ロコ「どうしたんですかエミリー。フレンドなんですから、そんなかしこまらなくていいですよ！」

エミリー「ありがとうございます。近々、とある連続物映像活劇に脇役として出演させていただく予定があるんです」

ロコ「シリーズドラマにってことですか？どんなロールなんです？」

エミリー「内容はいわゆる学園もので、私は科学部の発明上手な生徒を演じることになりました」

ロコ「ふむふむ。スクールがステージでエミリーはサイエンスクラブのメンバー……インベンターというのは？」

エミリー「そこなんです。ただの発明上手ってわけじゃなくて、常軌を逸した狂乱ぶりがこの登場人物の特徴らしいんです」

ロコ「つまりマッドサイエンティストってことですか？　エミリーがそんなロールを……インタレスティングです！」

エミリー「そ、そうでしょうか。実は配役審査の段階では別の役で受けていたのですが、ぜひこちらをと脚本家さまに勧められて」

ロコ「わかりましたよ、エミリー」

エミリー「え？」

ロコ「ロコアートはアメージングなインベンションとも言えますね！それをアプリシエイトして役作りしたいんですね？」

エミリー「え、えっと、間違ってはいないんですけど、どちらかといえば……そういった芸術作品を生み出すロコさん自身を知りたいんです」

ロコ「ロコ自身をですか？」

エミリー「はいっ。台本を読むと、私の演じる科学部員の発明に対する熱意がすごく伝わってくるんです」

ロコ「たしかにアートへのパッションで負けるつもりはありませんけれど……」

エミリー「夢中になるあまり、周りを省みずに学園内のあちこちで騒動を起こしてしまうこともあるみたいで。出演する回はその騒動が中心なのですが」

ロコ「ロ、ロコはそんなインシデントのコーズになりませんよ？　なっていませんよね？」

エミリー「聞いた話ですが……劇場の壁に無許可で色とりどりの塗料を、」

ロコ「ちがうんです！あれは、その、無地のウォールを眺めていたらマーベラスなアイデアが次々に思い浮かんできたので、手をストップさせられなかったんです」

エミリー「そういうわけなので、今日はぜひロコさんを密着取材させていただけませんか？」

ロコ「クローズレポーティングですか？！」

エミリ「芸術に対して常に熱い気持ちをもっていて、思いついたら即行動に移す、そんなロコを通じて役を掴みたいんでしゅ！」

ロコ「エミリー……！わかりました、そこまで言うのならそのオファー、テイクオンします！」

エミリー「Wow！　ありがとうございます！」

エミリー「…………」ｼﾞｰｯ

ロコ「うーん、やっぱりここのカラーはもっとチヅルみたいなブリリアントでエレガントなムードを……」

エミリー「…………」ｼﾞｰｯ

ロコ「ああっ、でもトータルイメージのバランスを考えると、こっちのフォームをよりシャープにして整えたほうが」

エミリー「…………」ｼﾞｰｯ

ロコ「このアウトラインにはビビッドなムーブメントの兆候がラックしています！たとえばライブのときのアンナみたいな……」

エミリー「…………」ｼﾞｰｯ

ロコ「あの、エミリー？ちょっといいですか」

エミリー「はい。なんでしょう？」

ロコ「えーっとですね……エミリーからのサイトラインがベリーストロングといいますか」

エミリー「すみません！集中できませんでしたか？ど、どうしましょう。天井裏から覗いた方がいいですか？」

ロコ「そんなニンジャみたいな真似はしなくていいです！」

エミリー「けど思ったよりロコさんはそこらじゅうを駆けまわったりはしないんですね」

ロコ「ロコをドッグか何かだと思っていませんか！？」

エミリー「そういえば、犬を模した衣装をもらっていましたよね」

ロコ「2022年7月初旬をスタートに、毎月初旬にホールドされているプレミアムピックアップSRガシャのことですね」

エミリー「はい。主題が『もふもふばんざーい♡耳としっぽ特集！』ということで、従来の衣装よりも動物の見た目に近い気がしますね」

ロコ「そうですね。ヒビキのウルフともまた異なりますし、エミリーでいうならポストマンのゴート衣装とも違いますね」

エミリー「私の山羊さん郵便衣装、動物要素は帽子の装飾だけと言ってもいいですから」

ロコ「それにしても、ロコってそんなにドッグっぽいですか？」

エミリー「えっ」

ロコ「なんだかヘアの手触りだけでそういうインプレッションを持たれている気がします！」

エミリー「えっと…………」ﾓﾌﾓﾌﾓﾌ

ロコ「エミリー！？どうして急にロコの髪をストロークするんですか！？」

エミリー「わ、私はロコさんの髪を意識的に撫でたことがなかったので、どうなのかなって……す、すみません、つい反射的に」

ロコ「そういうのは大和撫子らしくないですよ？」

エミリー「がーん！！うう……」

ロコ「じょ、冗談ですよ！サプライズだったというだけで、えっと、怒ってはいないですから」

エミリー「対価として、私の髪も撫でてくださってかまいませんので。ただ、優しくしてくださいね？」

ロコ「またのチャンスにしますね」

エミリー「ちなみにロコさんの髪の触り心地は素敵でした」

ロコ「手を合わせて拝まれても困ります！」

エミリー「よくよく考えてみると、ロコさんには猫らしさもありますよね」

ロコ「へ？どういうことですか」

