【微百合注意】雪歩「ねぇ、可憐ちゃん。……昨日のアレ、見た?」可憐「えっ」
1 : ボス   2020/10/17 05:51:28 ID:8U2E7d5HAI
立ったら投下していきます
今回は言うほど百合百合していないです。
2 : おにいちゃん   2020/10/17 05:51:52 ID:8U2E7d5HAI
可憐(控え室―――今日も、他に誰もいない頃合いを見計らって1人でアロマテラピー……と思っているところに、暗い顔をした雪歩ちゃんが入ってきて私に言いました)

可憐「えっと……アレというのは、その……」

雪歩「もしかして見てない? それはそれで複雑な心境かも」

可憐「あの……ど、『ドキッ、アイドルだらけの秋の夜長のホラー特集2020』のことですか?」

雪歩「そう、それ」

可憐「それならもちろん、み、見ましたよ。765プロからは私たち2人が出ましたよね」

雪歩「うん。オファーが来た時は即座に断ろうとしたけれど、可憐ちゃんが一緒ならきっと大丈夫、ううん、私が先輩らしく堂々としていなきゃ、怖がってなんかいられないっ!なんて思っていたやつ」
3 : ぷろでゅーさー   2020/10/17 05:52:08 ID:8U2E7d5HAI
可憐「そ、そうでしたね。収録の……最初のあたり、雪歩ちゃん、とっても意気込んでいました」

雪歩「私たちは『今、都内で流行りのお化け屋敷体験!』とかいう狂った企画に放り込まれたんだよね。本当、企画立案者は頭のネジが1,2本飛んでいるとしか思えないけど」

可憐(辛辣……!)

雪歩「可憐ちゃん、入る前からびくびくしていて、そのおかげかな、私はちょっと冷静になれたの。怖がっている可憐ちゃん、可愛いなあって」

可憐「えっと……でも、手を繋いでいいか訊いてきたの、雪歩ちゃんからでしたよね…?」

雪歩「それはほら、怯える可憐ちゃんの気持ちを落ち着けようとして、ね? べ、べつに私が怖かったからとかじゃなく」

可憐(昨日の映像だとそうは見えなかったけれど……)
4 : ぷろでゅーしゃー   2020/10/17 05:52:23 ID:8U2E7d5HAI
雪歩「で、いよいよ体験スタートってなって。ああいうのって、カメラさんがそばに着いてきつつ、私たちにもカメラを持たされて……って感じの収録だったよね」

可憐「雪歩ちゃん、カメラさんが男の人だったからそっちはそっちで怖がっていましたよね」

雪歩「……否定はしないよ? でもね、あの時のわた、雪歩さん、大切な後輩の可憐ちゃんの前で頼れる先輩であろうとしていた……だよね?」

可憐「入って1分もしないうちに、手を繋ぐどころか腕をぎゅーっと組んできたの……雪歩ちゃんですよね」

雪歩「いやいやいや、あたかも私ばかりが怖がって可憐ちゃんにしがみついていた風に言うけれど、可憐ちゃんだって怖がっていたよね!?」

可憐「それはそうですけど……。正直、歩きにくいとも思っていました」

雪歩「あうっ……。ま、まあ、それでもなんとか立ち止まることなく進んでいったわけだよね」

可憐「え? へ、編集ではそうなっていましたけれど、実際は……雪歩ちゃん、な、何度も立ち止まりましたよね」
5 : 我が友   2020/10/17 05:52:48 ID:8U2E7d5HAI
雪歩「………」

可憐「『もう穴掘って埋まっていますぅ、穴の中で可憐ちゃんと2人で暮らしますぅ!』って……涙声で言いだすから、スタッフさん…こ、困っていましたよね?」

雪歩「か、可憐ちゃんだってすごい悲鳴あげて、気絶だって何度かしていたし……それに比べたら、わ、私はまだ……」

可憐「雪歩ちゃんは……驚きすぎて声さえ出せずに口をパクパクしていましたよね?…そ、それに何度も全力で私に抱き着いてくるから、さすがに苦しかったというか」

雪歩「うっ……ご、ごめん。あれね、役得だなあとか思ったのは最初の一回の直後だけで、残りはもう、何とか気を落ち着けようと必死だった」

可憐「あの抱き着き、昨日の映像でも使われていましたよね」

雪歩「そこだけならまだよかったの。でも、まさか3回目あたりの、可憐ちゃんが『こ、怖くないですよー、雪歩ちゃん、だ、大丈夫ですよー』って言って私の頭を撫でてくれながら宥めるシーンまで流していたんだよ? カットしますからって言っていたのに……!」ハズカシホ
6 : プロデューサー様   2020/10/17 05:53:05 ID:8U2E7d5HAI
可憐「それで……出口のあれですね」

