12月25日 お昼過ぎ

比奈「ったあああ！入稿！アタシの勝ちっス！」

比奈「……で、裕美ちゃんから今日うちでクリスマスパーティーとやらをやると言われたけど、結局誰が来てなにをやるか何も聞いてないんスよね……とりあえず片付けなきゃ……」

<ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

比奈「おっ、裕美ちゃん来たっスね。どうぞー」

柚「おじゃましまーす♪」

肇「おじゃまします」

巴「家上がるぞ、比奈」

裕美「おじゃまします。比奈さん、ちゃんと入稿できた？」

比奈「おかげさまでなんとか……けっこう人数来たっスね」

巴「このメンツで集まるのも久々じゃな」

肇「みんなほかのユニットとかで忙しかったですからね」

比奈「ところで、アタシ今日なにやるかほとんど聞いてないんスけど」

柚「よくぞ聞いてくれました！今日はなんと……鍋パを！開催します！」

比奈「おおー！……っと言ってもうちにはそんな大きい鍋とかは」

肇「ありますよ」

比奈「……なんか海外旅行みたいなスーツケースが持ち込まれてると思ったけどまさか」

肇「私が食器で妥協するとでも思いましたか？」＼ﾄﾞﾅﾍﾞﾄﾞｰﾝ／

裕美「というわけで鍋パをするって言ったら持ってきてくれたよ。カセットコンロも事務所から借りてきた」

巴「うちは実家から送られてきた牡蠣を持ってきた。鮮度は保証するぞ」

比奈「良いっスねぇ……もしかしてこれ村上家にお歳暮送らないといけないやつでは」

巴「そこは安心せえ、事務所の分はちひろがまとめてやってくれとる」

比奈「あーなるほど、ちひろさんも大変っスね……」

柚「アタシも裕美チャンとお肉とかお野菜とか持ってきたよ！」

比奈「助かるっス、いま冷蔵庫スッカラカンなんで……変な具材とかないっスよね？」

柚「比奈サン、食べ物で遊んだらダメなんだよ？」

比奈「おっと、柚ちゃんから正論が」

柚「生暖かいパスタにイチゴと生クリームを載せたり、ドーナツとたこ焼きを組み合わせたりしたら、ダメなんだよ……？」ﾄｵｲﾒ

肇「知らなくても誰のことかなんとなく想像つきますね……」

巴「イチゴパスタはアリだと思うんじゃがな……」

裕美「とりあえず準備始めようか、食材切ったりしてくるね」

肇「私も手伝います」

巴「うちも鍋の準備するか、柚も手伝ってくれ」

柚「ラジャー！」

比奈「アタシはなにしましょうかね……」

裕美「とりあえず片付け、あとは私たちが見てもいいマンガとアニメの準備しといて」

比奈「ｱｯﾊｲ」

比奈「昨日はみんな女子寮のパーティーとか行ってたんスか？」

肇「はい。寮生じゃない学生組もいっぱい来て盛り上がってました」

巴「響子にまゆ、葵、愛梨と料理自慢が集って豪勢なパーティーじゃったな」

比奈「知ってはいたけどうちの事務所の人材豊富すぎっスね」

裕美「そのまま泊まっていった人も多いよね」

柚「アタシも泊まったよ！フリスクのみんなで夜更かし大作戦ってカンジで」

肇「今日も女子寮で合流してきましたからね」

比奈「もしかしてクリスマスパーティーハシゴっスか、相変わらずすごいバイタリティっス」

裕美「そろそろ火も通ったかな。みんな、そろそろ食べるよ。せーの」

「「「「「いただきます！」」」」」

柚「……おいしい！カキすごい！」

巴「やっぱ広島の牡蠣はええのう！」

肇「野菜もシンプルながらちゃんと味が染みていていいですね」

比奈「冬にみんなで鍋を囲むっていいっスね、ホントみんなに感謝っス」

裕美「比奈さんも原稿頑張ってたから今回はその意味も込めて開いてみたよ」

比奈「いや、ほんと、今回もお世話になったっス……」

比奈「せっかくだし冬感のあるアニメでも流しまスかね」ﾎﾟﾁｯ

テレビ[テント飛行中]

