【○がつ×にち　どこかの離れ小島にて】

チヅル「リアクター1、出力良好」

セリカ「バランサー調整0003」

スバル「錨をあげるぜ！」

ヒビキ「反重力プラントチェック。1、2、3番OK！」

スバル「セイル解放、ソーラレベル288！」


ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ……

コトハ「機は熟した。今こそ、我らが力を見せるとき！」

コトハ「堕落に満ちたこの世界を……暴力が支配するディストピアへと変えてくれる！」

ﾋﾞｰｰﾋﾞｰｰﾋﾞｰｰ!


セリカ「9時の方向から未確認飛行物体が急接近してきます！」

スバル「なにっ！？ヒーローズか！？」

セリカ「データ照会中……出ました！識別コード1123！『星のミキ』です！」

ヒビキ「確か、最近どこからともなく現れたっていう謎のヒーローだよな？」

チヅル「こんなところで邪魔されたくありませんわ！」

コトハ「甲板付近のものは戦闘準備！他のものは離陸に備えよ！」

戦闘員『ｳｯｷｰｰ!』

ミキ『ﾅﾉｰ!』


ﾋｭｺﾞｵｵｵｵｵｵｵ!
ﾊﾞｸﾝ!

スバル「なっ！？」

ヒビキ「戦闘員を……吸い込んだ！？」

セリカ「たいへん！たいへん！どうしよお！」

コトハ「ヘビーデストラオンを投入！急いで！」

ミキ『ﾅﾉｯ!!』

ヘビーデストラオン『Graaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa！！！』


ﾄﾞｶｰﾝ!ﾄﾞｶｰﾝ!ﾄﾞｶｰﾝ!

セリカ「ミキとヘビーデストラオン、戦艦のノズルの後ろで交戦中！」

コトハ「離陸を強行する！ミキを吹き飛ばせ！」

スバル「OK!メインエンジン点火！」

ヒビキ「……いまだ！テイクオフ！」


ｺﾞｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｰｰｰｰｰ!!!!


ミキ『ﾅｰｰｰﾉｰｰｰｰ！？』

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
★★★★★★★★★★★★★★★★
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

セリカ「ミキは……どうやら、森のほうまで飛ばされたようです」

スバル「ふう。ヤバかったぜ……」

ヒビキ「それじゃー、気を取り直して行動再開といくか！目標、グレープガーデン！」

チヅル「しかし、念のために追撃の刺客を放っておいたほうがよろしいのでは？あれだけの飛行能力があるなら、また追いついて来るかもしれませんし……」

ヒビキ「なんだ、知らないのか？アイツが落ちた森は凶暴な人食い植物がうじゃじゃ生えてるんだぞ。わざわざこっちの戦力を割かなくてもじきにお陀仏さー」

チヅル「そ、そうでしたの？」

ヒビキ「まったく下っ端は不勉強で困るぞ。余計なこと考えてる暇があるなら自分にさんぴん茶でも淹れてくるさー」

スバル（なあ、アイツ前回はマイティセーラーに瞬殺されたくせに、なんであんなに偉そうなんだ？）

チヅル（しぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ！よけいなこと言うもんじゃありませんわ！あんなんでも一応階級は上なんですから……）

セリカ（下っ端って辛いね……）

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
★★★★★★★★★★★★★★★★
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ヒビキ「う～ん、空の上で飲むさんぴん茶は最高だな！」

コトハ「ヒビキ、あまり浮かれないように。本格的な戦闘はこれからなのだから」

ヒビキ「あはは、この戦艦と自分の力があればなんくるないさー！なんたって自分、完璧だからな！」

スバル（どっから湧いて来るんだよ、その自信……）

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ……


ヒビキ「ん？なんの音だ？」

セリカ「森の周辺を巡回していたドローンが、ミキの姿を捉えたようです」

ヒビキ「え、まだ生きてるの？意外としぶといんだな……」

セリカ「モニターに映像、出ます」


ﾋﾟｯ

ミキ『ﾅﾉｰｰｰ！！』

ｽﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ!

人面樹①『ウボアーーー！？』


？？？『でへへ～、環境破壊は気持ちがいいなあ～』

ﾄﾞｶﾞﾊﾞｷｸﾞｼｬ!

