紬「金魚を人質にとるなんて…なんて卑劣なっ！いったいウチになにさせるきなん！？」

P「いやこれ、遠征ロケの間世話してくれって預けていったの紬だからね」

紬「それに飼育環境まで完璧に整えて…返す気はないと…？」

P「この設備もって押しかけてきてセットしたのも紬だよね」

紬「返す気がないのはわかりました。ですがあなたにこの子を差し上げるわけにはいきません」

紬「仕方がないので今日から私もここに住みます」

P「やけに大荷物だと思ったらそういうことか。いや駄目だから」

紬「まさか私は軒先で暮らせと…？」

P「金魚と一緒に家に帰れって言ってんの！」

紬「そんなっ…実家に帰れなんて！やっとアイドルとして知名度も上がってきてこれからだというのに…。一緒にトップアイドルを目指すと言ってくださったのは嘘だったのですか！？」

P「誰が実家って言ったよ。紬が一人暮らししている家に帰れっていったの！」

紬「あそこは引き払ってきました」

P「え？何してんの君」

紬「今日からここに住むので問題ありません」

P「ありまくりだわ。紬が面接に来た時も思ったけど自ら退路を断っていくスタンスどうかと思うよ」

千早「確かに、その崖に突き進むバッファローのごとく向こう見ずさは危険です」

静香「しかしその崖そのものがも目的地ならば」

志保「誰よりも先に到達するでしょう。ある意味危険なことに変わりはありませんが」

紬「青の三連星っ…！」

P「なんで当然のごとく現れてんの？というか青の三連星なんて呼び方はじめて聞いたわ」

千早「白石さん。あなたには前々から目をつけていたわ」

静香「私たち青の系譜がだれも持ち得ていなかった方言キャラ」

志保「そしてそのポンコツっぷり。世話焼きのプロデューサーが放っておくわけない」

千早「その上あなたはシアターに入ってから3カ月と経たない内にプロデューサーの家に訪れた」

静香「たまたまプロデューサーの家の近くを歩いていたら雨が降ってきた、という体で助けを求め」

志保「まんまと雨宿りという形で家に侵入することに成功した」

紬「なっ…なんやいね！？言いがかりもはなはだしいっ！あれは本当にたまたまで…」

千早「雨は本当に偶然だったかもしれない。でもこんな辺鄙で何もない住宅街」

静香「その上あなたの家からはかなり遠い場所」

志保「プロデューサーの家に行く目的以外で訪れることはまずない」

千早「つまり初めからプロデューサーの家に来るつもりだったのでは？」

紬「っ…！」

P「君ら打ち合わせしてきたようにスムーズに会話してるけど台本でもあるの？」

千早「ただ勘違いしないで欲しいのだけど、今回はあなたの行動をとがめに来たわけじゃないの」

静香「むしろその逆、私たちも協力します」

志保「ただし条件として私たちもプロデューサーの家に住まわせてもらいますけど」

P「駄目」

千早「プロデューサーが言いたいことはわかります。５人でここに住むのは狭いということですよね」

P「分かってないよね？アイドルが男と同棲するのが駄目だって言ってるんだけど」

静香「紬さんを含めた私たち４人で月曜日から木曜日、ローテーションでプロデューサー宅に泊まります。かまいませんね」

P「かまうわ。泊まりならいいって話じゃないだろ」

志保「金、土、日はロケなどで止まれなかった場合の補充日とします」

P「俺にプライベートはないのか？」

千早「安心してください。最低でも週に１日は一人でいる日を設けるようにします。プロデューサーも男性ですしね」

静香「セクハラですよプロデューサー」

紬「アイドルの前でそんな話をするなんで…あなたはもしかして変態なのですか？」

志保「私たちでなければ警察を呼ばれているところです」

P「俺はなんも言ってないんだけど！？というか志保！りっくんだっていずれはそういうことするようになるんだからな！？」

志保「りっくんはそんなことしません！！」

P「いいやするね！中学生になったあたりからティッシュの消費量が倍以上に増えるからな！」

志保「そんな…そんなことになるわけが…」

千早「志保、確かに受け入れがたいかもしれない。けれどそれは弟が成長したという証よ。私はそこまで見れなかったから、あなたが少しうらやましいわ」

志保「千早さん…」

