まつり「ほ？　朋花ちゃん、どうしたのです？　笑顔が崩れてしまっているのですよ？」

美也「む～ん……もしかしてお腹でも痛いんですか～？」

朋花「ちがいますよ～？　いきなり変哲な報告会のゲストとして選出されたことに、少々、驚いただけです～」

まつり「変哲な報告会ではないのです。ともかわいい報告会は歴史と伝統のあるれっきとした会なのです。ね？　美也ちゃん」

美也「そうなんですよ～。かれこれ、もう10週続いていますから～、劇場の伝統といっても過言ではありませんな～」

朋花「過言では？」

朋花「……それで、この会は何を報告する会なんですか～？」

まつり「朋花ちゃん、興味津々なのです？」

朋花「不埒な会であれば、聖母が直々に解散させないといけませんからね～」

まつり「なるほど。ゲストとして呼んだつもりが、本人による監査だったということなのですね？　美也ちゃん、今回は気合を入れないといけないのですよ」

美也「それなら大丈夫ですよ～。今週も劇場のみんなから選りすぐりの、ともかわいいエピソードを承っていますから～、むんっ」

朋花「確認したくない気もしますが～、その『ともかわいい』というのは何なのですか～？」

まつり「ほ？　もちろん、朋花ちゃんの可愛い部分、というより可愛い朋花ちゃんを示す言葉なのです」

美也「コモンセンスですよ～」

朋花「私は初めて耳にしたのですが～」

まつり「ふむふむ、今週はどうやら5つの、ともかわいいが集まったみたいなのです」

朋花「…………」

まつり「朋花ちゃん、皆まで言わなくていいのです。たしかに5つは少ないのです。でも、しかたがないのです。網羅するのは困難なのです」

朋花「べつに数には文句ありませんよ～？」

美也「では、1つ目を紹介しますね～。【黄昏の文学少女】さんからいただいた、ともかわいいです～」

朋花（ラジオメール形式なんですね～）


『控え室での話なんですけれど、私と昴さん、ロコちゃんの3人でのレッスンが終了して戻ったら朋花さんがいたんです。今度、出演するドラマの台本か何かを真剣な表情で読んでいたので、すぐには声をかけなかったんですけど。それで、どういう流れがあったのか忘れちゃいましたけど、ロコさんおすすめの展覧会に今度行こうって話になって。せっかくだから朋花さんも、って思って台本を読んでいるはずの朋花さんを見たら、こう、なんて言ったらいいんでしょう、そわそわしていたんです！　でも朋花さんだから露骨な感じじゃなくて、そこがまた可愛くて。でも、その可愛さよりもですね、いざ話しかけて、こういう展覧会があって、朋花さんもいっしょにどうですかって誘ったときに見せたあの笑顔！！　もう、たまらなく可愛かったですよ！　嬉しさが隠しきれていない風なあの表情、あっ、もしかしたら誘われるか不安だったりしたのかな、とか邪推しちゃうぐらいで。ええ、やっぱり朋花さんは笑顔が素敵な方です！』

朋花「…………」

まつり「これは一番手らしく手堅くきたのです。いわゆるミリオン15歳組での朋花ちゃんなのです。きっと台本読みに集中していながらも、でも3人の会話も気になっていたに違いないのです。可愛いのです」

美也「そわそわしている朋花ちゃん、見たかったですな～。それでもう展覧会には行ったんですか～？」

朋花「いえ、4人のオフが重なるのが……ではなく、あの、こうした報告があと3つもあるのですか～？」

まつり「朋花ちゃん、安心するのです。朋花ちゃんの可愛さはその笑顔だけにあるものではないと、みんなわかっているのです。次の報告では別の視点から、ともかわいいを確認できるのです」

朋花「安心できないのですが～」

美也「2つ目にいきますよ～。【金沢のあんみつ少女】さんからいただいた、ともかわいいです～」

朋花「！　こんな酔狂に付き合っておられるなんて意外ですね～」


『天空橋さんとは花咲夜での活動を機に、プライベートでもご一緒することが増えました。アイドル活動以外での話題といえば、天空橋さんは呉服についても関心がおありのようで、私が知る範囲で教えてさしあげたり、その代わりに私は天空橋さんから都内の美味しい甘味処を教えてもらったりもしています。そんな天空橋さんからつい先日、苗字ではなく名前で呼んでもらってけっこうですよ～、といつもの笑顔で言われまして。急なことであり、私は気恥ずかしさが勝ってしまい、思わずやんわりと断ってしまったのです。幸い、天空橋さんはそれに対して、まったく不快な感じは示されませんでした。ただ……、もしかしたら私の気のせいなのかもしれませんが、微かに物憂げといいますか、残念そうな面持ちで。その可憐さにどきりとしてしまったのです。あの、本当に天空橋さん本人には内緒にしていただけるのですね？　もしこのことが本人に伝わってしまったら……残念そうにする表情に魅せられてしまうようなおかしな人間だと思われてしまったら、うち……（略）』

