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バカP 2021/11/15 23:25:05
ID:09EJeAVb0I
「おい、ちょっと待てよ!」と言って呼び止める。しかし彼女は振り向かない。仕方なく後を追ってみると、そこには立ち止まっている彼女の姿があった。しかしその背中からは寂しさのようなものを感じる。そこでもう一度呼びかけるとこちらを向いてくれたのだが……。
とても悲しげだった。まるで捨てられた子犬のような目をしている。
「なんでしょうか?」と彼女が返事をする。先ほどまでの態度とは打って変わり、どこか弱々しい印象を受ける。そんな彼女にかける言葉を探すこと数秒、ようやく見つかった言葉を紡ぐために口を開く。
「また明日来るからさ、その時までにちゃんと考えてこいよ。俺のことなんて気にしないで自分の気持ちを伝えることだ。わかったな?」と言ったところでハッとする。俺は一体何を言っているんだろうかこんなことを言えばまるで告白しろと言っているようなものじゃないか……余計なお世話かもしれないだがこのままではいけない気がするのだ 沈黙が訪れる。
「わかりました……でも覚えていてくださいね明日までに必ず答えを出しますから……