※キャラ崩壊注意


可憐「ど、どうもー……ナンバンオブチキンのボーカル、篠宮可憐ですっ」

エミリー「えっ、あの、いきなり台本とちが、」

可憐「そ、そして！手拍子担当のエミリー・スチュアートちゃんです……！わぁあああーー！」

エミリー「その紹介で盛り上がらないですよ！同じ手で叩くにしたって、楽器が、」

可憐「それでは一曲目はこちら。お聞きください『餞のチキン』」

エミリー「！？」

可憐「煮立てれば、鶏ガラ～♪その向こうに行きたいの～♪」

エミリー「ジュリアさんと静香さんに怒られちゃいますよ！」

可憐「待って。せめてサビ前の『空腹な私を誘うように口に投げたんだ』の部分まで歌わせて……！」

エミリー「歌わせませんよ？！」

可憐「そっか……じゃあ、私たち解散しかないんだね。冥王星の誓いってやつ」

エミリー「それを言うなら音楽性の違いですよね」

可憐「わ、私が惑星でなくなったとしても、好きでいてくれる？忘れないでいてくれる？お願い、約束して……！」

エミリー「べつに冥王星の誓いについて、掘り下げてほしいとは言っていないです」

可憐「というわけで、わりとチキンなところがある篠宮可憐と、」

エミリー「それほど南、」

可憐「チキン南蛮です！よしっ、頑張っていこうね、エミリーちゃん♡」

エミリー「さえぎっています！何度も私の台詞、途中で終わっちゃってますからっ。それにそこは合わせて言う箇所ですから！」

可憐「ぴよぴよ」

エミリー「さえずっています！って、そうじゃなくて、最初から飛ばし過ぎですよ、可憐さん！」

可憐「でもね、わ、私には飛ぶことしかできないから……。もし幸せが近くにあっても未来を信じて。それでは聞いてください『蒼いチキン』」

エミリー「千早さんに怒られますよ？！」

可憐「ちょっと怒られてみたい気もするよね……えへへ」

エミリー「いえ、春香さんが言うには遊び半分で怒らせるものではないと」

可憐「えっ！　エミリーちゃん、春香さんとそういう話もする仲だったの！？う、羨ましいかも」

エミリー「そこですか！？」

可憐「『World Changer』いい曲だよね……♪ドラマパート内でエミリーちゃんはシマリス役で出演しているんだよね」

エミリー「アマリリスですっ」

可憐「どっちも可愛いね！」

エミリー・可憐「えへへ♪」

可憐「それで今日はエミリーちゃんから何か相談があるって話だけど」

エミリー「ここから流れを戻すんですね。ええと、はい、そうなんです」

可憐「でもそれは置いといて……きょ、今日はエミリーちゃんのSHSがどんなふうになるか話したいな……♪」

エミリー「それはそれで大事なことですけれど、漫才に集中しませんか」

可憐「たとえば、昴ちゃんと同じ髪型なんてどう？」

エミリー「私の相談は……うう。えっと、昴さんの髪型となると、ばっさり切らないといけませんよね。たとえ切らないにしても大きな変化には違いないです」

可憐「それでね、髪色は貴音さんに合わせるなんてどう？」

エミリー「わぁ！貴音さまに！って、待ってください、それは元の私からかなりかけ離れちゃいますよね」

可憐「けどね、どんなに変わってもエミリーちゃんはエミリーちゃんだから……！」

エミリー「なんでちょっといい話風なんですか」

可憐「わかるよ。変わるのって、知らないことに挑戦するのって勇気がいるよね」

エミリー「は、はい」

可憐「知らない世界に指先すくむけど知りたいこの気持ちが翼に変わる。それでは聞いてください『ハミングチキン』」

エミリー「今度は歌織さんに怒られちゃいますよ！」

可憐「あのね、もしも雪歩ちゃんのミリシタ実装ソロ曲に『ハミングロード』があったら、ぜ、絶対『ハミングバード』と間違えられていたと思うんだ……！」

エミリー「否定はできませんね」

