で、「いきなり何をしますの！？」って思いっきり頬に平手打ちされたところで「うん……やっぱり俺は強気な千鶴さんのほうが好きですよ」なんておどけたい。自分とは違う理由で顔を赤らめる千鶴さんの手をとって、いかに千鶴さんが素敵な人で、魅力的なアイドルなのかを真剣に話して弱気になっていた彼女を励ましたい。話し終えると、ついつい強く握り過ぎていた千鶴さんの手を離すんだけど、今度は千鶴さんのほうから優しく手をとってきて、「あなたは……ずるいですわ」なんて上目遣いするものだから、こっちも言葉に詰まってしまいたい。それで、いよいよ千鶴さんが「そこまで言うのなら……私に勇気を与えてくださいまし。今度はちゃんと紳士的に……お願いしますわよ」って目を瞑るから、その場の雰囲気に身を任せてしまいたい。