【ミリSS】ともか(7)「ここはどこ……?」
1 : プロヴァンスの風   2020/06/03 23:43:47 ID:2LjJiWQBTY
※フェス期待の、ゆる~いマイペースなネタSSです。

ともか「いつの間にか迷子になっちゃったみたい……! ど、どうしよう」オロオロ

まつり(11)「ほ? そこのあなた、お困りなのです?」マツリーン!

ともか「……!? だ、誰ですか。し、知らない人とは話しません」プイッ

まつり「まつりはまつりなのです。こんなところに1人なんて、もしかして迷子なのです?」

ともか「………ちがうもん。ともか、迷子になんてなったりしないもん」

まつり「ともかちゃんって言うのです? 迷子でないのなら、どこに行こうとしているのです?」

ともか「それは……わかんないけど」 
2 : Pはん   2020/06/03 23:44:00 ID:2LjJiWQBTY
まつり「ここはあなたのような小さい子が一人でいるには危険な場所なのです。まつりが大人のいるところまで送ってあげるのですよ?」

ともか「……けっこうです。ともか、一人で大丈夫ですからっ」セイボッ

まつり(! 今、この子が放ったプレッシャー……もしかしてこの子も―――)

ともか「!? な、なにか近づいてくる」

まつり「ほ? やれやれ、どうやら朋花ちゃんの覇気を『奴ら』が嗅ぎつけたようなのです」

ともか「や、奴らって?」

まつり「――――チュパカブラなのです」
3 : プロデューサークン   2020/06/03 23:44:12 ID:2LjJiWQBTY
ともか「ちゅぱかぶら……?」

まつり「詳しい説明は後にするのです。ともかちゃん、失礼するのです!」ダキカカエー

ともか「わっ!? お、お姉さん、急にそんな、は、離して!!」

まつり「大人しくするのです。さもないと奴らに体中の血を吸われてしまうのですよ!」

ともか「!! そ、そんな……」

まつり「怖がらなくていいのです。まつりがいるからには、ともかちゃんには指一本触れさせないのですっ!」マツリダッシュ!

ともか「う、うん……。あ、ありがとう、ございます」
4 : 仕掛け人さま   2020/06/03 23:44:28 ID:2LjJiWQBTY
まつり「はぁ、はぁ……ここまで逃げれば、きっともう安心なのです。今、おろしてあげるのですよ」

ともか「…………」ギュッ

まつり「ともかちゃん? そんなに怯えなくても平気なのですよ?」

ともか「あの……ともか、ちゃんとお家に帰れる?」

まつり「もちろんなのです。まつりが責任持ってお届けするのです! テキパキまつりなのです!」

ともか「! ありがとう、まつりお姉ちゃん」
5 : Pたん   2020/06/03 23:44:42 ID:2LjJiWQBTY
30分後

ともか「!! ここ、いつもの公園……! ここからなら家に帰れるよ!」

まつり「ふふっ、それはよかったのです」

ともか「えっと、その、まつりお姉ちゃん、ちょっとしゃがんでくれる?」

まつり「どうしたのです?」

ともか「ありがとう」チュッ

まつり「ほ? 頬にキスだなんて照れるのです////」

ともか「ねぇ、まつりお姉ちゃん。またいつか会える……?」
6 : おにいちゃん   2020/06/03 23:44:58 ID:2LjJiWQBTY
まつり「さあ、それはわからないのです。ただ―――あなたとはそう遠くない未来、きらめく舞台で競い合う仲になる。そんな予感がするのです」

ともか「きらめく舞台……?」

まつり「ふふっ、楽しみなのです。では、その日までしばしお別れなのです!」マツリーン!

