136 : MADE IN 変態   2023/07/02 19:16:14 ID:aaDe7ucZ2c

【月を見るたび思い出せ】

貴音「“天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも”……」

貴音「……嗚呼。なんて、恋しい…」ツー

P「貴音、月を見上げて何を…ひょっとして、泣いているのか?」

響「あれはきっと、故郷を思っての涙だぞ…。
自分も沖縄が恋しくて、無性に帰りたくなる時があるから、分かるんだ。
自分には家族が居るから寂しくはないけど、貴音は……」

P・響「」コクッ

響「たーかねっ」ダキッ

貴音「ひゃわっ!? ひ、響!」

響「なーに辛気臭い顔してるんだ?
今日の二十郎ラーメン食べられなかったの、そんなに悔しかったのか?」

貴音「……たしかに残念なことではありましたが、それは“すけじゅうる”の都合ゆえ、致し方ありません。
ですが、この煌々と照る月を眺めるについ、思い出してしまったのです」

P「遠く離れた故郷の事を、か?」

貴音「貴方様…」

P「最近は随分と、全国区の仕事が増えたよな。
貴音の頑張りは、きっと故郷のみんなに伝わっているよ」

響「もし伝わっていなくても、自分たちは、貴音の努力を知っている。
努力は必ずしも報われないけど、見てくれている人は、必ずいるんだぞ、貴音。
なあハム蔵?」

春香「ジュジュジュイ!」

貴音「響…。
そうですね。わたくしとしたことが、つまらぬ憂いを」

春香「あ、あれ、無視? これってスベっちゃったやつ?」

ハム蔵「ジュwwww」(←状況がツボにはまった)

響「気にするな貴音! そうだ、今からラーメン五十郎に行こうよ!
プロデューサーのおごりで!」

P「ナチュラルに俺を財布代わりにするなよ…。
まあ良い、今日は思う存分食え、貴音!!」

ぞろぞろ…

春香「わ、わたしも貴音さんの努力、ちゃんと見てますからね!
月を見るたび思い出してくださいねー!!」