人面樹②『ウボアアーーーーーー！？』

ヒビキ「ﾌﾞｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｯ!?」

コトハ「あれは……デヘヘ大王！？なぜミキと行動を共にしているの？」


デヘヘ『独裁者の私を差し置いて悪だくみなんて気に食わないんだよねー。だからその戦艦ぶっ壊しちゃおうかなーって！』


セリカ「……だ、そうです」

チヅル「ものすっごいカメラ目線で語り掛けてきてますわ……」

スバル「おいどーすんだよ！2人とも凄いスピードで飛んで来るぞ！追いつかれる！」

ヒビキ「あわ、アワワワわわああああわわわ」

コトハ「落ち着いて。冷静に対処するの。主砲の準備はできてる？」

スバル「もちろん！いつでもぶっ放せるぜ！」

ヒビキ「よ……よし！ドカーンといけ！ドッカーンと！！」


ﾄﾞｯｶｰﾝ!!!


ミキ『ﾅﾉｰ!?』

セリカ「ミキを撃墜しました！」

チヅル「でも！でも！デヘヘ大王は甲板に着地してますわ！」


【甲板】

デヘヘ『でへへ～、片っ端からハンマーのサビにしちゃうよ～』

ﾄﾞｶﾄﾞｶﾄﾞｶﾄﾞｶ!

戦闘員『ｳｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ!!』

コトハ「戦闘員を退避させて！スバル、通路の隔壁を操作してデヘヘ大王を主砲の前まで誘導できない！？」

スバル「任せろ！おびき出して黒焦げにしてやるぜ！」

ヒビキ「ま、待った！誘導するのは主砲の前じゃなくて左ウイングにしてくれないか？自分にいい考えがあるんだ！」

スバル「は？左ウイング？なに言ってんだ？」

ヒビキ「こういうときのために用意しておいた秘策があるんだ！総帥お願い！自分を信じて！」

コトハ「……わかった。スバル、ヒビキの指示に従ってちょうだい」



チヅル（この不自然な慌てぶり…………怪しすぎますわ！ものすっごく嫌な予感！）

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
★★★★★★★★★★★★★★★★
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

【左ウイング内部】

デヘヘ『あれあれ～？誰もいなくなっちゃったな～？』

デヘヘ『もしかして、道間違えちゃった？でへへ……』

デヘヘ『……ん？なんか変なボタンがあるぞ……？』






💀キケン！ぜったいに押すな！💀

デヘヘ『……』


デヘヘ『…………』


デヘヘ『………………ポチっとな』



ﾄﾞｯｶｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱﾝ!!!!!!

スバル「うわあああああああああああああああああああ！？」

セリカ「ひ、左ウイング大破！被害面積、約74％！」

ヒビキ「はっはっはっ！見たか！デヘヘ大王の行動パターンを読んだ完璧なトラップさー！」

チヅル「ど、どあほーーーー！！！自分で戦艦ぶっ壊してどうするんですのお！？」

セリカ「左右のバランスを崩しています！」

コトハ「セイル収縮！右ウイングの浮力を下げて！」

ｷｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲﾝ……ﾋﾟﾀｯ


セリカ「な、なんとか落ち着きました……」

ヒビキ「ほらね？ちょっとやそっとじゃこの戦艦は墜落しないから大丈夫なんだぞ！」

コトハ「……………」

チヅル（総帥の目……養豚場のブタでもみるかのように冷たい目ですわ！『かわいそうだけど、明日の朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なのね』ってかんじの！』）

スバル「まあ、デヘヘ大王は排除できたわけだし……結果オーライってことでいいんじゃないか？とりあえず」

ヒビキ「うんうん」

セリカ「でも、このうえ右ウイングまで壊されたら大変なことになりますよ……もしまたミキが追い付いてきたりしたら……」

ヒビキ「ないないあり得ないって。ここまで高度が上がってれば、特別な乗り物でも使わない限り絶対に追いつけないさー」



ﾄﾞｶﾞｯ!!!
ｸﾞﾗｸﾞﾗｸﾞﾗｯ!!!

ヒビキ「のわぁっ！？」

チヅル「な、なんですの！？急に船体が、ゆれっ……」


ｸﾞﾗｸﾞﾗｸﾞﾗｯ!!!


セリカ「きゃあっ！？」

コトハ「危ない！」

ｺﾞｯ!

コトハ「うっ………」ｶﾞｸｯ

セリカ「総帥！……そんな、私を庇って！」

スバル「……大丈夫、気絶してるだけだ。それよりセリカ、外部カメラの映像を見せてくれ！右ウイングで何かが起きてるぞ！」

セリカ「は、はい！…………映像、出ます！」


ﾋﾟｯ

怪鳥『ｷｮｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴｴ!!!!!!!!』

ﾄﾞｺﾞｯ! ﾄﾞｺﾞｯ! ﾄﾞｺﾞｯ!


