奈緒「ほんでですねー…」

琴葉「プロデューサー、奈緒ちゃん」

奈緒「お！琴葉、おつかれ！」

シタP「おつかれさま、琴葉」

琴葉「おつかれさまです。ちょうどよかった。2人に、相談したいことがあったんです」

シタP「相談？」

奈緒「私も聞いててええんか？」

琴葉「もちろん。むしろ、いてほしいな。こないだのトーク番組のことだから…」

シタP「あぁ、琴葉と奈緒に出てもらったやつか」

琴葉「そうです。実は収録が終わった直後に、奈緒ちゃんと話をしたんですけど…」

琴葉「私は何度も受け答えに悩んでしまったのに、奈緒ちゃんはテンポ良くトークをしていたので、コツを聞いたんです」

琴葉「そうしたら、奈緒ちゃんは『琴葉は考えすぎやねん』って言ってくれて」

奈緒「たしかに言うたわ。そんな考え込まないで、間違ってもええねん。って」

琴葉「私、その言葉で気付けたんです。誤解を招いたらいけないとか、余計な力が入っていたかもって」

琴葉「討論会ではないんだから、もっとリラックスしていいんだって」

奈緒「そうそう。あんまり固くなってもしゃーないわ」

シタP「トーク番組は流れがあるからな。会話のテンポが悪くなるよりは、少しフランクでも発言することが大事かもな」

奈緒「せやで。トーク番組はポンポン話さなアカン」

琴葉「それで、私、どうしたらいいか考えたんです」

シタP「うんうん」

琴葉「思いついたのは、とりあえず、奈緒ちゃんのこと真似してみようかなって」

シタP「ほう」

琴葉「そうしたら、何か掴めるかなって思ったんです」

シタP「なるほど？」

奈緒「真似するって、どうするんや？」

琴葉「こ、こうするんやで」///

奈緒「んなっ」

シタP「かわいい」

琴葉「喋り方を真似したら何かわかるかなーって、思ったんやで？」///

シタP「発想はいいけど違和感がすごいな」

シタP「あと照れてるのかわいい」

琴葉「うう…、恥ずかしい…」///

奈緒「細かい口調はともかく、めっちゃかわいいな」

琴葉「せ、せやろか。ありがとなー」

奈緒「ええやんええやん。もっといってみよ」

琴葉「もっと？えーっと…」

奈緒「じゃあ自己紹介！」

琴葉「自己紹介…」

琴葉「た、田中琴葉ですー。アイドルやってますー。よろしくやでー」

琴葉「こんな感じで、どうかな…？」

奈緒「かわいい」

シタP「かわいい」

琴葉「もう、それはいいですから！」///

シタP「そういやこれ、なんの話だっけ？」

琴葉「トークが上手くなりたいんです！」

奈緒「せやった」

シタP「じゃあ、奈緒のトークの部分を真似しないとな」

琴葉「それです！」

シタP「喋ってみよう。昨日の晩ご飯は？」

琴葉「カレーライスですー」

奈緒「もっと広げて！」

琴葉「えっと、具が大き目で、辛さは中辛やったでー」

奈緒「美味かったん？」

琴葉「おいしかったわぁ」

シタP「いややっぱかわいい」

琴葉「それはもういいんですって！」///

シタP「いくら演技派の琴葉でも、関西弁はすぐにマスターできないか」

奈緒「練習したら、すぐ上手なりそうですけどね」

琴葉「上手くなりたいのは関西弁じゃないんです！」

琴葉「関西弁も上手くなれたら演技の幅は広がると思いますけど！」

シタP「ストイックだ」

奈緒「真面目やなぁ」

琴葉「2人は真面目に聞いてくれてるんですか！？」

P奈緒「「もちろん」」

琴葉「もう…」

シタP「いやぁ、どうしても口調が気になってな」

奈緒「元はと言えば、口調から真似し始めた琴葉が悪いんちゃうか？」

琴葉「はっ…。そう…、やっぱり私が悪いのよね…。私が…」

奈緒「あー！ごめん琴葉！ちゃうねん！そういうことやないねん！」

琴葉「大丈夫よ、奈緒ちゃん。所詮、私なんか…」ﾌﾗﾌﾗ…

奈緒「ごめんて！隅っこ行かんといて！」

琴葉「うふふ……」ﾌﾗﾌﾗ…

ｺﾝｺﾝ　ｶﾞﾁｬ

恵美「おはようございまーす」

シタP「おう、おはよう恵美」

恵美「おはよう、プロデューサー！あれ？今、プロデューサー1人？」

シタP「いや、そこに2人いるよ」

琴葉「ﾜﾀｼﾅﾝﾃ……」ｲｼﾞｲｼﾞ

奈緒「琴葉～！帰ってきて～！」

恵美「……どしたの、あれ」

シタP「いやぁ、実はな…」ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶ

恵美「なるほど～。琴葉の関西弁、アタシも聞きたかったなぁ、にゃはは！」

シタP「お願いしたら、やってくれるんじゃないか？」

恵美「んー…。まぁ、まずは慰めてこようかな！おーい、琴葉～！」

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琴葉「お騒がせしました」ﾍﾟｺﾘ

シタP「いやいや、大丈夫だよ」

琴葉「それで、その…、もう1回、やってもいいですか？」

シタP「トークの練習？」

琴葉「はい。恵美もトークが上手ですから、何か参考になるかもって思って」

琴葉「あ、でも、恵美、予定とか大丈夫？」

恵美「全然大丈夫だよ！それに、琴葉のお願いだしね！」

