（――――あれ……声が出ない）

（――意識ははっきりとしてきているのに身体の感覚がない）

（金縛りとは少し違った感覚で、なんというか身体がないみたいだ）

（最近は寝不足気味で寝落ちすることも多くなってたし、ゲームに課金しすぎてもやし祭りばかりだったから）

（もしかして俺は孤独死してしまったのだろうか）

（なんだかそう思うと少し辛いな）

（これが走馬灯だとしたら何も無い人生か……。死にきれないな）

（アイマスの終わりを見届けたかったなぁ……　）

（そうだ……　寝る前に書き込んだあんロコスレ）

（また杏奈ちゃんを曇らせちゃった）

（杏奈ちゃんは、ロコとあんロコできたかな……　）

【安価ss】あんロコPの俺(達)が杏奈ちゃんに転生したから……杏奈ちゃんに代わってロコと絶対にあんロコするスレ

？？？「――――――　ちゃん？　――――　夫、　――　奈　ちゃん……　」

（誰の俺を呼ぶ声が聞こえる。心地の良い……聞き慣れた声）

（真っ暗な視界の先が薄っすらと明るくなって来た）
　
？？？「――　奈ちゃん！　」ﾕｻﾕｻ

「……ん、痛い」

？？？「杏奈ちゃんってば、さっきから様子がおかしいよ」

（これって百合子の声だ！　」ﾊﾟﾁﾘ

望月杏奈（俺達）「って、ええええええええええ」

七尾百合子「ど、どうしたの杏奈ちゃん！？　」ﾉｿﾞｷﾐ

（な、ななな百合子がなんで目の間に！？　だって百合子ってアイドルマスターミリオンライブのアイドルの一人でこうして会えるわけが無いのに）

（あぁ、これは夢なんだ。多分今しがた俺の脳細胞は壊れていってるからそれを和らげるために快楽物質が見せている夢）

（そういうことになりませんか？　）

百合子「急に体育座りで動かなったり、急に大声出したり少し変だよ」

杏奈（俺達）「　↓２

ついにあんロコスレから脱走したか

ｶﾞｸﾌﾞﾙしながら百合子に抱きついて夢じゃないよね？って聞く

こいつら具現化しやがった

あんロコ支援！！

この百合子はあんロコスレに時々居る、杏奈ちゃんを曇らせたりハーレムを作ったりするのが趣味な百合子じゃないよね？

杏奈（俺達）「夢じゃないよね？　」ｶﾞｸﾌﾞﾙ　ｶﾞﾊﾞｯ

百合子「わぁ！？　」　ｷﾞｭ

百合子「うんうん、きっと疲れちゃったから怖い夢を見たんだよね」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

百合子「昨日の夜も一緒にイベントの攻略で夜ふかししちゃったからかも」

百合子「それでも本当に大丈夫？　」

杏奈（すごくいい匂いです）ｽﾊ−ｽｰﾊ−

杏奈（身体も柔らかくって、瞳もキラキラして綺麗でまつげも長くって……胸も）ｺﾞｸﾘ

杏奈（あれ、俺ってこんなに背が低かったけ？　）ﾓﾐｯ

百合子「……杏奈ちゃん？」

杏奈「誰が？　俺が？」ｷｮﾛｷｮﾛ

百合子「俺？　杏奈ちゃんは杏奈ちゃんだよ」

百合子「ほら、鏡も」ﾋﾟｶ−

杏奈「……」

杏奈（この顔、見たことある！）ﾆｺ

杏奈（にへへ、笑うとやっぱりかわいい。やっぱり杏奈ちゃんだ）

杏奈（俺、杏奈ちゃんなんだ）ﾆﾍﾍ

杏奈（しかもこのお洋服、制服だ）

杏奈（あのあんロコで４コマをしたときの制服だ）ｶﾜｲｲ

杏奈（これは、ロコにも……会えるかな　」

百合子「ん……ロコちゃん？　ロコちゃんなら……プロデューサーさんが探しに行ったよ。」

百合子「機材トラブルで休憩中なんだけど、その間にどこかに行っちゃったって」

杏奈「それって……」ｿﾞﾜｯ

杏奈「杏奈（俺）がロコを見つけないと……あんロコの世界線が、なくなるってこと？　」

杏奈「探さないと！」ｶﾞﾊﾞ

百合子「杏奈ちゃん、急に立ち上がってどうしたの？」

杏奈「　↓２　探してくる

百合子さん早々に手篭めにされて言うこと聞かされそう（偏見）

空き教室を探す

あんロコは好きだけど、こいつは最高に気持ち悪いぜ(；ﾟДﾟ)