チヅル「な、なんですの！？あのバカでかいカラフルな鳥は！？」

ヒビキ「あれ……オウ助？オウ助じゃないか！」

チヅル「は？今なんと？」

ヒビキ「あ？いや、その……あれだ、あの鳥は『オースケ』っていう種類なんだ。前に本で読んだことあるぞ」

チヅル「はあ……？」


ヒビキ（なんでオウ助がこんなところに……？まさか、昨日自分がオウ助のエサを食べちゃったから怒って仕返しにきたのか！？）


ﾄﾞｺﾞｯ! ﾄﾞｺﾞｯ!
ﾊﾞｷﾊﾞｷﾊﾞｷ!

セリカ「こ、このままでは右ウイングがへし折られます！！」

スバル「こんにゃろ！主砲の一撃でローストチキンにしてやる！！」

ヒビキ「ダ、ダメッ！罪もない動物を犠牲にするなんて、自分は絶対に許さないぞ」

スバル「たった今オレたちを空の藻屑にしようとしてる奴のどこが罪のない動物なんだよオォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーー！！！！」

ヒビキ「うるさい！総帥が倒れた今、この艦の責任者は自分なんだからな！とにかく絶対ダメッ！」

チヅル「ではどうしたらいいんですの！？」

ヒビキ「えっと……えーっと……………そうだ！戦艦底部のハッチを全開にするんだ！」

セリカ「ハッチを全開に？どうしてです？」

ヒビキ「察しが悪いなあ。戦艦の底部と言えばなんだ？」

スバル「さむい」

チヅル「たかい」

セリカ「こわいです……」

ヒビキ「……おまえら。そうじゃないだろ！食糧庫だよ食糧庫！食べ物をばらまいてあの鳥の注意を逸らすんだ！早く！」

セリカ「は、はい！」


ﾋﾟｯ

ｶﾞｺﾝ!
ﾊﾞﾗﾊﾞﾗﾊﾞﾗﾊﾞﾗ……


怪鳥『ﾋﾟｰ♡ﾋﾟｰ♡ﾋﾟｰ♡』

スバル「鳥が離れてく……」

ヒビキ「はっはっはっ！やっぱり自分は完璧だな！総帥がいなくてもなんくるないさー！」

セリカ「しかし、右ウイングの約58％が破損……正直、落ちないのが不思議な状態です……」

ヒビキ「ふーんだ。左右のウイングが壊れてちょうどいいと思うぞっ」

スバル「…………」


チヅル（ひとまず助かったものの、戦艦は既にボロボロ、食糧もゼロ……これはいわゆる“積み”の状態ではありませんこと？）

ﾋﾞｰｰﾋﾞｰｰﾋﾞｰｰ!


ヒビキ「ん、今度はなんの音だ？」

セリカ「さっき開放した戦艦底部のハッチから侵入者です！……まさか！？」


ﾋﾟｯ


【戦艦底部・通気ダクト】

ミキ『……』ｺｿｺｿ

ヒビキ「ﾌﾞｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｯ!?」

スバル「みみみ、ミキぃ！？いったいどうやって追いついてきたんだ！？」

チヅル「もしや、先ほどの鳥の背中に掴まって付いてきていたのでは……？」

スバル「そんなんアリかよ！？」


ヒビキ「ふ、ふふふっふふふふふふっふふふ、ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」

ヒビキ「こうなったらもう、最終手段を使うしかないさ……ふふふふふふふ」

スバル（なあチヅル。オレ、ものすごーく嫌な予感がするんだけど）

チヅル（奇遇ですね。わたくしもです）

セリカ（下っ端って辛いね……）

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
★★★★★★★★★★★★★★★★
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ヒビキ「準備はいいな？」

セリカ「本当にやるんですか？」

チヅル「ぷん。きっと後悔しますわよ」

ヒビキ「うるさい！ヤツを倒すのはもう、今しかないんだ！」


ヒビキ「2度目の正直！ヘビーデストラオン出撃っ！」

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ!

ヘビーデストラオン『Graaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa！！！』

ｽﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ!
ﾊﾞｷﾊﾞｷﾊﾞｷ!


ミキ『ﾅﾉｰ!』

ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯﾊﾞﾊﾞ!
ﾄﾞｶｰﾝ!ﾄﾞｶｰﾝ!ﾄﾞｶｰﾝ!

ヒビキ「ぶひゃひゃひゃひゃ！つぶせつぶせぇ！」

スバル「ああ、オレたちの戦艦が壊れてく……」

ヒビキ「細かいことは気にするなぁ！ガンガンいけぇ！」


ﾄﾞｶｰﾝ!ﾄﾞｶｰﾝ!ﾄﾞｶｰﾝ!





