ナレ『物作りが好きなみちこちゃんはお部屋の飾り付けを張り切っちゃいます』

ナレ『裏の厨房では夜になったらアイドルのみんなが集まるので大忙し。セレブな千鶴さんはコロッケを作ります』

ナレ『あれあれ、なんだか様子が変です』

千鶴「コロッケに使うパン粉がありませんわ」

ナレ『いつもは使いの人に買ってきてもらっているためセレブな千鶴さん、買い忘れちゃいました。このままではみちこちゃん大好物のコロッケができません』

ナレ『そこでみちこちゃんにおつかいを頼みます』

千鶴「あの…コロちゃんにお願いがありますの。商店街のスーパーでパン粉を買ってきてくださいまし」

ロコ『ロコに任せてください！』

ナレ『みちこちゃんとってもいいお返事』

真壁「伴田さん、クラッカーの数が足りません」

美也「お〜」パァンッ

ナレ『準備も楽しくお祭り騒ぎ。クラッカーもみんなが鳴らしちゃったからこれじゃ全然足りない…』

ロコ「ノープロブレムです。ロコが買ってきます」

ナレ『行く先はシアターから歩いて15分のところにある商店街。スーパーでパン粉、ケーキ屋さんでみんなで食べるケーキ。そして駅前のおもちゃ屋さんでクラッカーを買います』

ナレ『変装用の帽子とメガネオッケー。アイドルのみちこちゃんからただのみちこちゃんに変身です。スイッチ入ったぁ！』

千鶴「いってらっしゃいですわ。コロちゃん、車には気をつけてくださいまし」

ロコ「いってきます、チヅル！」

ナレ『みんなに頼られて嬉しいみちこちゃん。はじめておつかいを頼まれました。今日は雲ひとつない青空です」

ﾍｲｯ!

ナレ『クリスマスパーティーが楽しみでしょうがないみちこちゃん。大好きなヘッドフォンで音楽を聴きながら鼻歌なんて歌っちゃっています』

ロコ「〜♪」ﾃｸﾃｸ

ﾀﾞｰﾚﾆﾓﾅｲｼｮﾃﾞ ｵｰﾃﾞｰｶｰｹｰﾅｰﾉﾖ ﾄﾞｰｺﾍﾕｰｺｰｵｶｰﾅｰ♪

ナレ『電柱を一本、二本、さんぼーん。あれ、立ち止まった…』

ロコ「…」ｼﾞｰ

ナレ『どうやらみちこちゃん、道端に咲いているお花が気になるようです』

ナレ『お絵かきも大好きなみちこちゃんは見るもの全てに興味津々です』

ロコ「……」ｼﾞｰ

昴「何してんだよロコ」

ロコ「……」ﾋﾟｸｯ

ロコ「グッモーニングです、スバル」

ナレ『彼女は同い年の昴ちゃん。いつもキャッチボールしてくれるみちこちゃんの大切なお友達です』

ロコ「チヅルに頼まれて商店街へ行くところなんです」

昴「なら先に事務所へ戻ってるからはやく戻ってこいよな。一緒に準備しようぜ」

ナレ『昴ちゃんとはすぐにお別れ。約束をしたからみちこちゃん先を急ぎます』

ロコ「……」ﾃｸﾃｸ ﾋﾟﾄｯ

ナレ『大通りの交差点。赤信号…。青になった！ 右を見て左を見て…いまだ！ 千鶴さんの言いつけはしっかりと守ります』

ロコ「……」ﾃｸﾃｸ

ロコ「〜♪」

ナレ『いつもなら千鶴さんと歩く商店街への道も一人で歩けばたちまち旅人気分。心なしか足取りがかろやか。うん、いいかんじ』

ナレ『商店街の看板が見えてきた。みちこちゃんポケットをがさごそ、右手にハンカチ、左手にあった！財布はちゃんと入っています』

ロコ「……」ﾃｸﾃｸ

ナレ『歩道のタイルが綺麗な色のブロックに代わり商店街に入りました』

ロコ「……」ｷｮﾛｷｮﾛｸﾝｸﾝ

ナレ『どうしたのきょろきょろして、なんだかとってもいい匂い。あ、あれは焼き鳥屋さんです』

ロコ「……」ｼﾞｰ ｼﾞｭﾙﾘ

ナレ『シアターに戻れば千鶴さんがまってます。みちこちゃんここは我慢我慢』

ロコ「……」グッ テクテク

焼き鳥屋さん「ロコちゃん、味見していくかい」

ロコ「リアリーですか！サンクスです」パァ

ロコ「……」ニコニコパクパク

ナレ『やったー、おじさんには逆らえません。みちこちゃん、タレがたっぷりついた鶏モモ頬張りながら商店街のスーパーに向かいます』

ナレ『みちこちゃんは千鶴さんのおかげで商店街の人気者です。優しいおじさんやおばさんに声をかけられメンチカツにさつま揚げを頬張ってニコニコ。あくまでも味見ですから』

