それからの出来事()
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【ミリSS】シタP「夏、夜、花火、ふたり」
1 :
プロデューサーちゃん
2021/09/24 22:52:20
ID:ofnKtba6i2
本当は8月の終わりくらいに上げたかったんですけど今になってしまいました(開幕土下座)
・Pドル
・恋愛要素
ありますので苦手な方ご注意
立ったら書くぞー
2 :
プロデューサーちゃん
2021/09/24 22:54:22
ID:ofnKtba6i2
美咲「それじゃ、私は先に上がりますので、戸締りよろしくお願いしますね!」
シタP「了解です」
美咲「あんまり遅くなっちゃダメですよ、プロデューサーさん!」
シタP「わかってますよ。それじゃ、おつかれさまでした、青羽さん」
美咲「おつかれさまでした~」
ガチャ パタン
シタP「……」
シタP「さて、と」
3 :
プロデューサー殿
2021/09/24 22:56:34
ID:ofnKtba6i2
シタP(日も陰りゆく午後6時…。今日はもう、劇場にいるのは俺だけだ)
シタP(いつもなら、この後、各所の戸締り等を確認し、俺も家路につく。だが、今日は違う)
シタP(今日はこれから、この劇場で、やることがあるのだ)
シタP(今夜、少し離れた場所でやっているお祭りで、花火が上がる)
シタP(その花火が、劇場の屋上から見える)
シタP(当然、間近で見るより迫力は劣るが、俺にはそれで十分)
シタP(祭りの喧騒から離れた場所で、酒でも飲みながら、ゆっくり眺めようというわけだ)
シタP(というわけで、早速準備に取り掛かる)
4 :
下僕
2021/09/24 22:58:36
ID:ofnKtba6i2
シタP「まずは倉庫にやってきましたよ、と」
シタP「えーと、折り畳みの机と椅子…あったあった」
シタP「それから、クーラーボックス。あと、ホースだな」
シタP「明かりとして、こっそりランタンも用意した」
シタP(キャンプで使うような、折り畳みの机と椅子。こういう時には便利だ)
シタP(そしてクーラーボックス。一人で使うには持て余すようなサイズだが、今日の用途のためにはそれでいい)
シタP(ホースはもちろん水を使うため。屋上に蛇口があって助かった)
シタP「とりあえず、こんなとこかな」
5 :
プロデューサー殿
2021/09/24 23:00:43
ID:ofnKtba6i2
シタP「ブツは揃ってるから…、次は買い出しだな。行くか」
シタP「他は閉めてあるから、裏口裏口」
シタP「鍵をいったん閉めて、と。さて、コンビニへGO」
シタP(……浴衣を着た人が、通りを歩いている)
シタP(アイドルたちも、今頃祭りに行っているだろうか。いや、行ったら身バレした時が大変か)
シタP(行くなら、ちゃんと変装はしていってほしいもんだ)
シタP(……とか考えている間に、コンビニ到着)
シタP「うおっ、涼しっ」ウィーン
6 :
Pサン
2021/09/24 23:02:45
ID:ofnKtba6i2
アリガトーゴザイマシター
シタP「うわっ、あっつ」ウィーン
シタP(もうすぐ夜だというのに、外の気温はまだ暑い)
シタP(30℃、あるだろうか。あるな、これは)
シタP(夏の都心は、夜でもなかなか熱が引かないよな)
シタP(風があれば、まだマシなんだが……)
シタP(そうでなければ、湿気も相まって蒸し暑い)
シタP(寝苦しい夜は、まだ続きそうだ)
7 :
Pはん
2021/09/24 23:04:47
ID:ofnKtba6i2
シタP「やー、あっつい。コンビニの往復だけでも汗が……ん?」
???「あれー? 開いてないや。プロデューサー、帰っちゃったかな?」
シタP(誰かいる。あれは……)
シタP「恵美!」
恵美「あ! プロデューサーいた! よかった~」
シタP「何してるんだ? 帰ったんじゃなかったのか?」
恵美「いや~、劇場に忘れ物しちゃってさ~。にゃはは」
恵美「この時間なら、プロデューサーまだギリギリいるかなーって思って、取りに来ちゃった!」
8 :
貴殿
2021/09/24 23:06:51
ID:ofnKtba6i2
シタP「なるほどな。連絡くれれば、探しておいたのに」
恵美「うーん、すぐそこだったから、戻った方が速いかと思ってさ」
シタP「そうか」
シタP「まぁ、とりあえず、鍵開けるよ」
恵美「ありがと! あ、荷物持っててあげるね!」