P「下ネタから唐突に重い話をぶち込んでくるのやめて」

静香「往生際が悪いですよ。観念してください」

紬「このままではウチ、ホームレスに…」

千早「まさかプロデューサーはそんな薄情な方ではないですよね？」

志保「もう時間がないんですよ！？早くしないと騒ぎなってスキャンダルになってしまいます！」

P「分かってるなら帰れ！あと紬は次の家が決まるまでほかの人の家に住め。」
「だめならホテルを手配してやるから。ほらスキャンダルになる前に帰れ帰れ！」

千早「大丈夫ですよ。」
　　「ここら一帯は水瀬財閥の社員か萩原家のお弟子さんしか住んでいませんので」

P「えっ嘘だろ？」

静香「そういえば最近は歌織さんの関係者の方も数人引っ越してきたみたいです」

千早「聞いた話ですと「堅気でもヤクザでもない、ありゃプロですぜ」と」
　　「萩原のお弟子さんたちが言ってました」

P「そうか…だから朝に水瀬財閥のロゴが入った送迎バスが来たり」
「強面のご近所さんにPの兄貴って呼ばれたり」
「歴戦の兵士みたいな人が何人か引っ越してきたりしたのか」

紬「ふつう水瀬財閥の時点で気づくのでは？」

P「ん？というか身内の身内だらけのところでこんだけ騒いだら…」

春香「ちーはーやーちゃん♪」

P「あっ」

静香「」

志保「」

紬「あわわわ…」

千早「は、春香…」

春香「はい天海春香です♪」

P「まぁウチのアイドルに連絡がいくわなぁ」

千早「ちがうの。これは抜け駆けとかそういうのではなくて…」

>>9
よかった、星梨花は絡んでなかったね。
（まぁ、伊織父と雪歩父が包囲終わらせてて必用なかったのかもしれんが）

春香「大丈夫。千早ちゃんはそんなことしないって分かってるから。」

春香「ただちょっとお話ししたいなぁって思ってて」
　　「そしたらプロデューサーさんの家の前にいるっていうから来ちゃった」

千早「そ、そう」

志保「（今のうちに逃げれば…）」

静香「（私たちは助かる…？）」

春香「志保ちゃんと静香ちゃんもくるよね」

志保・静香「「アッハイ」」

P「…行っちゃったな」

紬「み、見逃された…？私は叱る価値もないと…？」

律子「あんたはこっちよ」

紬「ヒャイッ！？」

P「律子も来てたのか」

律子「まったく家を引き払うなんて何を考えているんだか。ほら、新しい家を探しに行くわよ」

P「前住んでたところじゃだめなのか？」

律子「そこはもう別の人が予約済みでした」

紬「待ってください今日中にここに家具一式が届くはずなんです！家もそんなすぐに見つかるはず有りません！なのでしばらくはプロデューサーの家に…」

P「人の許可なくなに勝手なことしてくれてんの？」

律子「安心しなさい。」
　　「家の目星はすでにいくつかつけてるし家具は届け先をあんたの実家に変更済み。」
　　「しばらく泊まる為のホテルも用意してあるわ。」

紬「そんなっ！いくら勤め先の方とはいえ届け先を勝手に変えるなんてことできるわけ」

律子「あんたが依頼した引っ越し業者、水瀬財閥の傘下なのよ」

P「いおりんには今度オレンジジュースでもおごってやらなきゃな」

紬「ぐぎぎ…」

律子「ほら早く車に乗りなさい！少なくとも候補ぐらいは今日中に決めてもらうからね！」

紬「なんなん…聞いとらんよこんなこと…」

律子「それではプロデューサー殿、私たちはこれで」

P「休みなのに世話をかけたな」

律子「ほんとですよ。こんど埋め和わせしてもらいますからね」

P「あぁ前行きたがってたカフェにでも今度連れてってやるよ」　

律子「やったぁ！楽しみにしてますね！」

紬「なに自分だけデートの約束しとるん！？」

律子「はい出発進行！」

ブロロロ…

P「…そういや金魚どうすんだよ」

終わり閉廷お目汚し失礼しました。
あとAS組のメインコミュ早くください。

お前置いてかれたのか…。おつ

ええやんお疲れ様！

プロデューサーさん「は」ナイス普通でしたね。楽しいSSありがとうございます！

ちゃっかりつこはいいものだ…乙

面白かったです、ｸﾞｯｼﾞｮﾌﾞ!金魚はどうなるんだろ…

このプロデューサー以外のアイドルたちの来てる感じがにやにやしますわ
ｸﾞｯｼﾞｮﾌﾞ

乙。
改めてすげぇ事務所だと思ったよ！

面白かったです！