雪歩「そう、そこ。私だってね、こういうお化け屋敷っていうのは、最後の最後で仕掛けてくるもの……っていうのはなんとなく知っていたの」

可憐「でも、あの時はそういうことを気にかける余裕はお互いなかったですよね。雪歩ちゃん、『この収録、終わったらね、いっしょにお茶しよう? 約束だからね』って鼻声で言っていました」

雪歩「あれがフラグだったね……」

可憐「すんなり出れた……と思いきや、すぐ後ろにいたカメラさんがいつの間にか怪物のマスク被っていたなんて……」

雪歩「ふふっ、あのときの私たちの息のぴったり合った、まさに悲鳴のハーモニー……すごかったよね」

可憐「む、むしろ息が止まる思いでしたよね」
7 : 仕掛け人さま   2020/10/17 05:53:20 ID:8U2E7d5HAI
雪歩「というわけで一通り振り返ってみたわけだけれど」

可憐「は、はい」

雪歩「話が違いますぅ!!」

可憐「!?」

雪歩「あの企画、いつもはダメダメな私が、後輩の可憐ちゃんの前ではしっかり者で、頼れるカッコイイ先輩なんだっていうのを世間に知らしめるためのものだったはずなんですぅ!!」

可憐「え、えぇ……? そ、そんなコンセプトは、元からなかったような……」

雪歩「それが現実はどうなの!! 編集をうまくしてくれて、怖がる可憐ちゃんに対して私が堂々と、勇敢に振る舞っている様子を放映してくれるものだと思いきや、あんなのあんまりですぅ!!」

可憐(一切存在しないシーンを作り上げるのは難しいのでは……?)
8 : 兄(C)   2020/10/17 05:53:34 ID:8U2E7d5HAI
雪歩「可憐ちゃんはそのあたりどう思う?」

可憐「えっ、えーっと……」

雪歩「なぜか昨日の映像だと、さもホラー耐性ゼロの先輩アイドルを、自分自身怖がりながらもなんとかリードして母性すら発揮する逞しい後輩アイドルって具合に映っていた可憐ちゃん、どう思う?」

可憐(なぜか、というより、それが事実に近いんじゃ……)

雪歩「お化け屋敷のあるロケ地に移動するバスの中で『安心して、可憐ちゃんは私が守るから』ってキメ顔している私のカットとか、ぜったい前振りで使われていたよ?」

可憐(変にかっこつけた雪歩ちゃんにも非があるんじゃ……)

雪歩「さて、と。これで私たちが置かれた状況がわかったよね、可憐ちゃん」

可憐「え?」
9 : プロデューサー   2020/10/17 05:53:48 ID:8U2E7d5HAI
雪歩「このまま引き下がる私じゃないですぅ!! イメージアップ作戦を決行しますぅ!!」

可憐「ほわっ!?」

雪歩「私たちでね、何か企画を考えて……それをPや社長、なんだったら番組Dに直接売り込むんですぅ!!」

可憐「え、ええっ!?」

雪歩「はじめはね、タイムマシンを作って過去に行き、全部なかったことにしよう!ってそんな風に思ったの。でもね、なかったことにしてはいけないって、そう考え直したんだ。これまでの全部、うん、お化けを怖がり、可憐ちゃんに抱き着いて泣きじゃくった過去の私も…全部合わせて、萩原雪歩だからっ」キリッ

可憐(なぜそこでキメ顔!? というかタイムマシン云々は技術的に不可能ですよね!?)

雪歩「―――可憐ちゃん、協力してくれるよね? 私のこと、まだ嫌いになっていないよね……?」

可憐「! 雪歩ちゃん……」
10 : 変態大人   2020/10/17 05:54:01 ID:8U2E7d5HAI
可憐「わ、わかりました。私に何ができるかわかりませんけど……雪歩ちゃんに協力します! 雪歩ちゃんがただの怖がりで泣き虫の女の子じゃないってこと、私、よく知っていますから!」

雪歩「…可憐ちゃん、ありがとうっ!」ダキツキホ!

