283プロ　午前十時半

p「そういや、夏葉と樹里遅いな」

智世子「ミーティングの集合時間をもう30分すぎてるよー」パクパク

果穂「昨日、夏葉さんちに泊まるって樹里ちゃん言ってました」

凛世「寝坊…でしょうか…」

p「あの二人にそれはないと思うが…どれ電話でもしてみるか………おっ、ちょうど夏葉から電話だ」

p「もしもし…」

謎の声『283プロダクションのプロデューサーか？』

p「…誰だ？夏葉は？」

謎の声『有栖川夏葉と西城樹里を誘拐した』

p「なんだと！」

謎の声『返して欲しければ、1000万用意するんだな』

p「そんな…二人は無事なんだよな？」

謎の声「今声を聞かせてやろう」

夏葉『プロデューサー！』

p「夏葉！…無事か？樹里は？」

夏葉『無事よ、特に怪我はしてないわ…樹里も今は気を失ってるけど、問題ないわ』

p「そ、そうか………しかし、どうしてそんな…」

夏葉「私がついていながら、こんなことになってごめんなさい」

p「夏葉のせいじゃない。こんなことをした犯人はどんなやつだ？何人いる？」

夏葉『私が確認出来ただけでも十人いて、皆筋こtｷｬｱ…』

謎の声『もういいだろう。1000万円準備しろよ。受け渡しは午後6時、◯＋駅近くのブロッコリーの像の前だ。警察には、勿論通報するなよ。では』ツーツー

p「夏葉ｯ！夏葉！…ﾁｯ切れた」

凛世＆果穂＆智世子「プロデューサーさん（さま）………」

p「夏葉と樹里が誘拐された…」

三人「！」

p「どうしてこんなことになってしまったんだ………」

夏葉の部屋　

謎の声「もういいだろう。1000万円準備しろよ。受け渡しは午後6時、◯＋駅近くのブロッコリーの像の前だ。警察には、勿論通報するなよ。では」

p『夏葉ｯ！なt』ﾌﾞﾁｯ

夏葉「さすが、樹里！素晴らしい演技だったわ！」

謎の声＝樹里「いやー、ヘリウム使うの初めてだけど上手くいってよかった～」

夏葉「朝のジョギング中に、人にぶつかって怪我させちゃって」

樹里「1000万請求された時は流石に焦ったが」

夏葉「いい手でしょ？これ」

樹里「しかしなぁ、夏葉」

樹里「お前んことの実家に頼めばいい話じゃないのか？」

夏葉「嫌よ、お父様怖いから」

樹里「そ、そうか」

283プロ

凛世「目的は…身代金でしょうか？…」

p「ああ、1000万だ」

果穂「た、高い」

智世子「で、でも２０人くらいのアイドルを担当しているプロデューサーさんならそれくらいもらってるんじゃ………」

p「智世子！」

智世子「は、はいッ！」

p「先週…覚えてるか？」

智世子「あっ…」

p「高級スイーツ店全商品制覇したよな、俺の金で」

智世子「ものすごく美味しかったです！」

凛世「なんと…そのようなことを…抜け駆けでございます」

p「凛世！」

凛世「はい…」

p「そういう凛世も、高級着物せがんだよな」

凛世「大変…いい着心地です」

果穂「二人とも、ズルいです！」

p「果穂！」

果穂「はいっ！」

p「csmイクサベルトは楽しみか？」

果穂「ものすごく楽しみです！」

p「ああ、俺も楽しみだ」

p「そんな感じで夏葉には筋トレマシーン、樹里にも野球のチケット、他ユニットもそれなりに買ってやってる」

果穂「スゴイです！私たちのためにそこまでするなんて！プロデューサーさんは最高です！」

p「聞こえないな、もっと大きな声で言いなさい」

果穂「プ゛ロ゛デ゛ュ゛ー゛サ゛ー゛さ゛ん゛は゛最゛高゛で゛す゛！゛」

智世子「銀河級にうるさいよ！一回目で聞こえてたでしょ!」

p「そんなわけで俺はここ一ヶ月もやし生活、1000万も払うなんて無理無理無理久保」

凛世「では…283プロでは…」

p「無理じゃないかな？ね、はづきさん？」

はづき「Zzz」

智世子「あんな大声出したのに…」

p「…まぁ、無理だろう」

果穂「じゃあ、犯人のアジトを探して二人を格好よく救出にいきますか？」

