雪歩「うーん……悩んじゃいますぅ」

春香「………」

雪歩「あっ、春香ちゃん！　ちょうどいいところに！　相談したいことがあるんだけどいいかな？」

春香「………」

雪歩「」ｽｯ

春香「！？」

雪歩「んっ」ﾍﾟﾛｯ

春香「きゃあっ！？！？」

雪歩「春香ちゃん、私ね、相談したいことがあるんだけど」

春香「はぁ！？　ちょっ、おま、今、どういう状況だったか説明させて！」

雪歩「？　どうぞ」

春香「私がレッスン終わって、控え室に戻って一休みしていたところにさ、雪歩が後からきたわけ」

雪歩「うん」

春香「そして無言で、私の隣に座ったの。とくに挨拶らしい挨拶もなく」

雪歩「うん」

春香「えっ、何この子……と思いつつ、まぁ、いいかなって、私は私でちょっとぼんやりしていたの。疲れていたからね」

春香「そうしたら、いきなり隣から聞こえてきたの。『萩原可憐、篠宮雪歩、萩原可憐、篠宮雪歩、萩原可憐……』って」

雪歩「へぇ」

春香「へぇ、じゃないよ！！　当人でしょ？！　隣の雪歩が呪詛を唱えるかのように、ひたすら同じことを繰り返していたんだよ！！！」

雪歩「となりのゆきほ～♪　ゆきほ～♪　ゆきほ～　ゆきほ～♪」

春香「うるさいよ！！　それで私、『あ、これ関わったらめんどうなやつだ』って確信して席を立とうとしたの」

雪歩「薄情者ですぅ」

春香「自己防衛だよ！　でも、逃げられなかった。だって、雪歩ったら、がしっと私の腕掴んでくるからさ！」

雪歩「この人の手を離さない。私の魂ごと、離してしまう気がするから」

春香「ICOじゃないよ！！　わかる人にしかわからないよ！！　　それで……私、しかたなしに逃げるのは諦めて、せめてもの抵抗として音楽を聴きだしたわけ。イヤホン使って」

雪歩「変だよね。そこはアニマスで千早ちゃんとやっていたみたいに、私に片側のイヤホン渡すとかするよね、普通」

春香「普通の状況だったら、そういうこともあったかもしれないね！！！　でね、それでも雪歩ったら、独り言をやめてくれなかったよね」

雪歩「独り言じゃなくて、誰かに届けたい言葉だったってことですぅ。そう、隣の春香ちゃんに」ｷﾘｯ

春香「ｷﾘｯ、じゃないよ。それで……やっと、というか、とうとう、というか…雪歩、普通の人らしいコミュニケーションをとろうとしたよね」

雪歩「うん。それが>>1での私の台詞ってことだね！」ﾆｺｯ

春香「そう。でも私、イヤホンつけて音楽聴いていたから、何を言っているかわからなかったんだよね」

ミスった　>>2でした。

雪歩「じゃあ、外せばよかったよね？　そうしなかったのは聞こえていたうえで無視するのに決め込んだからだよね？　ねぇ、春香ちゃん、そうだよね？」

春香「………………はい」

雪歩「うう……ひどいですぅ。15年余りの付き合いなのに、あんまりですぅ」

春香「いや、でもさ、そこから、私のイヤホン勝手に片方外して、しかも、耳舐めてくるなんてどうかしているよ！？！？？」

雪歩「はい、これで>>2のやりとりの全貌が明らかになりましたぁ。それじゃそろそろ本題を……」

春香「しない。耳ペロしてくる変態といっしょの部屋になんていられないよ！　私、帰るから！」

雪歩「フラグ立てすぎですぅ！　それ、帰ったら誰かに犯されちゃうよ！」

春香「ねぇよ、そんなことしようとするの、雪歩だけだよ！！！」

雪歩「えっ///　そ、そんな急に……雪歩のことだけしか考えられない、なんて///　こ、困りますぅ。これは健全なゆきかれSSなんですぅ///」ﾃﾚﾃﾚﾎ

春香「」ﾀﾞｯ　ﾆｹﾞﾊﾙｶ

雪歩「」ｼｭﾊﾞｯ　ﾏﾜﾘｺﾐﾎ！

春香「！？　はやっ！　なんなの、その機敏な動き！」

雪歩「逃げようたって無駄ですぅ。ねぇ、春香ちゃん。ちょっとぐらい話を聞いてくれてもいいんじゃない？　親友が困っているんだよ？」

春香「困っているって………あれでしょ、意中の相手の名前と自分の名前を組み合わせるなんて、あたかも恋する乙女の戯れに興じていただけじゃん。悩みというより惚気だよね」

