【ミリSS】朋花「雨が続きますね~」
1 : P様   2020/06/14 06:25:15 ID:/kSzQE2SsA
※雨にも負けないマイペースなSSです。


朋花(今日も雨……。雨そのものが嫌いなわけではありませんが、こうも続くと気分はよくありませんね~)

朋花(あら、控え室にいるのは―――美也さん?)

朋花(窓辺に寄りかかって、外を見ているようですが~)

朋花「…………」

美也「? お~、朋花ちゃん。おはようございます~」
2 : 兄ちゃん   2020/06/14 06:25:48 ID:/kSzQE2SsA
朋花「おはようございます~、美也さん」

美也「いつからそこにいたんですか~? 全然気づきませんでしたよ~」

朋花「ほんの少し前ですよ~。私から声をかけようとも思ったのですが~。つい……」

美也「つい?」

朋花「窓の外を眺める美也さんの立ち姿、その横顔に見蕩れてしまったんです~」

美也「なんと~。なんだか照れますな~」

朋花「ふふっ。それで美也さんは、どんなことを考えながら外を見つめていたんですか~?」
3 : Pしゃん   2020/06/14 06:25:59 ID:/kSzQE2SsA
美也「たとえばですね~……この前の晴れの日、散歩中に出会った野良猫さんは、ちゃんと雨宿りをできているのかって、考えていました~」

朋花「美也さんらしいですね~。その猫さんも美也さんと同じように、どこかの軒先の下からでも、雨を眺めているかもしれませんよ~」

美也「なるほど~。風邪を引かなければいいのですが~。―――くしゅんっ」

朋花「あら……」

美也「む~ん……もしかすると猫さんも私のことを噂していたのでしょうか~」

朋花「そうかもしれないですね~、ふふっ。立ち話もなんですから座っておしゃべりしませんか~?

美也「そうですな~」
4 : おにいちゃん   2020/06/14 06:26:10 ID:/kSzQE2SsA
美也「この時季は、髪の毛がうねって大変なんです~」

朋花「それにしては今日も美也さんの髪は綺麗ですよ~? 何か工夫されているんですか~」

美也「はい~。実は先日、まつりちゃんから一通り教わりまして~。アイドルたるもの、ヘアケアにはいっそう気を遣わないといけないそうですな~」

朋花「ええ、たしかにそうですね~。その点、まつりさんはほとんど毎日、見事な内巻きです~」

美也「『世話好きな妖精さんがまつりをびゅーりほーにしてくれているのです!』と言っていましたよ~」

朋花「紹介してほしいですね~……できるものなら」

美也「私、髪をいっそしばってみようかとも思うんです~」

朋花「それも一つの手です~。ピンやゴムならちょうど持っていますよ~」
5 : ハニー   2020/06/14 06:26:24 ID:/kSzQE2SsA
美也「お~、さすが朋花ちゃん」

朋花「せっかくですので、聖母が直々に束ねてあげましょう~♪ どんな風な髪型がいいですか~?」

美也「では、朋花ちゃんと同じお団子にできますか~」

朋花「ええ、できますが~……それでいいのですか~?」

美也「はい~。せっかくなので~、むふふっ」

朋花「わかりましたよ~。じっとしていてくださいね~」
6 : Pはん   2020/06/14 06:26:35 ID:/kSzQE2SsA
ガラガラガッシャーンッッ!

まつり「はいほー! どんより空模様に負けない、姫、登場なのです!」

まつり「―――ほ!? お団子が2つ………朋花ちゃんが2人いるのです!?」

美也「ドア、また壊れちゃいましたよ~」

ドア「ほな、また……」

朋花「いいかげん、ご自身の凄まじい膂力を適切に制御してほしいですね~」

まつり「ほ? ……ほ? やっぱり何度見ても、朋花ちゃんが分身しているのです!!」
7 : プロちゃん   2020/06/14 06:26:47 ID:/kSzQE2SsA
まつり「ひょっとして、くのいちエミリーちゃんに術を教わったのです?」

