雪歩「みんなで、わーって盛り上がるのもいいけれど、それとはべつに私たちで何か企画できたらなって」

可憐「いいですね……！」

雪歩「なんだかんだ、週１ぐらいで劇場で誕生日パーティやっているから、人は違えど、まぁ、いろいろマンネリ感もでてきたよね。だからこそ、春香ちゃんの誕生日には、あっと驚くような演出ができたらなぁと思うの」

可憐「な、なるほど。雪歩ちゃんにはもう何かアイデアが……？」

雪歩「うん、いくつかね。でも、まだ、これだ！っていうのが決まっていないから、可憐ちゃんも一緒に考えてくれる？」

可憐「はい……！　春香さんのためですから、が、がんばりましょう……♪」

雪歩「春香ちゃんもアドバイスよろしくね」

春香「待って、ちょっと待って」

春香「えっ？　なに、私の誕生日サプライズ企画の打ち合わせに、私がいていいの？！」

雪歩「本人が相談に乗ってくれれば間違いないですぅ！」

可憐「す、すみません、春香さんは売れっ子だから忙しいですよね……あ、あの、ちゃんと時給をお支払いするので……」

春香「そういう問題じゃないよ！？　お金なんていいよ、アルバイト感覚で来てないよ！　なんだこのサプライズ！？」

雪歩「というわけで、まず１つ目の企画なんだけど……」

可憐「よろしくお願いします……！」

春香「えぇ……？」

雪歩「まずバースデーケーキだけど、ケーキじゃなくて代わりに牛丼なんてどうかな」

春香「わぁ！牛丼！　って、なんで！？」

可憐「牛丼というと……えっと、す○家さんのテイクアウトでいいですか？」

雪歩「もしかしたら、○野家や松○のほうが好きかもですぅ。あ、それじゃあ、その有名チェーン店の牛丼3種を食べ比べバースデーってのはどう？」

春香「どう？じゃないよっ！　バースデーってつければそれっぽくなると思ったら大間違いだよ！　バラエティ番組の企画やブロガー、動画配信者のネタみたいじゃん！」

可憐「案外、な○卯派である可能性も……」

春香「問題はそこじゃないっ！」

雪歩「それから、クラッカーだけど……ちょっと掃除が手間だよね」

可憐「それに雪歩ちゃん、パンってするときちょっと腰が引けてますよね」

雪歩「えっ、あ、ほら、もし火薬の量が誤っていてすごいことになったらどうしようって……えへへ。あのね、今回はクラッカーの代わりに法螺貝を吹いたらどうかな？」

春香「開戦すなーっ！！」

可憐「何か吹くコツあるのかな……いざとなったら麗花さんに頼めば大丈夫でしょうか」

雪歩「そうかもですぅ。そういえばミリシタでは誕生日イベントの形式が変わってアイドルにパンパンできなくなったんだよね」

春香「言い方！」

雪歩「アイドルにパンパンしたくて禁断症状を起こしているPたちが世界に100万人いるらしいですぅ」

春香「ほら吹いてんじゃないよ！！」

雪歩「じゃあ、志保ちゃんに頼んでブブゼラなんてどうかな」

志保「ブォオオオオオオオオオオオ」

春香「もう吹いている！？」

雪歩「バースデーライブ、やっぱり特別なものにしたいよね」

可憐「はい、何か春香さんらしい演出があるといいですよね」

雪歩「春香ちゃんらしさ……よしっ、全員で転ぶなんてどうかな？」

春香「もっと他にないかなぁ！！！」

可憐「えっと、プロフィールを確認したら趣味の欄にカラオケ、長電話ってあるのでこれをライブでどうですか？」

春香「なんで！？　ライブ中、ステージでカラオケって、長電話って、え、どういうこと？！」

雪歩「それじゃ、歌詞や振り付けに何かミスが一つでもあると曲が止まって最初からやり直しっていうのはどう？」

春香「すごいプレッシャー！　嫌だよ、そんなチャレンジ！」

雪歩「うーん……たしかに100回プレイしてもフルコンできない曲があるPもいるそうなので、やめておきますぅ」

春香「そういう気遣いをもっと他にまわそうよ！！」

可憐「曲中に、殺陣を挟むのはどうですか……？」

春香「いやいやいや、そんなのは―――と言えないのがミリシタ！　アピール時にそういうのしている曲がいくつかある！！」

雪歩「そう言う春香ちゃんは『World Changer』のアピールで手から何か出していたね」

雪歩「いっそステージから変えてみるってのはどうかな」

可憐「たとえば……？」

春香「あのね、そもそもバースデーライブについてはふたりがそんなに口出しできないからね、そういうのはちゃんとPさんや……」

雪歩「地形が変わったり、足場が回転したり、移動したり、ゲストキャラクターが登場したり……でもガチな感じだと終点に落ち着くかなぁ」

春香「ごめん、それ何の話？　ライブじゃないよね？！　ス○ブラか何かじゃないの！？」

可憐「もう春香さんったら、……私たちアイドルが対戦アクションゲームになんてなるわけないじゃないですか、ふふっ」

春香「だよね！　そう思っていたよ、数日前までは！！」

雪歩「ミス・バイオレットの実装いつですか？」

可憐「あの……せっかくなので、春香さんの誕生日に合わせて曲を作るのはどうですか？」

春香「ハードルあげていくね！！？？」

雪歩「じゃあ、律子さんや真美ちゃん、亜美ちゃんに相談してみようかな」

春香「人選！！　え、まさかのラップなの？！」

可憐「は、春香さんのバースデー、今年はサタデー、明日は日曜やでー　YO!」

春香「下手すぎる……！！」

雪歩「亀ラップとかどうかな」

春香「ボボボーボ・○ーボボ！？　いや、伏字の意味まるでないけれど！　べつにミリシタとはコラボしていないよ！！　100万歩譲っていて、していたとしても、私の誕生日で披露するのはやめてよ！！」