ともか「!? まつりお姉ちゃん、消えちゃった……?」

ともか「まるで絵本から出てきた妖精みたいに可愛い人だったなあ。わたしもあんなふうになれるのかな」トクンッ……!
7 : プロデューサー君   2020/06/03 23:45:10 ID:2LjJiWQBTY
まつり「――――といった特別な過去の出逢いが、実はまつりたちにあったのです!」

美也「お~」

朋花「いえ、ないですね~」

美也「なんと~、即座に否定されましたよ~? まつりちゃん」

まつり「忘れていてもしかたがないのです。あの頃の朋花ちゃんはまだこーんなに小さかったですから」

美也「お~、一寸法師も目じゃないですな~」

朋花「それでは差し詰め、まつりさんが鬼ということですね~」
8 : Pくん   2020/06/03 23:45:20 ID:2LjJiWQBTY
まつり「ほ? まつりは鬼じゃないのです。退治しないでほしいのです」

朋花「よくもまあ、あんな出鱈目な話を思いつきますね~。感心しますよ~」

まつり「出鱈目ではないのです。まつりは、あの頃のきゅーと!な朋花ちゃんを心のアルバムにそっとしまっておいたのですよ?」

美也「朋花ちゃんは今も可愛いですよ~?」

まつり「それは知っているのです。でもそれはそれ、これはこれなのです」

朋花「………いくつか、先ほどの回想について質問しても?」

まつり「どんと来い、なのです!」
9 : P殿   2020/06/03 23:45:31 ID:2LjJiWQBTY
朋花「質問というよりも、確認ないし反証になるかもしれませんが~。まず、まつりさんの出身地は愛知県ですよね~?」

美也「たしかにプロフィールにそう書いてありましたね~」

朋花「対して、私は美也さんと同じ東京都の出身です~。私と美也さんならまだしも、私とまつりさんが幼い頃に出逢う可能性は低いのではありませんか~?」

美也「む~ん……言われてみればそうですね~。かといって旅行中のまつりちゃんが、朋花ちゃんを道案内するというのも妙ですし~」

まつり「……2人には真実を話さないといけないのです」

朋花「真実?」

まつり「そうなのです。まつりのプロフィールには実は不正確なところがあるのです」
10 : 変態インザカントリー   2020/06/03 23:45:47 ID:2LjJiWQBTY
美也「お~、そういえば~、前に記憶を失ったとき、マシュマロが苦手だって―――」

まつり「ほ? 美也ちゃん、そのことはもう忘れるのです。今はそれに関してではないのです。ね?」

朋花「……察するに出身地について、とおっしゃりたいんですか~?」

まつり「そうなのです。まつりの今の実家は愛知にあるけど、でも生まれは違うのです」

美也「? じゃあ、どこなんですか~?」

まつり「魔法の国なのです! そしてまつりはそこのお姫様なのです!」 

美也「なんと~。あの大型テーマパークでまつりちゃんは生まれたんですか~」

朋花「美也さん~? 千葉なのに東京を冠する、いわゆる夢の国は関係と思いますよ~?」
11 : プロデューサー殿   2020/06/03 23:45:59 ID:2LjJiWQBTY
まつり「本当は秘密にしておかないといけないけど、2人のことを信頼して教えておくのです!」

美也「ありがとうございます~、むふふ」

朋花「それで、魔法の国の姫であるまつりさん。そのことが過去に、幼い日の私と会っていたことの裏付けになるとでも言うんですか~?」

まつり「そうなのです。まつり、小さい頃は各地を転々として魔法の修行に励んでいたのです」

美也「まつりちゃんにも小さい頃があったんですね~」

朋花「美也さん、引っかかるのはそこではないですよ~」

まつり「朋花ちゃんと出会ったあの日もそうだったのです」トオイメー
12 : Pサマ   2020/06/03 23:46:11 ID:2LjJiWQBTY
朋花「わかりました~。100万光年ほど譲って、まつりさんが魔法の国の出身で、かつて私の家の近くで魔法の修業をしていたとして、迷子になった私と出会っていたと仮定しましょう~」

