それからの出来事()
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真「寂しがりやな私のために」
1 :
プロデューサー
2019/08/29 01:36:55
ID:0a3n68sGmY
某日、765プロ事務所
真「おっはようございまーす!」
P「おはよう真、朝から元気だな」
真「当たり前じゃないですか!元気にアイサツしないとやるぞー!って気持ちになりませんから」
P「はは、そういえば真は今日レッスンだったよな」
2 :
1
2019/08/29 01:37:56
ID:0a3n68sGmY
P「今日は俺がついて行くから」
真「本当ですか!へへ、嬉しいなあ」
真「プロデューサー、ボクのこと見ててくださいね!」
------------------------------------------
765プロ劇場
ワイワイガヤガヤ
真「あっ、プロデューサー!おはようございます!」
P「おはよう真」
3 :
1
2019/08/29 01:39:04
ID:0a3n68sGmY
P「すまん、今日の仕事も俺はついて行けないけど…」
真「……大丈夫ですよ!バッチリこなして来ますから」
P「すまん、よろしく頼む」
4 :
1
2019/08/29 01:39:42
ID:0a3n68sGmY
真(売れない新人アイドルだったあの頃と違って、今ではすっかり仕事も増えたしボク達専用の劇場も持てるようになった)
真(後輩として新しく入ってきた子達もみんな可愛くて負けてられない気持ちになる)
真(それからプロデューサーは毎日大変そうで、構ってもらえる時間も減っちゃったけど……)
真(みんなのプロデューサーだもん、しょうがないよね)
5 :
1
2019/08/29 01:40:20
ID:0a3n68sGmY
真「プロデューサー!こんなに可愛い曲、本当にボクが歌っちゃっていいんですか!?」
P「もちろん。ここのユニットには真が必要だと思ったんだ」
真「そ、そうなんだ。ボクが必要……えへへへっ」テレテレ
P「真もみんなのサポートよろしく頼むな」
真「まかせてください!くー!燃えてきたー!」
6 :
1
2019/08/29 01:41:08
ID:0a3n68sGmY
P(あれからレッスンを重ねたおかげでみんな良くなってきたな)
P(突然乱入してきたこのみさんと莉緒のアドバイスも効いたようだし)
P(これは良いユニットになるぞ!)
7 :
1
2019/08/29 01:42:30
ID:0a3n68sGmY
真(プロデューサーが新曲の仕事を持って来てくれてから毎日が楽しい)
真(雪歩も美希も伊織も、みんな真剣に取り組んでるし、プロデューサーもずっと見守っててくれる)
真(……この仕事が終わったらまたみんなのプロデューサーに戻っちゃうんだよね)
真(こんなこと思っちゃいけないけど、ずっとレッスンしていたいな……)
このみ「どうしたの真ちゃん?元気ないみたいね」ヒョコッ
真「あ、このみ師匠……」
8 :
1
2019/08/29 01:43:28
ID:0a3n68sGmY
真「そ、そう見えますかね、いつも通りですよボク」
このみ「そうかしら?いつもは会った途端にニコニコしてるのになんだか今は違う子みたい」
真「うぅ……」
このみ「ふふ、悩み事ならお姉さんに相談しちゃいなさいっ」
9 :
1
2019/08/29 01:44:16
ID:0a3n68sGmY
このみ「……なるほどね、つまりは真ちゃんは寂しいのね」
真「寂しい……ですか」
このみ「プロデューサーに頼りすぎないようにって、知らないうちに気負っちゃってたのがきっとここに来て顔を出しちゃったのよね」
このみ「真ちゃん、普段から劇場のみんなの手助けしてくれてるしプロデューサーも感謝してると思うわよ?」
真「ありがとうございます……えへへ」
10 :
1
2019/08/29 01:45:03
ID:0a3n68sGmY
このみ「さてと、そういうことなら一肌脱いであげましょうか」
真「え?師匠どこへ?」
このみ「まあまあ、お姉さんに全部まかせなさい!」
11 :
1
2019/08/29 01:46:00
ID:0a3n68sGmY
このみ「お疲れ様プロデューサー、ちょっと良いかしら?」
P「あ、このみさん。どうしたんですかこんな時間に」
このみ「実はね……真ちゃんに今悩み事があるみたいなのよ、ちょっと相談に乗ってあげてくれない?」
P「え?真が?」
P(真がそんな風になるなんて珍しいな)
P「分かりました、次のレッスンで話してみます」
12 :
1
2019/08/29 01:46:52
ID:0a3n68sGmY
このみ「……プロデューサー、女心が分かってないわね」
このみ「年頃の女の子の悩みを聞き出そうって言うんだからもっとおしゃれなカフェとかに呼び出さなきゃ」
P「な、なるほど……でも溜まってる仕事が……」
このみ「プロデューサー、仕事とアイドルどっちが大事なの!」ドン
P「はっ、そうか……俺はプロデューサーなんだから仕事なんかより目の前のアイドルが大事に決まってる……」
13 :
1
2019/08/29 01:47:19
ID:0a3n68sGmY
P「ありがとうございますこのみさん!」
このみ「うふふ、それでこそプロデューサーね」
14 :
1
2019/08/29 01:48:01
ID:0a3n68sGmY
次の日の夜、真宅
真(……)ヌイグルミモフッ
真(ええええええええ!!!)