可憐「わわっ、そ、そんな急に抱き着かないでください…!」

雪歩「――はっ、体が勝手に! 癖になっちゃったかも、なんて……えへへ」

可憐「も、もうっ、雪歩ちゃんったら……てへへ」

雪歩「ん、ん。気を取り直しまして、あのね、私のほうで既にいくつか案は練ってきたの」

可憐「そうなんですね。どんな案ですか?」

雪歩「まずはこちらですぅ」シリョウサシダシホ
11 : プロちゃん   2020/10/17 05:54:14 ID:8U2E7d5HAI
可憐「『萩原雪歩 苦手克服作戦』……?」

雪歩「うん。内容はそのままなんだけれど、この企画では犬が苦手なのを克服してみようって思うの」

可憐「え!? そ、そんなあっさり言って、大丈夫なんですか? つまり実際に犬に触れあったり、犬のことを知ったりして……ってことですよね?」

雪歩「それは無理でしょ?」キョトンホ

可憐「へ?」

雪歩「いやぁー、いくら成長した私でも、そんな、いきなり本物の犬相手だなんて、無理ですぅー」

可憐(なぜに、どことなく得意気!?)

可憐「ということは……犬の置物とか、そういうのから慣れようみたいな企画なんですか……?」
12 : おやぶん   2020/10/17 05:54:32 ID:8U2E7d5HAI
雪歩「可憐ちゃん、そんな露骨に『え? そんな企画じゃ、盛り上がらないし、イメージアップにならないですよね』っていう表情しないで。ちゃんと考えがあるから」

可憐「考え?」

雪歩「うん。結論、犬役を可憐ちゃんにしてもらいますぅ」ドヤホッ

可憐「!? 私が…犬、役……?」

雪歩「そう。嗅覚以外においても、犬っぽい可憐ちゃんに―――」

可憐「あの、雪歩ちゃん! そのネタ、以前のSSで消化していますよね? というか、十中八九、よくあるネタなんで、もうお腹いっぱいというか……」

雪歩(急にメタ……!!)

雪歩「そ、そうかなぁー。可憐ちゃんが犬になりきって、私が飼い主になって、なんだかんだ最後までしちゃうっていう展開は全ゆきかれ推しにとって(以下略」
13 : 監督   2020/10/17 05:54:49 ID:8U2E7d5HAI
雪歩「えー……というわけで、可憐ちゃんわんわん作戦はボツで、次の案ですぅ」

可憐(あからさまに残念がっている…!)

雪歩「『あの名作ドラマのスピンオフ!? ラビットガールたちの禁断の愛!!』作戦~!」

可憐「それもボツですね」

雪歩「なんで!?」オドロキホ!

可憐「せ、製作元から許可が下りないのが目に見えて、います…!」

雪歩「うーん……バニーポリスと兎ノ紋四代目が抗争の末に、恋に落ちるって、わりとありだと思うんだけどなあ。二重の意味で禁断なわけでしょ? 燃えるよね!」

可憐「し、知りません!」

雪歩「可憐ちゃんぴょんぴょん作戦もダメかぁ。ぜったい心もぴょんぴょんするんだけどなあ」
14 : Pさん   2020/10/17 05:55:08 ID:8U2E7d5HAI
それからしばらくして……

雪歩「えー……というわけで、考えてきた案が悉く、可憐ちゃんにダメ出しをくらったところです」フキゲンホ

可憐「そ、その……私なりに雪歩ちゃんのことを真剣に考えた結果です…!」

雪歩「はぁー……。こういう時、都合よく誰か助っ人で来てくれないかなあ」タメイキホ

ドア「ガチャッ」

ゆきかれ「!!」

紬「おや……萩原さんに、篠宮さん。こんにちは。…あの、どうしてそんな見つめて……も、もしかして歓談の邪魔をしてしまい、怒っておられるのですか?」

雪歩「ううん、紬ちゃん、ナイスタイミングですぅ!」
15 : ハニー   2020/10/17 05:55:22 ID:8U2E7d5HAI
紬「え…?」

可憐「雪歩ちゃん、こ、ここは私から説明させてください(雪歩ちゃんが変なことを言って紬さんに引かれるのは避けなきゃ…!)」

可憐「実は……かくかくしかじか、小さな恋の足音なんです」

雪歩(夕風のメロディーもよろしくですぅ)