杏奈（俺達）「空き教室を探してきます……！　」

百合子「私も行こうか？　何か探しものがあるんだよね」

杏奈「ううん……（百合子が来るとあんゆりロコになるから）大丈夫」

〜渡り廊下〜

杏奈（はぁ、はあ）

杏奈（杏奈ちゃんの身体でも久々に走ったからきつい）

杏奈（初めて来た学校だから手当たり次第に空き教室を巡るしか無いよね）

杏奈「おーいロコー　杏奈はここにいるよー」

杏奈「この部屋は……　」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

杏奈「開かない。　次の部屋も……次の部屋も」ｸﾞｽｯ

杏奈（撮影で使う部屋しか開けられていないの……？　）

杏奈（このままじゃ、ロコが見つからない……　）

杏奈（あれは！？　）

杏奈（あのスーツの男の人…‥禿げてないけど多分プロデューサーさんだよ、ね……　）

１．話しかけに行く　話しかける内容も
２．探しに行く　探す場所も
３．もとの部屋に戻ってあんゆり
４．自由安価

↓３

どうしてロコスレはぶっ飛ぶんだ

ロコスレだからさ！
1.ロコ見なかった？

3

あんゆりロコだって良いじゃあないか（融和派）

更新は２１時頃となります

時間できました

杏奈（ううん……今はやめとこ）

杏奈（それよりも、闇雲に動いてもだめな気、する……　）

杏奈（一旦戻って百合子に癒やされてこよう）

〜教室〜

百合子「あっ！　杏奈ちゃんやっと戻って来たんだ）

杏奈（他のアイドルと話していたのに杏奈を見つけた途端パタパタと駆け寄ってきた）

杏奈（これが親友……なんだ）ﾎﾛｯ

百合子「いつも持ち歩いてる携帯電話も置いたままだったから本当に急いでたんだなって。はい、杏奈ちゃん」ｹｲﾀｲ　ﾃﾜﾀｼ

杏奈「ん……ありがと、です」

杏奈（そうか、携帯を使って電話するって言う方法もあったのか）

百合子「ね、杏奈ちゃん」ﾉｿﾞｷﾐ

杏奈「顔、近い……です」ｶﾜｲｲ

杏奈（目を逸らそうとしても覗き込まれて逃げられない）

百合子「それで何を探してたの、見つかった？」

百合子「なんなら私も手伝うよ」

杏奈「うーん……　↓２

１.ロコ……
２.プロデューサーさん……
３．自由安価

1
素直が一番だ

1
あんロコ！あんロコ！

急がないとあの尊いあんロコ四コマが無かったことになるぞ！

2人で探せば見つかるのも早いな！
（件の4コマがゆりロコになる可能性から目を背けつつ）

杏奈（俺達）「うーん……　ロコ……　」ｳﾂﾑｷ

杏奈（ここは正直に百合子に話すしかないよね）

杏奈「あのね、杏奈……ロコ、探してた」

百合子「それってプロデューサーさんも探しているよね」

杏奈「……うん、でもね」

杏奈（俺達杏奈が見つけないとここままじゃあのあんロコがなくなるんだ）

杏奈「見つからなかった……　」

百合子「ごめんね、私もロコちゃんのこと見ていればよかったのに」ｼｮﾎﾞﾝ

杏奈「百合子さん、悪くない……　杏奈ね、ロコのことずっと見てて」

杏奈「今日のロコはずっと元気がなくて、休み時間に急にどこか行っちゃったから、心配……　」

杏奈（そうだ、ロコは空気に馴染めなかったんだ）ｸﾞｽ

杏奈「……だから」

百合子「ううん、それ以上は言わなくてもいいよ！　私も杏奈ちゃんと一緒にロコちゃんを探すから」

杏奈「……　」

百合子「杏奈ちゃんがロコちゃんを心配してるなら私も心配だから。　ね？　」

杏奈「百合子さん……！　」

百合子「ほら一緒に行こう。今までどこを探してたの？　」