可憐「下手したらエミリーちゃんの『あなしらべ』も……」

エミリー「『はなしらべ』ですっ。穴って、雪歩さんに引っ張られていませんか」

可憐「それはそれとして、エミリーちゃんのSHS第二案なんだけど、思い切って全部剃ってしまうのはどう？」

エミリー「思い切りのよさ！出家でもさせる気ですか！」

可憐「ほら、もうすぐ夏で、お仕事で着ることもあるからちょうどいいかも……？」

エミリー「？？？　あっ、尼僧の別称の比丘尼(びくに)とビキニ水着をかけたんですね！って、わかりにくいですっ！」

可憐「ビキニ瑞希？セ、セクシーだね」

エミリー「もうっ、可憐さん！いいかげんにしてくださいっ」

可憐「わっ！ど、どどどどうしたの！？そ、そんなまるで私があまりにボケを連打するものだから翻弄されっぱなしで困ってしまうみたいな反応！」

エミリー「そのとおりですよ！」

可憐「『でも…そんなとこも好きなんだけどネ』でしょ？」

エミリー「まぁ……否定はしませんけど」

可憐・エミリー「えへへ♪」

可憐「それじゃあ、しかたないから今からエミリーちゃんのネタ振り……じゃなくて、相談に乗ってあげるね。感謝してね！」

エミリー「いい笑顔！でも釈然としません！……えっと、私、この前、貴音さまにお食事に誘われたんです」

可憐「へぇ、汚職に？そ、それでどうしたの」

エミリー「お食事です！貴音さまは新しくできた、らあめん屋に誘ってくれたんです」

可憐「あれ？エミリーちゃんってラーメンのことをそんなふうに言っていたっけ」

エミリー「最後まで話を聞いてください。私、そのお店での作法を上手く守ることができずに貴音さまにご迷惑をかけてしまったんです」

可憐「………」

エミリー「私は甘えていた気がします。貴音さまに導かれるだけ、任せきりだった自分が恥ずかしいです」

可憐「そ、それで？」

エミリー「私なりに貴音さまの好きな、らあめんについて学びたいって思ったんです！ですから呼び方も改めました」

可憐「そっか……エミリーちゃん……あんまり聞いていなかったから、最初からお願いできる？」

エミリー「聞いていてくださいよ！！」

可憐「ダメだよ、エミリーちゃん。そんなふうに大声あげて。貴音さんだったら、黙って私を斬り捨てるよ？」

エミリー「気の短い武士ですか！？」

可憐「では、ここから私が店主、エミリーちゃんがお客さんって体裁でラーメン屋漫才をしていきたいと思います」

エミリー「わかりやすい説明ですけど！あからさまにもほどがあります！」

可憐「まずお店がある駅まで、エミリーちゃんが電車に乗って移動しているシーンからいくね」

エミリー「え？」

可憐「がたんごとん、がたんごとん、がたんごとん」

エミリー「あ、あの、普通にお店の前からでいいのでは？」

可憐「がたんごとん、がたんごとん、がたんごとん」

エミリー「いつどこで降りれば……」

可憐「次は博多～、博多～」

エミリー「想像以上の遠出！」

可憐「ぷしゅー」

エミリー「えっと、自動ドアが開いたんですか？じゃあ、お、降りますね」

可憐「ううん、今のは隣に座っていたおじさんが、サン○リーさんのザ・プレミアム・モ○ツを開けた音」

エミリー「その描写いります？」

可憐「プレミアムといえば……プレミアムパスのご購入は検討されていますか？」

エミリー「はい？」

可憐「ええっ！！知らないんですか？ミリシタでは、MILLION THEATER SEASONの開幕に合わせてシーズンパスのシステムが導入されましたが、プレミアムパスを購入することでしか得られない報酬もあるんです！購入特典の詳細はアプリ内のお知らせを確認するのが一番だと思いますよ♪プロデューサーさん、私やエミリーちゃんから特別なメールを貰いたくありませんか……な、なんて、えへへ♡」