p「夏葉に犯人について聞いたら『十人いて皆きんk』と言っていた」

p「おそらく筋骨隆々と言いたかったのだろう」

智世子「あっ！夏葉ちゃん四字熟語とか好きだもんね」

p「俺じゃ無理、勝てない」

凛世「では…夏葉さんの御実家に…連絡を…」

智世子「夏葉ちゃん、令嬢だから払えそうだね」

p「それもヤダ！夏葉のお父さん凄い怖かったもん！」

p「監督問題問われちゃう…首はヤダヤダ…」

果穂「急に子供ぽくなりましたね」

智世子「じゃあどうするの？このままじゃあ夏葉ちゃんと樹里ちゃんが………」

p「いや、もう一人いるだろう？この中に金持ちが」

p「だろう、凛世？」ｼﾞﾘｯ

凛世「プロデューサーさま？…もしや…そんな………お二人がいる前でこの凛世に迫るなんて…」///

p「凛世ぇ…！」ｼﾞﾘｯｼﾞﾘｯ

凛世「いえ…このときを凛世は…待っておりました…さぁ…ひと思いに抱きしめて下さい…！」

p「捕まえた！」ｸﾞﾙｸﾞﾙ…ﾍﾟﾀ

p「誘拐した！俺は凛世を誘拐したぞ！」

凛世「？」縄でグルグル口テープ

智世子「えぇ…」

p「これで杜野家に交渉する」

果穂「そんな！悪の道に落ちたんですか、プロデューサーさん！」

智世子「見損ないましたよ！そんな人だったんですね！ここの会社との契約切ります！」

p「一人あたり50万余分にして1200万身代金でとろうと思ってるんだけど」

果穂「最高です！」

智世子「私たちは何すればいいですか？プロデューサーさん！」

p「よし、今から二人で百均に行ってヘリウムガスを…」

はづき「あ、杜野凛世ちゃんの御実家ですか～？」

他四人「！」

はづき「私たち、杜野凛世ちゃんを誘拐しちゃいました～」

四人「」ｱﾜｱﾜ

はづき「返して欲しかったら1250万準備して下さいね～」

四人「」ﾃﾝﾔﾜﾝﾔ

はづき「午後5時50分に、◯＋駅前のビーフストロガノフのお店の前で受け渡しです～」

四人「」ﾏｺﾞﾏｺﾞ

はづき「あっ、勿論警察に通報したら駄目ですからね～では～」ｶﾞﾁｬ

p「」

p「はっ！は、はづきさん何してるんですか」

はづき「ふふっ、私が電話しちゃいました～」

p「まあ、いいですけど」

p「ていうか、あの店ビーフストロガノフの店なんですね、俺てっきりハヤシライスの店かと」

女性陣「は？」

p「あれ？」

p「ま、まあ、これで50万手に入ればもやし生活とおさらばですー、うっうー！」（アラサー男性の裏声）

智世子「キモ」

凛世「フゴ」（キモ）

果穂「キモいです！」

はづき「キモいので、プロデューサーさんのぶんは無しですね～」

p「」ｶﾞｸｯ

智世子「てゆうか、凛世ちゃんのお父さんは怖くないんですね」

p「うん、正直怖くない」ﾑｸｯ

p「」ｶﾞｸｯ

杜野邸

杜野父「凛世が誘拐された?!」

杜野母「凛世御守り隊は何をしているのｯ！」

杜野姉「一人で寂しいので遊びに来ましたよ～」

杜野姉「あら、どうしました？」

杜野父「凛世がさらわれたんだ！」

杜野姉「なんと！」

杜野父「身代金は1250万、うちがいくら旧家の出とはいえ、今そんな金は………」

杜野父「ん？お前の嫁ぎ先は確かあの水瀬財閥だったね？」

杜野姉「そうですが………ﾝｯ！」

杜野父「これでいこう！」ｸﾞﾙｸﾞﾙﾍﾟﾀﾍﾟﾀ

杜野姉「」縄でグルグル口テープ

水瀬邸

水瀬父「よし」ｸﾞﾙｸﾞﾙﾍﾟﾀﾍﾟﾀ

凸ちゃん「！」縄でグルグル口テープ

某アイドル事務所の専用シアター

万年リボン「う゛あい」ｸﾞﾙｸﾞﾙﾍﾟﾀﾍﾟﾀ

レモネード「！」縄でグルグル口テープ

黒いアイドル事務所

黒い人「うい」ｸﾞﾙｸﾞﾙﾍﾟﾀﾍﾟﾀ

オーバーランク「」縄でグルグル口テープ

　　　　　　　　～～～～～～～～～～

当たり屋の部屋

当たり屋「いや～、ジョギング中の若いねぇちゃん二人に仕掛けてみたが、こうも上手くいくなんて」

