Ｐ「なんだ入ってくるなり急にどうした」

琴葉「ですから、プロデューサーが歩にだけ甘いんじゃないかって」

Ｐ「ちょっと言ってることがよくわからないんだけど」
Ｐ「俺だって人間だし甘いというなら環や未来にも甘くなってしまうことはあるぞ」

琴葉「えっとですね、そういう子達とはまた別の話で」
琴葉「私が言いたいのは高校生以上の子達のことで、歩の扱いだけが違うんじゃないかってことで」

Ｐ「いや特に違いはないと思うんだけど」

琴葉「あるんです、2500位と2501位くらいには」

Ｐ「それは大して差があるようには見えないんだが」

琴葉「一見差がないように見えて大きな差があるんです、私がプロデューサーに言いたいのはそういうことです」

Ｐ「そういうことですと言われてもな、今の例えもよくわかっていないからな」

琴葉「B80とB79！15歳と14歳！しじみ汁となめこ汁！」

Ｐ「落ち着け琴葉、歩が起きちゃうだろ」

琴葉「スゥー…はぁぁぁあ…すみません、落ち着きました」

Ｐ「それであれだな、俺が歩にだけ甘いようなところがあるんだな？」
Ｐ「まるで自覚がないんだけど例えばいつとかあるか？」

琴葉「そうですね…関係者から聞いた話だと…」

・・・・・・・・・
歩「わさびわさびわさび～わさび～をたべ～ると～あたまあたまあたま～あたま～が～イェーイ！ってなる～」

歩「んー、わさびでも採れたてがおいしいもんなんだね～」

Ｐ「そういえばわさびって英語でなんて言うかわかるか歩」

歩「えっ！？えーと…わっ、わっさーびー…？かな？」

Ｐ「正解だ、流石だな歩」

歩「ほんと！？やった！」

Ｐ「正解した歩にはわさびソフトをくれてやるぞコノヤロー」

歩「やたー！」
・・・・・・・・・

琴葉「こういうことがあったそうですけど」

Ｐ「ちょっと待った、関係者って誰なんだ」
Ｐ「場合によっては先にそっちを対応しないと」

琴葉「それは後で教えますから答えてください、あったかなかったか答えてください」

Ｐ「いや、うん、あったよこれ」
Ｐ「歩がわさび食べたいって言うから静岡まで車でブーンと」

琴葉「やっぱり甘いじゃないですか！！」

Ｐ「休日にアイドルの要望に付き合うのも仕事の内だぞ、翼の荷物持ちしたりりっくんの絵本選んだりもしてるし」

琴葉「それとは違うじゃないですか！わざわざ車出して、県を跨いで、採れたてを食べさせて、クイズ外しても褒めて、ご褒美まであげてるんですよ！？」

Ｐ「待て待て」

琴葉「……なんですか」

Ｐ「クイズ自体は正解だぞ、わさびは英語でもわさびだ」

琴葉「あっ、そうなんですか…」
琴葉「違います、クイズの正誤はそこまで重要じゃないんです！！」

Ｐ「どうどう、もちつけもちつけ」

まつり「はいほー！2人とも部屋の外まで声が聞こえてたのです、あんまり熱くなるのはめっ！なのです」

琴葉「ごめんねまつりちゃん」
Ｐ「すまない」

まつり「それでどんなお話をしてたのです？琴葉ちゃんが熱くなるお話、姫も知りたいのです」

Ｐ「いやね、ここにおられる琴葉さんがね、あたくしが歩にだけ甘いってね、言ってきやしてね」

まつり「それは姫もそうだと思うのです！」

Ｐ「えぇーまつりは味方だと思ってたのにー」

まつり「姫は見てしまったのです…あれはちょうど1週間前の事だったのです」

・・・・・・・・・
Ｐ「戻りやしてー」

歩「プロデューサーおかえり～」

Ｐ「歩さんよ、なーんで俺のイスに座ってんのよ」

歩「この間スーツ着てお仕事したじゃん？だから」
Ｐ「？？？？」

歩「いやー社会人っぽいことをしてみたくなっちゃってさー」

Ｐ「……歩は今のままでも充分に社会人できてると思うぞ、相手の意図を言われなくとも理解できるし急な相手役変更にも文句言わずに対応できるし、流石に弱音は吐いてたけど」

歩「褒めてくれたと思ったらすぐそうやって言う～」

Ｐ「はは、すまんすまん」
Ｐ「まあ歩は今のままでも充分にできてるんだから変なことしなくてもいいって言いたいわけよ」

歩「プロデューサー…」

歩「なんでずっとアタシの頭撫でてんの」

Ｐ「歩がイスから退いてくれないしなんか手頃な高さにあったから」

歩「あっ、ごめんすぐ退くよ」

Ｐ「座ってていいからもうちょっと撫でさせろ～」

歩「わわっ、やめてよ～」
・・・・・・・・・

まつり「なんかスゴいイチャイチャなでなでしてたのです！姫もなでなでされたいのです！」
琴葉「わっ、私も！」

Ｐ「とりあえず後でやるから落ち着きなさい」
Ｐ「まつり、あのときソファーで寝てたんじゃなかったのか」

まつり「起きてたのです、プロデューサーさんが帰ってきた時点で起きてたけど2人がイチャイチャし始めたから起き上がれなかったのです」

Ｐ「イチャイチャって…撫でくり回すくらいしかしてない…」

琴葉「イチャイチャだと思いますよ、私も」

Ｐ「判定が厳しくないかな」

まつり「ほ？」
琴葉「ほ？」

Ｐ「最近『ほ？』で押し通すの覚えたよな……なんで琴葉もやってんのよ」

琴葉「2人で揃えた方が訴えが通りやすいのかなと…」

Ｐ「琴葉って変なとこ真面目だよな…」

Ｐ「よし、とりあえず言いたいことはわかったからこれからは気を付ける」

琴葉「本当ですか！？」
まつり「やったのです！勝訴なのです！」

Ｐ「！！！？！？」(ここでＰに電流走る)
Ｐ「歩～起きろ～」

歩「…んぅ…なに…」

Ｐ「冷静に考えたらハイティーンを膝枕で寝かせるのはおかしいんじゃないかって」

歩「う～ん…でもねむいし…」

Ｐ「仮眠室行きなさい仮眠室」

歩「たぶん美咲さんいるよ…」

Ｐ「いやーでもなぁ…」

歩「うん…うん…ｽﾔｧ…」

Ｐ「寝ちゃったみたいだし仕方ないな！！」

琴葉「えぇ……」
まつり「こいつ変わってねえのです！！」

～完～

短いわね短い、そして痛恨のタイトルミス

書きやすくてタイプの異なる同年代を出したのだけれど苦手でしたら申し訳ない

乙です
>>9で草生え散らかした
そうかーワサビは英語でもワサビなのかー（無知）

中々クローズアップされないけどあゆことはかなりタイプ違うはずなのに距離感近くていいよね