朋花「あれは、たしかに大変可愛らしい衣装姿ですが~、そんな術を身につけてはおられないのでは~?」

まつり「わかったのです!! 朋花ちゃんにも双子の姉妹がいたのですね?」

美也「なんと~、そうなんですか~。ぜひ紹介してほしいですな~」

朋花「いないものは紹介できませんね~。まつりさんの妖精さんと同じことです~」

まつり「ほ? 心の汚れた人たちには見えないというだけなのです。ね?」
8 : 師匠   2020/06/14 06:26:59 ID:/kSzQE2SsA
朋花「まつりさん~? それは暗に私のことを、」

まつり「わかったのです!! 2人のうち、1人は朋花ちゃんそっくりのアンドロイドなのです!」

朋花「………」

まつり「トモカロイドってやつなのです! 念のため、ググったら一件も検索に引っかからなかったのです。秘匿されてきた超技術なのです!」

美也「えぇ~! 朋花ちゃん、アンドロイドだったんですか~?」

まつり「そうなのです! お団子には冷却システムが搭載されているのです!」

美也「なんと~」
9 : Pさん   2020/06/14 06:27:17 ID:/kSzQE2SsA
まつり「トモカロイドの目は高性能なのです。たとえば、あんぱんを切らずに、中身がこしあんかつぶあんかを見抜いてしまうのです」

美也「便利ですな~」

朋花「例えが微妙で、高性能なのかわかりにくいですね~」

まつり「嗅覚も可憐ちゃん並なのです! まつりが最近、シャンプーを変えたのもお見通しなのです?」

美也「む~ん……気づきませんでした~」

朋花「安全な間合いをとっていたので、私も気づきませんでしたよ~」

まつり「武道の達人か何かなのです? それともまつりが、猛獣か何かなのです?」
10 : ぷろでゅーしゃー   2020/06/14 06:27:26 ID:/kSzQE2SsA
まつり「ほ? むむむ……! 姫、わかったのです!」

朋花「今度はなんですか~」アキレセイボー

まつり「こっちの朋花ちゃんは偽物なのです!」

美也「お~」

朋花「偽物、という言い方は不適当だと思いますが、たしかにどう見ても美也さんですね~」

まつり「こっちの朋花ちゃんからは本物にない、いやしのはどうや、ゆるふわオーラを感じ取ったのです!」

朋花「………」
11 : プロデューサー君   2020/06/14 06:27:42 ID:/kSzQE2SsA
美也「思いつきましたよ~。どうせならまつりちゃんも、お団子にしてみればどうですか~」

まつり「だんご3姉妹なのです? トリプルミリオンを達成できそうなのです」

朋花「えぇ……」

まつり「でも、遠慮しておくのです。朋花ちゃんのあいでんてぃてぃを損ないたくないのです」

朋花「まつりさん~? 喧嘩なら買いますよ~?」

美也「それはそうと、このぶんだと、2週間後のライブも雨でしょうか~?」
12 : 兄ちゃん   2020/06/14 06:27:51 ID:/kSzQE2SsA
朋花「そうですね~。屋外ライブではないですし、既にチケットは完売、問題ないといえば問題ありませんが~」

まつり「姫たち3人の劇場での晴れ姿、お天気に恵まれたいのです」

美也「はい~。まつりちゃん、雨雲をばしーんって、どこかに吹き飛ばせませんか~? その日一日だけでいいんです~」

まつり「美也ちゃん、いくらまつりでもそんなことをするには、かなりの準備が必要なのです。今からだと間に合わないのです」

朋花(できないとは言わないんですね~)