ナレ『スーパーに到着』

ロコ「……」ｷｮﾛｷｮﾛ

ロコ「パン粉ありました…あれ？」

ナレ『右にはちょっとお高い業務用のパン粉、左には普通サイズです。もちろん今日はパーティーですからみちこちゃん右のパン粉が正解だよ』

ロコ「うーん…うーん』

ナレ『悩みこんでしまいました』

ロコ「うーん… 決めました。右のパン粉です」

ロコ「チヅルのコロッケはリッチなパン粉の方がグッドだと思います」

ナレ『正解！セレブの賜物です』

ナレ『財布から小銭を出して、ピッタリお会計。もちろんレシートは忘れません』

ロコ「サンクスです」

ナレ『お礼欠かせません。また来るからねー』

ナレ「次はスーパーから二軒隣のケーキ屋さん。途中にクリーニング屋さん。みちこちゃんを止めるものは何一つありません」

ナレ『ケーキ屋さんではみんなで食べる大きなケーキを受け取ります。店員さんは顔見知りのおねいさん。一声かければすぐにケーキは出てきます』

ナレ『あれ、みちこちゃん。ショーケースに並ぶ美味しそうなケーキに夢中です。それじゃないよ。夜になったら食べれるんだからね』

ナレ『お姉さんはずーと待ってくれました。あ、お客さんが来たよ、いそいでいそいで列ができちゃうよ』

あずさ「あら、ロコちゃんもケーキを取りに来たの？」

ナレ『お客さんはアイドルの先輩あずささん。どうやらみちこちゃんと同じ。ケーキを取りに来たようです』

ロコ「ミサキに頼まれてケーキを取りに来ました」

あずさ「私とおんなじなのね。そうだ、ロコちゃんも一緒に帰りましょう」

ロコ「オッケーです」

ナレ『予定変更。ここからはあずささんもいっしょ』

ナレ『店員さんからもらった袋を右手に。ケーキが入っているので慎重に慎重に。左手は迷子にならないようにしっかりとあずささんの手を握ります。これでもう寂しくありません』

ナレ『旅人気分からなんだかお姉さんになった気分です』

ﾅﾝﾃｺﾄﾅｲｻ ｿﾝﾅｺﾄﾅｲｻ ﾐﾝﾅﾄﾞｳﾆｶﾅﾙｻ～♪

ナレ『お姉さんに手を振ってお別れ。なんだかとっても心配そうです』

ナレ『一方あずささんと一緒と聞いてスタッフ大慌て。急いであずささんのGPSを確認します」

ナレ『ってあれ、いない！目を離した隙に二人はさぁっといなくなってしまいました。あずささんの携帯は圏外、あとはみちこちゃんのGPSが頼りです』

ナレ『反応があった！どうやらまだ海は超えていないみたいです。スタッフ走る走る。順風満帆だったせいかものすごく焦っています』

ナレ『見つけたのはそれから30分後でした』

ナレ『お、いたいたいた。みちこちゃんはあずささんの手をしっかり繋いで歩いていました。少ししょんぼりした顔。そうなんです、もうあたりは夕暮れ。クリスマスパーティーはもうすぐ』

ナレ『いつの間にか手にはクラッカーの袋が。買えてた！おつかいしっかりとできていました。あとは帰るだけなんです』

ｼｮｹﾞﾅｲﾃﾞﾖﾍﾞｲﾍﾞｰ♪

ナレ『自転車のライトが光ったらもう夜だってことをみちこちゃんは知っています。不安を煽ります』

ナレ『けれど絶対に大丈夫。だってアイドルだから、いままでどんな困難にぶつかってもそれを乗り越えてきたんだもん』

ロコ「……」トボトボ

ナレ『夕焼け空が染める道は特別なレッドカーペットみたい』

ロコ「……」ｷｮﾛｷｮﾛｸﾝｸﾝ

ナレ『お、何かに気づきました。あの焼き鳥の匂いだ。もうすぐ商店街です」

ナレ『片道15分の商店街を2時間かけてみちこちゃんようやくシアターに帰って来られました。そのあいだずっっとあずささんの手は握ったまま』

あずさ「ただいまー」

ロコ「ただいま」

千鶴「おかえりなさいコロちゃん、あずさ」

ナレ『ギリギリセーフ。なんとかクリスマスパーティに間に合いました』

ナレ『みちこちゃん千鶴さんのコロッケにシンプルなイチゴのショートケーキに舌鼓。もちろんクラッカーはみんなで鳴らします 』

千鶴「コロちゃん、コロッケはいかがでしたか？」

ロコ「とってもデリシャスです。それとロコです」

ナレ『みちこちゃんのはじめてのおつかい、なんとか成功です』

ただ今ロコ陣営では『旅人はサンタロコース！！〜少女にロコナイスな景色を〜』を開催中です。風景、写真、イラスト、冒険譚などを投票券と一緒にリュックへ詰め込んで、24日の24時までに旅人 ロコで16565票目指しましょう！！

また24日21時に旅人 ロコで一斉投票企画がありますよろしければご参加ください

ああロコ可愛い！！！
投票参加させていただきます！
良いssをありがとうございました！！

みちこ…

みちこちゃん15才なのに扱いが5才程度で毎回笑うわ

ああコロちゃん…なんて愛らしい
わた千鶴さんとの仲睦まじい様子も素晴らしいですわ(ｳｯﾄﾘ)

特定しますた>ナレ

近石さん、アイマスでお偉方の役あててくれないかな。

はじめのほうの変装意味あるのか？
商店街のみなさんにバレてるじゃねえかｗｗｗｗ

何気にナレーションの完成度が高いw