雪歩「YO！ってする可憐ちゃん可愛かったですぅ！」

春香「うん。恥じらいがあったのが、かえって高得点だね」

可憐「う、うう……///」

雪歩「いっそ誕生日当日は祝わないってのはどう？」

春香「なんで！？」

可憐「あえて、ですね……！　とってもサプライズです……！」

春香「驚かせるのが目的じゃないでしょ！？　ふつうに祝ってよ！！」

雪歩「そこをあえて粘って、粘って、次の誕生日まで持ち越すってのは」

春香「ないよ！！　1年に一度なのになんで次の年に持ち越しているの！？」

可憐「お、落ち着いてください、春香さん。どうせ、私たち年をとらないので……てへへ」

春香「急にメタるなーっ！　てへへじゃないよ！！！　永遠の若さ享受してんじゃないよ！！」

雪歩「でも、中の人は年をとる一方ですぅ」

春香「そこを気遣えよ！！！　そういうの言わなくていいんだよ！！」

雪歩「ところで肝心のプレゼントだけれど、どうしよっか」

可憐「『Deep, Deep Blue』つながりで、深海魚の詰め合わせなんてどうですか…？」

春香「深海魚！？　海の幸詰め合わせみたいなノリで言っているけど、たぶんちがう！！」

可憐「深きものなんてのもありですか……？」

春香「まさかのクトゥルフ神話！？　ルルイエからSAN値直葬？！」

雪歩「銀座の占い師より、あたると評判の牡蠣もいれておくね」

春香「あたってたまるか！！」

可憐「では、奄美大島の名産品をお取り寄せしておきますね、天海だけに……！」

春香「うわっ、ドヤ顔可愛い！！」

雪歩「ネタで書いたけど、深海魚の詰め合わせって本当にあるんだって」

春香「マジで…！？」

雪歩「春香ちゃんへのプレゼント、悩んじゃうなぁ。他の子とかぶりそうだし」

可憐「お菓子作りや料理に使う器具は、既にお店が開ける程度にそろっていますよね？」

春香「そんなことないよ！と言えないのがまた……みんな、そのあたりを選んでくるから」

雪歩「私は春っぽいお茶を、可憐ちゃんは春っぽい香水選んでおけば無難だよね」

春香「ぶっちゃけそうだね」

可憐「じゃあ、鼻から飲むタイプの春らしいお茶を買えば二人分が片付きますね……♪」

春香「そうかなぁ！？　鼻から飲むタイプのお茶ってなに！？」

雪歩「あ、そうだ。バースデーライブの話に戻るけど、私たち3人で漫才やコントをするってのはどうかな」

春香「それ、私抜きじゃダメ？」

可憐「えっと……そうしたら、春香さんがボケで私と雪歩ちゃんがツッコミってことですね」

春香「さも当然のように言うけど、ここまでの流れでそういう雰囲気なかったじゃん、むしろ私が終始ツッコ

雪歩「それじゃぁ、さっそく練習してみますぅ！！」

春香「聞きなよ！！」

雪歩「いぇぇえええーい！！　みなさん、盛り上がっていますかー」

春香「うわっ、いきなり全力で叫ばないでよ！」

可憐「そ、それとも盛り下がってますか……？」

春香「下がってないよ！　余計な心配だよ！」

雪歩「今日で17歳になった、天海春香ですっ、いぇい♪」

春香「！？」

可憐「お、同じく16歳になった天海春香です…！」

春香「！？？！！？」

雪歩「ほら、春香ちゃんも」

春香「えっ？　あ、きょ、今日で17歳になった天海春香です」

雪歩「3人合わせてー」

春香・雪歩・可憐「天海春香ですっ！！！」

春香「いや、なんだ、これ！？」

雪歩「きまったね…！」

春香「ドヤ顔可愛いけど、腹立つなぁ！！」

雪歩「はい、じゃぁ、３番目の春香ちゃん、何か気の利いたトークを」

春香「私が３番目なの！？　えっ、なに、急に振られても困るよ。えーっと、今日は私のバースデーライブにきてくれてありが

可憐「アイドルかっ…！」ﾋﾞｼｯ

春香「アイドルだよ！」

雪歩「いっけなーい、何もないところでまた転んじゃいましたぁ」

可憐「天海春香かっ…！」ﾋﾞｼｯ