まつり「とりあえず、てるてる坊主でも作って吊るしておくのです。こんなこともあろうかと材料は持ってきているのですよ」

美也「お~」
13 : プロデューサー君   2020/06/14 06:28:03 ID:/kSzQE2SsA
少女制作中………。


朋花「あの、まつりさん、そのてるてる坊主はもしかして……」

美也「そのお団子頭は、朋花ちゃんですね~。可愛いですな~、むふふ」

まつり「朋花ちゃんだけじゃないのです。ほら、こっちも見てみるのです!」

朋花「その眉は、美也さんというわけですね~?」

まつり「そうなのです! どちらとも、我ながらわんだほーな仕上がりなのです」

朋花「ふふっ、ではまつりさんも作ってあげないといけませんね~」
14 : 番長さん   2020/06/14 06:28:14 ID:/kSzQE2SsA
まつり「ほ? 本当なのです? じゃあ、ふりふりのドレスを着せて、ティアラもつけてほしいのです!」

朋花「なかなか難しい注文ですね~。試しにまつりさん自身が吊られてみてはどうですか~?」

美也「逆転の発想ですな~」

まつり「美也ちゃん? 手のひらをぽんっとさせて、納得しないでほしいのです」

朋花「冗談はさておき、こんな具合でどうですか~?」

まつり「ほ? ……悪くないのです」

美也「では、3人で吊られましょう~♪」
15 : 夏の変態大三角形   2020/06/14 06:28:36 ID:/kSzQE2SsA
1週間後


朋花(また雨……予報では、晴れ間も時々あるそうですが~)

朋花(あら、控え室にいるのは……やっぱり美也さんですね~)

朋花「美也さん、おはようございます~。今日もまた窓の外を眺めて、何を考えていたんですか~?」

美也「おや~、これは素敵な偶然ですな~」

朋花「?」
16 : 箱デューサー   2020/06/14 06:28:54 ID:/kSzQE2SsA
美也「今ちょうど、朋花ちゃんのことを思っていたんです~」

朋花「私のことを?」

美也「はい~」

朋花「なんだか照れますね~。どんな風に思っていてくれたんですか~?」

美也「それは……」
17 : 番長さん   2020/06/14 06:29:37 ID:/kSzQE2SsA
まつり「はいほー! じめじめとした空気をものともしない、姫、登場なのです!」

美也「おはようございます~、まつりちゃん。ドア、壊れなくてよかったですね~」

朋花「………」

まつり「朋花ちゃんも、おはようなのです! ……ほ? どうかしたのです?」

朋花「まつりさんはもっと空気を読んだ方がいいのではありませんか~?」

まつり「いきなりなんなのです?!」

美也「今日も3人で仲良くおしゃべりしましょう~、むふふ♪」 

おしまいですよ~
18 : プロちゃん   2020/06/14 09:17:02 ID:LS65j.ppok
みやともまつりシリーズほんと好き
19 : ダーリン   2020/06/14 10:34:45 ID:qJo3s6K2XM
ドアが壊されるのはノルマかなんかか?(鋼鉄製に買い換えれば壊されないはず
20 : Pサン   2020/06/14 12:39:18 ID:oaZxcoB/ms
乙乙〜、窓辺に佇んで考えごとしている美也ちゃんも可愛いでしょうな〜

ドア先輩は…ほら、場面転換が分かりやすいからね、仕方ないね……(壊れる必要があるとは言ってない
21 : Pさぁん   2020/06/14 13:37:22 ID:9vQXnThuQk
ミヤちゃん地味にあずとくて好き
朋花ちゃんを惑わすことが出来るのはミヤちゃんだけですわ
22 : Pちゃん   2020/06/14 21:59:00 ID:V.NaoIHSqo
姫は空気を読んだ結果入って来てるんだよなぁ
ひめみやキテる!
23 : do変態   2020/06/15 18:26:44 ID:SO7rq8Ax4A
※スレ立て自重の月曜夕方マイペースSS2本目です


