そんなつまんねえ事はどうでも良い！　理論も理屈もいらねえ、たった一つだけ答えろプロデューサー！

──テメェは、恵美をトップアイドルにしたくないのかよ？

テメェはずっと待ってたんだろ？　恵美がステージに立つ姿を、恵美がキラキラ輝く姿を、そんな誰もが羨んで誰もが憧れる最っ高に最っ高な幸福な称号（トップアイドル）ってヤツを！
ずっと待ち焦がれてたんだろ、こんな展開を！　チャンスが回ってくるまでの場繋ぎじゃねえ！　先輩たちが登場するまでの時間稼ぎじゃねえ！
他の何者でもなく他の何物でもなく！　テメェのその手で、たった一人の女の子をプロデュースしてみせるって誓ったんじゃねえのかよ！
ずっとずっと主人公（アイドルマスター）になりたかったんだろ！　絵本みてえに映画みてえに、命を賭けてたった一人の女の子をプロデュースする、そんなプロデューサーになりたかったんだろ！
だったらそれは全然終わってねえ！　始まってすらいねえ！　ちっとぐらい長いプロローグで絶望してんじゃねえよ！

──手を伸ばせば届くんだ。いい加減に始めようぜ、プロデューサー！