まつり「問題ないのです。匿名性は守られているのです。ね？　朋花ちゃん。ね？」

朋花「そういうことにしておきましょう～、ふふっ」

美也「『百花は月下に散りぬるを』、いい曲ですな～。ＭＶ中の『しゃん』のシーンの朋花ちゃん、とっても可愛いですよ～」

まつり「イベントビジュアルの朋花ちゃん、撫でたい背中をしているのです！」

朋花「素直に反応に困るのですが～」

まつり「3つ目にいくのです。【セレブ女子大生】さんからの報告なのです」

朋花（隠す気があるのか、ないのかわかりませんね～）


『あれは夜想令嬢の4人でカラオケに行った時のことでしたわ。恵美の提案でロシアンたこ焼きなるものを注文することになって


朋花「ちょっと待ってくださいませんか～？」

まつり「ほ？　どうしたのです？」

朋花「たしかに私は激辛ソース入りを引き当ててしまいましたが～……」

美也「涙目の朋花ちゃん、可愛かったそうですな～」

朋花「！　何のことですか～。私はただ、千鶴さんのしっとりとした歌声にうるっときただけですよ～？」

まつり「歩ちゃんならともかく、さすがの朋花ちゃんも辛さには勝てなかったみたいなのです。慌てて飲み物を飲む姿も可愛かったと報告があがっているのですよ！」

朋花「……千鶴さんは後でお仕置きですね～」

まつり「それでは4つ目、【ツインテ撮影少女】さんからの報告なのです」


『言葉は不要です！！　これをご査収くださいっっ！！』


朋花「？　これというのは、もしかして写真のことですか～？」

まつり「そうなのです。美也ちゃん、お願いするのです」

美也「了解ですよ～。私もちょっと恥ずかしいですね～」

朋花「美也さんも恥ずかしい……？」

美也「こちらの写真ですよ～」

朋花「！」

まつり「美也ちゃんと朋花ちゃんが控室で肩を寄せ合って眠っているところなのです！」

美也「これはですね～、お仕事終わりで私がうとうとしてしまって、隣にいた朋花ちゃんの肩にぶつかってしまったのが発端なんです～。そうしたら『しかたありませんね～、少しの間なら肩をお貸ししましょうか～？』と朋花ちゃんが言ってくれまして～」

まつり「その時点では朋花ちゃんはお昼寝するつもりはなかったわけなのですね？」

美也「そうみたいですな～」

まつり「そばで眠る美也ちゃんにつられてしまってということなのです？　とにかく2人とも、きゅーとな寝顔なのですよ」

美也「照れますな～」

朋花「とりあえずその写真は処分してくださいね～？」

まつり「ほ？　どうしてなのです？　額縁に入れて飾るならまだしも、処分なんてありえないのです」

朋花「どうやら、たしかに言葉は不要のようですね～、実力行使にでますよ～」ｾｲﾎﾞﾉﾌﾟﾚｯｼｬｰ！

まつり「お、落ち着くのです、朋花ちゃん。まつりたちが持っているのはこの一枚に過ぎないのです」

朋花「……元凶をどうにかしないと、ということですね～。急用ができたので、私は席を外しますね～。まつりさんたちも、妙な会はもう解散してくださいね～？聖母との約束ですよ～？」

美也「今度は膝を貸してくださいね～、むふふ♪」

まつり「―――朋花ちゃん、行ってしまったのです。約束どおり今回の『ともかわいい報告会』は終わりにするのです」

美也「いいんですか～？　5つ目はまつりちゃんからの報告ですよね～」

まつり「ほ？　そうだったのです？　よく覚えていないのです」

美也「む～ん……独り占めはずるいですよ～？」

まつり「また次回、共有することにするのです。さて―――――」



まつり「今週の『ともかっこいい報告会』を始めるのです！」

美也「お～、待っていましたよ～」

おしまい～

以下、ともかわいい報告スレにでも使ってください～

>>8
のまつりがわかりにが深すぎる。いい背中してるよね
そしてあの衣装角度調整すればちゃんと肩甲骨まで見えるんだよね

実際朋花って美しいよりかわいいだよな

いつもの

シンプルに可愛さが詰まっていて、とても良いと思いました！（語彙力


で、ともかっこいい報告会はいつになりますか？！

オチ好き

ツインテ撮影少女もとい松田ァァ！逃げルルォ！！