杏奈「教室……　どこも空いてなかった……」

百合子「それなら……　」ｳｰﾝ

百合子「少し落ち着いて私と一緒に考えてみよう！」ﾆﾊﾟｰ

杏奈「ありがと、です」

百合子「ロコちゃんを見てた杏奈ちゃんにならわかると思うよ。ロコちゃんが一人になりたいときはどこに行きたいかって‥…　」

杏奈「あっ……！　↓2

屋上

三階女子トイレの1番外側の個室

杏奈（俺達）「あっ……　三階女子トイレの一番外側の個室」

杏奈（なんか4コマのときと違うような気もするけれど、周囲と馴染めないのであればトイレでボッチって相場が……）

杏奈（考えていたら少し悲しくなってきた）

杏奈（ロコはそんなはず無いと思う、けど一応）

百合子「ここから一番近いお手洗いはそこだもんね」

百合子「そうだよロコちゃんは少し体調が悪いだけかも」

百合子「心配だから早く行こう」

杏奈「お弁当してる、かも……」

〜三階女子トイレ〜

杏奈（女子トイレって男子トイレとあまり変わらないんだ……）

百合子「あ、一番外側の個室だけ閉まってる。杏奈ちゃんの行ったとおりだね」

杏奈（少しだけ空気がどんよりと重たい気がする）

杏奈「うん、あの三番目のトイレにロコはいると思う……」

百合子「どうしようか、ここで外からロコちゃーんって大きな声で呼ばれたら恥ずかしいよね」

杏奈「おーい、ロ…

百合子「待って！？　杏奈ちゃん」

百合子「ほら、ロコちゃんだって女の子だよ。もしもだよ外にプロデューサーさんがいたらって考えると私だってはずかしいもん」//////

百合子「そ、それに個室の中にいるのはロコちゃんじゃないかもしれないよ」

杏奈（それって……　プロデューサー？　）

杏奈（ありえなくはないな）

杏奈「わかった……　ノックする」ｺﾝｺﾝ

↓２　反応

謎の機械音声（cv斉藤佑圭）「こちらの個室は現在故障中です。他の個室をご利用ください」

無反応

「絶対にあんロコする」条件って、
取り敢えず現状ではあんロコ四コマの再現でいいのかしら

この先百合子をないがしろにすると障害になるあんロコ？

果たして杏奈ちゃん(俺たち)はあんロコする事が出来るのだろうか？

そもそも「あんロコする」とはどこからどこまでなのだろう……？

今日更新します

やったっ！！！

杏奈（俺達）「コン……コン……　」

トイレ「……　」

杏奈「コン……　コン……　」

百合子「うんともすんとも言わないね、誰も入っていないと思うよ」

杏奈「うん……　でも、身を潜めてるかも……だから」

百合子「あんまりやりすぎないでね」

杏奈「おーい……　ロコー　」ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

杏奈「いないのー　」

百合子「そんなに叩いたらドアが外れちゃう」

ｶﾞﾀﾝｯ　

杏奈「あれ……　扉が、外れた……　」

百合子「ああぁ……　杏奈ちゃん学校の美品を壊したらだめ　――――　あれ……　」

百合子「下になにか落ちてるよ」ﾋﾟﾗｯ　

杏奈「んと……　『現在使用禁止』　って書いてあるね……」

百合子「で、でもどうしよう扉壊しちゃったから謝りにいかないと」ｵﾛｵﾛ

杏奈「……　」ｱﾜｱﾜ

百合子「学校の人を探しに行かないと」

百合子「ほら杏奈ちゃん、一旦トイレ出よう」ｸﾞｲｯ

杏奈「……ん」

杏奈（ロコ、探さないといけないのに）

↓２　「…………　」ｻｯ

杏奈「……！　」

杏奈（今、角を曲がったあの後ろ姿は……　↓２　だ！　）

ロコの格好をした亜利沙

吹部の個人練習するために歩いている可奈