エミリー「自由奔放さがあると言いますか、何にも縛られずに自分の芸術の道、そして大和撫子としての道を突き進んでおられますから」

ロコ「改まって言われると照れますね。けど、まだまだグレートアチーブメントに至っていませんし、アートもアイドルもこれからですよ！」

エミリー「そうですね！　思い出しましたけど、雪歩さんも、ロコさんは猫だって話していましたよ」

ロコ「ユキホが？ロコをキャットだと？」

エミリー「はい。かなり素質があるのだとか」

ロコ「素質？」

エミリー「偶然の立ち聞きだったので詳細はわかりませんけれど」

ロコ「それはそうとエミリーは、どんなもふもふとしたコスチュームをもらうんでしょうね」

エミリー「もしロコさんと同じ犬を模した衣装であるのなら……私、柴犬がいいです！」

ロコ「はい？柴犬？」

エミリー「日本犬のうちでも最も有名な種ですよね！先日も、道端で雪歩さんが吠えられているのを見かけましたし」

ロコ「ドッグが苦手で有名なあのユキホが？！」

エミリー「隣にいた可憐さんと一緒になって、あわあわしていました」

ロコ「そのシーン、目に浮かびますね。それでどうなったんですか？」

エミリー「え？私は通りすがっただけでしたので、その後は知りません」

ロコ「そ、そうですか。って、それよりも柴犬のコスチュームというのはトリッキーですね」

エミリー「犬なのに鳥……？」

ロコ「ちがいます！どうしてエミリーがイングリッシュで引っかかるんですか！？」

エミリー「ロコさんの話す言葉は英語というよりロコ語なのだと、朋花さんが」

ロコ「うっ。トモカですか……コントラディクトするのは分が悪いです」

エミリー「朋花さんとしても議論する気はないと思いますよ？」

ロコ「同じドッグなら柴犬もキュートでクールですけど、どうせならイギリスにちなんだ、ビーグルやシェルティでもよくないですか？」

エミリー「あ！　それだったら、星梨花さんのお家のジュニオールさんってたしか……」

ロコ「ボーダーコリーですね。とってもインテリジェンスなドッグです！」

エミリー「私がジュニオールさんと同じ犬の衣装で……星梨花さんにお世話される？い、いけません、ロコさん！はしたないです///」

ロコ「今、エミリーの頭でどういうイマジネーションがあったんですか！？」

エミリー「ところで、話が逸れるに逸れてしまったのですが、ロコさんは何を言おうとしていたのですか？」

ロコ「そうでした！エミリー、せっかくだからロコアートにチャレンジしてみませんか？」

エミリー「私がロコさんの芸術を？」

ロコ「はい！ただ見ているだけではマッドサイエンティストの心はアンダスタンドできないですよ！」

エミリー「私が演じる役もロコさんも狂った科学者ではないですよ？！」

ロコ「さぁ、エミリー、こっちへ！ドントウォーリーですよ！何事もチャレンジです！」

エミリー「そ、そうですね。うう、は、恥ずかしいですけど……」ｽﾙｯ

ロコ「なんで服を脱ごうとするんですか！？」

エミリー「？　昴さんから聞きましたよ」

ロコ「え？」

エミリー「ちょうどさっき話していた犬の衣装を着て、犬と一緒に服飾展覧会に出演なさる際に、服を脱ごうとしたから慌てて止めたと」

ロコ「スバル～！シークレットにしておいてくださいってプロミスしたのに、うう……」

エミリー「ロコさんって意外と大胆なんですね♪」

ロコ「誤解です、エミリー。いいですか、アートとヌードというのはエンシェントからインディヴィジブルで、ですからロコはあのとき……」

エミリー「とりあえず脱ぎますね」

ロコ「ええっ！？ダ、ダメですよ、エミリー！いくら今はロコとふたりきりだからって」

エミリー「でも、私は芸術制作に不慣れなので汚れてしまうかもしれません。練習着に着替えなくては」

ロコ「え？」

エミリー「あれ？どうしたんですか、ロコさん。そんな鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして」

ロコ「エミリー！トモカやマツリから人のマインドをディスターブするスキルを学んでいませんか！？」

エミリー「ふふふっ、ロコさんとお話するのは楽しいです♪」

ロコ「ロコもエミリーとのチャットはプリザントだと感じますけど！」

エミリー「それでは着替えてきますので、少しだけお待ちください」

ロコ「あ、はい」

ロコ「……」

ロコ「…………」

ロコ「！」

ロコ「そうですっ、閃きました！ここのカラーは思い切ってゴールドにする代わりに、この箇所にはバイオレットをチューズして、さらに和のテイストをアディションすることによって、これまでにないファンタスティックなスペクタクルができあがるはずです！」

エミリー「お待たせしまし――――っ！？」

ロコ「ブツブツ……ブツブツ……」ﾄﾝﾃﾝｶﾝｶﾝ!ﾛｺﾛｺﾛｺ!

エミリー（Oh！　なんて真剣な表情！　凄まじい集中力です！）



エミリー（今一度、しばらく見守ることにしましょう♪）



このあともめちゃくちゃエミロコした

以上です　
スクショも撮ったので貼っていきます

オファー以外でも公式で絡みが見たい2人ですね

ヤンデレエミリー→ロコの話も考えましたけど、ほのぼのな感じになりましたわ

おしまい！

エミロコありがとう
ただ毎回ノルマのようにメタネタ差し込まなくてもいいと思うよ

エミロコをありがとう