まつり「美也ちゃんのどや顔が癖になるのです」
24 : お兄ちゃん   2020/06/15 18:26:56 ID:SO7rq8Ax4A
朋花「はい?」

まつり「美也ちゃんのどや顔が、」

朋花「いえ、聞き取れなかったわけではないですよ~? おっしゃっている意味がよく理解できなかったんです~」

まつり「ほ? そのままの意味なのです。美也ちゃんの」

朋花「どや顔が癖になる、と」

まつり「単純明快なのです」
25 : do変態   2020/06/15 18:27:06 ID:SO7rq8Ax4A
朋花「……まず、美也さんは普段からそんなに高頻度で、その、したり顔をしているでしょうか~?」

まつり「どや顔なのです!」

朋花「表現の差異はとにかく、私にはどちらかと言えば、美也さんは笑顔が癖に……いえ、素敵だと思うのですが~」

まつり「はぁ~~~」

朋花「なんですか~、そのあからさまな落胆の溜息は?」

まつり「朋花ちゃん、お寿司は好きなのです?」

朋花「はい?」
26 : ご主人様   2020/06/15 18:27:17 ID:SO7rq8Ax4A
まつり「好きな寿司ネタとして大多数がマグロをあげるのです」

朋花「えっと……?」

まつり「もちろん、一口にマグロと言っても、部位によって味も呼称も様々なのです。いわゆるトロに関して言及するなら、かつては捨てられていた部位だという話なのです。―――それでも、現代日本で寿司と言えばマグロのイメージがあるのです。定番なのです。それは個人の好みがあってもなのです。ここまで異論あるのです?」

朋花「いえ、とくに」

まつり「美也ちゃんの笑顔はマグロなのです」

朋花「えぇ……」
27 : プロヴァンスの風   2020/06/15 18:27:28 ID:SO7rq8Ax4A
まつり「お寿司の話題で、鯵っていいよねぇと話しているところに、いやいや、でも鮪が一番でしょ! という感じで話をすり替えてしまう……。それがさっきの朋花ちゃんなのです」

朋花「あの、つまり―――美也さんの笑顔が素敵なことは自明の理だから、敢えてここで話題にあげるまでもない、ということですか~?」

まつり「概ねそのとおりなのです。わかってくれて嬉しいのですよ」

朋花「最初からそう言えばいいのでは?」

まつり「ほ? 何か言ったのです? さて、話を戻すと、みや顔のことなのです」

朋花「みや顔?」
28 : 5流プロデューサー   2020/06/15 18:27:39 ID:SO7rq8Ax4A
まつり「? 美也ちゃんが得意気にしている表情だから、みや顔。これも常識なのです」

朋花「初耳ですね~」

まつり「それはいけないのです。最前線で活躍し続けるアイドルであるなら、流行はきっちりおさえておくのです!」

朋花「美也さんの得意顔はわかりませんが、その造語が流行っていないの確かですね~」

まつり「朋花ちゃんは、みや顔を拝んだ経験があるのです?」

朋花「美也さんの誇らしげで自慢げな面持ち……ええ、何度かありますよ~」

まつり「では、それをまつりに話してみるのです」
29 : ごしゅPさま   2020/06/15 18:27:51 ID:SO7rq8Ax4A
朋花「どうして話さないといけないんですか~?」

まつり「ほ? ……ほ? 言えないような内容なのです? なんなのです、2人の秘密なのです?」

朋花「そういうわけではありませんが~、わざわざまつりさんに話すことではないですね~」

まつり「朋花ちゃんは意外と独占欲が強いのです。やれやれなのです」

朋花「………」

まつり「じゃあ、こうするのです。まずはまつりから1つ、みや顔のエピソードを教えてあげるのです」

朋花「その代わりに私からも1つ話せ、ということですか~?」

まつり「ざっつらいと!なのです
30 : EL変態   2020/06/15 18:28:05 ID:SO7rq8Ax4A
朋花「いいでしょう。それではお願いします~」

まつり「あれはまだ姫たち3人が桃園で誓いを立てる前のこと―――」

朋花「手短にお願いしますね~?」

まつり「む……しかたないのです。朋花ちゃんのわがままに従ってあげるのです」

朋花「わかればいいんですよ~」

まつり「姫も実は美也ちゃんに将棋を教わったことがあるのです」

朋花「そのときのやりとりということですね~」
31 : プロデューサーさん   2020/06/15 18:28:16 ID:SO7rq8Ax4A
まつり「そうなのです。さすがに美也ちゃんは強かったのです。まつりは途中から『姫』の駒を使用することも認められたのですが、それでも大敗してしまったのです」