雪歩「天海春香だよ！」

春香「ちがうよ！？　どこからどう見ても萩原雪歩だよ！！」

雪歩「リボンをつければ、春香ちゃんに間違えられるかもですぅ」

春香「それじゃぁ、全国津々浦々、天海春香さん祭りだよ！！」

可憐「わ、わっしょーい！！」

春香「そこは乗らなくていいっ！」

雪歩「私、『ベートーヴェンの生まれかわりかっ！』ってツッコミたいから、適当にボケてくれる？」

春香「ツッコミが先に生まれちゃったよ！？」

可憐「最近、パルマローザのアロマオイルが私のなかでキテるんです……！」

雪歩「ベートーヴェンの生まれ変わりかっ！」

春香「どのあたりが？！」

雪歩「うーん……春香ちゃんのバースデーサプライズ企画、なかなかまとまらないね」

春香「スッと話を戻したね。あのさ、まとめる気ないだけじゃ……」

可憐「あ、あの、雪歩ちゃん！　こういうときこそ、発想を逆転させるんです……！」

雪歩「発想を逆転……つまり、ゆきかれは可憐ちゃんが攻めでも全然問題ないってこと！？」

春香「私の誕生日要素どこいった！？」

可憐「え、えっと……逆に、こんな誕生日は嫌だっていうのを挙げていって、それ以外で企画したらどうかなって……」

雪歩「なるほどですぅ！」

春香「けっこうな後ろ向き！」

雪歩「こんな誕生日は嫌だ」

可憐「青汁で乾杯」

春香「誕生日じゃなくてあまり見られない光景！」

可憐「こ、こんな誕生日は嫌だ」

雪歩「宅配されてきたプレゼントが着払い」

春香「もはやプレゼントじゃない！？」

雪歩「こんな誕生日は嫌ですぅ」

可憐「ケーキの代わりに、くさや」

春香「可憐ちゃんほどの嗅覚じゃなくても、誕生日には嫌だよ！！」

可憐「こんな誕生日は嫌です……！」

雪歩「六次会まである」

春香「何軒、梯子するつもりなの！？」

可憐「こんな誕生日は嫌だ」

雪歩「おにぎりケーキ」

春香「おいっ！！！！」

雪歩「もうこんな時間になっちゃいましたぁ。つづきはまた今度にしよっか」

可憐「そ、そうですね。えっと、春香さんの誕生日まであと何日あるんでしたか」

雪歩「ざっと360日ぐらいかな。毎日、話し合えば間に合うよ」

春香「月１ぐらいでも十分じゃないかなぁ！」

可憐「春香さん、ここまでで何か私たちにアドバイスすることありますか？　ないですよね……えへへ」

春香「どこからその自信あふれているの！？」

雪歩「深海からじゃない？」

可憐「でぃーぷぶるー！」ﾋﾞｼｨ

春香「なに、その掛け声と決めポーズ！？」

雪歩「うーん……春香ちゃん、乗り気じゃないみたいだから、明日以降は私の部屋で2人で話し合うことにしよっか、可憐ちゃん」

可憐「え？　い、いいんですか？　その……私、我慢できませんよ？」

雪歩「可憐ちゃんったら///　や、優しくしてね///」

春香「急に惚気るなーっ！　もう、いいよ！」


おわりですよ！おわり！

以上です
この3人だとツッコミは春香かなーと

この春香は繪里子さんっぽいな。

生きていたのかブブゼラ沢…。

最後にベートーヴェン綺麗に回収するのかと思ったけどそれは難しかったか？

>>29
ぐぬぬ……まずその発想がなかったわ！　直感で出てきたツッコミだったぞ

そこも含め、なんか浮いちゃっているネタが多い、言い換えたら、つなぎ方が雑なんかなぁとは自分でも思うところ
これは過去作（笑）にも言えるんだよなー
数ある課題のうちのひとつやね
書き慣れている人にご教授していただきたい、とここで言っていてもしょうがねぇな！読んでねぇから！

副業から帰宅したぞ！
そんでもって>>30（自レス）読み返したら、ふつうに自己嫌悪だわ。後半調子のってすまんかった
今回気まぐれに読んでくれた人にも、わりといつも読んでくれている人にも、感謝忘れたらあかんなぁ
次回もお付き合いお願いします！（書くとは言っていない）

おつ可憐
小気味よくて好きよ