【Xm@s祭】静香(21)「クリスマスなんだから帰ったら?」志保(21)「帰りたくない…」
1 : そこの人   2022/12/26 08:30:19 ID:o72mpvNil6
ミリオンライブのss
取り敢えず志保と静香が絡みます。
Pドル要素があったりなかったり。
一応、クリスマスシチュ。年齢操作あり。
2 : そこの人   2022/12/26 08:36:09 ID:o72mpvNil6
静香「お客様? 表の看板は営業中から準備中に変えたのですけど?」

志保「まだ……もぐもぐ……食べてるのよ……もぐもぐ」

静香「あのねえ、志保。普通だったらとっくに退店お願いしてるわよ」

店長「最上ちゃん、お疲れ様~。後の片付けは厨房のここだけだよね」

静香「あ、店長。はい、他は終わってます」

店長「帰り大丈夫? 遅くなってるけど」

静香「迎えを頼んでいるので大丈夫です」

店長「じゃあ、閉めるタイミング任せるから後お願いできる? お友達なんでしょ、そのお客様」
3 : 5流プロデューサー   2022/12/26 08:37:11 ID:o72mpvNil6
静香「え、そ、そうですけど」

⋯⋯⋯⋯

志保「はぁ……おいしかった……ご馳走様……」

静香「ありがとうございました。かき揚げおうどん、お一つで420円になります」

志保「まだお会計って言ってないわよ」

静香「あのね志保。人のバイト先で好き勝手やらないでよ」

志保「いいじゃない。私たちだけなんだし」

静香「はぁ……で、何なのよ。愚痴りに来たなら吐きなさいよ」

志保「……」
4 : 夏の変態大三角形   2022/12/26 08:37:52 ID:o72mpvNil6
志保「……んが……」

静香「んが?」

志保「りっくんが……」

静香「……」

静香「ちょっと待って。3分……1分でいいわ」

⋯⋯⋯⋯

志保「りっくんが今年のクリスマスは、友達と過ごすから家にはいないって……うう……」

静香「ふーん、なるほどねー……」ちゅるちゅる
5 : P様   2022/12/26 08:39:05 ID:o72mpvNil6
志保「しかも、お姉ちゃんも家にいないで友達と遊んできたらって突き放すのよ……ううっ!」

静香「はーそれはそれはー……」もぐもぐ

志保「去年まであんなに家でクリスマスパーティーするのを楽しみにしててくれてたのに……」

静香「そーいえば、そーねー……」こくこく

志保「だから料理も一品一品、心を込めて全て完璧に作ったものよ……」

静香「すごいわよねー……」ちゅるちゅる

志保「特にお姉ちゃんのチキンが好きって、それはもうにこやかに喜んでくれてたのに……」
6 : ぷろでゅーさー   2022/12/26 08:39:44 ID:o72mpvNil6
静香「そーそー……聞いた聞いた……」こくこく

ダンッ!

志保「って、あんた! さっきからうどん食べてるだけじゃない! ちゃんと聞いてるの!?」

ドンッ!

静香「あのね! 今年の10月から、りっくんの態度が冷たいって散々聞いてるわよ! あんたこそ自覚しなさいよ!」

志保「な、何を言うのよ」

静香「りっくんの姉離れ」

志保「ふぐっ……」
7 : プロデューサーさま   2022/12/26 08:40:34 ID:o72mpvNil6
静香「志保の中ではりっくん、ううん、陸くんは永遠に保育園児なの? もう中学生だって言うのに」

志保「だ、だからって……まだ、は、早いと思うわ……」

静香「中学生で一人でアイドル目指した女が何か言ってるわ……」

⋯⋯⋯⋯

志保「最近は、テレビの静香を見て、『スレンダーな体型で静香ちゃん、カッコイイなぁ』とか言うのよっ!」

静香「引っかかるわね……。でも、陸くんはスレンダー系が好きなんだ」

志保「でね! 私を見て、お姉ちゃんは何かおっきすぎるよねって、冷ややかな目で言うのよ!」

静香「さらっと無視すんな」
8 : 変態お化け   2022/12/26 08:42:37 ID:o72mpvNil6
志保「挙句の果てには、今度静香ちゃんに会わせてって言うの! 断固拒否したわ!」

静香「じゃあ、私から会いに行くわよ」

志保「来ないでよ! 私のりっくんを取らないで!」

静香「いつからこんなポンコツになったのかなぁ……」

⋯⋯⋯⋯

静香「それでクリスマスだって言うのに一人で、おうどん食べに来たわけ?」

志保「だって……みんな、予定あったし……捕まったの静香くらいだし……」

静香「とんだ貧乏くじね」
9 : P殿   2022/12/26 08:43:49 ID:o72mpvNil6
志保「って、そうよ。あなただって、クリスマスなのにバイトしてるじゃない」