紬「なるほど……もし仮に、萩原さんと篠宮さんが共演する番組を私たちの側で好きに企画できるとしたら、ですか」

可憐「は、はい。紬さん、何か思いつきますか……?」

紬「きゅ、急に振られても……少々、お待ちください」スッ…

雪歩(で、でたー! 紬ちゃんの考えるポーズ! べつに固有モーションじゃないけれど、印象的!)
16 : 番長さん   2020/10/17 05:55:38 ID:8U2E7d5HAI
紬「すみません……私が思いつくのは、その、お2人が着物の着付けを体験したり、呉服について学んだりする、そんなものしかありません」

雪歩・可憐「………」

紬「ええ、ぽかんとされるのも無理はありませんね。申し訳なく思います。不意に実家のことを思い出し、お2人に似合う呉服のことを思い浮かべた……その程度の急ごしらえの企画で、」

雪歩「紬ちゃん、そういうのだよ、そういうのが欲しかったんですぅ!」

可憐「は、はい…! 着物だったら、雪歩ちゃんの和のイメージもぴったりだし、雪歩ちゃん以上に着慣れていない私に雪歩ちゃんが着付けするというのであれば、イメージアップも図れます……!」

紬「えっ? あ、あの……うち、役に立てたん…?」

雪歩「うんうん……いいね、そっかぁ、着付けかぁ。カメラが回っていないところで、着崩した可憐ちゃんとあれやこれもできるもんね。和服プレイかぁ。期待できそうですぅ!」

可憐「え?」
17 : プロデューサーちゃん   2020/10/17 05:55:56 ID:8U2E7d5HAI
紬「萩原さん……?」

雪歩「可憐ちゃんの着物姿かー、想像するだけで涎が出てくるね! 紬ちゃん、ありがとうっ! その案、候補に入れておきますぅ!」

紬「篠宮さん、私は何か間違ったことをした気がするのですが、気のせいなのでしょうか…」

可憐「だ、大丈夫です。紬さんは何も間違っていません。雪歩ちゃんは、その……私が正しておきます」

紬「…よろしくお願いします」



雪歩「えー……チャイナ服もばっちり似合う紬ちゃんが、これまたチャイナ服も似合うエミリーちゃんとの約束を思い出して足早に部屋から出ていったところで、次の案を考えていきますぅ」
18 : 兄ちゃん   2020/10/17 05:56:11 ID:8U2E7d5HAI
可憐「和の方向で考えると、雪歩ちゃんと言えば日本茶ですよね。当たり前になりすぎて、ここまで逆に考えてきませんでしたけれど」

雪歩「うん。ただ、お茶関係は私のほうでけっこういろんな番組出させてもらっているからなあ。もちろん、可憐ちゃんをゲストに呼ぶっていうのはありだよ? お茶の知識を披露しつつ、可憐ちゃんに実際に美味しいお茶を淹れてあげる……無難だけれど確実だよね」

可憐「インパクトに欠けます、か?」

雪歩「うん。あっ、閃いたかも。あのね、用意されたたくさんのお茶の中から、私が淹れたお茶を可憐ちゃんが選んで『毎日、飲んでいるからすぐにわかりました。雪歩ちゃんの優しい香りがします♪』っていうのはどうかな?」

可憐「ど、どうかなって……無事に選べるかどうか……」

雪歩「それじゃあ、今日から毎日淹れてあげるね。舌に、身体に覚え込ませないと。ついでに隠し味として私の体液も……」

可憐「雪歩ちゃん。越えちゃいけないライン考えてくださいね?」ニコッ

雪歩「あっ、はい」
19 : ぷろでゅーさー   2020/10/17 05:56:25 ID:8U2E7d5HAI
雪歩「そういえば、可憐ちゃんは可憐ちゃんでハーブティーに詳しいんだっけ?」

可憐「雪歩ちゃんのお茶に対する熱意には、お、及びませんけれど……」

雪歩「味もだろうけれど、やっぱり香り?」

可憐「は、はい。よかったら今度、いっしょにどうですか♪」

雪歩「あっ! 絵面としては地味だけれど、お互いのおすすめのお茶を飲みながら談笑する、なんて企画もありかもですぅ!」

可憐(急にまともな案……!)