シタP「お、悪いな。さてと……」ガチャガチャ
恵美「……あっ! プロデューサー、お酒買ってる!」ガサガサ
シタP「こら、人の買い物袋を勝手に覗くな」
9 :
Pたん
2021/09/24 23:10:01
ID:ofnKtba6i2
恵美「プロデューサー、お仕事中じゃないの?」
シタP「今日の仕事はもう終わってるよ」
シタP「開いた。はい、どうぞ」ガチャ
恵美「失礼しまーす」
シタP「どこに忘れ物したんだ?」
恵美「ロッカー!」
シタP「そうか。いってらっしゃい」
恵美「いってきまーす」
10 :
Pチャン
2021/09/24 23:12:26
ID:ofnKtba6i2
シタP「さて、買ってきたものを置かないとな」
シタP「冷たいものは冷蔵庫に放り込んで、と」
シタP「常温はその辺に置いておこう」
シタP「あー、ミスったな。レンジものは、チンして上まで持っていかないといけないのか」
恵美「あちち! ってなっちゃうね」
シタP「まぁ、熱いのはお盆とかに乗せていけば大丈夫だろ」
恵美「そっか」
シタP「うん。ナチュラルに入ってきたな、恵美」
11 :
プロデューサーちゃん
2021/09/24 23:14:30
ID:ofnKtba6i2
シタP「忘れ物は?」
恵美「回収したよ!」
シタP「そりゃよかった。じゃあ、気をつけて帰るんだぞ」
恵美「えー、ヤダ」
シタP「なんで」
恵美「プロデューサーが何するか、気になるもん」
シタP「うーん、あんまり言いたくはないんだが……」
恵美「教えて! 教えてくれたら帰るから!」
12 :
プロデューサーちゃん
2021/09/24 23:16:31
ID:ofnKtba6i2
シタP「……しょうがないな。聞いたら帰れよ?」
恵美「やった!」
シタP「まぁ、何のことはない。一杯やってから帰ろうかと思ってたんだ」
恵美「一人で?」
シタP「うん」
恵美「ホントに?」
シタP「うん」
恵美「ふーん?」
13 :
Pチャン
2021/09/24 23:18:39
ID:ofnKtba6i2
シタP「さ、答えたから帰りな」
恵美「……」
シタP「恵美?」
恵美「さっき、上って言ったよね? 屋上に何かあるの?」
シタP「あー、いや…。屋上で飲もうかと思っててな」
恵美「屋上で飲むの? 暑くない?」
シタP「暑いけど…。まぁ、いいじゃないか。な!」
恵美「むぅ…」
14 :
変態インザカントリー
2021/09/24 23:21:40
ID:ofnKtba6i2
恵美「あっ! わかった!」
シタP「?」
恵美「花火! 花火見るんだ!」
シタP「!」
恵美「ほらぁ、当たりだぁ!」
シタP「……バレたか」
恵美「花火見ながら、お酒飲むんでしょ? プロデューサー!」
シタP「ははは…。正解だよ」
15 :
兄(C)
2021/09/24 23:23:44
ID:ofnKtba6i2
シタP「バレたら仕方ないな」
シタP「今日の祭りは屋上からさ、ちょっと遠いけど花火が見えるんだ」
シタP「なかなかいい雰囲気だからさ、それを眺めながら一杯やろうと思った、っていうのが真相だよ」
シタP「そういえば恵美は、お祭りに行かないのか?」
恵美「う~ん、アイドルだってバレちゃうと大変だし、行かないつもりだったよ」
恵美「今回は、友達とかにも特に誘われてないしね」
シタP「そっかぁ。こういうときはアイドルなのも善し悪しだな」
恵美「にゃはは。仕方ないよね~」
16 :
プロヴァンスの風
2021/09/24 23:25:46
ID:ofnKtba6i2
シタP「さて、理由を教えたんだから帰りな」
恵美「…………」
シタP「恵美?」
恵美「……アタシも一緒していい?」
シタP「えっ?」
恵美「アタシも一緒に飲みたい! あ、もちろんお酒は飲まないよ?」
シタP「いやいや…、それでもだな」
恵美「お願い!」
17 :
バカP
2021/09/24 23:28:12
ID:ofnKtba6i2
シタP「うーん……」
恵美「アタシも花火見たいなぁ……」
恵美「ダメぇ?」
シタP「翼の真似されても」
恵美「にゃはは!」
恵美「で、どうかな…? どうしてもダメ?」
シタP「えっと……」
恵美「……やっぱり、一人がよかった?」
18 :
変態インザカントリー
2021/09/24 23:30:17
ID:ofnKtba6i2
恵美「一人がいいなら、アタシ、やっぱやめるよ! 変なこと言ってゴメンね?」