静香「私はいいのよ。好きでシフト入れてるんだから。他の子達はシフト入れたくなさそうだったし」

志保「へえ、お人好しなのね」

静香「違うわよ。普段、こっちの都合聞いて貰ってるんだもの。要はギブアンドテイクね」

志保「……静香……変わったわね……」

静香「何よ、突然」

志保「あの時、私がまだアイドルしてた頃は、あなたは自分の事しか見えてない風だったけど……」

静香「そういう志保はだいぶ変わったわね。まるで、昔の私を見ているようだわ」
10 : そこの人   2022/12/26 08:44:38 ID:o72mpvNil6
志保「えっ」

静香「一つの事で頭が一杯になってる」

志保「りっくんの事?」

静香「それ以外に何があるのよ。まあ、志保も弟離れを意識してもいいと思うけどね、いい加減」

志保「ううぅ……」

静香「ところでさ」

志保「え?」

静香「志保、バスト増えたの?」
11 : 3流プロデューサー   2022/12/26 08:45:45 ID:o72mpvNil6
志保「は? XX6だったかしら。なによ?」

静香「聞くんじゃなかった……」ズーン

⋯⋯⋯⋯

コンコンコンコンコン

静香「あ、来た来た」タタタ

志保「え、誰?」

ガラガラガラ

静香「どうぞ。入ってください」
12 : あなた様   2022/12/26 08:46:23 ID:o72mpvNil6
P「静香、ありがと。ん? 志保じゃないか!」

志保「ぷ、プロデューサーさん……!?」

P「高校卒業以来だよな。久しぶりだなぁ! 元気にやってるか?」

志保「ど、どうも、ご無沙汰しています。……ちょ、ちょっと静香……!」

静香「何よ?」

志保「な、何でプロデューサーさんがここに来るのよ……!」

静香「私が迎えに来てってお願いしたからよ」

志保「そ、そうなの。いきなりすぎて心の準備もあったもんじゃないわよ……」
13 : せんせぇ   2022/12/26 08:47:07 ID:o72mpvNil6
P「静香、一つ頼んでもいいかな?」

静香「はい、もちろんです! アレでいいですよね」

⋯⋯⋯⋯

P「それにしても志保。しばらく見ない内にまたキレイになったな。思わず見惚れたよ」

志保「そ、そうですか。ありがとう……ございます……」

P「いつアイドルに復帰してもいいくらいのプロポーションも見事だよ。さすがしっかり者の志保だな」

志保「あ、あの……」///

静香「あら、プロデューサー。いつからナンパなんて覚えたんですか?」
14 : Pさぁん   2022/12/26 08:47:49 ID:o72mpvNil6
P「い、いやぁ。仕事のスイッチが入ってつい……はは……」

P「大学はどうだい? 課題とか色々忙しいのか?」

志保「いえ、そんな事は。自分なりに取り組んでいますけど充実しています。特に、この所は自分の時間に余裕もありますし」

P「そうか。お母さんや弟さんは元気にしてるかい?」

志保「母は相変わらず仕事で忙しくて……弟は……その……」

P「……ああ、悪い。まずかったかな」

静香「大丈夫ですよ、プロデューサー。面倒くさいブラコン女が口ごもってるだけですから」

志保「ちょっと静香!」
15 : 兄ちゃん   2022/12/26 08:48:27 ID:o72mpvNil6
静香「はいはい。もういい加減、お店閉めるわよ」

⋯⋯⋯⋯

志保「あの、すみません。私まで送って頂いて」

P「構わないさ。静香を送るついでだ。確か、この道で合ってるよな?」

静香「はい、そうですよ。ナビは私に任せて下さい」

志保「なんで、あなたが言うのよ。私の家よ」

志保(おまけに、ちゃっかり助手席に座っちゃって……)

P「しかし、志保の弟さんも中学生か。初めて会った時は保育園に通ってたもんな」
16 : 変態・オブ・ザ・イヤー   2022/12/26 12:01:16 ID:o72mpvNil6
志保「時の流れは残酷です……」

