の後に麺を叩き独特の平麺へと形状を変えることで『手打ち』の食感と『手延べ』の喉越しを両立させていて、さらに通常使用する油を塗らずに麺を伸ばしています。
油を塗らない『手延べうどん』には他に『氷見うどん』があります。氷見うどんの製法はいくつか存在しますが、伝統的な製法では捻りを加えながら細く綾がけを行っており
このような『氷見うどん』は加賀藩御用達の品でした。『稲庭うどん』もまた秋田藩への献上品であり、製法に手間と技術が必要とされることが高級うどんとしての立ち位置を示しているように思われますね。

言いたいことは言い切ったので夜食に蕎麦茹でてくる

うどんで仕事貰えるアイドル

素晴らしい、まるでうどん博士だ

武蔵野うどん…

>>56
武蔵野うどんは県予選が激戦区埼玉だから加須うどんに敗退している
東京に移籍して都予選で戦わせてくれって毎年申請だしているけど
埼玉県民である静香が武蔵野うどんの流出を認めず移籍を握り潰している・・・

悪徳記者・著　｢うどん界の闇｣より

UDONって映画あったな

思ってたよりもガチの饂飩スレだった

＞346のうどんマイスターと呼ばれる藤原肇さん
しれっと風評被害受けてるアイドルがいますね

地域名を冠したうどんを持たない地の人間としてはうらやましい気分になる

わかる
うどんで有名と言ってもフェリーのうどんしかない

吉田うどんは一番硬いなのにな

>>20
埼玉はうどん消費量や店舗数２位を看板にしているけど、人口で割るとどっちもトップ１０にも入らないハリボテのうどん県だからな

一世帯辺りの消費量のワンツーが香川・秋田なのに
人口に対する店舗数で割ると香川が１位に対して秋田がワースト５に入るのは
お外で生麺の国とお家で乾麺の国で完全に別れてるのがおもしろい（wiki調べ）

うどんの声が聞こえてきそうなスレだった

>>62
ご同郷かな？

フェリーのうどんを静香がレビューするSSを読んでみたいんだが、誰か書いてくれませんかね……