【日高家】

愛「涼さーん!ようこそだよー!」

涼「はは…愛ちゃんは相変わらず元気だね」

涼「(お盆休みにオフをもらったものの…家にいたらまた一希さんにどこか連れ出されそうな気がしてどうしようと思っていたんだけど…)」

【回想】

愛『そーなのー!だったら家に来るー?』

涼「え、いいの?」

愛『うん!ママもいいって言ってるから大歓迎だよー!』

涼「…なら、お言葉に甘えさせてもらおうかな」

涼「(…正直、友達とはいえ女の子の家に泊めてもらうのは恥ずかしいけど…ゆっくり過ごせるならその方がいいし…)」

舞「いらっしゃい、涼くん」

涼「舞さん、すいません…ちょっとの間お世話にならせていただきます」

舞「そんな畏まらなくていいわよ。気楽に自分の家だと思って過ごしてちょうだい」

涼「舞さん…ありがとうございます」

舞「じゃあ、涼くんの部屋は愛と一緒で問題ないわね」

涼「ええっ!?」

愛「ママ、何言ってるのー!!」

舞「何の問題も無いじゃない」

涼「いや問題ですって!?愛ちゃん13歳とはいえ女の子ですよ!?」

舞「そうね、男女が同衾すれば何らかの間違いが起きてもおかしくないわね」

涼「間違いって…自分の娘なのに何を言ってるんですかあなたは…?」

舞「…アイドルアルティメイトで私に勝利した我が娘の愛、それに秋月家の最高傑作と呼ばれる秋月涼をかけ合わせることで最高の遺伝子を受け継いだアイドルが生まれる…これが私の『幸せ家族計画』よ!」

涼「いや勝手にそんな話決めないでくださいよ!だいたい、僕と愛ちゃんはそういう関係でもないのに…」

愛「…あ、あたしは涼さんとならいいかなーって…」

涼「…愛ちゃん!?」

舞「合意とみてよろしいわね?」

涼「…いやよくないですよ!?」

舞「…何?あんたまさかうちの愛に不満でもあるわけ?」

涼「不満とかそういうことじゃなくて、こういう形で決めるのは問題があると思いますし…」

舞「あー!面倒くさいわね!男なら男らしくすっぱり決めなさい!」

涼「そんな滅茶苦茶な!?」

???『…そうはさせないわよ(ぞ)!!』ギュルギュル!

涼「ぎゃおおおおん!?地中からドリル音とよく聞いたことのある声が!?」

舞「ふぅん、中には聞いたことのある声もいるわね」

涼「…いや、そんなこと言ってる場合じゃ…?」

律子「涼は!」ズボォ!

一希「渡さない!」ズボォ!

雪歩「ですぅ!」ズボォ!

舞「ドリルで地中を掘り抜いて来るとは…流石ね、秋月律子」

涼「(…何でこの状況に動じてないんだろうこの人は…?)」

律子「雪歩、ドリルありがとうね」

雪歩「えへへ、律子さんの言うことなら何でも聞くですぅ」

涼「…一希さん、もうドリルで床をぶち抜いて出てきたことにはツッコみませんが…どうして僕がここにいることを知ってたんですか…?」

一希「…田中琴葉の予習術は完璧だな。この時期は日高家に行くだろうと見事に予習してくれた」

涼「僕に安住の地は無いの…?」

律子「そんなことより、いくら舞さんでも私に断りもなく涼の身を自由にはさせませんよ!」

涼「いや何で律子姉ちゃんの許可が…?」

一希「そうだ!涼はおれ(たち315プロ)のものだ!」

涼「…一希さんはまた誤解を招くようなこと言わないでください!?」

律子「…涼、あんたやっぱりそっちの趣味だったのね」

涼「違うから!?」

舞「男性アイドルだって言ってたけど…まさか本当はやっぱり女の子…?」

涼「僕は男ですよ!?」

愛「本当にー?」

涼「愛ちゃんまで乗らないで!?」

舞「まあいい…何人いたところで私の計画の邪魔はさせないわよ!」ゴゴゴ…!

一希「…地下から戦車が!」

律子「こういう時のために隠していたのね!」

愛「ママすごーい!」

涼「(…いやこの家どうなってるの!?)」

舞「さて、痛い目には遭いたくないでしょう?分かったらお引き取り願おうかしら」

律子「…こうなったらこっちも奥の手を使うしかないわね…こちら律子よ!歌織さんのお父様から借りたオス○レイに例のブツをありったけ積み込んで!」

涼「(これはツッコんだら駄目なやつなのかな…)」

ゴオオオオ!