P「ははは……。でも、志保に素っ気ないのも成長の一つじゃないかな」

志保「そうですよね……。私はもう不要な存在なのですね……ふふふ……」

P「い、いや、そういう訳じゃないけど」

静香「やれやれ……」

志保「いいんです。このまま、弟は私から離れて行くんですよね」

P「でも、きっと心までは離れないさ」

志保「……」
17 : 監督   2022/12/26 12:01:57 ID:o72mpvNil6
P「家族の絆ってやつかな」

志保「そんなの……分かったようなこと……」

P「そうだな。志保と弟さんとの年月は俺には分からないけど、俺と志保との関係がそうじゃないかって思えた」

志保「え……」

P「何年振りに会ってもつい昨日のように思えたよ。仲間の絆……だから、志保と弟さんの関係にも似たものを感じた。志保はどう思う?」

志保「私は……」

P「なんて、志保の答えはもうあるようだな」

志保「そ、そんなこと」
18 : ミジンコプロデューサー   2022/12/26 12:02:41 ID:o72mpvNil6
P「顔に書いてある、と言えば納得してくれるか?」

志保「なっ……」

静香「ふふ……」

志保「な、なんで静香が笑うのよっ」

静香「プロデューサーの言う通りって思っただけよ」

⋯⋯⋯⋯

志保「プロデューサーさん。送ってくれてありがとうございました」

P「なんのなんの。お母さんと弟さんによろしくな」
19 : 最低最悪変態プロデューサー   2022/12/26 12:04:29 ID:o72mpvNil6
志保「はい」

P「ああ、それと。再デビューの話、考えてくれないかな? 勿論、オーディションはあるけど志保なら楽勝だろう」

志保「ま、まあ……考えておきます……」

静香「今度バイト先に来る時は、ちゃんと言う事聞いてよね」

志保「悪かったわよ。けどね、プロデューサーさんを足替わりにするの、どうかと思うわよ」

静香「い、いいじゃない! プロデューサー! 早く行きましょ!」///

P「分かってるって。じゃあ、志保。お休み」

志保「はい……あの、プロデューサーさん……」
20 : プロちゃん   2022/12/26 12:05:30 ID:o72mpvNil6
P「なんだ?」

志保「私も久しぶりでしたけど、765プロにいた時に戻った気持ちでした。……あの、また会えますか?」

P「もちろん。プロデューサーとして、待ってるよ」

志保「……そうですね。良いお年を……」

P「ああ、お互いに。また会おうな」

⋯⋯⋯⋯

志保「はぁ……」テクテク

志保(昼間は無理にバイト入れて、夜は静香の所に行って……バカね、逃げてるみたい……)
21 : プロデューサー殿   2022/12/26 12:06:42 ID:o72mpvNil6
志保(中学生なんだもの……どんな風になったっておかしくないわよね……。私の執着がひどいのよね……)

⋯⋯⋯⋯

ガチャ

志保「ただいま……」

志保(って、お母さんは慰安旅行だし、りっくんは……まだ友達と遊んでるのかな……私、一人か……)

志保「お風呂入って寝よ……あ」

志保(居間に明かりが……まさか……)テクテク
22 : レジェンド変態   2022/12/26 12:08:58 ID:o72mpvNil6
北沢陸「あ、お姉ちゃん! やっと帰ってきた!」ヒョコ

志保「あ、り、りっくん!? か、帰ってたの……?」

陸「そうだよ。ほら、早く居間に来て」

志保「え? え?」

⋯⋯⋯⋯

志保「こ、これ……。クリスマスパーティーのお料理? こんなにたくさん……」

陸「そうだよ。僕が作ったんだよ。お姉ちゃんに食べて貰いたくて。今日、作ってたんだ」

志保「え? 友達と遊んでたんじゃ……」
23 : イルデューサー   2022/12/26 12:09:49 ID:o72mpvNil6
陸「それより座ってよ! 料理、温めて来るから!」

志保「それなら私がやるわ。りっくんは」

陸「今日のお姉ちゃんはお客様! 座ってて!」

志保「!? は、はい……」

⋯⋯⋯⋯

志保「んー! おいしい!」

陸「ほんと? 頑張って作って良かった」

志保「うん。こっちのパスタもすごくおいしい。……でも、こんなに大変だったでしょ? 言ってくれたら私が」
24 : 番長さん   2022/12/26 12:10:42 ID:o72mpvNil6
陸「だって、僕が作るって言ってもお姉ちゃん、きっと全部一人でやっちゃうって思ったもん」

志保「そ、それは……」

陸「去年、一緒に作ろうとしてもお姉ちゃん、手伝わせてくれなかったでしょ。完璧に作るからって聞いてくれなかったもん」

志保「う……それは……りっくんに……苦労させたくなかったから……」

陸「はぁ……やっぱりね。だから、嘘ついてでも無理矢理にでも外に出てもらったの。今年は僕がお姉ちゃんに作ってあげるって決めてたから」

志保「りっくん……ありがとう……。とても嬉しいわ」

志保(こんな風に成長してくれてたなんて……)

