12月24日　21:00　ラブホのとある一室

P「りーつこ♡」

律子「ダーリン♡」

いちゃいちゃ

律子「…ん？」

鏡(二人を虚ろな目で見る小鳥)

律子「……きゃっ！」

P「どうした？」

律子「鏡に小鳥さんが映ってた気がして」

P「音無さんが？ここにいるわけないだろ？」

律子「そうよね、何言ってるんだろ私…」

P「まあ、一人事務所に残しちゃったのを気にしてるんだろ？律子、優しいから」

律子「そうなんじゃ……きゃっ♡」

P「いいんだよ、あの鳥いつもサボってるし」ｷﾞｭｯ

律子「もう！ダーリンったら♡」

いちゃいちゃ

バーーーーン！！

P「うわっ！」律子「きゃっ！」

律子「か、壁ドンですか？」

P「そんなに五月蝿かったか？まあいいや、ちょっと隣室に抗議してくるからちょっと待っててくれ」

律子「えっ、はい…」

バタン

律子「あ～あ、いい雰囲気だったのに…」

♪

律子「？…何かしら、音が聞こえる…」

♪～　

律子「部屋の隅のメリーゴーランドから？古いから壊れちゃったのかしら？」

♪～　♪～

律子「電源のボタンはここね……あれっ？オフになってる…」

ｶﾞﾀｯ(木馬が回転し始める音)