シタP「……いや、待った」
シタP「最初はそのつもりだったけど、気が変わったよ」
恵美「!」
シタP「せっかくだし、見ていくといい。他の皆には内緒だけどな」
恵美「……うん!」
恵美「ありがとね! プロデューサー!」
シタP「ああ」
19 :
P君
2021/09/24 23:32:24
ID:ofnKtba6i2
シタP「そうと決まれば、自分の分の食べ物と飲み物買ってきな。さっきのは俺の分しかないから」
恵美「了解! 買ってくるね!」
シタP「鍵持って行って。一応、出ていく時は施錠してくれ」
恵美「はーい」タタタ…
シタP「……さて、俺はセッティングをしておこう」
シタP「まずは椅子と机を持っていくか」
シタP「いくぞー」ガチャガチャ
………………
20 :
der変態
2021/09/24 23:34:26
ID:ofnKtba6i2
シタP「椅子と机を運んで、戻ってきたぞ」
シタP「お次はクーラーボックス」
シタP「給湯室の製氷機から、氷をぶち込んでいく」ガラガラ
シタP「多すぎると重くなるし、それほど量はいらないから、底がまんべんなく埋まる程度でいいかな」
シタP「これをまた屋上へ運ぶ」
シタP「どっこいしょーい」モチアゲー
シタP「我ながら、大変なことを企画しちゃったな」ガチャガチャ
………………
21 :
ぷろでゅーさー
2021/09/24 23:36:29
ID:ofnKtba6i2
シタP「クーラーボックスも運び終えた」
シタP「準備で汗かくなぁ。あっついあっつい」
シタP「さて、次はホース」
シタP「しゅっぱーつ」ガチャガチャ
………………
シタP「屋上に着いたぞ」
シタP「ホースは蛇口に接続して」キュッキュッ
シタP「クーラーボックスまで水を引く」ガラガラ
22 :
そこの人
2021/09/24 23:38:32
ID:ofnKtba6i2
シタP「いくぜ! 放水!」ブシャー
シタP「クーラーボックスに水を溜める」ジャー
シタP「どんどん溜まっていくぜ」ジャー
シタP「……こんぐらいでいいだろう」キュッ
シタP「ボックス満水! ヨシ!」
シタP「ホース止水確認! ヨシ!」
シタP「…………」
シタP「恵美に見られたら恥ずかしいな」
23 :
そこの人
2021/09/24 23:40:40
ID:ofnKtba6i2
シタP「最後に食料を運ぶぞー」テクテク
恵美「あ、プロデューサー! 上にいたんだね」
シタP「恵美、帰ってきてたか」
恵美「うん! 何か手伝うことはある?」
シタP「準備はちょうど終わったとこだよ。あとは食べ物と飲み物を上に持っていくだけだ」
恵美「そっか! じゃあ運ぼ! 温めるものはどうする?」
シタP「あぁ、それはチンしちゃっていいよ」
シタP「あ、タオル忘れてた。取ってこよう」
24 :
Pたん
2021/09/24 23:42:42
ID:ofnKtba6i2
恵美「屋上着いたー!」
シタP「ふぅ…。テーブルと椅子はあそこに置いてあるから、食べ物は適当に並べて、飲み物はクーラーボックスに入れておいて」
恵美「はーい」
シタP「チンしたものも並べてしまおう」
恵美「……プロデューサー、クーラーボックス大きくない?あとフタは?」
シタP「それはそれでいいんだよ。飲み物冷やす以外にも使うからな」
恵美「そうなの?」
シタP「そうだぞー」ヌギヌギ
25 :
ハニー
2021/09/24 23:44:46
ID:ofnKtba6i2
恵美「え、プロデューサー、なんで靴と靴下脱いでんの」
シタP「それはもちろん、濡れないようにだよ」
恵美「濡れないように?」
シタP「うん」スソマクリー
シタP「クーラーボックスの置き場所、邪魔だと思わなかった?」
恵美「なんでテーブルの下なのかな? とは思ったけど」
シタP「今夜は熱帯夜だからな。冷やすものが必要だろ?」
恵美「……あっ!」
26 :
Pちゃま
2021/09/24 23:46:48
ID:ofnKtba6i2
シタP「お気づきになりましたか」
恵美「わかった! アタシもサンダル脱ぐ!」
シタP「うむ。脱いだら椅子に座ろう」
恵美「うわー、わくわくするね!」
シタP「行儀悪いとか思わないか?」
恵美「んー…、たしかに行儀は悪いけど、二人だけだからいいでしょ!」
シタP「よかろう。では、準備はいいかな?」
恵美「いいよ!せー、の!」
27 :
せんせぇ
2021/09/24 23:49:46
ID:ofnKtba6i2
ジャボッ!