雪歩「で、どっちがいいかな」

春香「どうでもいいよ！」

雪歩「春香ちゃん……そんな、妬かないでよ。春香ちゃんの気持ちも、私、嬉しい。よければ側室に迎えるよ？」

春香「何様？！」

雪歩「うーん……萩原可憐、篠宮雪歩。名乗る時、どっちがいいかなぁ」

春香「いやぁー、名乗る機会ないんじゃないかなぁー」

雪歩「でもね、邪悪な魔導師が作り出した魔人が、いつ封印を解かれて復活するかわからないよ？」

春香「は？」

雪歩「そんなときが来たら、私と可憐ちゃんとでフュージョンして、この星を守りたいんですぅ！」

春香「ドラ○ンボール！？　フュージョン後の名前で悩んでいたってこと！？！？　乙女の欠片もないよ！！！」

可憐「あ、あの……雪歩ちゃん」

雪歩「可憐ちゃん！」

春香「いつからここに！？」

可憐「えっと……フュージョンだったら、苗字と名前を組み合わせるよりも、名前を混ぜたほうがそれっぽいんじゃ……」

春香「平然と会話についてきている！？」

雪歩「むむむ……そういえばそうですぅ。じゃぁ、可歩だったり、雪憐だったりなのかなぁ」

可憐「間をとって、可憐でどうですか…？」

春香「とっていないじゃん！！　雪歩要素なくなったよ！！！」

雪歩「はい、というわけで暫定的に『ゆきかれ』に決定したところで次にいきましょう」

春香「結局、自分で全部決めたぁー！」

可憐「次ってなんですか？」

春香「可憐ちゃん、なんでそんないつもどおりなの！？　逆に怖いよ！？」

雪歩「うーん……フュージョン後はどんな容貌になるかを考えないとね。春香ちゃん、何か要望ある？」ﾄﾞﾔｯ

春香「くだらない！！　そんな駄洒落、千早ちゃんぐらいしか笑わないよ！？

可憐「ぷっ……くす、くすっ……雪歩ちゃん、そんな…面白すぎます♪」

春香「いつもどおりじゃない！？」

雪歩「とりあえず髪型は変わるだろうということで、ウィッグを用意してみましたぁ」

可憐「ミリシタ内で、もっと軽率にモデルの髪型変更していいんですよ、運営さん……！」

春香「唐突なメタ目線！！　雪歩みたいなショートボブの子もいるから難しくない？」

雪歩「そこはほら、えっと、リボンつけるとか？　あー……でも、リボンはあの子のトレードマークだからなぁ」

春香「私のことをめっちゃ見つめて『あの子』なんて、ぼかす気ないよね？」

雪歩「美奈子ちゃんとかロコちゃんとか……」

春香「私じゃないんかい！！！」

可憐「ライブのときのヘッドアクセサリ実装も期待しています♪」

雪歩「さて、気を取り直して……装着っと。ど、どうかな？」

可憐「ふーん、あんたがロングヘアの雪歩ちゃん？　……まぁ、悪くないかな」

春香「突然の蒼！？　いや、可憐ちゃんAngelだよね！？」

雪歩「あとは胸にパッドがいるよね。えーっと、アンダー云々無視で、そのまま平均値にすると、B85.5……かぁ。ご、ごめんね、可憐ちゃん、私、ひんそーで」

可憐「そ、そんな……謝らないでください。大きすぎても、た、大変なことも多いので……」

春香「持つ者ゆえの苦悩ね、多くの場合、持たざる者には嫌味に聞こえるあれね」

雪歩「あとWにH、身長に体重……」

可憐「！！　改めて公式プロフィール確認しましたけど、雪歩ちゃん、軽すぎです……！　もっとしっかり食べないとですよ？」

雪歩「えっ！？　そ、それじゃあ……私、可憐ちゃんのお汁を毎日飲みたいな///」

可憐「雪歩ちゃん……///　そんなまるでプロポーズみたい、ですよ///」

春香（ダメ……落ち着け、天海春香！ここでツッコミを入れたら負けな気がする…！）

雪歩（A）「あと、血液型どうする？　混ぜる？」

