可憐「す、すごい熱いバトル漫画だったんです……！」

雪歩「えっ、そうなの？」

可憐「はい。たとえばクルマエビさんたちからある事情で追われている一匹狼のブラックタイガーさんがイセエビさんのもとで修行するシーンとか」

雪歩「狼でもなければ虎でもなく海老の話なんだね、なんだかややこしいね」

可憐「不運にも大切な人を次々に死に追いやってしまった牡蠣さんが、ホタテさんから糾弾された際に『生牡蠣だって幸せになっていいはずだ！』って言い返すシーンもよかったですよ？」

雪歩「どことなく既視感のある台詞回し！」

可憐「タラバガニさんが『オレは本当にジュリアの代役になれるのか？』って葛藤するところにカニカマさんがやってきて励ます友情には泣けました…！」

雪歩「加工品も登場するんだね、カニカマがいうと重みが違うね。いや、それよりどうしてジュリアちゃんが？！」

可憐「そういうわけでその日以来、まつりさんからいろいろ漫画を借りて読んでいるんです♪」

雪歩「へぇ、私もお願いしてみようかな」

可憐「『静かな○ドン』なんどうですか？ぜ、全100巻越えらしいので……読破するのは大変だと思いますけど」

雪歩「わぁ、それは読みごたえあるね。って、なんでそれを一番に勧めたの？うちは健全な建設会社ですぅ！」

可憐「そういえば今度……静香ちゃんが、しゅ、主演で『静香なるウドン』っていうパロディドラマがはじまるそうですよ」

雪歩「ええっ！？　それ、うどん食べるだけのドラマじゃないの！？」

可憐「極道はうどんに通じるところがあるわねって言っていました」

雪歩「あるかなぁ？！」

可憐「香川県出身の環ちゃんも任侠ものに出演していたので大丈夫だと思います……！」

雪歩「そういう問題じゃなくない！？」

ｶﾞﾁｬｯ

亜美・真美「逃げろー！！　りっちゃんが怒ったー！！」

雪歩「あっ、亜美ちゃんに真美ちゃん。もう、また律子さんいいたずらでも仕掛けたのかな」




可憐「またいたずら……こいつらクソっすね」

雪歩「！？」

亜美「ふっふっふ～、ここまで逃げれば大丈夫っしょ～」

可憐「へっ、しょっぼいいたずらして達成感得ているよ、あのアイドル……」

雪歩「ね、ねぇ、やめなよ、真美ちゃんたちに聞こえるって」

可憐「き、忌憚のない意見ってやつっス……それでも文句があるんなら…い、いつでもライブ上等っスよ」

雪歩「どういうこと！？その得意気な顔は可愛いけれども！」

律子「雪歩、ちょっと来なさい。また可憐に変なこと吹き込んだでしょ」

雪歩「私じゃないですぅ！！！！」

可憐「やっぱ怖いスね、律子さんは」

亜美「ククク…ひどい言われようだな　まあ事実だからしょうがないけど」

真美「チュパカブラを放てッ！」

律子「亜美、真美。雪歩の次はあなたたちよ」

亜美「うわああああああ」

真美「説教じゃねえかよ　えーーーっ」

雪歩「もう！可憐ちゃんのせいでとんでもない目にあったよ！」

可憐「す、すみません……まつりさんから借りた漫画の台詞、つい使ってみたくなって、えへへ……」

雪歩「そういうことだったんだね。ああいう漫画、可憐ちゃんに貸す方も貸す方だけど、借りる方も借りる方だよ！不健全ですぅ！プレイ○ーイ読むなら、百○姫読んどけですぅ！」

可憐「えぇ……」

雪歩「はぁー、なんだか疲れちゃった。というわけで、お茶淹れましたぁ。いっしょに飲もう？」

可憐「いつもありがとうございます…！」

雪歩「ふふっ、どういたしまして」

可憐「そういえばまつりさんからは、少女漫画もちゃんと借りているんですよ？」

雪歩「たとえばどういうの？」

可憐「えっと、そこに立ってくれますか？」

雪歩「へ？　こ、こう？」

可憐「雪歩ちゃん……」ﾄﾞﾝｯ

雪歩「ふぁああっ？！？　壁ドン？！」

可憐「黙りなさい。それともその可愛い唇、私に塞いでほしい？」ｱｺﾞｦｸｲｯ

雪歩「ぽ、ぽええ！？」

可憐「って感じの漫画を……。？？　あの、雪歩ちゃん、なんで目を閉じているんですか？」

雪歩「生殺しか！！！」

以下、漫画やアニメに影響される劇場アイドルちゃんスレ
百合子は鉄板やね

このBBSのネタてんこもりやね
と思ったらチキンがなかった

>>9
ほら、雪歩自身がチキンみたいなものやし（そういう意味じゃない）

早く可憐に桜trick読ませて差し上げて

狂気感じるようなものは入ってないんだな、タラバガニはもしもスレ発祥だしセーフ(先読み)