雪歩「けど、私のイメージアップには繋がりにくいかなあ。……さて、私たちのほうでは出尽くした感があるし、そろそろ次の助っ人呼ぼうかな」

可憐「え?」
20 : 監督   2020/10/17 05:56:42 ID:8U2E7d5HAI
律子「で、私が呼ばれた、と」

可憐「すみません、律子さん。忙しいのに……」

律子「まあ、いいわよ。ちょうどPの手伝い、書類整理も一段落したところだったし」

雪歩「まるでプロデューサーの経験が過去にある、そんな律子さんにぜひ協力してほしいんですぅ!」

律子「はいはい。企画が実現するかはともかく……えっと、ざっくり確認しちゃうと、雪歩と可憐の二人がメインで、その中でも雪歩を際立たせたいってことなのよね?」

可憐「そ、そうです」

律子「可憐は引き立て役に徹するってこと?」

雪歩「うっ……律子さん、敢えてそんな言い方しなくても。わ、私としては2人揃って活躍できたらそれに越したことはないといいますか。でもできれば私が可憐ちゃんを引っ張ってあげたいなぁ、なんて」
21 : プロデューサーさま   2020/10/17 05:56:57 ID:8U2E7d5HAI
律子「ふうん……ま、いいんじゃない。そういう風に後輩をリード、だなんて昔の雪歩だったらあり得なかったわけだし」

雪歩「? 15年前ぐらいのことですか?」

律子「いや、そんな昔じゃないわよ!!」

可憐「何かいい案、ありますか律子さん」

律子「そうね……イメージ戦略で言えば、雪歩って基本は清楚、時にキュート、セクシーで、変わり種でクールってところかしらね。ようは、現段階で既にいくつもの面を出してはいると思うわ」

可憐「直近だと、雪歩ちゃんは律子さん、それに千鶴さんや恵美ちゃんといっしょにギャップのあるお仕事もしていましたよね。それに千鶴さんとの新曲は、すごくかっこよかったです……!」

雪歩「……えへへ」テレテレホ
22 : 3流プロデューサー   2020/10/17 05:57:11 ID:8U2E7d5HAI
律子「可憐のイメージとしては、雪歩と似通っているけれど、基本はセクシーやキュートに寄るかしらね。ビジュアルを活かしてエレガントな雰囲気も出せるのは強味の1つよね。あっ、雪歩が出せないって話じゃないわよ?」

雪歩「うう……ちんちくりんですみません。えっと、星梨花ちゃんたちと一緒のユニット、Fleurangesはグッときましたあ。可愛いだけじゃなく、秘密っていう要素が加わって魅惑的でもあったよね。あのイベントコミュのエピローグ部分の可憐ちゃんと星梨花ちゃんの『うふふ……♪』は何度も再生してしまいましたぁ」

可憐「そ、そうなんですね」

律子「ここらで2人の熱い部分が見たいっていう声はあるかもしれないわね」

雪歩「熱い……情熱的なってことですか?」

律子「Pは当然として、私含め、劇場の子たちからすれば2人がレッスンする姿なんかから、2人とも充分に熱くて、芯が強いところは知っているけれど、ファンからするとあまりそういう面を見ていないかもって、今、思ったわけ」

可憐「ぐ、具体的にはどんな企画なら……?」
23 : 監督   2020/10/17 05:57:23 ID:8U2E7d5HAI
律子「手っ取り早くてわかりやすいのは、あれよ、スポ根。超バレーみたいなね」

雪歩「あれは確かに熱いですね。物理的に燃えている気がしますぅ」

律子「そういうドラマのオファーがあればいいんだけれどね。雪歩と可憐の2人がダブルスを組んで、ライバルを倒すために激しい練習に日夜励む……悪くないでしょう?」

可憐「雪歩ちゃんとのダブルス……あ、足を引っ張らないように頑張らないとですね」

律子「2人とも運動能力抜群!ってわけじゃないから、スポーツに限定しなくてもいいけどね。そもそもドラマの中の話だったら演技なわけだし。そこらへんはどうにでもなるわよ」

雪歩「ふむふむ。なるほど。練習していくうちに、心身を重ねる(意味深)に至るわけですね!! 可憐ちゃん、さっそく繋がろう!」

律子「ていっ」ペシッ

雪歩「あうっ」イタイホ!
24 : 5流プロデューサー   2020/10/17 05:57:39 ID:8U2E7d5HAI
律子「ライバル役は……そうね、貴音と春香なんてどう? ますます燃えるでしょ?」

雪歩「!! し、四条さんに春香ちゃんですか!?」

可憐「か、勝てる気がしません……!」

律子(はぁ……自信が足りないところもそっくりね)

雪歩(自己評価低いのは律子さんも同じですよね?)

