朋花「ご存じですか～？」

シタP「もちろん知ってるよ。実際に耳で聞いてるかのように録音できるマイクだよな」

シタP「でも、それがなんでこんなところに？」

NEUMANN / KU100（通称ノイマンさん）「こんにちは」

朋花「親切な騎士団の方から、お貸しいただきました～」

シタP「そうなんだ。ところでその騎士団の人、髪が長くてお胸が大きくて、電子機器の匂い嗅いだりしてない？」

朋花「なんのことでしょうか～？」

シタP「うん、まぁいいか」

シタP「そんなことよりだね」

朋花「はい～」

シタP「なんで俺はデスクチェアに拘束されてるのかな？」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

朋花「親切な騎士団の方々が、やってくださいました～」

シタP「知ってるよ。朋花のライブやイベントでよく見る人たちだったもん」

シタP「でも許可無くファンの方を事務所に入れちゃダメだからね」

朋花「以後気をつけますね～」

シタP「よろしい」

シタP「ま、精鋭の皆さんだったから、トラブルなく去っていったけどさ」

朋花「信仰の賜物ですね～」

シタP「うん、よくわかんないけど」

シタP「で、改めて聞くけど、なんで俺は椅子に拘束されてるの？」

朋花「知りたいんですか～？」

シタP「突然拘束されて、理由が気にならない人はいないと思うな」

朋花「それもそうですね～」

シタP「でしょ？」

朋花「それじゃあ、次の工程に行きますね～」

シタP「あ、教えてはくれないんだ？プロデューサー、教えてくれる流れだと思ったよ？」

朋花「次は～、これです～」ｼﾞｬﾝ！

シタP「……ヘッドホン？」

朋花「よくわかりましたね～」

シタP「その形は見ればわかるよ」

シタP「もしかして俺、バカにされてる？」

朋花「そんなことありませんよ～」

シタP「で、そのヘッドホンはどうするんだい？」

朋花「それはですね～、こうするんですよ～」

かぽっ

シタP「ヘッドホンを装着させられた」

シタP「うわこれすっごい。めっちゃフィットする。それでいて締め付け感とかない」

シタP「そして遮音性がすごい。周りの音が全然しなくなった」

シタP「これはいいヘッドホンだなぁ…」

シタP「……こうなっちゃうと次に何が起こるか薄々読めたぞ。朋花、もうやめない？」

朋花「何言ってるんですか～？まだまだこれからですよ～？」

シタP「ですよねー」

朋花「それじゃあいきますね～♪」

シタP「あっ、やめなさい朋花ノイマンさんの横に立つんじゃないやめろやめるんだ」

『ふーーーっ♡』

シタP「あふん」ﾋﾞｸｯ

朋花『うふふ♡　どうですか～？』

シタP「どうもこうもないよ。マジで耳ふーされてるみたいだったよ」

朋花『それはよかったです～』

シタP「うん。機能的にはよかったと思う」

朋花『何かご不満が？』

シタP「俺すっごいゾクゾクしたんだけど？」

朋花『それは狙い通りですよ～』

シタP「でしょうね！」

※>>1に載せるの忘れてましたが『』はマイクを通したセリフです

朋花『ここからはこんな感じで、ノイマンさんを通して話しますよ～』

シタP「いや、やめようよ朋花。このヘッドホンの凄さはもうわかったからさ」

シタP「なんならちょっと欲しいもんこれ」

朋花『そうですか～？それはあの方も喜びます～』

シタP「あ、これも例の方のご提供なのね」

シタP「流石のチョイスだなぁ。音響のプロだわ本当に」

朋花『じゃあ続けますね～』

シタP「朋花がご丁寧に囁き声なのでずっとゾクゾクしております」ｿﾞｸｿﾞｸ

朋花『それでですね～、今日はこれからしばらく、事務室にやってきたアイドルには、このノイマンさんを通して話してもらいますよ～』

シタP「なるほどー…」

シタP「いや、なんで？」

朋花『おもしろそうだからです～」

シタP「興味本位で中学生に玩具にされているぞぉ」

シタP「騎士団の皆さんも忠誠心が高いのはいいけど、朋花を止める倫理観も持ち合わせてほしかったなぁ」

朋花『よく喋りますね～』

シタP「喋ってないと不安なんだよ」

朋花『なるほど、そうなんですか～』

シタP「せめて動けるようにしてほしかったな」

朋花『私が横で見ていますので、大丈夫ですよ～』

シタP「何が大丈夫なのか」

朋花『皆さんにちゃんと説明しますし～』

シタP「本当に？不安なんだけど」

朋花『聖母にお任せください～』

シタP「なんだろう、今日は全然頼もしくない」

朋花『失礼ですね～』

シタP「なんとでも言え。俺はこの先の展開に嫌な予感しかしとらんのだ」

朋花『大丈夫ですよ～。悪い事する子なんて、ウチの事務所にはいませんから～』

シタP「それは信じてるけども」

