あなた。本日はお疲れさまでした。あら、すっかり寝てしまって…ふふ、本当にお疲れみたいですね。お話ししたいことが色々とありますが、今はこのまま眠らせておいてあげます。
それにしても…私の両親とは前々から付き合いがあったのに、いざ結婚の報告となるとあんなに緊張して…私まで緊張してしまったではありませんか、もう…。
あなたは…誰に見せても恥ずかしくない、立派な旦那様です。もっと、自分のことを評価して差し上げてもいいではありませんか…。でも、そういったところも、好きなのですが…。
…ん、ん。…ぷはぁ。これは妻を放っておいて勝手に寝てしまった罰です。夢の中で、しっかり反省なさってください。
旦那様、ゆっくりとおやすみなさい。愛しています。

おはようございます。旦那様。ほら、早く起きてください。朝ごはんが冷めてしまいます。
…そうです。今日は婚姻届けを提出しに行くと約束しました。もっとシャキっとなさってください。そのような寝ぼけた顔で大事な書類を提出しに行くおつもりですか?

ふう。思っていたよりあっさりとした手続きでしたね。このあたりで軽くご飯でも…。え?予約しているお店がある?そのようなこと、聞いて…あっ、手を引っ張らないでください…もう、他の方が見ているではありませんか、恥ずかしいです…。嫌ではない、ですけど…（ﾎﾞｿｯ

あなた、ご馳走様でした。まさか予約したお店がここだったとは思っていませんでした。
ええ。もちろん覚えていましたよ。私の初めてのライブ出演が終わった後、ここへ食事に連れてきていただきましたね。もしかしてあなたは、私を夫婦の思い出の場所を忘れる薄情女だと思っていたのですか?…別に拗ねていませんよ、もう…。え、プレゼント、ですか?

いつもありがとう。これは結婚0日目のお祝いです。これからもよろしくお願いします。

…う、ううっ…。あなたという人は…。あの日のように、私を泣かせるのですね…。ひどい人…。ありがとう、ございます…。これ、大事にしますね…。

旦那様、お風呂いただきました。私が目がないからと言ってパンツ1枚でうろうろしないでください、もう。

旦那様、この包み、開けてもいいですか?はい、では…。
これは、髪飾りですか?10年前あの場所でいただいたものも、確か…。今、もって参ります。
やっぱり。これは、あの日いただいた髪飾りと同じお店のものですね。今日いただいたほうが少しだけシックなデザインですが…。ふふ、あなたらしいプレゼントで嬉しいです。大事にしますね。もし娘ができて年頃になったら、10年前の髪飾りを譲ってあげたり、なんて…。ふふ、冗談です。あなたからいただいたものは、一生手放したりしませんよ。
ところで、旦那様。今欲しいものはありますか?いえ、こんな素敵なものをいただいたのですから、何か私も贈り物を…。

紬と一緒に居る毎日が一番の贈り物だよ。

なっ…!こ、この…!もう!うち恥ずかしい!よくもそんな恥ずかしいセリフを堂々と…やはり、あなたはバカなのですか!?もう!そんなこと言う方には何も差し上げません!もう!

（はぁ…全く旦那様は…。今度、ネクタイでも探しにいこうかしら…。）

旦那様、式は教会式と神前式、どちらがよろしいですか?…いえ、私はアイドル時代どちらも着ていますので、あなたに選んでいただこうかと…。
えっ?どっちの花嫁姿の紬も見たいから両方…?もう、あなたという人は…。今の世の中先立つものはいくらでも必要です。そんな贅沢するなんて…今後子供を授かった時に泣きを見たらどうするのですか?くどくど、なんなん、くどくど、つむつむ…

そ、そんなしょんぼりとしないでください。私が悪いことをしたみたいではないですか。…仕方ありませんね。少し待っていてください。着替えてきます。

お待たせしました、あなた。これで少しは元気を出してください。…驚きましたか?お仕事で着させていただいた衣装、あの後買い取ってしまったのですよ。はい、和式のほうの衣装も持っています。そちらに着替えたほうがよろしいですか?
…きゃっ!いきなり押し倒すなんて、あなたは何を考えて…!あ、だめ…。服が、しわになってしまいます…。あ、や…♡旦那様の、けだもの…♡

旦那様、お帰りなさいませ。食事とお風呂、どちらにしますか?

紬。

馬鹿なこと言ってないで冷める前に食事を召し上がってください。

はい、はい…最近はそういった子たちが入ってきて…へえ、今はレッスンも変わって…そうなのですね…。写真、ですか?拝見します、どれどれ…。
（間違えて若く胸の大きい現在の担当アイドルと腕を組んで撮った写真を見せてしまう）
…へー、ふーん。そうですか。よかったですね。女の子にモテモテで。いいえ、怒ってなどいませんよ。あなたはそういうのもお仕事のうちですもんね。歌織さんや風花にデレデレしてる姿、昔いっぱい見ていますから。ええ、このくらいじゃ怒りませんとも。
………………………………
旦那様、これをご覧になってください。…ええ。昔初めてあなたととった2ショットです。今でも大事にとってあります。大事な、思い出ですから…。
あなたのことは、信じています。それに、女の子と少なからず交流する職業であるということも。しかし、私は弱い女です。他にもかわいい女の子がいると思うと、ついやきもちを焼いてしまって…ごめんなさい。でもどうか、紬以外の女の子に目移りしないでくださいね。あなた無しでは、私は過去も未来もないのですから。

～結婚式当日～

旦那様、どうですか、似合っていますか?…ありがとうございます。旦那様も、似合っていますよ。
本当に、本当に、様々な出来事がありましたね…金沢であなたに名刺を渡されて…私は、アイドルになるため単身東京に出て…アイドル仲間の皆様と一緒に頑張って…ライブやテレビでのお仕事で段々と忙しくなって…あなたを、誰よりも好きになって。
一つでも掛け違いがあれば、あなたと私は一緒になれなかったかもしれません。そう思うと、時々不安になってしまっていました。でも、今は大丈夫です。私が不安に押しつぶされそうになっても、あなたがそばで支えてくれるから。だから、旦那様も安心してください。あなたがもし困難に見舞われたときは、一緒に考えて、一緒に立ち向かいます。いえ、どうか私にも支えさせてください。それが…夫婦というものだと思いますから。

時間ですので、そろそろ戻ります。昔のアイドル仲間の皆さんも来てくれているのですから、恥ずかしいところは見せられませんね。では、後ほど…。

これからも末永く宜しくお願いいたします。私の旦那様。

終わりです。駄文失礼しました。強者要素どこだよ（困惑）

おつー、強者というか勝者だな

心が通い合ってるから、早とちりすることもなく素直にコミュニケーションが取れてるんだな
結果として（エミリーが「素敵でしゅ！」と褒め称える）たおやかさがフルスペックで発揮されているのか……なんて破壊力だ

あぁ^〜たまりませんわ(語彙力消失)

お前はそうやって僕を喜ばせる！
ありがとうございました！