陸「あ、そうだ。ちょっと待ってて!」
25 : Pたん   2022/12/26 12:45:54 ID:IQuMKmRGFQ
志保「?」

⋯⋯⋯⋯

陸「はい、これ! クリスマスプレゼント!」

志保「えっ!? わ、私の為に?」

陸「勿論だよ。毎年、貰うばっかりだったけど今年は僕からもプレゼント!」

志保「……」

陸「お姉ちゃん?」

志保「ううん、ありがとう。……ねえ、りっくん。私のこと嫌いじゃないの?」
26 : ぴぃちゃん   2022/12/26 12:53:06 ID:IQuMKmRGFQ
陸「え? どうして?」

志保「あのね。秋くらいだったからかな。りっくんの態度が冷たいなって思ってたから。……お姉ちゃん、嫌われたのかなって思ってね……」

陸「うん……。ああすれば、お姉ちゃん、もっと自分の為に時間が使えるんじゃないかって考えたんだ」

志保「え?」

陸「お姉ちゃん、僕の為に色々構ってくれるけど、もっと自分の為に時間を使って欲しかったんだ」

志保「……りっくん……」

陸「だから、わざと冷たくしちゃって……ごめんなさい……」
27 : ミスター・馬車馬   2022/12/26 12:53:50 ID:IQuMKmRGFQ
志保「ううん、謝るの私の方よ。りっくんをいつまでも子供扱いして……ごめんね、ダメなお姉ちゃんで」

⋯⋯⋯⋯

志保「お姉ちゃん、りっくんへのプレゼントを用意してなかったわ。また別で」

陸「いいよ。こうやって一緒にパーティできて嬉しいし」

志保「……うんっ。りっくん、来年は一緒にパーティの準備しようね」

陸「じゃあ、今度はお母さんをビックリさせよ!」

志保「うん、そうだね……」

志保(ありがとう、りっくん。これからもどんどん成長してね……私は……)
28 : プロデューサーさん   2022/12/26 12:54:21 ID:IQuMKmRGFQ
陸「あれ、お姉ちゃん、どうしたの? 泣いてる?」

志保「そ、そんな事ないのよ! あ、明日、お姉ちゃんがケーキ買ってくるわ!」

陸「ほんと!? 楽しみ!」

おしまい
29 : 監督   2022/12/26 12:55:23 ID:IQuMKmRGFQ
⋯⋯⋯⋯おまけ

静香「あの……プロデューサー……」

P「どうした、静香。ああ、家まではまだかかるな」

静香「い、いえ、そうじゃなくて! その……もうちょっと……ど、ドライブしたいなって……」

P「しかし、もう夜も遅いし。明日は仕事だぞ」

静香「わ、私……これでも成人してます……。こ、子供じゃないんです……。きょ、今日だけでも……」
30 : プロデューサー君   2022/12/26 12:55:54 ID:IQuMKmRGFQ
P「……分かった。静香の望むままに付き合うよ」

静香「!? あ、ありがとうございますっ! え、えへへ」///

P「ふふ。笑った顔は、相変わらずあの時のままだな」

静香「う……いいじゃないですか、もう!」///

おしまい
31 : Pチャン   2022/12/26 13:02:10 ID:rLY09d8U.M
互いにいくらか角が取れたしずしほいいね
32 : 3流プロデューサー   2022/12/26 13:02:12 ID:668TUemxaI
歌織「かー!卑しかー!」



乙でした
33 : そなた   2022/12/26 13:02:14 ID:IQuMKmRGFQ
アイドルやめても続けてても、しずしほの二人はつるんでてほしいなぁと思いつつ書きました。
りっくんの性格は妄想ということで。
34 : レジェンド変態   2022/12/26 13:07:39 ID:HMeHt.Ed6A
乙です
ポンコツブラコン姉が欲しいのでサンタにお願いしてくる
35 : プロちゃん   2022/12/26 20:09:02 ID:kBptbkZO6.
今時かきあげ入れてワンコイン未満は安いね...食いたい
36 : ご主人様   2022/12/26 23:49:28 ID:6Fv5Rh1u8Q

7年後、まだ誰の物でもないアラサーモテ男P…
誰を待ってるのだろうか
37 : 変態マスター   2022/12/27 14:46:30 ID:.GcicH7sAU

7年も経てば人も変わるよねっていうのを感じました
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