エミリー「周年の催し物があるので次の販売はまだ先な気がしますけど、ぜひご購入お願いしますね♪」

可憐「エミリーちゃん、目的の駅を通り過ぎちゃったけど大丈夫？」

エミリー「いつの間に！？って、やっぱりお店の前からにしてくださいませんか」

可憐「うーん……か、考えておくね。返事は明日にはするから」

エミリー「今この場でお願いします」

可憐「わ、わかったよ。それじゃあ博多駅を通り越してキングス・クロス駅で降車したシーンから始めよっか」

エミリー「何をどうしたら私の故郷にまで飛ぶんですか！？」

可憐「飛ぶ……？」

エミリー「あっ」

可憐「向かい風こそ羽ばたける、熱き翼ある限りは。たおやかにしおやかに　終わらぬロンドン。それではお聞きください『火ノチキン』」

エミリー「貴音さまの『火ノ鳥』！？終わらぬロンドンではなく輪舞曲(ロンド)ですっ！」

可憐「イ、イギリス出身のエミリーちゃんへの忖度だよ」

エミリー「配慮のしかたに問題しかないですよ！？」

可憐「ふぅ……やっとお店に入る場面までいけたね。ささ、どうぞ」

エミリー「うう……ま、負けません。立派な大和撫子になるために。こ、こんにちはー」

可憐「Wow！！　ベリーキュートガール！！イェーーーイ！！」

エミリー「くっ。そうきましたか。えっと、1人ですが席は空いていますか」

可憐「よかったら、私の膝を使って……！」

エミリー「ありがとうございます、よっこいしょっと。ええと、それでこのお店のお勧めは？」

可憐「765プロのアイドル、エミリー・スチュアートさんが監修した抹茶パフェはいかが？」

エミリー「らあめんはありませんか？」

可憐「あの有名アイドル、エミリー・スチュアートさんが監修した抹茶カレーはいかが？」

エミリー「……らあめんはありませんか？」

可憐「大人気美少女アイドル、エミリー・スチュアートさんが監修した抹茶ハンバーグはいかが？」

エミリー「らあめんを持ってきてください」

可憐「雅で可憐な英国少女でおなじみの、エミリー・スチュアートさんが監修した抹茶たこ焼きはいかが？」

エミリー「らあめんを所望します！」

可憐「スペードでは、もしかしたら私とユニットを組むのかも？で知られる、エミリー・スチュアートさんが監修した抹茶ラーメンはいかが？」

エミリー「それでお願いしますっ」

可憐「申し訳ございません、生憎39秒前に売り切れてしまいました。はぁー、こまっちゃ、こまっちゃ」

エミリー「………」

可憐「か、代わりに抹茶チキン南蛮ならあります。ほ、本日も一食も売れていませんが……」

エミリー「可憐さん」

可憐「？」

エミリー「わ、私……らあめんを食べるのやめます……！」

可憐「え、エ、エミリーちゃん！？」

エミリー「だって…もうこれ以上みなさんに迷惑かけられません」

可憐「エミリーちゃん……。エミリーちゃん、あのね、」

エミリー「だって……だって！何度、何度やっても！」

可憐「エミリー・スチュアートちゃん。どうやらあなたには技術以前に欠けているものがあるようだね」

エミリー「えっ。か、可憐さん……」

可憐「それは覚悟だよ、自分の壁を突き崩すという覚悟を持たないと」

エミリー「！」

可憐「さぁ、ご注文をどうぞ」

エミリー「………」

可憐「エミリーちゃん？」

エミリー「美味しいトコ残さず頂戴　おいしい！おいしい！」

可憐「！？」

エミリー「望むのは素晴らしい時間　わかっているでしょ？」

可憐「キミのハートも一番大事なスキしかイラナイ」

エミリー「わかる？」

可憐「You Understand!」

エミリー・可憐「Wonderful Days!駆け抜けて Delicious! Wonderful Time! いつだって Delicious!」

雪歩「2022/5/31(火)15:00から期間限定イベント、プラチナスターシアター～Understand? Understand!～が開催予定ですぅ！琴葉ちゃんのブログによると海美ちゃんといっしょに学園祭のライブに出演することになったみたいですよ。(これまで同じユニットになったことはあったけれど)2人でするのは初めてで楽しみだって書いてありました///　お知らせに書いてあるんですけど、本イベントから当日限定スパークドリンク30を獲得できるデイリーミッションが追加されたり、イベント画面でのログインボーナスでもらえるアイテム量が増えたりもしているんですぅ。いつもどおり、公演折り返しからは通常楽曲・お仕事をプレイする際に元気を2倍消費してそれに応じたアイテムやライブチケットを獲得もできますよ♪」



可憐「せ、宣伝ありがとうございます、雪歩ちゃん」

雪歩「なんてことないって、ふふっ。琴葉ちゃんも海美ちゃんも驚くだろうなぁ。一切知らせていないから」

エミリー「そうなんですか！？」

雪歩「それよりこの後は3人で紬ちゃんおすすめの甘味処へ行く予定だったよね。楽しみですぅ」

エミリー「あ、あの……」

可憐「エミリーちゃん、どうしたの？」

雪歩「ひょっとしてお財布忘れちゃった？大丈夫、ここは先輩である私が―――」

エミリー「さっきのはあんなオチでいいんですか」

可憐「え？」

雪歩「今なんて？」

エミリー「で、ですから私と可憐さんの漫才、あんな……」

杏奈「イェーーイ！望月杏奈だよ！今日(5/31)が誕生日！バースデーライブに来てくれてありがとーっ！！」

雪歩・可憐「ワァアアアアアア！！！！」

エミリー「え？……え？」

杏奈「それじゃ、さっそくこの曲からビビッといくよーっ！『NO CHICKEN NO LIFE』！」

エミリー「最後まで鶏肉なのですか！？」


おわり

以上です
思いつきと勢いだけで書くとオチが迷子になりやすい人です
チキンカレーはわりと好き

とりあえずチキンは解凍しておきましょう

乙