～315プロ～

P「はい。テレビの特番で芸能人が日本各地のお祭りにチャレンジする企画なんですが……なんと今回、先方から直々に涼さんへのオファーがあったんですよ！」

涼「はあ……」

P「あれ？なんか乗り気じゃなさそうですね？」

涼「いえ、指名してもらえたのはすごく嬉しいんですけど……なんで僕なのかなって」

涼「なんて言うか……お祭りがメインの企画だったら僕よりも大吾くんとか、朱雀くんのほうが目につきやすいんじゃないですかね……？」

P「ああ、それなら心当たりがありますよ」

P「ズバリ！“メガネ”です！」

涼「え？メガネ？」

P「はい！この企画にはメガネが欠かせないんです。メガネアイドルの涼さんはまさにうってつけ！」

涼「いや僕ステージではメガネかけてないんですけど……というか、お祭りとメガネになんの関係が？」

P「まあまあ、その辺はロケ当日のお楽しみということで！」

涼「は、はあ……」

涼（なんか釈然としないけど……久しぶりのテレビの仕事だし、頑張らないと！）


涼（それにしても、メガネが欠かせないお祭りって……一体なにをするんだろう？）

――――――


――――


――

～ロケ当日～　

AM10：00
兵庫県宍粟市船木山


ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛﾛ…ｷｷｯ
ｶﾞﾁｬ ﾊﾞﾀﾝ


P「涼さん！到着しましたよー！」

涼「う……うぇぇっ……ぷ……」

P「え、もしかして酔ってます？」

涼「す……すいません……ものすごい山道だったので……ううっ」

P「水飲みますか？」

涼「あ、ありがとうございます……」ｺﾞｸｺﾞｸ



齋藤社長『ついに会場にたどり着いた涼！はたしてどんな祭りが彼を待ち受けているのか！？』