琴葉「本当？」

恵美「もちろん！それじゃ、トークの練習、続けよっか！」

琴葉「ありがとう、恵美」

シタP「よし。じゃあ、今度はちゃんと、何かテーマに沿って喋ってみようか」

シタP「俺が振るから、3人それぞれ、短くトークしてみてくれ」

ことめぐなお「「「はい！」」」

シタP「返事がよろしい。それじゃあ、うーん、そうだな…。3人お互いの紹介にしよう！」

シタP「琴葉、恵美、奈緒の順で、次の人の紹介を。奈緒は琴葉のことな」

ことめぐなお「「「はい！」」」

シタP「じゃあ、琴葉から見た恵美を、どうぞ！」

琴葉「はい。えっと、恵美は、16歳で、アイドルです」

琴葉「明るくて、優しくて、その場の雰囲気を、パッと華やかにしてくれるような子なんです」

琴葉「気配りも上手で、誰からも頼りにされて、年下とは思えないくらい…」

琴葉「そう、年下と思えないくらい、本当に魅力的で、スタイルも良くて、特に私と違って胸が大きくて…」

シタP「うん？」

琴葉「プロデューサーの視線を、その豊満な胸で奪って…、いつもプロデューサーと楽しそうにして…」

シタP「ストップストップ！」

琴葉「はい」

シタP「なんか、途中から変じゃなかった？」

琴葉「そうですか？」

シタP「ちょっと私怨が混ざってなかった？」

琴葉「いえ、そんなことは…」

シタP「ていうか急に饒舌だったじゃん」

琴葉「恵美とは仲良くしてるから、喋りやすかったのかもしれないですね」

恵美「アタシこの後やりづらいんだけど！」

琴葉「ごめん、恵美。ちょっと気持ちが入っちゃって…」

シタP「やっぱ私怨混ざってるよね？」

奈緒「女子って怖いわぁ～」

シタP「キミも女子だからね？」

奈緒「ホンマや」

恵美「にゃはは。まぁいいよ！大きいのは事実だし？」

琴葉「むっ」

奈緒「煽りよる」

シタP「よ、よし、次！恵美が奈緒を紹介！」

恵美「オッケー！そんじゃいくよ！」

恵美「奈緒はねー、17歳の大阪出身で、関西弁を話して、ボケもツッコミもこなせるアイドルだよ！」

恵美「けっこう食いしん坊でね、美奈子が作った料理も平らげちゃう！でもね、腰がほっそい！腰がほっそいの！」

恵美「あ、ちなみに美奈子っていう子も765プロのアイドルでね、佐竹美奈子っていうんだけど」

恵美「中華料理屋さんの娘で、料理が上手なの！世話焼きだし、お嫁さんにぴったり！って感じ？」

恵美「ただ、作る料理の量が多いのが、玉にキズなんだよね～。将来の旦那さんも太らせたいらしいけど、ホントかなぁ？」

恵美「それから「ストーーーーーップ！！」

恵美「およ、どしたの？奈緒？」

奈緒「途中から、私の紹介やなくて美奈子の紹介になっとるやないかい！！」

恵美「あれ？ホントだ」

奈緒「気付いてなかったんかい！」

恵美「にゃははー。ごめんごめん！」

奈緒「頼むでホンマ！」

シタP「今のめっちゃ面白い」

琴葉「やっぱり、2人だとトークが盛り上がるのね…」

奈緒「盛り上がるっていうか、ボケられたらツッコんでしまうねん」

恵美「アタシはボケたつもりなかったんだけどな～。にゃはは」

奈緒「ホンマかぁ？」

シタP「まぁ、アイドル仲間の話がぽんぽん出てくるのは、恵美の良いところだな。周りをよく見ている証拠だ」

恵美「褒められちゃった！照れるな～」

琴葉「なるほど。周りをよく見る…」

シタP「ああ。大事なことだ。知ってることが多いほど、話のタネにはなるからな」

琴葉「はい。参考にしますね」

シタP「それじゃあ次、奈緒が琴葉を紹介してくれ。準備いいか？」

奈緒「いつでもええですよ！」

シタP「OK。じゃあ、スタート！」

奈緒「田中琴葉！私のアイドル仲間です！」

奈緒「18歳やけど、すごく落ち着いた雰囲気で、とってもしっかり者なんです」

奈緒「アイドルとしてのパフォーマンスの他にも、演技が上手で、舞台やドラマなんかでも活躍してます」

奈緒「すごく努力家で、仕事やステージのために練習を一生懸命頑張ってて、私たちも見習わなきゃなって思います」

奈緒「あと、そやな…。あ！琴葉はアイスが好きなんです！アイス食べてる時の笑顔、かわいいんですよ！」

奈緒「それから…、慣れない関西弁を使うときが、すごくかわいいんです！」

琴葉「な、なんでやねん！！」

奈緒「そんな琴葉さんから一言、どうぞ！」

琴葉「もう帰らせてもらうわ！」

奈緒「ちゃんちゃん♪」

シタP「100点」

恵美「かわいい～」

琴葉「はうぅ…」///

以上です
滑り込みセーフ！間に合ってよかった！
少し急いで書いたので練りが甘いかもしれませんが、そこは次への反省ということで

ちなみに企画内では2作目の投稿です
1作目はこちら→【ミリシタSS】シタP「メイド3人延長戦」
企画以外にもいくつか書いてます

そういえば1作目で書き忘れたのでこっちで言っておきます
拙著失礼ｼｬｽ…

お疲れ様でした
面白かったです　欲を言えばもっと続きを読みたい…

乙！
投稿おおきに！
>>25も言うように、もっともっと読みたくなる作品やったわー
企画関係なしに書いてるみたいやし、次回作にも期待やね