（ガタガタガタッ）
恋鐘「な、何の音ばい！？」
咲耶「玄関の方だね。行ってみよう」
凛世「プロデューサー様が…玄関前に倒れております。かなり酔っているようです」
樹里「そういやぁ、今日は仕事先の付き合いで飲みに行くとか言っていたな。酔いつぶれて、何とかここまで来たところで力尽きたっていうことか」
千雪「もう、プロデューサーさんったら、また…。ここに置いておくわけにもいかないし、空いている部屋に寝かせましょう。私の部屋に使っていない布団があるから持ってきますね」

千雪「プロデューサーさん、服を脱がしますね」
樹里「お、おい！？」
千雪「大丈夫です。これぐらいじゃ起きません。それに今脱がして洗濯すれば、明日の朝には乾いていますから。私が洗濯している間に、どなたか濡れタオルで体を拭いてあげてくれませんか？」
恋鐘「まかせるばい」
咲耶「お酒のにおいがだいぶするから、アロマオイルを少し使うといい。脚や手、顔などはアルコールティッシュも使おう」
樹里「そうだな。それにしても、千雪はずいぶん手際が良いな」
凛世「そのことなんですが…さきほど千雪さんが『また』と言っていたのが、気になります」
咲耶「私達が知らない間に、こういったことが前にもあったと？　みんなが仕事で寮を留守にしている時に、一人でプロデューサーの世話をすることがあった…？」