恵美「きゃっ! 冷たーい!」
シタP「うひゃー! キンキンだ!」
恵美「足湯ならぬ、足水? なんて言ったらいいかわかんないけど、気持ちいい!」
シタP「氷水だから、冷たすぎるくらいだな。浸けっぱなしは良くないから、適度に外に出すんだぞ」
恵美「そうする。冷たすぎて、そんなにずっとは浸けてらんないや」
シタP「火照った時にまた浸ければいいよ。さて、それじゃ乾杯しようか」
恵美「うん!」
28 :
Pはん
2021/09/24 23:51:52
ID:ofnKtba6i2
シタP「まずはやっぱりビールだな」プシュッ
恵美「アタシはコーラにしたよ!」プシュッ
シタP「それじゃ、かんぱーい」
恵美「かんぱーい!」
ゴクゴク……
恵美「ぷはー」
シタP「あ゛ー、美味い」
恵美「にゃはは! プロデューサー、おじさんみたいだよ!」
29 :
我が友
2021/09/24 23:53:55
ID:ofnKtba6i2
シタP「いやー、出ちゃうもんなんだよこれは。恵美も、ビールを飲むようになったらわかる」
恵美「そうなの?」
シタP「まぁ、濁ったのはたしかにおじさんっぽかったけど」
恵美「にゃはは」
シタP「ま、そんなことはどうでもいい! 食べよう!」
恵美「そだね! アタシもお腹空いたし」
シタP「雰囲気だけでもと思って、焼きそばとたこ焼き温めたぞ」
恵美「いいね~。お祭りに行くと食べたくなるやつだ!」
30 :
レジェンド変態
2021/09/24 23:55:57
ID:ofnKtba6i2
シタP「祭りの屋台で買うと高いんだけどな。買っちゃうんだよな」
恵美「わかる~」
シタP「野球とかサッカーとかでもそうなんだよ。スタジアムで飯買うと高いんだけど、買っちゃうんだよ」
恵美「雰囲気価格だよね」
シタP「そうそう。あの場所で食うからこそ良いんだよ。だから値段は多少張っても気にしない」
恵美「特別な感じがするよね」
シタP「それな」
恵美「にゃはは。じゃあアタシも、プロデューサーに特別感をあげよっか?」
31 :
ハニー
2021/09/24 23:57:58
ID:ofnKtba6i2
シタP「俺に?」
恵美「そう! はい、たこ焼きどーぞ!」
シタP「え」
恵美「ほら、あーん!」
シタP「や、恵美」
恵美「いつまでもやってるの恥ずかしいから! ほら、早く! あーん!」
シタP「あ、あーん」パクッ
シタP「もごもご」モグモグ
32 :
プロデューサー様
2021/09/25 00:00:02
ID:Z48sRWdV4Y
恵美「おいしい?」
シタP「おいひい」モグモグ
恵美「にゃはは、よかった♪」
恵美「はー、なんかあっついね! また足浸けちゃお!」ジャボッ
恵美 ジャブジャブ
シタP モグモグ
恵美 ジャブジャブ←いざやってみたら恥ずかしかったので顔真っ赤なのを誤魔化している
シタP モグモグ←事態もたこ焼きも飲み込めない
33 :
プロデューサー殿
2021/09/25 00:02:03
ID:Z48sRWdV4Y
___
______
_________
34 :
我が友
2021/09/25 00:04:16
ID:Z48sRWdV4Y
恵美「ねぇねぇ、プロデューサー」
シタP「ん?」
恵美「ビールっておいしいの?」
シタP「んー、俺は好きだけど、苦くてダメだっていう人もいるよ」
恵美「苦いんだ」