律子(この子、直接脳内に!?)

可憐「スポ根……わ、私と雪歩ちゃんでっていうのは新鮮ですね。面白いかも…♪」

雪歩「律子さん、他にはありませんか?」ホシガリホ
25 : プロデューサー君   2020/10/17 05:57:52 ID:8U2E7d5HAI
律子「他に……。じゃあ、漫才でもしてみるってのはどう?」

可憐「漫才!?」

雪歩「夫婦漫才ってことですか!? 私、可憐ちゃんに突っ込んでいいんですか!?」

律子「(スルーしておこう)どちらかと言えば、客席で笑う側の2人じゃない? 笑わせる側になるってのは新鮮でしょう?」

雪歩「アイドルってなんなのよ!!」イオリチャンリスペクト!

律子「ま、まあ……アイドルの仕事じゃないって言われたら、それまでだけどね」

可憐(でも春香さんはけっこう得意そうだなあ)
26 : プロデューサー君   2020/10/17 05:58:06 ID:8U2E7d5HAI
雪歩「……というわけで、可憐ちゃん、紬ちゃん、律子さんのおかげでいくつか企画候補ができあがりましたあ」

可憐「雪歩ちゃんの、お、おかげでもあります! この持ち込み企画がどうなるかはわかりませんけれど……わ、私はもっと雪歩ちゃんと共演したいなって」

雪歩「!! 私もだよ、可憐ちゃん。最初の頃こそ、こんなスタイルよくてオーラのある子の隣に立つなんて、ちんちくりんな私なんかじゃ、なんて思うこともあったけど……」

可憐「い、いえっ、私の方こそ地味で内気で臆病だから、もっと素敵な子を出せ!なんて言われないかとびくびくしていて……」

雪歩「そ、そんなことないって。私なんてね、今でも男性スタッフさんや男性共演者さんに挨拶するときは、清水の舞台から飛び降りる覚悟だもん。時々、Pからの試練なのか、私と2,3人以外、あと10数名男の人なんて現場に行かされるけど、(お茶を)飲まないとやっていられないですぅ!」

可憐「それなら…私も、初めて行くスタジオは入口でもう、緊張して足がすくんでしまうんです。あ、あと雑誌の取材でお洒落なカフェとか、雰囲気に呑まれちゃって」

雪歩「わかる、わかるよ、可憐ちゃん! 私、ここにいていいの!?ってなるよね」
27 : おやぶん   2020/10/17 05:58:19 ID:8U2E7d5HAI
可憐「―――やっぱり雪歩ちゃんはすごいなぁ」

雪歩「えっ!? ど、どうしたの急に。大丈夫?結婚する?」

可憐「出会ってすぐの頃は、劇場の子と、こんなふうにリラックスして話すことなんてできなかったんです。私…人見知りだから。できれば端のほうにいたいなーなんて思っていたぐらいで」

雪歩「可憐ちゃん……」

可憐「でも、そんな私をすぐにPさんや春香さん、律子さん、そして雪歩ちゃんが、私を端っこから引っ張ってくれた、そんな気がするんです」

雪歩(ダ、ダメっ、こらえて雪歩! 自分の名前が4番目に出てきたことに不満とかないからっ、ちょっと妬けたとかないから!)