律子「ﾋｯ」

P「両隣とも壁ドンも大きな音も立ててないってさ…メリーゴーランドで何遊んでんだ？」ｶﾞﾁｬ

律子「ええ、それが…」

P「あっ！分かった！馬に乗ってしたいんだな」

律子「ち、違うの！急に…」

P「ははっ！照れなくていいのに。お馬さんがゆっくり回って待ってるぞ？」

律子「そんなんじゃ……」

P「分かった分かった。俺が先に乗るから一緒に乗ってくれませんか、お姫様？」

律子「………………んっもう♡」

P「よしっ、よっと…………お手をどうぞ、お姫様」

律子「…はい♡」

P「二人でちょうどいい感じだな」

律子「ですね」

P「じゃあ続きしようか」

律子「うん♡」

いちゃいちゃ

P「ってこれ回るの早くなってないか」

律子「そういえばこれ、電源オフになっているんですよ」

P「は？なんだそれ？」

律子「電源入ってないのに回っているんです！このメリーゴーランド！」

P「なんだよそれ、ホラーじゃん」

律子「だからそう言ってるじゃないですか！」

P「なんで先に言わないんだ！」

律子「だって、ダーリンの誘い文句が良かったんだもん//」

P「！……い、いつも言ってるだろ。仕事は……」

律子「ホウレンソウが大事！」

P「って説教している間にスピードが増してる！」

律子「このままじゃ振り落とされますよ！」

P「よしっ！タイミングを見計らって飛び降りよう！」

律子「ええ！」

P「今だ！」

ﾊﾞｧﾝ！

P「大丈夫か？律子？」

律子「あなたがクッションになってくれたから大丈夫」

P「そうか、良かった。仕事の時は頼むぜ、律子」

律子「当たり前です。こんな時じゃなきゃちゃんと言ってます。……あっ、やっぱり電源がオフになってる……」

P「プラグもコンセントについてない……」

P・律子「ﾋｴ……」

律子「早く出ましょうよ、プロデューサー。いつの間にかメリーゴーランドも止まってるし、私怖くて……」

P「そんな！せっかく給料一ヶ月分はたいてとった部屋なんだぜ！ホラー現象の一つや二つで帰れるか！律子は俺が守る！」

律子「プロデューサー……」

P「律子……」

律子「そんなに安月給なんですね。今度社長に抗議しましょう」

P「違えよ！そんだけ高いんだよ！この部屋！」

律子「分かりました、分かりました。ですけど、さすがにそんな気分じゃ有りませんよ」

P「そうだな、もう寝るか。明日もオフとれなかったし」

律子「とったはずなんだけどなぁ～」

P「まぁ、しょうがないじゃないか？音無さんが急な年末調整が入ったって言ったんだから」

律子「そうですけど…はぁ、もういいです」

P「じゃあ、電気消すぞ」ﾊﾟﾁｯ

律子「おやすみなさい」

P「おやすみ」

律子「…」

P「…」

P「ひゃっ！」

P「律子！俺の尻撫でただろ！」

律子「撫でてませんよ！なんでプロデューサー殿の硬い尻なんか！」

P「もっちもちだっての！次やったらお前の尻触るからな！覚悟しろよ！」

律子「だから、違いますって！」

P「もういい！おやすみ！」

律子「触ってませんからね！おやすみなさい！」

P「…」

律子「…」

律子「ひゃあ！」むに！！

P「どうした!?律子！」

律子「ど、どうしたじゃあ有りません！なんでいきなり胸触るんですか？」

P「俺じゃないって！」

律子「尻にって言っておいて胸触るんですか!?どういうことです!?」

P「違うって言ってんのに…」

律子「ふん！もういいです！おやすみなさい！」

P「ﾁｯ！おやすみ！」

律子「…」

P「…」ｷﾞｭｯ

P(あ！手握られた。何を考えてるんだ？律子は！)

律子「…」ｷﾞｭｯ

律子(あっ…手握られてる…)

P(まあいいか。握り返すか)

律子(握ちゃう…えいっ！)

P(相変わらず小さい手だ。…さっきより肌があれてる。ストレスたまってんのか？………！)

律子(相変わらず大き…くない！私と同じくらい！)

P律子「「誰だ！！」」

小鳥？「…………ん？」

P律子「「ぎ、ぎゃああああああ！」」

フロント、清掃員、おばあちゃん、殿様、医者、警官、その他「ど、どうしました!?」ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ

P律子「「このおばさん、変なんです！」」

フロント「なんだ、君は！」

小鳥？「なんだ、チミはってか？なんだチミはってか？」

小鳥？「そうです、私が変なおばさんです」

変なおばさん「変なおばさんったら変なおばさん♪」

変なおばさん「変なおばさんったら変なおばさん♪っと」

変なおばさん「………………………………」

P「…」

律子「…」

変なおばさん「だ…」

小鳥「だって寂しかったんです～！それにおばさんじゃないです～！うぇぇ～ん！」

P「ええ…」

律子「こ、小鳥さん…」

小鳥「私は事務所でクリぼっちなのにｸﾞｽﾞｯ！…同僚は二人でホテルなんて…っ！」

P「僻みかよ…」

律子「…ごめんなさい、小鳥さん」

P「え？」

小鳥「え？」

律子「そうですよね。小鳥さん一人で仕事しているのに、私達だけで楽しむなんて酷いですよね」

P「お、おい、律子？」

律子「プロデューサー！私達も事務所に行きましょう！そして聖夜を勤労に捧げるんです！」

P「えっ？なんで？」

律子「行きますよ、プロデューサー殿！小鳥さんも！」

小鳥「は、はい！」

P「だけど、一ヶ月分…」

律子「いいから！」

P「一ヶ月がー！」

12/24　22:00　765プロ事務所

律子「じゃあ、みんなバリバリッ、働きますよ！」

小鳥「やった、今年は一人じゃない！けどどうして仕事を…」

響「はいさい！自分もいるからみんな頑張ろう！」

P「俺の一ヶ月…」

完

終わりです。元ネタみたいな衣装か中の人の鼻眼鏡アフロの小鳥さんが、嫌がらせをするというのを書きたかったのですが、ssでは難しかったです。

しれっとぷちます要素をねじこむ>>1の知見の深さには好感が持てる

響がここにいたらちびきはどうなるの･･･?

乙
正直怖くないかと言われたら怖かったよ

乙
まとめスレ30、なるほど…w