シタP「うん、少し苦い」
恵美「なのに、なんで飲むの?」
シタP「……うーん、なんでだろう。喉越し?」
35 :
兄(C)
2021/09/25 00:06:18
ID:Z48sRWdV4Y
恵美「喉越しかぁ」
シタP「うまく説明できないな。すまん」
恵美「にゃはは、いいっていいって」
シタP「うん。まぁ、これも飲めるようになったら、わかるかもしれん」
恵美「そっかー」
恵美「……ちょっと飲んでみていい?」
シタP「ダメ」
恵美「にゃはは、そうだよね~」
36 :
Pちゃま
2021/09/25 00:08:19
ID:Z48sRWdV4Y
シタP「成人してからね」
恵美「はーい」
恵美「……プロデューサー。アタシが成人したら、飲みに誘ってくれる?」
シタP「……番組の打ち上げとか、いろいろあると思うぞ」
恵美「いや、そういうんじゃなくってさ……」
ヒューーーーー……ドオォォン……
シタP「おっ」
恵美「あっ」
37 :
レジェンド変態
2021/09/25 00:10:20
ID:Z48sRWdV4Y
ドォンドオォン……パパパパパ……ドオォォン……
恵美「うわー、綺麗…!」
シタP「うん、綺麗だなぁ」
恵美「けっこう、ちゃんと見えるんだね!」
シタP「だろ?」
恵美「これを独り占めしようとしてたのは、ズルいな~」
シタP「ははは。恵美はここで一緒に見られたんだから、許してくれよ」
恵美「その言い方もズルいなぁ…」ボソッ
38 :
Pサン
2021/09/25 00:12:29
ID:Z48sRWdV4Y
シタP「ん? なんか言った?」
恵美「……なんも言ってない!」
シタP「そうか」
恵美「…………」
恵美(ランタンの淡い光と花火の閃光に、照らされるプロデューサーの横顔)
恵美(ちょっと、ドキッとしちゃうかも)
ドオォォン……
シタP「いやー、いいねぇ。夏って感じ」
39 :
プロヴァンスの風
2021/09/25 00:14:40
ID:Z48sRWdV4Y
恵美「…………」
スッ
カシャ
恵美(にゃはは、横顔撮っちゃった)
恵美(プロデューサー、気付いてないかな?)
シタP「……おー」
恵美(花火見てる。気付いてないみたい)
恵美(内緒で撮っちゃったけど、アタシの思い出として、これぐらいはいいよね?)
40 :
ダーリン
2021/09/25 00:16:48
ID:Z48sRWdV4Y
恵美(……それとも、もっと踏み込んでもいいのかな)
恵美(二人きりで、並んで花火を見ながら、ロマンチックな雰囲気)
恵美(こんなチャンス、そうそう無いし)
恵美(だって、触れようと思えば、触れられる距離にいるんだよ?)
恵美(やるなら、何をする? 何したらいい?)
恵美(手を、握っちゃおうか。それか思い切って、無防備なほっぺたに……)
恵美(ってバカバカ。何考えてんのアタシ。普通に考えて怒られちゃうでしょ、プロデューサーに)
恵美(ダメだよ、絶対ダメ。アタシだけのプロデューサーじゃないんだし)
41 :
我が友
2021/09/25 00:18:50
ID:Z48sRWdV4Y
恵美(……いや、でも、今ならアタシだけのプロデューサーに、できちゃうかもしれない)
恵美(今なら、今だけは、アタシだけの……)
恵美 チラッ
シタP「…………」
恵美(プロデューサーは、花火に夢中みたいだ)
恵美(……やっぱり、やる?)