朋花(チェスでいうところのクイーンということでしょうか~)

まつり「それで美也ちゃんの、わんだほーな将棋の腕を褒めちぎったわけなのです」

まつり「美也ちゃんはまつりに、将棋や囲碁と出会った経緯や、かける想いを熱く語ったのです。まつりはそれにも素直に感心し、感動もしたのです」

まつり「そうして話の終わりに、冗談半分で『まつり、いつかは美也ちゃんをこてんぱんにしてあげるのです!』と言ったわけなのです」

朋花「……それで?」
32 : EL変態   2020/06/15 18:28:27 ID:SO7rq8Ax4A
まつり「すると美也ちゃんは『それは楽しみですな~。おばあちゃんになるまでにかなうといいですね~』と、みや顔したのです」

朋花「美也さんらしからぬ、少し挑発的な口調ですね~。自信の現れでしょうか~」

まつり「きっとそうに違いないのです。邪気など一切感じない、まさにお手本のようなしたり顔、そう、みや顔だったのですよ!」

朋花「ふふっ、想像するだけで可愛らしいですね~」

まつり「思わず、きゅんっ!ときてしまったのです。そのままパッと舞って ガッとやって チュッと吸って hanしそうだったのです」

朋花「それは想像するだけで恐ろしいですね~」
33 : 3流プロデューサー   2020/06/15 18:28:43 ID:SO7rq8Ax4A
まつり「次は朋花ちゃんのエピソードなのです。ハードルあがってしまったのです?」

朋花「ええ、それはもう。でも、私にできるのは、ありのまま話すことだけですから~」

まつり「それでいいのですよ」

朋花「では……あれはつい先日のことでした~。雨上がりに劇場から出て、近場を2人で散歩していたときのことですね~」

朋花「美也さんが紫陽花の小路を見つけて言ったんです。『朋花ちゃん、知っていますか~? 紫陽花の花に見える部分は、実は花弁ではなくて、がくなんですよ~。本当の花はこんなに小さいんです~。目をよく凝らさないといけませんね~』と」
34 : ごしゅPさま   2020/06/15 18:28:54 ID:SO7rq8Ax4A
まつり「なるほど。そのときの表情が、みや顔だったのです?」

朋花「ええ、愛らしいしたり顔でした~」

まつり「あっさりしてるのです。でも、雑学を披露する美也ちゃんは、」

朋花「話はここでまだ終わらないんです~」

まつり「ほ?」

朋花「私は得意気に話す美也さんに訊きました~。それはどなたから教わったんですか~?と」
35 : おにいちゃん   2020/06/15 18:29:08 ID:SO7rq8Ax4A
美也『それはですね~……あっ、そういえば朋花ちゃんでしたね~』

朋花『紫陽花の季節になってすぐに、お話しましたね~。覚えていてくれて嬉しいですよ~』

美也『お~。他にも花言葉についても教えてもらった気がします~。えーっと……移り気や浮気でしたか~?』

朋花『ええ、そう言うとあまりいい風には聞こえませんが、時期や環境によって移り行く色に由来しているのでしょう~』

美也『む~ん……もしかしたら、私にぴったりな花なのかもしれませんな~』

朋花『美也さんに? 私には美也さんが移り気ある方だとは思えないのですが~』
36 : ダーリン   2020/06/15 18:29:26 ID:SO7rq8Ax4A
美也『そうですか~? でも私……』

