男子D「カプ談義で他でキテる子出すのはルール禁止スよね」

男子A「うわっ！？　お前いたのかよ。つーか、カプ談義はルール無用だろ」

男子C「いえ、百合は受け攻めの縛りが緩い分、そこは締めていかないと」

男子D「そういうわけだから、まつみやもアリってことで」

男子B「まつともにまつみや。なら、当然ここはエミリー・スチュアートとのカプも挙げないとだ」

男子A「まつエミ……つまりエミリーちゃんかぁ。正式にデュオユニットを結成していて複数の曲を歌っているのはかなりキテるよなぁ」

男子D「そもそもがエターナルハーモニーのメンバー同士だったというエモは忘れてはならないぜ」



まつり妹「……」

男子A「エミリーちゃんは朋花ちゃんや美也ちゃんより、妹感がぐっとあるよなぁ」

男子B「天空橋朋花が普段は年の差を感じさせないやりとりをするのとは対照的と言える」

男子C「実際には、そういう朋花様がうっかり見せてしまった年相応な部分をまつりさんがいじっていくのも尊いんだけどね」

男子D「エミリー→まつりには敬慕っていう語がしっくりくるわな。言っちゃうとガチ感はない」

男子C「いやー、それ言い出したらダメだよ」

男子A「それよりさ、ここ1，2年はまつつばもキテるんじゃね？」

男子B「伊吹翼か。シアターシーズンの栄えある一曲目にして切り札、『DIAMOND JOKER』のコミュでのやりとりが印象的だ」

男子D「翼は実の兄や姉がいる、まさしく妹だもんな。年上への甘え上手ってのがまつりの実は面倒見がいいってところと噛み合った感じだわ」



まつり妹「……！」

女子A「なになに、何の話してんの？」

女子B「うちらもまぜてよｗ」

男子A「かくかくしかじか。あ、CとDはもうどっか行っていいぞ」

男子C&D「！？」

女子A「ふーん。あのお姫様アイドル、徳川まつりとのカプねぇ。やっぱ、貴音姫っしょ」

女子B「あー、わかるー。方向性は違うけれどダブルプリンセス、いいよねー」

男子B「四条貴音は、先にあがっている『DIAMOND JOKER』以前に『瞳の中のシリウス』をいっしょに歌っている」

男子A「冬になると聞きたくなる曲だよな。透明な切なさって言うの？　すげぇ、心に響く曲だ」

女子A「うんうん。あのカルテットのバランスはマジヤバイ」



まつり妹「……」ｳﾝｳﾝ

女子B「あ、貴音さん以外だったら志保ちゃんや桃子ちゃん、ひなたちゃんとの絡みもよくない？」

女子A「絡みって……あんたねぇ。でも、わかるわー。お姉ちゃん感マシマシ、それでいて同じアイドルとして対等に、というのがマーベラスですっ！」

男子A「え？　今の最後、もしかしてロコちゃんの真似？　急に声変わったけど」

男子B「65点」

女子A「厳しくない？」

先生「お前ら―、席付けよー。もう昼休み終わっているぞー」

女子B「ねー、先生はどう思う？」

先生「は？　何の話だ」



まつり妹「……」

先生「なるほどな。お前ら全員――――浅い。子供プールみたいにな」

男子A「なん……だと……？」

女子A「どういうことだってばよ！」

先生「ふっ。どうして年下しか考えないんだ？」

男子B「！」

女子B「た、たしかに。まつり姫は765プロ現役アイドル最年長者である馬場このみさんと『Decided』を歌っているッ……！」

男子A「あ、ああ。あの曲は個人的にミリオン四大冬曲のうちの一つだ。くっ、俺としたことが失念していただなんて」

女子「でも、ほら体格差が……」

先生「年齢差しかり、体格差は百合だけではなく恋愛ドラマの王道の一つなんだが？」



まつり妹「……！」

男子B「年上で言うなら、僕は二階堂千鶴とのカプを推したい」

男子A「！？　ど、どうしたんだよ急に。解説役に徹していたんじゃなかったのか！？」

女子A「ち、千鶴さまですって！？　い、いけませんわ！　いくらまつり姫といえども千鶴さまは渡しませんわよ！」

女子B「でもわかるわー。よく知らないけど、お互いに秘密っていうか、表裏っていうか、そーいうの抱えつつも、なりたい自分をしっかり持っていて信条を貫こうとする姿勢があるという共通点は尊いわー。知らんけど」