恵美(……ホントはダメなのはわかってるけど、今夜だけ許してね。プロデューサー)
スッ
42 :
変態大人
2021/09/25 00:20:53
ID:Z48sRWdV4Y
シタP「なあ、恵美…」クルッ
恵美「!?」ピタッ
43 :
Pサマ
2021/09/25 00:22:55
ID:Z48sRWdV4Y
シタP「…………」
恵美「…………」
シタP「……ずいぶん近いな、恵美」ドキドキ
恵美「そ、そだね」ドキドキ
シタP「どうか、したのか?」
恵美「あ、その、プ、プロデューサーの頭に何か付いてるように見えてさ! 取ったげようかなって思って!」
恵美「なんも付いてなかったけど! アタシの見間違いだったみたい! にゃはは!」
シタP「そうなの?」
44 :
箱デューサー
2021/09/25 00:25:00
ID:Z48sRWdV4Y
恵美「にゃはははは、はは……」
恵美「…………」ストン
恵美(あ~~~! やっちゃった~~~!!)
恵美(失敗した失敗した! キスできなかったし、しようとしたの見られた!!)
恵美(しかもめっちゃ近かった! 近過ぎ!!)
恵美(どうしよう、この後どうすりゃいいのさ!)ジタバタ
シタP(椅子に戻った恵美が、頭を抱えて身悶えしている)
シタP(どうしよう、これ)
45 :
おやぶん
2021/09/25 00:27:01
ID:Z48sRWdV4Y
シタP「……恵美?」
恵美「……なにぃ?」
シタP「あー、そのー…、写真、撮らないか?」
恵美「へ?」
シタP「今日の記念に、ツーショット、どうかな?」
恵美「……いいの?」
シタP「うん」
シタP(お詫びも兼ねて)
46 :
P様
2021/09/25 00:29:03
ID:Z48sRWdV4Y
恵美「……撮る」
シタP「よし」
シタP「じゃあ撮ろう、な?」
恵美「……うん!」
シタP「ここでいいか?」
恵美「んー、花火をバックにしない?」
シタP「うまく写るかな?」
恵美「わかんないけど、やってみようよ!」
47 :
変態インザカントリー
2021/09/25 00:31:07
ID:Z48sRWdV4Y
恵美「プロデューサー、もうちょっと寄って!」
シタP「うん」
恵美「おっけー、撮るよー!」
カシャ カシャ
シタP「どう?」
恵美「ちゃんと写ってる! やった!」
シタP「よかった」
恵美「大事にするね! プロデューサー!」
48 :
下僕
2021/09/25 00:33:09
ID:Z48sRWdV4Y
シタP「あぁ、さっきの写真と合わせてな」
恵美「えっ?」
シタP「あっ」
恵美「プロデューサー、気づいてたの!?」
シタP「花火綺麗だな~」
恵美「ちょっと! プロデューサー!」
シタP「ごめん、恵美」
恵美「も~~~~!」ポカポカ
49 :
der変態
2021/09/25 00:35:17
ID:Z48sRWdV4Y
シタP「ごめんて」
恵美「もう! 知らない!」
シタP「すまんかった」
恵美「ふんだ!」
シタP「恵美、悪かったって」
恵美「……特別に、許してあげてもいいけど」
シタP「ありがとう。でも元はと言えば盗撮じゃない?」
恵美「やっぱ許さない!」
50 :
プロデューサー君
2021/09/25 00:37:21
ID:Z48sRWdV4Y
シタP「えぇ~、両成敗じゃないの~?」
恵美「むむぅ…」
シタP「俺の方が悪い?」
恵美「……プロデューサーの方が悪い」
シタP「マジか~。どうしたらいい?」
恵美「罪を償いなさい」
シタP「罪」
恵美「というわけで、もう1回撮ろ!」
51 :
我が下僕
2021/09/25 00:39:35
ID:Z48sRWdV4Y
シタP「それでいいの?」
恵美「いいよ! 次は動画ね!」
シタP「動画かぁ」
恵美「嫌?」
シタP「まぁ、それぐらいならいいか」
恵美「やった」
恵美「それじゃあ、早速撮ろ! 寄って寄って!」
シタP「お、おう」
52 :
変態インザカントリー
2021/09/25 00:41:39
ID:Z48sRWdV4Y
恵美「じゃあいくよ~」
恵美「はい撮りまーす。スタート~♪」ピコン