当たり屋「一千万が楽しみだ」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

当たり屋「………電話だ」ｶﾞﾁｬ

当たり屋「母ちゃんを誘拐した!?身代金は二千万だって！」



夏葉の部屋

夏葉「身代金を受け取るための変装はこんな感じがいいかしら」

樹里「奇抜すぎだろ、それ…」

夏葉「そうかしら…あら！電話だわ」ｶﾞﾁｬ

当たり屋『俺の母ちゃんが誘拐された！身代金は2000万だ！』

夏葉「なんですって!!」

夏葉「女性を誘拐して、お金をとろうなんて許せないわ！」

当たり屋『しかし、俺にはどうにも………』

夏葉「いいわ！誘拐犯は私たちが捕まえる」

夏葉「これで怪我させちゃった件はチャラ、でいいかしら」

当たり屋『そうだな、それで頼む』

当たり屋『受け取り場所は〇+駅近くのコンビーフ公園だ』ｶﾞﾁｬ

夏葉「行くわよ、樹里！」

樹里「おう！」

コンビーフ公園

受け取り人A「お、金をもってき…ギャー」

夏葉「ダンベルアタック!!」ｶﾞﾂﾝ

樹里「あの人の母親をどこにやった！」

受け取り人A「無事だ、と言うか形だけだ」

受け取り人A「しかし俺たちも人を誘拐されて仕方なく…」

樹里、夏葉「許せない（わ）!!」

夏葉「必ず誘拐犯を捕まえてみせる！」

樹里「ふん!!」パンチ

受け取り人B「ギャー…………実は」

夏葉「ダンベル…インパクトｯ!!」

受け取り人C「ひでぶっ…………じ」

　　　　　　　　～～～～～

樹里「シェルブリット!!」

黒い人「ぐはっ………」

夏葉「ダンベルミサイル!!」

万年リボン「」ｻｯ

壁「くっ」ﾂﾙﾝ

樹里「超高速破壊拳!!」

水瀬家じいや「ウッ」

夏葉「ダンベル投げ!」

凛世御守り隊隊長「おぇ……………実は凛世お嬢様が…」ｶﾞｸｯ

夏葉「ついに凛世までも連続誘拐事件のえじきに…」

樹里「いや、それ意味違くねぇか」

樹里「ていうか、これの元凶て…」

夏葉「止まっている暇はないわ、凛世を助けなきゃ…」ダッ

樹里「あっ、おい！」

ビーフストロガノフの店前　午後５時50分

智世子（変装）「もうそろそろ受け取り時間だけどくるかな………」

果穂（変装）「あっ、夏葉さんと樹里ちゃんです!」

智世子（変装）「え？あの二人は誘拐されて…ってほんとだ！こっちに向かってくる!」

樹里「やっぱりあの二人だ」

夏葉「あら、果穂と智世子じゃない！何をしているの？」

智世子「あれ、変装ばれてるっ………」

果穂「すごいです！お二人共！自力で脱出出来たんですね！」

夏葉「ウッ…ま、まぁこんなところね！」

夏葉「ねぇ、もしかして元凶って」ｺｿｺｿ

樹里「やっぱり私たちのようだな」ｺｿｺｿ

夏葉、樹里「アハ…アハハハハハ………」

果穂「どうしたんですか、お二人とも？」

夏葉「な、何もないわよ！………おホホホ」

果穂「?」

智世子「もう時間だけど、凛世ちゃんの身代金遅いな～」

樹里「べ、別に私たちが戻って来たんだしいいんじゃねぇの」

智世子「そうもいかないよ！50万がかかってるんだから！」

樹里「はぁ？なんだよそれ？」

夏葉「そんなことより、早く事務所に帰りましょ」

果穂「えー、今プロデューサーさんが、もうもやし生活は嫌だって駄々っ子になってるから帰りたくないです…」

夏葉「じゃあ今夜は私たちが奢るわ、ね？樹里」

夏葉（迷惑かけたから…）

樹里「おう！」

樹里（…その返しだな）

智世子「やったね、果穂！」

果穂「はい！」

夏葉「ふふっ、智世子は水だけよ」

智世子「ええっ！」

夏葉「冗談よ」

智世子「もうっ！」

この後、この件の事件の関係者に事情を話し、事件は無事解決しました。5人は樹里と夏葉の奢りで食事を楽しみましたとさ、めでたしめでたし。

完

終わりです
ありがとうございました
俺は寝ます
おやすみなさい
夜更かしはきつい…