朋花『?』

美也『日を重ねるごとに朋花ちゃんのこと、もっともっと好きになっていますから~。気が変わりやすいんですな~』

朋花『………っ。そういうのは移り気とは違うのではありませんか~?』

美也『おや~? また雨がぽつぽつと降ってきましたね~。早く帰りましょう~、むふふ』

朋花『もう、美也さんったら……ふふっ』
37 : ご主人様   2020/06/15 18:29:38 ID:SO7rq8Ax4A
朋花「という話なんです~」

まつり「ほ? ……ほ?」

朋花「あら、どうしたんですか~、まつりさん」

まつり「ずるいのです! みや顔の話から脱線して、ただののろけ話なのです! なんなのです!?」

朋花「のろけだなんて、そんなつもりはありませんよ~?」

まつり「油断も隙もあったもんじゃないのです! こうなったら、とっておきを話すのです」
38 : 貴殿   2020/06/15 18:29:51 ID:SO7rq8Ax4A
朋花「とっておき?」

まつり「そうなのです。まつりだけが知る、美也ちゃんのいわば真の魅力をぎゅぎゅっと詰め込んだようなエピソードなのです!」

朋花「それは……気になりますね~」

美也「はい~、私もお聞きしたいです~」

まつり「はいほー! 朋花ちゃんも美也ちゃんも知りたいということなので、しかたないので、教えてあ―――!?!?」

朋花「……いつの間にいたんですか~、美也さん」
39 : ご主人様   2020/06/15 18:30:02 ID:SO7rq8Ax4A
美也「?? つい今しがた入ってきたところですよ~?」

まつり「全然気づかなかったのです。天井裏からやってきたのです? ニンニン!なのです?」

朋花「まつりさんであれば、ドアを開くときは轟音がしますが、他の方ではそうでないことを失念していましたね~」

美也「それは盲点でしたな~」

まつり「言うほど盲点なのです?」

朋花「さて、3人そろったことですし、出かけると致しましょうか~」
40 : おにいちゃん   2020/06/15 18:30:12 ID:SO7rq8Ax4A
まつり「そうだったのです! 美也ちゃんが来るのを待っていたのです」

美也「はい~、お待たせしました~。エミリーちゃんたちの舞台、楽しみですな~」

朋花「時間には余裕がありますから、おしゃべりでもしながらゆっくり行けばいいですね~。ですよね~、まつりさん?」

まつり「ほ? もしかしてさっきの話なのです? 本人を前だと、まつり、恥ずかしいのです。乙女心を理解してほしいのです」

朋花「ふふっ。では、私の話したことも胸に秘めておいてくださいね~」

美也「む~ん……2人して、内緒の話ですか~? 気になりますね~」
41 : ボス   2020/06/15 18:30:23 ID:SO7rq8Ax4A
まつり「少ししゅんとしている美也ちゃんも可愛いのです!(ごめんなのです。ぜんぶ朋花ちゃんが悪いのです!)」

朋花「あの、まつりさん~? おそらく本音が漏れていますよ~?」

まつり「はっ。うっかり逆転してしまったのです」

朋花「………。偶には、まつりさんのかっこいいところについてでも話しましょうか~」

まつり「ほ? どうしたのです? 悪いお団子でも食べたのです?」

美也「なんと~。つまり、『まつりりしい』報告会ですね~?」
42 : おやぶん   2020/06/15 18:30:35 ID:SO7rq8Ax4A
まつり「まつ、りりしい……?」

朋花「ええ、そんなところですね~。美也さん、何かエピソードありますか~?」

美也「お~、こんなこともあろうかとメモしておきましたよ~♪」

朋花「奇遇ですね~。私もそうなんです~。では、紹介していきましょう~」

まつり「な、なんなのです!? この展開は読めなかったのです!!」

朋花「ふふっ、エミリーちゃんたちのいる舞台劇場に到着するまで、退屈せずに済みそうですね~♪」


おしまいなのです!
43 : ご主人様   2020/06/15 18:31:06 ID:SO7rq8Ax4A
いきあたりばったりの展開になって申し訳ない。
美也ちゃんのどや顔については、参考画像貼って星井(他力本願
あと、まつりりしいに関しては検証の価値があると思うのです。ね?
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