※ミリオンとSideM越境SS
※CP要素無しのつもりで書いてますがそう見えなかったらすみません
※情報が出てないなら出てないうちに好き勝手やろう精神が強め

【バラエティ番組収録・リハーサル前の楽屋】

シタP「あとはHigh×Jokerだけど…ちょうど向こうも挨拶回り中みたいだし、少し時間を置いてから向かおうか」

育「はーい！ねえねえプロデューサーさん、High×Jokerってこの雑誌に載ってる人たちがいるグループだよね？」

シタP「ん？『きら⭐︎ひめ 315プロダクション特別ライブレポート』…そうそう、そこに写ってる榊くんと伊瀬谷くんがいるグループだな」

環「へー…あ！このメガネの人わかる！テンアゲテンサゲの人だ！」

シタP「おお、すごいな超常学園…まあテレビでも何度か放送されてるもんな」

環「こっちの人は…裏切りそうだったけど裏切り者じゃなかった人！」

桃子「…環、一応テレビで放送されてるとはいえ、それネタバレだから外では言わない方がいいと思うよ」

ｺﾝｺﾝｯ

シタP「はい只今…って、あ！」

315P「こんにちは。ご挨拶に参りました、315プロダクションです」

シタP「すみません、こちらから伺おうと思っていたのに…！」

315P「いえいえ、お気になさらないでください。ご挨拶しても大丈夫ですか？」

シタP「もちろんです！」

隼人「315プロダクション所属、High×Jokerです！今日はよろしくお願いします！」

四季・春名・旬・夏来「「「「よろしくお願いします！」」」」

環「ええと、TIntMe!です！よろしくお願いしまーす！」

育・桃子「「よろしくお願いします！」」

四季「よーし、今日は楽しい収録にするっすよー！」

旬「四季くん、皆さんに迷惑をかけたらいけませんよ。…騒がしくてすみません」

春名「まあまあ、バラエティ番組なんだから楽しむのも大事だろ！みんなよろしくな！」

夏来「一緒に…頑張ろう、ね」

隼人「それじゃあまたリハーサルで！」


桃子「(…あれ、なんか今キラキラってしたのが見えたけど…なんだろ…)」

【スタジオ前室】

春名「そういやシキ、そのパーカーって新しいヤツ？」

四季「おっ！さすがハルナっち！そうなんすよ！今日のリハは私服でいいって聞いてたんで、おニューをおろしてきたっす！」

旬「普段のとあまり変わらないように見えますが…」

四季「今日のはくまっちが一匹多いデザインっす！このフードの下からチラ見してる子なんすけど」

隼人「思った以上に違いが細かいな…！」

夏来「ハルナ、すごい…」

四季「ていうかハルナっち以外の先輩たちはなんで気付いてくれないんすかー！？前のメガネの時だって…！」 ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ

桃子「(High×Jokerの人たちだ…。そういえばさっきのキラキラしたのって何だったんだ…ろ…！？)」

桃子「(あ、あの人…榊さん？背中にキラキラシールがついてる！？な、なんで！？ていうか、あのままリハーサルに出るの…！？)」

桃子「(…だれも気づいてなくて注意されなかった、とかなら言ったほうがいい、よね…？よし…！)」

桃子「あのっ…！」

スタッフ「High×JokerとTIntMe!の皆さん、リハーサル始めまーす！」

育「あ、呼ばれたよ！いこう、桃子ちゃん！」

桃子「(ああ…リハーサル始まっちゃう…！)」

【リハーサル中】

スタッフ「えー、このコーナーでは3チームに分かれてゲームに挑戦していただきます――」

桃子「(…どうしよう。気になる…)」

スタッフ「本番のチーム分けはくじ引きで行いますが、リハは皆さんに一度体験していただくのが目的なので、こちらで指定したチームで練習をお願いします」

桃子「(ダメダメ、桃子はプロなんだからリハーサルだって気を抜かずに、集中しないと…！)」

スタッフ「それではまずHigh×Jokerから秋山さんと冬美さんと榊さん、前へどうぞー！」

桃子「(…集中しないといけないのに…。たまにキラキラしたのが視界に入ってきて気になる…！)」

夏来「…？(…さっきから視線を感じる、気がする…)」

スタッフ「一旦休憩入りまーす！再開は20分後です！」

桃子「(…よし)」

桃子「あの、榊さん」

夏来「？…どうしたの？」

桃子「ずっと背中にキラキラしたシールがついてるんですけど…」

夏来「…やっぱり、目立つ…かな…」

桃子「(気づいてたんだ…？)」

夏来「妹が、キラキラシールにハマってて…よく、貼られてるんだ」

桃子「はがさないんですか？」

夏来「前に…剥がしたら、怒られて…」

桃子「えぇ…」

桃子「(はがしたら怒られた、って…。…あ、でもお兄ちゃんが桃子の貼ったシールを勝手にはがしてたら、ちょっと嫌かも…)」

夏来「…そうだ、もし、よかったら…お話ししない？」

桃子「え？」

夏来「まだ、撮影は長いし…せっかくなら、仲良くなりたいなって…思って」

桃子「…いいですよ。もしかしたら本番では同じチームになるかもしれないですしね」

夏来「ふふ…そう、だね…。その時は、よろしくね」

夏来「いまさらだけど…何て、呼べばいい…？」

桃子「桃子でいいよ。榊さんの方がお兄さんなんだし」

夏来「じゃあ、俺も…夏来でいいよ。それに、敬語じゃなくても、大丈夫」

桃子「…わかったよ、夏来さん」

夏来「うん…。…桃子たちの出てるCM、大人っぽくて、かっこいいよね。アイドルになって…俺もモデルの仕事とか、何回かしたけど…自分を演出するのって、なかなか難しかったから…それが出来てるみんなは、すごいなって…思ったんだ」

桃子「ま…まあ、桃子は女優の経験もあるし、自分を演出することはできて当然っていうか…求められてるなら、それにこたえるのがプロでしょ？桃子はプロとして当たり前のことをしただけだよ」

桃子「(あ。どうしよう。ついお兄ちゃん相手みたいな話し方しちゃった…)」

夏来「そっか…桃子、本当にすごいね。かっこいい…」

桃子「…。…生意気だ、とか思わないの？」

夏来「…？どうして…？」

桃子「だって桃子は夏来さんより年下だし…。女優…子役の経験があるっていっても、アイドルとしては夏来さんたちと変わらないだろうし…。そんな相手がいばってるのって、鼻につくんじゃない？」

夏来「…桃子の周りの人…えっと、事務所の他のアイドルの人は、そんなことを言うの…？」

桃子「えっ、言わないよ！劇場のみんなは、そんな人じゃ…！」

夏来「うん…。だから、俺も…言わないし、思わない。…315プロにも、桃子みたいに、子役の経験があるアイドルがいるけど…尊敬はしても、悪く言う人はいない。…きっと、一緒じゃないかな…」

桃子「…うん…」

夏来「『出来て当然』のことを、きちんと出来る桃子は…すごくかっこいい、よ。あのCMは、桃子のかっこいい姿勢の、たまものなんだね…」

桃子「…夏来さん、なんであのCMのことそんなに評価してくれてるの？」

夏来「CMが流れる度に、妹が、キラキラした目でテレビを見てて…」

桃子「背中のシールを貼った妹さん？」

夏来「うん…。桃子たちより、小さいから…CMのコスメは、まだ使えないけど…『3人みたいになりたい』って、いつも言ってるよ」

桃子「！」

夏来「妹にとって、みんなは憧れの存在みたい…。…誰かに憧れて、頑張ろうって思う気持ちは…俺もよく知ってる。だから、妹にそう思わせるような、みんなのこと…尊敬してるんだ」