裕美「この曲って肇さんがカバーしたやつ？」

肇「はい、とっても楽しかったですよ。元々歌っている方が親戚のお姉さんのお友達で、その話でも盛り上がりました」

巴「相変わらず肇はええ歌声してたのう。伸びやかで聞いてるこっちも心地よくなったわ」

柚「すごかったよねー。なんていうか……歌声がパァーって広がってく的な！」

肇「ふふっ、ありがとうございます」

巴「歌の話抜きにしても、肇は冬の一人キャンプは似合いそうじゃけえ」

比奈「自然の中にいる姿がすごくしっくり来るっス」

裕美「釣りとかもしてるからゆったりするのも得意そうだよね」

柚「焚火してのんびりスープ飲んだりしてそう！というかもうしたことありそう！」

肇「そうですね……静かに自然に囲まれ星空を眺めたり、確かにすごく憧れます」

柚「巴チャンは……鉄板が似合うカナ？」

肇「お好み焼きとか焼きそばとか、なにかと馴染みがありそうですね」

比奈「ステーキとかを豪快に焼くのもそれっぽいっス」

巴「大自然の中で、肉を食べて生を感じる……うむ、ありかもしれんのう」

裕美「なんというか、巴ちゃんはワイルドな雰囲気が似合うよね」

裕美「柚ちゃんはあまり一人キャンプって感じはしないかな」

肇「そうですね、お友達と楽しく過ごす姿が思い浮かびます」

柚「確かに！キャンプやるってなったらまずフリスクのみんなとか呼んじゃうカモ」

比奈「このアニメでも集まって楽しくキャンプをすることもあるし、そういうパターンもありっスよね」

巴「柚は仲間想いなところが魅力じゃのう」

比奈「裕美ちゃんも……あまり一人の印象はないっスね」

肇「GBNSとかワンステップスとか、みんなで一緒にやる姿が似合いますね」

裕美「うん、一人でも挑戦してみたいけど、やっぱ私もみんなで楽しみたい派かな」

巴「裕美もユニット仲間ものんびり語らう姿が似合うけえ」

柚「フリスクも楽しいけどそっちも楽しそうだよねっ」

肇「比奈さんは……どうでしょうか？」

裕美「外に出る気ある？」

比奈「ないっスね」

柚「返事はやっ」

巴「話にならんな」

比奈「冬の自然で思い出したんスけど……埼玉、寒かったスね」

肇「寒かったですね」

裕美「寒かったね」

巴「寒かったな」

柚「埼玉はなんもないからね、壁もないんだよ」

裕美「お店も少ないしね、あの辺……」

柚「それでも4月のライブ、楽しかったねっ」

比奈「グラッシーに任侠とメイドにワンステのラブデスに……盛りだくさんだったっス」

肇「私もソロ曲はもちろん、いろんな曲が歌えて楽しかったです」

裕美「二日目はここの全員そろってたよね、すごく久しぶりだったな」

巴「Alwaysも久々に皆で歌えて良かったのう」

比奈「Alwaysはアタシたちにとっては特に思い入れがありまスからねぇ……ファンの人たちも喜んでくれてたっス」

肇「柚ちゃんと比奈さんは11月のライブにも言ってましたよね」

柚「うん、ソロ曲も歌えたし冬空プレシャスとかもすっごく楽しかった！……やっぱりちょっと寒かったケド」

比奈「アタシは奏ちゃんマキノちゃん加蓮チャンとカッコいい新曲が歌えて楽しかったスね。でもあのライブ……」

裕美「どうかしたの？」

比奈「トップアイドルと冬の女王のインパクトが強すぎて」

柚「それ！アタシお母さんに1週間くらい自慢したもん！」

巴「あれはすごかったのう……うちらとはオーラが桁違いじゃけえ」

肇「ダンスとか歌声とか、ぜひとも見習いたいですね」

柚「……そういえば思い出しちゃったんだけど」

比奈「なんかあったスか？」

柚「比奈さんのウィンク」

比奈「うぐっ」

肇「あれは……個性的でしたね」

巴「うちも自信はないが……あれはなかなかじゃったな」

裕美「練習、しよっか」

比奈「いや、ほんと、あれだけは、勘弁してくださいっス……」

柚「3人は名古屋のライブに行ってたよね」

巴「おう、あれもなかなかに面白いライブじゃった。"映え"とやらはなかなか難しかったが……」

肇「みんなでいろんな写真撮りましたもんね」

裕美「あきらちゃんとかに教えてもらったりして楽しかったよね。あとはソロ曲が披露できたのもすごく嬉しかったな」