男子B「それな」

先生「ちなみに先生としては、同い年の舞浜歩や秋月律子との掛け算もイケるぞ」

男子A「つーか、何気にPrincessには成人アイドルがいなくて、まつりちゃんが最年長なんだよな」

女子A「まつり姫がPrincessみんなのお姉ちゃん……ってコト！？」



まつり妹「……！？」

～放課後～


女子C「で、どう思っているの？」

まつり妹「……何の話」

女子C「ふふふ、とぼけなくてもいいって。『これ以上、授業時間を無駄にするのであれば、私にも考えがあります』って。みんな顔面蒼白だったね。投げた消しゴムで壁、貫通していたし」

まつり妹「あんなくだらない話を聞くために学校に通っていないから」

女子C「それで、実の妹としてはどうなの？　765プロで誰が一番、キテるって思っている？」

まつり妹「つまらない質問しないで。必要以上に仲良さげなのは……ほら、あれでしょ。百合営業」

女子C「ええ～？　そうかなぁ。まぁ、でももしかしたら他の事務所の子だったりするかもね。たとえば、283プロの黛さんとか」

まつり妹「あり得ない。共演したことないし」

女子C「把握しているんだ」

まつり妹「……うっさい」

女子C「ねぇねぇ、聞かせてよ。私とあなたの関係でしょ」

まつり妹「ただの友達のくせに、意味深なふうに言わないで」

女子C「ふうん私にだったら、本音を言ってもらっていいのになぁ」

まつり妹「はぁ……」

女子C「ほら、教えてよ」

まつり妹「あのね、みんなどうかしている」

女子C「というと？」

まつり妹「同じ事務所のアイドルってだけで、お姉ちゃんにとって私より特別な関係になれるわけないじゃん」

女子C「え」

まつり妹「お姉ちゃんと同じ産道も通ってないくせに。生まれた瞬間から今までずっと私とお姉ちゃんは特別なの」

女子C「あ、はい」

まつり妹「私とお姉ちゃんのハッピーラブラブ……」

女子C「ストッープ！　それ以上はまずいって！　元ネタ的に！」

まつり妹「ごめん。口が滑ったみたい」

女子C「トリプルアクセルしていたよ」

まつり妹「今の他の誰かに話したら……。わかっているよね？」

女子C「ふふ、話さないよ。ほら、指切りでもする？」

まつり妹「ううん、いい。信じているから」ﾆｺｯ

女子C「……っ」

まつり妹「？　どうしたの」

女子C「べ、べっつにー。徳川まつりの、つまりお義姉さんの魅力はもう世界中に知られちゃっていると言っても過言じゃないけどさー」

まつり妹「？？　今、何かイントネーションっていうか、漢字が変だったような」

女子C「私の大好きな人の魅力は私だけが知っていればいいかなっーてね」

まつり妹「はぁ？　何言っているか、わかんない」

女子C「ふふふ。ほら、帰りにボドケカフェでも寄ろうよ。ミリオン将棋買いましたって店長さんのSNSで報告あったし」

まつり妹「あっ、ちょっと、そんな急に引っ張らないでよ。って、なんで指絡めてくるの。ば、馬鹿……」




まつり「……」

P「おーい、まつりー。そろそろ帰りの新幹線の時間だぞ。って、なんでそんな物陰に隠れているんだ」

まつり「Pさん」

P「うん？　どしたん話聞こうか？」

まつり「ほ！」ｺﾎｳﾅﾉﾃﾞｽ！

P「ぐえええっ！？」ﾑﾂｴﾝﾒｲﾘｭｳ！？



おわりなのです

>それよりさ、ここ1，2年は

どういう時空なの

まつり×志保でしょ
アシュアリこそ至高

朋花×まつり妹
美也×まつり妹
もいいぞ

DJのコミュ把握してる男子B何者だよ

まつり妹が止めなければ話続けていたっぽい先生こそ何者なんだよ

これ多分本題はまつり妹とCちゃんのソフト百合話だろ???

リアルアイドルのゲームみたいな扱いでミリシタっぽいものが配信されている世界なんだろう

まつちづ！そういうのもあるのか

千鶴さんで急に饒舌になる男子Bと女子Aに笑った