涼「もう来た!?早すぎるよ!?」

(オ○プレイからパラシュートで大量投下される等身大茜ちゃん人形)

涼「ぎゃおおおおん!?人形がいっぱい降ってきた!?…って着地した!」

茜人形1「律子さん、お嬢｡お待たせ致しました」

茜人形2「これより我ら邪魔者を排除する為の行動に移ります」

涼「(可愛い人形からドスの利いた恐ろしい声が…)」

律子「頼みましたよ、萩原組の皆さん」

雪歩「ですぅ」

茜人形『了解致しやした!』

【その頃の765プロ】

茜「すごいよプロちゃん!等身大茜ちゃん人形が大量に売れたんだよ!やっぱり茜ちゃんにはビジネスの才能があるんだよ」

P「はっはっは、冗談は小鳥さんの歳だけにしてくれ」

舞「…何かと思ったらそんな人形に何ができるのよ?消し飛びなさい!30cm（サンチ）砲発射!」

涼「本当に撃ったー!?そして吹っ飛んだー!?」

茜人形1「ぐっ…流石に戦車の弾は効くな…!」むくっ

涼「…立ち上がったー⁉」

律子「ふふっ…この『等身大茜ちゃん人形Ver.2，05』は特殊カーボン繊維で出来ていて戦車の砲弾すら耐えることができるのよ!」

涼「765の技術ってすっごーい(思考停止)」

律子「ちなみにそのための研究開発費は涼、あんたの口座から引き落としておいたわよ」

涼「…だから何やってくれてんの律子姉ちゃん⁉」

茜人形1「例え戦車でも取り付いてしまえばこっちのもんじゃ!」

茜人形2「やってやるぞ!お前ら!」

律子「皆さん、頼みましたよ!」

舞「ふっ、いくらでもかかってらっしゃい!片っ端から撃ち落としてやるわよ!」

愛「ママー!頑張ってー!」

涼「ちょ、ちょっとみんな…」

大吾「涼ー、迎えに来たぞ!」

涼「大吾くんまで何でここに…ってそれどころじゃなくて…みなさん、もうやめてください!」

一同『……⁉』

涼「こんな形で争ったって何にもならないじゃないですか!だからもうやめてください!」

舞「…」

愛「…」

律子「…」

雪歩「…」

一希「…」

舞「…あら愛、あんたもうすぐレッスンの時間じゃない。送って行くから乗りなさい」

愛「はーい!ママ!」ゴゴゴ…

涼「…え?」

律子「雪歩、そろそろラジオの収録始まるから行くわよ」

雪歩「はい、律子さん」ゴオオオオ…

涼「…え?え?」

一希「…そう言えば今日は雑誌のインタビューだった。事務所に向かわなければ」スタスタ…

涼「…え?え?え?」

大吾「おっと、いかん。レッスンに遅れてしまう。上手く歌えるようぶち頑張るけぇのう!」
黒服「六代目、お送り致しやす」ブロロ…

涼「あの…みんな…?」

−荒廃した日高家に一人残された涼は、「どうすれば自分は平穏な人生を送れたのだろう?」と、宇宙の心理を求めるような瞳で虚空を見つめるだけなのであった−

【後書き】
盆休みに間に合わなかった盆休みSS。お盆休み要素一切無いけど
舞さんや愛ちゃんが出ているのでこれをディアリースターズ祭に投稿しようと思ったけど、怒られそうなのでやめました。祭には別のSSを書きますので
というわけで、ガンプラSSから始まったF-LAGSのSSシリーズもこれで完結です。次は違う組み合わせで書きたいと思います。まあ、時期的にはDS祭になると思うのでどの道涼ちんは続投でしょうが

それでは、ご意見、ご指摘などあればよろしくお願いします

きわめてどうでもいいことを

MV-22オスプリさんに、人(形)はそれ程積めません。CH-47チヌークの半分以下です

あしらかず

>>21
すいません、想像で書いてしまいました
今後は気をつけます

……とりあえず、愛に手を出す涼も見たかったかも



オランダじゃ、12歳から春を売るのは合法だしね(マテ

>>23
コメントありがとうございます

…いや、ここは日本ですしね?それに涼には夢子がいますから…

おつくらさま

涼ちんのドタバタ騒ぎも一旦終わり三河…………まだ終わらないのかぁ。御愁傷様です

ともあれ次回はDSとの話ですが、律子や315のメンツすら省いてオールDSメンバーで一度読んでみたいですね
（……DSはプレイしたことがないので今度のＳＳ祭は参加しませんのですよ）

>>25
コメントありがとうございます

何というか(キャラ崩壊気味の)一希さんその他が涼を振り回すというスタイルがあまりにも書きやすかったものでシリーズ化してしまいました（笑）
次もsideMで書きますが、とりあえず違うアイドルでのコメディSSを考えています

その前にDS祭がありますが、あくまでディアリースターズ祭なので(涼ちんは315ですが)、876アイドルだけで書くつもりです。さて、今から頑張らないと…

導入が完全にALIVEのドラマCDに酷似してて笑いました
それ以外はドラマCDとは似ても似つかないカオスだったけど...

>>27
コメントありがとうございます

図らずとも似てしまいました
導入部だけですが（笑）