チヅル「……はっ！？ちょっと待ってください！こ、この進路はマズイですわ！」

スバル「え？なにがマズイって……ああっ！？」

チヅル「このままでは、ミキとヘビーデストラオンが動力室に突っ込みますわ！」

スバル「リアクターをやられたら今度こそアウトだぞ！」

ヒビキ「なんだそんなことか。心配しなくても、リアクターはどんな攻撃も受け付けないよう頑丈に作られてるんだからなんくるないさー」

セリカ「そうですね。ヘビーデストラオンから発射される反射レーザーはバリア分解粒子を含んでいるので防げませんが……それさえ当たらなければムテキですね」

ヒビキ「うんうん。反射レーザーがリアクターに当たらなければ……」



ヒビキ「…………え？」

ヘビーデストラオン『Graaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa！！！』

ｳｲﾝｳｲﾝｳｲﾝｳｲﾝｳｲﾝ


セリカ「あ、ちょうど今ヘビーデストラオンがミキに反射レーザーの照準を合わせてますね。そしてミキの背後にはリアクターが……」

ヒビキ「ちょ、まっｔ」

ｶｯ!



ﾁｭﾄﾞｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵﾝ!!!!!!!

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コトハ「う……ぐ…………」

チヅル「総帥！目が覚めたのですね！？」

コトハ「せ……戦況は……？」

セリカ「各部の機能が低下しています！第3、第5エンジン停止！」

スバル「もうボロボロだぁ！すぐに落ちるぞ！」


コトハ（…………不覚。だが、やむを得ないわ）

コトハ「クルー全員に通達。至急本艦より脱出せよ！！」

チヅル「そんな！？」

コトハ「もうこの艦はもたない。こうなった以上、1人でも多くの部下を逃がして再起に備えるのが得策……ところで、ヒビキはどこ？」

スバル「え？さっきまでそこにいたけど……」ｷｮﾛｷｮﾛ

チヅル「そう言えば、いつの間にか姿が見えなくなっていましたわ……」



スバル「……まさか！？」

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【艦内某所・秘密のへそくり部屋】

ｺﾞｿｺﾞｿ……ｺﾞｿｺﾞｿ……


ヒビキ「さすがに全部は持っていけないけど……せっかくここまで貯めたへそくりを全部置いていくのはもったいなさすぎるし……」

ヒビキ「いやあ、総帥がデヘヘ大王をこの部屋の近くに誘導しようとしたときは焦ったぞ……内緒でこんな場所作ってたのがバレたらただじゃ済まないからな」

ヒビキ「ま、総帥のことだからなんだかんだで生き残るだろうし……ダメな自分はお先に失礼するさー」



ﾑﾆｯ

ヒビキ「ん？なんだこの柔らかいの？」

ﾑﾆｯﾑﾆｯ

ヒビキ「こんなのあったっけ……？」


ミキ「ﾅﾉ♪」


ヒビキ「……………………………………………………………………………………………う」

ヒビキ「うぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！！！！！！！」

ﾊﾞｸﾝ!

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リカ「ヒビキさんのバイタルサインが消失。ミキに飲み込まれたと思われます」

チヅル「文字通りクソの役にも立ちませんでしたわね……」


コトハ「さあ、あなたたちも早く逃げて」

スバル「おい、総帥はどうするんだよ！？」

コトハ「……ミキと決着をつける。誇り高きデストルドー日本支部の総帥として、このままでは終われない」

チヅル「そ、それならわたくしも……」

コトハ「来るな！！これは私のケジメ、私の戦いなのだから！」

セリカ「総帥！？総帥―――――――――――――っ！！！！」

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【艦内・総司令室】

ミキ「……ﾅﾉ？」

コトハ「来たわね」


（GET IT !）


コトハ「剣を取りなさい。これが最後の勝負よ！」

ミキ「ﾅﾉｯ!」ｼｬｷｰﾝ！

コトハ「ミキ！いざ勝負！」

スバル「ちょっと待ったああああ！！」

チヅル「私たちデス・ナイツも相手になりますわ！」

セリカ「です」


コトハ「なっ！あなたたち、どうして！？」

チヅル「たとえ命令されてもこれだけは譲れません！総帥の戦いは、わたくしたちの戦い！」

スバル「ミキをギャフンと言わせて、皆でそれから帰ろうぜ！」

セリカ（どきどきどきどき）

コトハ「…………しにぞこないどもめ。かってにしなさい」


ミキ「ﾅﾉｰ!!」

デス・ナイツ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！」







コトハ（……ごめんなさい、皆）

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ｽﾞｽﾞ…ﾝ………
ｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞ………