シタP「い、いえー」ピース
恵美「プロデューサー、ちゃんとカメラ見てよ」
シタP「はいはい」
恵美「そのまま見ててね」
シタP「うん」
恵美「そう、そのまま…」
53 :
Pはん
2021/09/25 00:44:00
ID:Z48sRWdV4Y
chu♡
シタP「えっ」
54 :
ぷろでゅーさー
2021/09/25 00:46:01
ID:Z48sRWdV4Y
恵美「はい、終了~」
シタP「め、恵美!おまっ、何した、今!」
恵美「にゃはは♪ やっちゃった♡」
シタP「やっちゃった、じゃないだろ!お前、キス!!」
恵美「いーじゃんいーじゃん、今をときめくアイドルのちゅーだよ? ほっぺにだけど」
シタP「ほっぺにだろうとキスはダメだろ!」
恵美「なんでダメなのさ! あんまり嫌がられると傷ついちゃうよ?」
シタP「や、嫌ではないけどなぁ!」
55 :
おにいちゃん
2021/09/25 00:48:03
ID:Z48sRWdV4Y
恵美「ふ~ん?」ニヤニヤ
シタP「あっ」
恵美「嫌じゃないんだ?」ニヤニヤ
シタP「嫌って言えないだろぉ!? 恵美傷つくだろうし!」
恵美「え、ホントは嫌なの?」
シタP「……嫌じゃないです」
恵美「じゃあいいよね♪」
シタP「ちくせう」
56 :
レジェンド変態
2021/09/25 00:50:04
ID:Z48sRWdV4Y
恵美「あ、もし本気で嫌だったら、言ってね?」
シタP「そんなことはないけど」
シタP「ただ…、立場上の問題とか、いろいろあるから」
恵美「……そうだよね。ごめんね?」
恵美「でもアタシも、いろいろ考えたけど、今しかないって思って、今日だけはって思って」
恵美「舞い上がっちゃって、『いっちゃえー!』って」
恵美「アタシ的にはめっちゃ勇気出したんだけど、その…。迷惑だったよね?」
シタP「……いや、大丈夫。大丈夫だよ」
57 :
プロデューサーさま
2021/09/25 00:52:06
ID:Z48sRWdV4Y
シタP「迷惑なんかじゃない。恵美のやったことは、悪い事じゃない」
シタP「マズい事ではあるんだけど、それは俺の立場としての話だ」
恵美「…………」
シタP「……そして、それも誰にもバレなければ、関係ない」
シタP「だからその…、今日の事は、俺たち2人だけの秘密にしよう」
シタP「いいかな?」
恵美「……うん、わかった」
シタP「よし」
58 :
ダーリン
2021/09/25 00:54:07
ID:Z48sRWdV4Y
シタP「それじゃ、飲みなおそう。花火ももうすぐクライマックスだ」
恵美「うん!」
恵美「あ、椅子くっつけちゃうね」
シタP「え、なんで?」
恵美「ん? 手を握るためだよ?」
シタP「え?」
恵美「今夜だけ、いいでしょ?」
シタP「いや、ちょっと…」
59 :
彦デューサー
2021/09/25 00:56:10
ID:Z48sRWdV4Y
恵美「ダメなの?」
シタP「さっきのとはまた話が違うっていうか」
恵美「……琴葉にさっきの送るよ?」
シタP「それはやめて」
恵美「やめてほしかったら、わかるよね?」
シタP「ぐっ…」
恵美「今夜だけは、2人の秘密でしょ? ね?」
シタP「……仕方ないなぁ」
60 :
プロちゃん
2021/09/25 00:58:11
ID:Z48sRWdV4Y
恵美「やった! じゃあお隣失礼しまーす♪」
シタP「はぁ…、俺はアイドルに甘いよな…」
恵美「プロデューサーのそういうとこ、アタシは好きだよ?」
シタP「そりゃどーも」
恵美「にゃはは! だから元気出してよ、プロデューサー!」
シタP「はいはい、ありがとな」
恵美「うん!」
恵美「……あ、そういやさ」
61 :
EL変態
2021/09/25 01:00:12
ID:Z48sRWdV4Y
シタP「ん?」
恵美「さっき『俺の立場としてはマズイ』って言ってたけど、プロデューサー個人としてはどうなの?」
シタP「え゛」
恵美「プロデューサーの立場を抜きにしたら、どうなの?」
シタP「うーん、それは…」
恵美「どうなのさ、プロデューサー!」
シタP「……正直、びっくりしすぎてよくわからんかった」