真(「よ、良かったら明日のオフにカフェでも行かないか?」ってええええ!!!!)
真(これってデート!?デートみたいですよね!!やーりぃ!)
15 :
1
2019/08/29 01:48:40
ID:0a3n68sGmY
真「……そういえばこの辺にみんなで練習した時のメイク道具が」
真「ちょっとでも可愛いと思ってもらえるようにしないと」
真「……ちょっと大人っぽすぎ……?いや、背伸びくらいでちょうどいいんだよきっと……」
16 :
1
2019/08/29 01:49:21
ID:0a3n68sGmY
P「……」
P(なんだか落ち着かなくて早めに来てしまった)
P(いきなり変な誘い方してヘンタイだと思われなかっただろうか……)
17 :
1
2019/08/29 01:50:09
ID:0a3n68sGmY
真「お、おはようございます!」
P「おう真、早かったな──
P(え、誰この美人)
P(いや間違いなく真なんだが色気がヤバい)
P(パッチリした目に長い睫毛、ほんのり色づいた頰、普段の私服より気持ちふんわりとしたスカートから伸びる白くてすらりとした脚!)
18 :
1
2019/08/29 01:50:43
ID:0a3n68sGmY
真「ど、どうしたんですかプロデューサー?もしかして変ですか……?」
P「そ、そんなことないぞ」
P「可愛くてびっくりした」
真「!!!!や、嫌だなあもう……」テレテレ
P「と、とにかく行こうか」
真「は、はい!」
19 :
1
2019/08/29 01:51:13
ID:0a3n68sGmY
イラッシャイマセ-
P「2人で」
コチラノセキヘドウゾ
真「ほ、本当におしゃれなお店ですね……」
P「はは、好きなもの頼めよ」
真「じゃあこの……ケーキセットで」
P「俺はコーヒーで」
20 :
1
2019/08/29 01:51:49
ID:0a3n68sGmY
真「すごく美味しいですよこのショートケーキ」
P「それは良かった」
真「プロデューサーはコーヒーだけでいいんですか?」
P「ん、嫌いじゃないんだがいつも一口だけで満足しちゃうからなー」
21 :
1
2019/08/29 01:53:06
ID:0a3n68sGmY
真「そ、それなら」ガタッ
真「は、はい!あーん!」
P「……待て、それはちょっと不味い」
真「不味くないです!美味しいですよ!」
真「ボクだって恥ずかしいんですからちょっとだけ付き合ってくださいよ……」
P(そ、そうか。アイドルだけに恥をかかせるなんてP失格だ!)