美也「譲り上手ですな~」

朋花「チュパカブラとは一体何なんですか~?」

まつり「ほ? 知らないのです? 南米に生息するという吸血UMAなのです」

美也「?? 朋花ちゃんのお家は南米にあったんですか~?」

朋花「ちがいますよ~? それに生息地よりも、もっとおかしな部分がないですか~」

まつり「しかたがないのです。これについても真実を2人に話してあげるのです」
13 : Pさぁん   2020/06/03 23:46:26 ID:2LjJiWQBTY
まつり「チュパカブラもまた魔法の国の住人、正確には住人であった者たちなのです」

美也「なんと~」

朋花「美也さん、今回は驚いてばかりですね~」

まつり「そう言う朋花ちゃんは、心底呆れているのをもはや隠そうとしていないのです。ほら、いつもの笑顔でよろしくなのです!」

朋花「……で、魔法の国の住人だったのがどうしたって言うんですか~?」

まつり「チュパカブラたちが魔法の国にやって来て、暮らしはじめ、そして追放されるまでを事細かに話すには時間がかかってしまうのです。涙なしでは語ることのできない真実、聞くのです?」

朋花「今回はどうやら、百合子さん並に設定を練ってきたようですが~、詳細になんて興味ないですね~。手短にお願いします~」
14 : 高木の所の飼い犬君   2020/06/03 23:46:50 ID:2LjJiWQBTY
まつり「ほ? 朋花ちゃんはいけずなのです」

美也「ときどき、私もそう思います~」

朋花「話を進めてもらってもいいですか~?」

まつり「ざっくり言うと、チュパカブラはこっちの世界で、可愛いくてキラメキの可能性を秘めた女の子を狙う輩なのです。だから、幼いながらも既に聖母の片鱗を見せていた朋花ちゃんの元にもやってきたわけなのです」

美也「お~、なんだかそれっぽい話ですな~」

朋花「まつりさんはその魔物に対抗する手段をお持ちだと?」

まつり「そうなのです。わんだほーな魔法なのです。あっ、今は見せられないのですよ? 最近はいろいろと取り締まりが厳しいのです」
15 : そなた   2020/06/03 23:47:03 ID:2LjJiWQBTY
美也「む~ん……残念ですな~」

朋花「そうですね~」

まつり「でも、ある意味、今でもまつりは毎日、素敵な魔法を使っているのです。ファンのみんなに、きらきらでとっておきのまつりをお披露目しているのです!」ドヤッ

朋花「? ファンの人たちを洗脳しているということですか~」

美也「見損ないましたね~」

まつり「ちがうのです。美也ちゃん、わりに辛辣なのです」
16 : せんせぇ   2020/06/03 23:47:15 ID:2LjJiWQBTY
美也「あの~、私からもさっきの回想について、ふたつほど質問してもいいですか~?」

まつり「うぇるかむ!なのです。……朋花ちゃん、バッグから台本を取り出さないでなのです。もう少しおしゃべりに付き合ってほしいのです」

美也「まずですね~、まつりちゃんは小さい頃からそんな話し方だったんですか~」

まつり「ほ?……ほ? それはどういう意味で言っているのです?」

美也「てっきりまつりちゃんの口調はアイドルになってからだと思っていたので~」

まつり「美也ちゃん、美也ちゃん。まつりは生まれながらにして姫なのです。それですべて解決なのです」

美也「なるほど~…? 朋花ちゃん、よければ解説していただけませんか~?」

朋花「触れてはいけない部分もあるということです~」
17 : せんせぇ   2020/06/03 23:47:26 ID:2LjJiWQBTY
まつり「……もう一つの質問はなんなのです?」