恵美「えーっ!? アタシ、がんばったのに!」
62 :
下僕
2021/09/25 01:02:14
ID:Z48sRWdV4Y
シタP「すまん。柔らかいものが触れた感触は覚えてるんだけど…」
恵美「むー、ちょっとショックかも」
シタP「ははは…」
恵美「……まぁでも、ほっぺだからいいか」
シタP「ん? 恵美、それはどういう」
ドォンドォンドォンパパパパパ……
恵美「わぁ…、綺麗…!」
シタP「おぉ…、クライマックスか」
63 :
5流プロデューサー
2021/09/25 01:04:15
ID:Z48sRWdV4Y
シタP「すごいな…」
恵美「うん」
ギュッ
シタP(手を、握られた)
恵美「綺麗だね、プロデューサー」
シタP「あぁ。すごく綺麗だ」
恵美「…………」
シタP「…………」
64 :
そこの人
2021/09/25 01:06:16
ID:Z48sRWdV4Y
シタP「……終わったな」
恵美「……終わっちゃったね」
シタP「綺麗だったな」
恵美「うん、すごく綺麗だった」
シタP「……恵美も」
恵美「えっ?」
シタP「花火に照らされる恵美も、すごく綺麗だったぞ」
恵美「あっ、うえっ、見てたの!?」
65 :
高木の所の飼い犬君
2021/09/25 01:08:25
ID:Z48sRWdV4Y
シタP「最後の方で、少しだけな」
恵美「やだもう、照れるなぁ~。にゃはは!」バシバシ
シタP「いたた…。まぁ、今日は楽しかったよ。ありがとな、恵美」
恵美「うん。アタシもプロデューサーと一緒に花火見られてよかった! ありがとね、プロデューサー!」
シタP「あぁ。それから、今日の事は……」
恵美「わかってるって!二人だけの秘密ね?」
シタP「そうだ。たのむぞ。俺も気を付ける」
恵美「うん!」
66 :
P殿
2021/09/25 01:10:55
ID:Z48sRWdV4Y
シタP「じゃあ、片付けしようか」
恵美「はーい」
恵美「あ、その前に、プロデューサー」
シタP「ん?」
恵美「ちょっと耳貸してくれる?」
シタP「耳? いいけど」
恵美「んじゃ、こっちこっち」
シタP「?」
67 :
高木の所の飼い犬君
2021/09/25 01:13:18
ID:Z48sRWdV4Y
恵美「次は、ちゃんと、向かい合って」
恵美「忘れられないキスにしようね? プロデューサー」
.
68 :
師匠
2021/09/25 01:19:55
ID:Z48sRWdV4Y
以上です
当初予定してたより3倍くらい長くなってしまって
長くなるとちゃんと書けてるのかわからなくなってきちゃって
それで書きあがるまでこんなにズレこみました
いい経験と反省を得たと思っておこう
読んでくれた方、ありがとうございました
69 :
せんせぇ
2021/09/25 01:26:49
ID:X/FUrnNRfE
おつ 2人きりで積極的になっちゃうめぐみーかわいかった
70 :
プロデューサー
2021/09/25 01:45:14
ID:rPal5knJfc
おつ
めっちゃよかった
71 :
番長さん
2021/09/25 03:35:48
ID:ZaAWap0hgQ
おつ
健康に気をつけて毎日投稿してほしいクオリティだった…
あと真由子オチじゃなくてよかった
72 :
下僕
2021/09/25 06:22:57
ID:5aKwR66xGc
おつ
一気読みしましたわ
73 :
プロデューサーさん
2021/09/25 07:58:54
ID:kL79Y8MLAY
恵美ぃらしい距離感を感じた。
74 :
彦デューサー
2021/09/25 11:47:37
ID:Rf0BFMh972
乙です
雰囲気出てましたね
75 :
作者
2021/09/26 00:06:55
ID:qe2jOAvTew
感想ありがとうございます
一言でも嬉しいです
次への励みになります
ちなみにこの作品は現在BBSで開催中のSS祭りとは関係ありません
SS祭りにはまた別の作品を出す予定です
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