比奈「いつの間にかみんなソロ曲もらって裕美ちゃんは2曲目も……アタシたちも成長したっスね」

肇「「認めてくれなくたっていいよ」の初披露もこのライブでしたね」

柚「あの曲すごいよね、曲名聞いてビックリしちゃったもん！」

裕美「たまにこういう曲があるのも、シンデレラガールズらしいよね」

肇「ブルーナポレオンの皆さんが無人島にお城を作って、なんてこともありましたね」

裕美「すごかったよね……でも、結局あのお城は何だったの？」

比奈「何だったんですかね……今でもなんか夢だったような気もしているっス」

柚「あのお城ってまだ無人島にあるんだよね？」

比奈「確か少なくとも来年3月までは残しとくらしいっスよ、そのあとどうするかは……ブルナポでもそんな話になったスね」

巴「うちらも協力してやりたいが……とりあえず続報を待つしかないのう」

肇「クリスマスというと、あと一週間でもう来年なんですよね」

巴「正月ももうすぐか……そろそろ帰省の準備を始めんとな」

比奈「巴ちゃんちのご実家か、たしか柚ちゃんと肇ちゃんは行ったことありまスよね」

柚「うん！あのおうち、すっごく広かったなー」

巴「正月はあの家に親父の弟子が集まって賑やかになるんじゃ」

肇「私は正月の餅つきも参加させてもらいましたけど、確かにすごかったですね」

巴「おう、また来てくれや。うちの親父も喜ぶぞ」

裕美「来年はなにができるかな……とりあえず事務所合同ライブがあるよね」

比奈「そうっスね、アタシは春菜ちゃんと出てくるっス。グラッシーといいブルナポといい、春菜ちゃんにはお世話になりっぱなしっスね……」

肇「春菜さんは眼鏡への情熱がすごいですよね。私ももっと備前焼をアピールしてもいいのかも……」

比奈「肇ちゃんは今のままで十分っスよ……。でも、アタシは眼鏡にはそこまでこだわりはないっスけど、大事なものであるのは事実だし、それをあそこまで魅力的に語ってくれると嬉しいっスよね」

巴「うちは瑞樹の姉御と一緒に出ることになっとる。久しぶりのフォーリンシーサイド、気合い入れていかんとな」

比奈「瑞樹さんも巴ちゃんのことかなり好きっスからねぇ、ブルナポとは違う姿が見れそうで楽しみっス」

肇「私もFlamme Martiniとして出ることになってます。レッドソールがまた歌えそうですね……楽しみです」

柚「アタシたちは次はどんなライブに出るのカナ？まだ歌いたい曲いーっぱいあるもん！」

裕美「次の大きなライブの準備も進んでるらしいし、それまでレッスン頑張らなくちゃ」

巴「まだアイドルとしては道半ば、鍛錬あるのみじゃな」

比奈「肇ちゃん、食器とか土鍋とか洗っといたっスよ」

肇「ありがとうございます。さて、そろそろ帰った方がよさそうな時間ですね」

裕美「そうだね、忘れ物とかは……うん、多分大丈夫」

巴「今日はありがとうな、比奈。」

比奈「いえいえこちらこそ、みんなといっぱい話せて楽しかったス。みんな帰り道とかは大丈夫っスか？」

柚「アタシは駅までお母さんに迎えに来てもらうからだいじょーぶっ」

肇「私は裕美ちゃんと女子寮まで一緒ですね」

巴「うちは黒服が待っててくれとる」

比奈「問題なさそうっスね。まあとりあえず駅まで送りまスか」

裕美「ありがとね。それじゃあみんな、帰ろうか」

「「「「おじゃましましたー！」」」」

比奈「ふぅ、割といきなりな話だったけど、楽しかったスね。そしてみんな若さがみなぎったっス……」

比奈「とりあえずコミケの準備して、正月に親に顔出して、そしてまたアイドルのお仕事……アタシも置いてかれないように頑張るしかないっスね」

以上です。ありがとうございました。
書きながら私情たっぷりで今年を振り返ってたら長くなりました。とりあえずMOIW2023が楽しみです。

乙
アイドルたちが仲良くしてるのは和むね

貴様ーっ！美嘉ねぇのダンナの古巣を愚弄する気かぁっ！
まあ埼玉寒いし何もないし交通の便も悪いのは事実やけどなﾌﾞﾍﾍﾍﾍ

フリスクとGBNSは焚火の前でマシュマロ焼いてるのが似合う

乙
仲良しSSでしたね