夏来「ただ、俺が出てる番組とかよりも、熱心に見てるから…正直、ちょっと妬いてるけど…」

桃子「(毎日こんな整った顔を見てるから慣れちゃうのかな…)」

夏来「でも…俺は画面越しじゃない、本物の桃子たちと会えたし…これから一緒に収録するから、逆に妹から妬かれる…かも？」

桃子「ふふっ。夏来さん、意外とカワイイところがあるんだね」

夏来「そう…？」

桃子「実をいうと、夏来さんって超常学園の役のイメージが強くて。本人もあんな感じのクールな人なのかなと思ってたんだ」

夏来「ああ…。演技系の仕事だと、そういう役が多いんだ…。だから、よく言われる…」

桃子「だけどこうして話してみたら、見た目のクールさとは違ってなんだか話しやすいし人だし…それに、けっこうアツい人なんだなって思ったよ」

夏来「…そっか…。俺、そういう風に見えるんだ…」

桃子「…嫌だった？」

夏来「ううん…そんなことないよ。アツい人っていうのは、あんまり言われたことないから…ちょっと新鮮」

桃子「夏来さんは桃子にどういう印象を持ってたとかってある？」

夏来「桃子は…CMの印象が強かったから、かっこいい人なんだろうなって、思ってた」

桃子「じゃあ実際に話してみた今は？」

夏来「本当にかっこいいなって、思ってる…」

桃子「なんかテキトーに言ってない？」

夏来「適当じゃない、よ…。…あ、でも…かっこいいだけじゃなくて、優しい人だなって…思う。それに…さっき笑ってくれた時とか、かわいかった…」

桃子「………夏来さん、学校で女の子に悲鳴あげられたことあるでしょ」

夏来「えっ…うん…ある…。なんでわかったの…？」

桃子「ファンサービスならまだしも、普段から素でこれならそうもなるよ」

夏来「？？？、えっと…？？？？？」

スタッフ「あと5分ほどで再開しますので、準備お願いします！」

桃子「あ…そろそろ戻らないと」

夏来「そうだね…。おしゃべりに付き合ってくれて、ありがとう。この後も、よろしくね…」

桃子「うん。こちらこそよろしくね」

旬「ナツキ、さっき楽しそうだったな」

夏来「ジュン…。うん、桃子と仲良くなった…」

旬「…意外と距離詰めるの早いよな…」

夏来「それは…桃子、ジュンと少し似てるから…かな」

旬「似て…る…？周防さんと僕が？そうか…？」

夏来「ストイックなところとか…かっこいいところとか、似てる」

旬「ざっくりした共通点だな…。まあナツキが納得してるならいいけど」

育「あ、おかえり桃子ちゃん！」

環「おかえりー！ねえももこ、ハイジョの人となに話してたの？」

桃子「…あのね、夏来さんの妹さん、TIntMe!のことが好きなんだって」

育「そうなの！？じゃあ、わたしたちのファンってこと？」

桃子「うん。だからこの番組でいっぱい活躍して、もっと好きになってもらわないとね！」

環「他のアイドルの人の妹がたまきたちのファンなんて、なんかすごいぞ…！くふふ♪TIntMe!がんばるぞー！」

育・桃子「「おーっ！」」

＊＊＊＊＊


【番組オンエアから数日後・とある撮影スタジオの廊下】

桃子「あ、夏来さんだ。お疲れ様です」

夏来「桃子…お疲れ様。今日は、一人…？」

桃子「ううん、他の人と一緒。今度やる舞台の雑誌取材なんだ。夏来さんは？」

夏来「俺は、雑誌撮影の打ち合わせ…」

夏来「そうだ…この間のバラエティ番組…妹が、喜んでたよ」

桃子「ほんと？よかった、喜んでもらえたんだ…！」

夏来「あと、本物のTIntMe!に会えたなんて、羨ましいって…」

桃子「…桃子たち、劇場で定期的にライブやってるから、見に来てもらえれば会えるけど…」

夏来「まだちょっと厳しい、かな…。でも、桃子がそう言ってくれてるって知ったら、また喜ぶと思う…」

桃子「そっか…。じゃあ、桃子たちはもっと素敵なお姉さんアイドルになって待ってるから、会いに来て欲しいなって伝えておいてくれる？」

夏来「…！ うん…わかった。妹に伝える、ね」

桃子「桃子、そろそろ戻らないと。またね、夏来さん！お互いにお仕事頑張ろうね！」

以上です
初めてだったので色々お見苦しい箇所もあったかと思いますが、読んでいただきありがとうございました
夏来から妹の話はよく出るけど、年齢がマジで分からないし多分絶対美人さんなのでリメショに映り込んでくれることを願います


後日ナツキ違いのすれ違いコント(ただしすぐ解決)をジュリアと繰り広げることで夏樹さん／夏来くんって呼ぶようになる桃子概念とかいいなぁと思いました

最後にこれだけ

夏来誕生日おめでとう！！間に合ってよかった！！
桃子も夏来も末永く幸せでいてくれ

乙
夏来が格好よくて感涙ものでした
sideMでは普段旬と絡むことが多く、中々「榊夏来」の良さが出ないように思っているのですが、桃子が夏来の魅力を引き出してくれているようで、夏来の良さを出しつつなおかつ桃子の良さも出している秀逸なSSでした
こんな素晴らしいSSに出会えて感激です!また機会があればどうか次も是非よろしくお願いします!

珍しい組み合わせ、堪能させていただきました。
残り七人の組み合わせにも期待したいところです。
今回はありがとうございました。

>>23
>>24
読んでいただきありがとうございます
桃子のプロ意識の高さは夏来にとって尊敬の対象になりそうなことと、そんな夏来になら桃子も甘えられそうという発想から生まれた組み合わせでした
めちゃくちゃ妹を可愛がるお兄さんとしての一面や、話すことを苦手としながらも真っ直ぐな言葉で相手に想いを伝えようとするところなど、夏来の魅力はいくつもあるのでその一部でも表現できていたのなら嬉しいです

残り7人の組み合わせもうっすら考えはあるのですが、自分でもびっくりするほど遅筆なので…形になる日は………来るのかな……………

>>25
(すみません誤字ってました…7人→6人です)