美也「お~、そうでした~。……本当に朋花ちゃんはまつりちゃんの頬にキスしたんですか~?」

まつり「そこ、気になってしまったのです? ……朋花ちゃん、どうするのです? 朋花ちゃんが恥ずかしいのなら、まつりはそれを考慮して答えるのです」

朋花「今更ですが、私は嘘つきは嫌いですよ~? 冗談もほどほどにしておかないと……わかりますよね~?」

まつり「美也ちゃん、もしかしたらまつりの勘違いだったかもしれないのです。なにしろもう昔のことだから、記憶が曖昧なのです」

美也「そうなんですね~。安心しました~」
18 : do変態   2020/06/03 23:47:47 ID:2LjJiWQBTY
朋花「? どうしてそこで美也さんが安心するんですか~?」

まつり「朋花ちゃん、野暮なことは聞くものではないのです。ところで、朋花ちゃんのお家にはアルバムはあるのです?」

朋花「どの楽曲のアルバムですか~?」

まつり「ちがうのです。そこで天然ボケを炸裂されても萌えるだけなのです。アルバムというのは、朋花ちゃんの成長記録のことなのです!」

美也「フォトアルバムというわけですな~」

朋花「仮にあったとして、それが何だというのですか~?」
19 : プロデューサー殿   2020/06/03 23:48:01 ID:2LjJiWQBTY
まつり「無論、チェックしに行くのです! 本物のともかちゃん(7)をぜひとも知りたいのです!」

美也「お~、ナイスアイデアですな~」

朋花「見せないですよ~?」

まつり「ついでにお泊りなのです! わくわくパジャマパーティなのです」

美也「えぇ~、そんなことまでしていいんですか~。おやつはいくらまでですか~」

朋花「許可した覚えがないですね~。それに美也さん、遠足ではないんですよ~?」

まつり「アルバムやお泊りはともかく、遊びに行くことはできるのです?」

朋花「……前向きに検討はしてみますね~」
20 : Pちゃま   2020/06/03 23:48:17 ID:2LjJiWQBTY
美也「約束ですよ~。あっ、よかったら今度うちにも遊びに来ませんか~」

まつり「いいのです? そちらも楽しみなのです!」

美也「む~ん……でも、まつりちゃんの大きさだと部屋に入ることができないかもしれませんな~」

まつり「美也ちゃん、まつりの縮尺見誤っているのです。視力が高い、という特技をもっと活かしてほしいのです」

朋花「くれぐれもドアを壊さないようにしてくださいね~?」

まつり「朋花ちゃん、まつりを何だと思っているのです?」
21 :   2020/06/03 23:48:41 ID:2LjJiWQBTY
朋花「あら……魔法の国のお姫様なんですよね~?」

美也「困りました~、お姫様をおもてなしする自信はありませんよ~」

まつり「むむむ……とにかく3人で今度のオフを、わんだほーな日にするのです!」



おしまい~

いいオチが思いつかなかったんですな~。
フェスまでにあと1本ぐらい書きたいところ。まだマイペースユニットで確定していないけれど。
22 : 兄ちゃん   2020/06/03 23:50:45 ID:tt.fGfYYOM
書けば出る!
23 : Pちゃま   2020/06/03 23:57:08 ID:OO25iX2htM
次回フェスはマイペースユニットでごまえー
次回フェスはマイペースユニットでごまえー
(素振り)
24 : 番長さん   2020/06/04 01:34:14 ID:l4WnghJI5A
おつおつ、今回もほのぼの?していて凄く癒されました〜
(シリアスかと身構えた直後にチュパカブラで腹筋崩壊したけど)
25 : 師匠   2020/06/04 03:18:13 ID:RtxS8ch.92
みやともはイイゾ
26 : Pくん   2020/06/04 12:46:26 ID:XmgCOIMSQU
ドット絵の人も描いた直後にアオノリ出たし、きっと書けば出る!
27 : 番長さん   2020/06/05 18:16:39 ID:f3nA1NH822
前のアニバから始めた初心者だけど、次のツアー?で美也がカード報酬だったらマイペースフェスの可能性って潰えるんですか? 前例ある? 教えて朋花様!
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