ヒビキ「あーあ、沈んじゃった……なんか、夕日と一緒に沈む戦艦ってちょっとロマンチックだよな」

ヒビキ「皆大丈夫かな……自分は完璧だからへそくりしてた1upで助かったけど……」


コトハ「心配ないわ。ミキに負けてはぐれちゃったけど、きっとまたどこかで会えるはず」

ヒビキ「……うん。きっとそうだよな」

コトハ「ま、アナタはここで私に粛清されるから2度と会えなくなるけどね」

ヒビキ「……うん。そうだよな」

コトハ「…………」


ヒビキ「……………………えっ？」


コトハ（ﾆｺｯ）



ヒビキ「うぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！！！！！！！」

～　C　A　S　T　～

ヒビキ「なーんてね！もしものために用意しといたバイクで全力逃走さー！自分、完璧だからな！」

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛ!!


コトハ「ふふ、さすがの浅はかさね……私に奥の手が無いとでも？」

ﾊﾞｻｯ!ﾊﾞｻﾊﾞｻﾊﾞｻﾊﾞｻ!


ヒビキ「うぎゃっ！？総帥、いつの間に背中に羽なんか生やしたんだぁ！？」

コトハ「逃がさない！」

ヒビキ「うぎゃああああああああああ！！！！助けてええええええええええ！！！」

≪　コ　ト　ハ　　/　ソ　ー　ド　≫　


≪　ヒ　ビ　キ　/　ス　カ　≫

スバル「くっそーーー！アイツ強すぎだろ！セリカや総帥ともはぐれるし最悪だ！」

チヅル「悔しいですわね……わたくしにもっと力があれば……！」


？？？「ヘイ、ヘイ、ヘーイ。そこのお2人さん、悩みごとかい？良かったらどんな願い事でも叶えてもらえるステキな情報を教えてあげるのサ」


スバル「……どうする？あからさまにヤバそうな気配がするけど」

チヅル「話だけでも聞いてみましょうか。もはやなりふり構っていられる状況ではありませんから……」

≪　ス　バ　ル　　/　ボ　ム　≫　


≪　チ　ヅ　ル　/　カ　ッ　タ　ー　≫

デヘヘ「セリカちゃ～ん、ショートケーキおかわり～」

セリカ（うう……行き倒れてたところを助けてもらったのは感謝してるけど……これじゃまるでドレイですよ……）

デヘヘ「むふふ、食べても食べても無くならないって最高だね～」ﾑｼｬﾑｼｬ

セリカ「あの、こんなに大量の食べ物をどこから仕入れてるんですか？お店で買ってるわけじゃなさそうですけど……」

デヘヘ「ん～？単に国じゅうの食べ物を力ずくでかっぱらってきただけだよ～」

セリカ「えっ」

デヘヘ「そろそろミキがブチ切れて食べ物を取り返しに来る頃だね～。実は前にも同じことしてボロ負けしちゃったことがあってさ、ここいらでリベンジしたいなって」

セリカ「え？え？」



ﾄﾞｯｶｰｰｰﾝ!


ミキ「ﾅﾉｰｰｰｰｰ!!!」

デヘヘ「お、来た来た！じゃあセリカちゃん、私は新装備に着替えてくるからそれまで足止めよろしく～。名付けて『大王の逆襲』大作戦だよ！」

セリカ「ちょっとちょっと！私、なにも聞かされてないんですけど！？」

デヘヘ「あれ？そうだったっけ？うっかり言い忘れちゃったかな……でへへ……」



セリカ（皆～！早く助けに来て～～～！！）

≪　デ　ヘ　ヘ　大　王　　/　ハ　ン　マ　ー　≫　


≪　セ　リ　カ　/　ミ　ラ　ー　≫

～　原　作　～


「THE IDOLM@STER」　バンダイナムコゲームス


「星のカービィ スーパーデラックス」　任天堂

～　デ　ス　ト　ル　ド　ー　の　逆　襲　～
　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　THE　END

Thank you for reading！

懐かしい気持ちになった
おつです

乙です
やっぱり懐かしいよなぁ

「(チヅルのツッコミ)」が妙なツボだったw

非常に面白かった、乙！
デストル３怪人は衣装付きでミリシタ実装はよう

https://youtu.be/JgnJjFUlh1Q
貼れと言われた気がしたので

>>77
神曲すぎる

　　

おつ
いやー、大作、大作！！
参加ありがとうございますっ

リメイク版のウルデラですら来年で15周年という事実
おつ