22 :
1
2019/08/29 01:53:36
ID:0a3n68sGmY
P「……」パクッ
真「美味しいですか?」
P「お、美味しいよ」
P「真、最近困ってることとかないか?」
真「えっ……いえ何にも」
23 :
1
2019/08/29 01:54:16
ID:0a3n68sGmY
P「実はな、今日真を誘ったのはある人から「真が悩んでる」と教えてもらったからなんだ」
真(このみさん……ボクの為に……)
P「真が悩んでるなら力になりたい。俺は真達みんなのプロデューサーだから」
24 :
1
2019/08/29 01:55:19
ID:0a3n68sGmY
真「……このみさんには寂しがってるんだって言われました」
真「お仕事が全然無かった頃と違ってステージで毎日歌ったり踊ったり出来るようになって」
真「後輩もたくさん出来て嬉しいはずなのに」
真「なんだか何かが足りないみたいで」
真「新曲のレッスンの時はプロデューサーがずっと側で見ててくれて、すごく嬉しかった」
真「このお仕事が終わったらもうプロデューサーに見ててもらえないのかなと思ったら、なんだか切なくなって」
25 :
1
2019/08/29 01:55:54
ID:0a3n68sGmY
P「そうだったのか……」
真「ご、ごめんなさい!こんなこと言われても困りますよね」
P「いや……そんなことないよ」
P(でもどうやって解決したらいいんだ……)
26 :
1
2019/08/29 01:56:25
ID:0a3n68sGmY
アリガトウゴザイマシタ-
P(何の回答も出せないまま店を出てしまった)
真「……あ、あのスカート可愛い」ポツリ
P「!」
P「あの服屋か……せっかくだから寄っていこうか」
真「い、いいんですか?へへ……」
27 :
1
2019/08/29 01:57:16
ID:0a3n68sGmY
P「よし、じゃあ……あれ?スマホから振動が」
P(げっ仕事の着信が……)
真「……!やっぱり帰ります!今日はありがとうございました!」
P「いやでも……」
真「もう十分聞いてもらいましたし、あとはボクが頑張らないといけないですよね!」
真「プロデューサー、それじゃ!」
28 :
1
2019/08/29 01:57:43
ID:0a3n68sGmY
P(このまま帰していいのか?仕事よりアイドルを大事にするんじゃなかったのか)
P(アイドルを最優先しないで何がプロデューサーだ……!)カッ
P(そう思い、煩く振動するスマホを元のポケットに押し込んだ)
29 :
1
2019/08/29 01:58:17
ID:0a3n68sGmY
真「ぷ、プロデューサー?出ないと怒られちゃうんじゃ……」
P「今は真が一番大事だ!」
ギュッ
真(ええええ!?手握られちゃったああああ!?)
P「よし!行こう真!」
真「ひゃ、ひゃいっ!」
真(あ、プロデューサーの手あったかい……えへへ……)
30 :
1
2019/08/29 01:59:05
ID:0a3n68sGmY
P(その後、新曲の本格的なレコーディングをした)
P(全体的に良いものに仕上がっており、心配していた真のボーカルは可愛いだけでなく一皮剥けたような大人の色気があった)
真「プロデューサー!お疲れ様でした!」
P「お疲れ。なあ真、この間のことだけど……」
P「やっぱり俺はみんなのプロデューサーだし、真だけを見ていることはどうしても出来ない」
P「それでも大丈夫か?」
31 :
1
2019/08/29 02:01:54
ID:0a3n68sGmY
真「大丈夫です」
真「例え側にいられなくてもボク達アイドルのことすっごく思ってくれてるって肌で分かりましたから」
P「あくまで手繋いだだけだからな……」
真「でもいつかプロデューサーも目が離せなくなっちゃうくらい頑張りますよ!」
真「これからもよろしくお願いしますね!プロデューサー!」
32 :
1
2019/08/29 02:02:51
ID:0a3n68sGmY
おしまい
(本当は日付変わる前に書き上げるつもりだった)
33 :
プロデューサー
2019/08/29 02:52:14
ID:P2wJkFe7xM
おつ
真誕生日おめでとう!
34 :
監督
2019/08/29 08:32:58
ID:gXDA6PJP4s
おつ。いいもの読んだ。
35 :
プロデューサーさん
2019/10/17 11:45:28
ID:1v.ONi.J4I
今更だけどとても良かった。おつです
36 :
おにいちゃん
2019/10/17 14:19:38
ID:8.QbPn560.
真ってもしかしてとんでもなく可愛いのでは
37 :
我が下僕
2019/11/26 17:37:30
ID:4vIIIrYeR.
衣装追加記念あげ
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