可憐「雪歩ちゃんと一緒にいるだけで、癒されて……ああ、私ここにいていいんだな、ってそう思えるんです」

雪歩「や、やだなー、もう褒めすぎだよ、可憐ちゃん。ほめ可憐ちゃんだよ」
28 : 我が友   2020/10/17 05:58:36 ID:8U2E7d5HAI
可憐「けど……それだけじゃないんです」

雪歩「!? だ、だよねー。私、可憐ちゃんに迷惑かけちゃっているよねー、うん、わかっていた、わかっていたけど、うう……」

可憐「ち、違います、そういう意味じゃないです…!」

雪歩「ぽ?」

可憐「あの……たしかに雪歩ちゃんは、その、私みたいに、ちょっぴり臆病な部分があるかなって、それは思います。でも―――」

雪歩「で、でも?」

可憐「ひとたび、ステージに上がれば、本番になれば、そこにいるのは紛れもなく、アイドル萩原雪歩なんだって。可愛い曲を歌って踊る時は、とことん可愛くて、かっこいい曲を歌って踊る時は、どこまでもかっこよくて……そういう雪歩ちゃんの姿、すごいなあ、好きだなあって」

雪歩「そんなことない……なんて、ちょっと前の私だったらここで変に謙遜していたかも。でも千鶴さんとのデュエットを通して、今の可憐ちゃんの言葉、素直に受け止められますぅ。うん……きっとステージに立つ私も、私なんだって。だからこそ、そんな風に言ってくれるのは、嬉しい。とっても。ぐすっ……」
29 : そなた   2020/10/17 05:58:54 ID:8U2E7d5HAI
可憐「雪歩ちゃん!? そ、そんな泣かなくても……!」

雪歩「ま、待って! 言わないといけないことあるから!」

可憐「言わないといけないこと?」

雪歩「うん……ぐすっ…ぐすっ……あのね、さっきの可憐ちゃんの……私に対する言葉だけれど―――」

春香「可憐ちゃんも、ってことだよね、雪歩」

ゆきかれ「!?!?」

雪歩「は、春香ちゃん!? 狙いすましたかのような、まるでメインヒロインみたいなタイミング、ぐぬぬ……」

春香「ごめん、ごめん。でも、じれったかったから、つい。あのね、可憐ちゃん」
30 : Pたん   2020/10/17 05:59:08 ID:8U2E7d5HAI
可憐「は、はい!」
 
春香「可憐ちゃんだって成長しているよ。臆病で引っ込み思案なところ、普段はまだあるかもしれない。でも、ステージでの可憐ちゃんは、輝いているから。私だって、雪歩だって、きっと羨むぐらいに眩しい時あるから。そのことをちゃんと知っておいてほしいな」

可憐「春香さん……ぐすっ」

雪歩「あー、泣かした! 泣き顔も可愛いですぅ! ぺろぺろしたい! 春香ちゃん、美味しいところとるのずるいですぅ!!」

春香「もっといい方法があるかもしれない。けど、私は天海春香だから」キリッ

雪歩「誤魔化し方、雑! も、もうしかたないなあ…ふふっ」

可憐「ふふっ、ふふふ……しかたないです♪」

春香「あ、そうだ。私も雪歩のイメージアップに役立ちそうな企画閃いたよ」
31 : Pはん   2020/10/17 05:59:22 ID:8U2E7d5HAI
雪歩「嫌な予感がするんだけど」ドキドキホ

可憐「え?」

春香「雪歩たち、話し合っていくうちに最初のきっかけっていうのを忘れちゃっていたと思うんだ。迷走Mindって感じかな」

雪歩「ちがうよ!?」

可憐「あ、あの、きっかけってことは、つまり……ドキッ、アイドルだらけの秋の夜長のホラー特集2020』のことですか?」

春香「うん」

雪歩「ってことは―――」
32 : ボス   2020/10/17 05:59:54 ID:8U2E7d5HAI
春香「さっきね、Pさんに報告しておいたよ。雪歩たちが『ドキッ、死霊だらけの冬の夜のホラー特集2020』の特別ゲスト枠に出たいって言っていたって」

ゆきかれ「」

春香「もし出演できたら、リベンジ頑張ってね!」

可憐「こ、こんなオチ……」

雪歩「あんまりですぅ~~~~!!!!」


おわりですぅ
33 : プロデューサー様   2020/10/17 06:02:25 ID:8U2E7d5HAI
うわ、SS終わりにと思って用意したスクショ貼り忘れていた……

34 : プロデューサークン   2020/10/17 07:31:28 ID:pS7WlIBtIc
おつー。
効果音の最後にホ入れりゃあなんでもいいのかw

次の和服プレイはいつです?
35 : 我が友   2020/10/17 13:27:08 ID:bpMYHTLiAU
やっぱゆきかれ良い…
36 : ロレックス プロハンター エクスプローラー   2022/01/17 21:32:36 ID:xVEGdAfSEo
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