可憐（AB）「輸血の話をすると、私は雪歩ちゃんに輸血されてもいいですけど、逆はダメみたいですね」

春香（O）「ちなみに私は2人ともに輸血はできるけど、されることはできないんだって」

雪歩「へぇ、それじゃあ、私たちで春香ちゃんの血を飲み干しちゃおう♪」

可憐「えへへ♪」

春香「嫌だよ！！？！」

雪歩「あと特性なんかも融合させてみよっか」

可憐「というと……？」

春香「日本茶とアロマ？　それとも詩集とお風呂？　穴掘りとポーカーフェイス？」

雪歩「全部ですぅ！！　穴を掘って温泉をあてて、いい香りのする湯船に浸かりながらお茶を飲みつつ詩を書くその表情はポーカーフェイス！！」

春香「えぇ……」

可憐「もしくは、より単純に………いい匂いのする穴が好きな女の子？　な、なんだかいやらしい……です。春香さんったら///」

春香「私のせいじゃないよ！！？？」

雪歩「よーしっ、イメージがまとまってきましたぁ！！　あとは練習あるのみだね♪」

可憐「は、はい……うまくいけばいい、ですけど…」

春香「いかないよ？　いくらミリオンライブでもそんなフュージョンなんてできる世界設定はないはずだよ？」

雪歩「それもそうですぅ。きっとあの変なポーズと奇怪な動きじゃ、フュージョンは果たせないですぅ」

可憐「え？　じゃ、じゃあ、どうすれば……」

雪歩「ん、ん。私たち2人でいろいろ試してみよ？　いろいろ……とね？」

可憐「あっ……///　はい♪」

春香「なんだこのオチ！？」

おしまいですぅ。

おつー。
可憐…？？

乙
今夜はお楽しみですわね
もし良かったら今まで書いたスレ名一覧をおしまいですぅの前か後に貼ってくれると助かる

スレタイに百合注意かいてあるの大体>>1のss説
【微百合注意】可憐「さよなら、雪歩ちゃん」雪歩「え―――？」http://w.atwiki.jp/imasss/pages/3560.html
【微百合注意】雪歩が可憐にいたずら（意味深）するSS
http://w.atwiki.jp/imasss/pages/3561.html
【微百合注意】雪歩「喧嘩するほど仲がいい、かぁ……」可憐「？」
http://w.atwiki.jp/imasss/pages/3557.html
【微百合注意】雪歩「姉妹愛っていいなぁ」可憐「……」
http://w.atwiki.jp/imasss/pages/3555.html
【微百合注意】可憐「す、すみません！　もしかして……萩原雪歩さん？」雪歩「ん？」
http://w.atwiki.jp/imasss/pages/3551.html

【微百合注意】雪歩「ねぇ、可憐ちゃん。……昨日のアレ、見た？」可憐「えっ」
http://w.atwiki.jp/imasss/pages/3533.html
【百合注意】春香「彼女面してくる雪歩がめんどくさい」可憐「え？」
https://w.atwiki.jp/imasss/pages/3521.html
【百合注意】雪歩「可憐ちゃんからポーカーフェイスの極意を教わりますぅ！」
http://w.atwiki.jp/imasss/pages/3558.html
雪歩「可憐ちゃんがアロマディフューザーを忘れた話」【微百合注意】
http://w.atwiki.jp/imasss/pages/3463.html

このあたりも怪しい？
雪歩「私、もしかしたら春香ちゃんと可憐ちゃんの子供なのかも」
http://w.atwiki.jp/imasss/pages/3471.html
可憐「雪歩ちゃん、今度のオフ、あ、遊びにいきませんか！」
http://w.atwiki.jp/imasss/pages/3470.html

有能！有能！！