シタP「……あれ？でも目の前の子は」

朋花『うふふ。いたずらをする子は、いるかもしれませんね～』

シタP「これをいたずらで片づけるのか」

朋花『うふふ』

朋花『おや？誰か来たみたいですね～。それでは、私は横に控えています～』

シタP「マジか。早いわ」

シタP「うわー、誰が来るんだろう」

シタP「ていうかまずびっくりしないかな？拘束されてる俺を見て」


ｺﾝｺﾝ　ｶﾞﾁｬ


美也「おはようございます～」

シタP「初手ラスボス」

美也「ラスボス…？」

シタP「これは非常にマズいですよ。今すぐやめよう朋花ちゃん」

美也「おや～？これは、いったいどうしたんですか～、プロデューサーさん？」

朋花「美也さん、おはようございます～。」

美也「あ、朋花ちゃん、おはようございます～。」

美也「朋花ちゃんは、どうしてプロデューサーさんが椅子に縛り付けられてるのか、ご存じですか～？」

朋花「うふふ。大人の事情ですよ～」

美也「なるほど、大人の事情とは気になりますね～。でもそれより、プロデューサーさんとお話したいのですが、できますか～？」

朋花「それなら、そのバイノーラルマイクを使って、話しかけてくださいね～」

朋花「プロデューサーさんは、ちょっと事情があって、今日はそのバイノーラルマイクを使って、話をしないといけないんですよ～」

美也「お～、そうなのですか～。たしかにプロデューサーさん、椅子に縛られてヘッドホンしてますしね～」

美也「でも、プロデューサーさんに挨拶しないといけないので、これで話しかけてみます～」

朋花「大きな声を出すとプロデューサーさんが耳を痛めてしまいますから、優しく話しかけてあげてくださいね～」

美也「わかりました～。ではいきますね～」

シタP「あ、美也がマイクの横に立った」

シタP「今目が合ったけどめっちゃ悪い目してる美也待って待つんだ美也」

美也『プロデューサーさぁん…、おはようございます♡』ﾄｲｷﾀｯﾌﾟﾘ

シタP「」ｿﾞｸｿﾞｸｿﾞｸｿﾞｸｯ


.

美也『おや～？お返事がありませんね～。どうされましたか～？』

シタP「」ｿﾞｸｿﾞｸ

美也『もう一度、ゆっくりと呼び掛けてみましょう～』

シタP「」ｿﾞｸｿﾞｸ

美也『プ・ロ・デュー・サー・さん♡』

シタP「」ｿﾞｸｿﾞｸ

美也『お・は・よ・う・ご・ざ・い・ま・す♡宮尾美也、ですよ～♡』

シタP「」ｿﾞｸｿﾞｸ

シタP「お、おはよう美也」

美也『うふふ。やっとお返事してくれましたね～』

シタP「あぁ、すまない。ちょっとフリーズしてた」

美也『あらあら。もしかして、お疲れですか～？』

シタP「ある意味ではとても疲れているな。というかダメージを受けてる。耳に宮尾美也を受けてしまってな」

美也『おや～？私、また何かしてしまいましたか～？』

シタP「もしかしなくても確信犯だよね、美也？」

美也『なんのことでしょう～？私はプロデューサーさんに、話しかけただけですよ～？』

シタP「嘘ではないから困るなぁ」

美也『ふーーーっ♡』

シタP「うひゃい」ｿﾞｸｿﾞｸ

シタP「不意打ちやめなさい美也」

美也『すみません、つい～』

シタP「いきなり耳ふーされたら誰だってびっくりするだろ？だからダメだぞ」

美也『断ってからならいいですか～？』

シタP「それもやめてほしいな」

朋花「美也さん、すみません～」ｽﾀｽﾀ

美也「はい。なんでしょう～？」

シタP「朋花が美也の横に行ったぞ。会話がちょっとだけ聞こえてくる」

朋花「そろそろ、私もお話に加わってよろしいですか～？」

美也「ええ、もちろんですよ～」

シタP「そろそろって言った」

美也「ここからは、一緒に楽しみましょう～」

シタP「わかったぞ、君たちグルだな？美也はなんにも知らないフリしてたんだな？」

美也「じゃあ、私はこっちにしますよ～」ﾐｷﾞｶﾞﾜｾｯﾄ

朋花「それでは、私はこちら側にしましょう～」ﾋﾀﾞﾘｶﾞﾜｾｯﾄ

シタP「うわー、両方からの攻撃だよ。もうどうなっちゃうんだこれ。とりあえずちょっと待ってくれないかな」

シタP「どうしようすごく逃げたいけど逃げられない。ほどけろ拘束」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

シタP「なんでこうなったんだろう。どこで間違ったかなぁ。二人ともいい子だったはずなのになぁ」

シタP「ねえねえ二人とも、俺、プロデュース方針について考える時間が欲しいから、もうここで終わりにしない？」

みやとも『『プロデューサーさん、行きますよ～♪』』

シタP「来るってさ。現実は残酷だ」

これは、「ざーこ♡ざーこ♡」が来るか？

みやとも『『せーの』』

みやとも『『ふーーーーーーーーっ♡♡♡』』

シタP「ｱｯ」


.

プロデューサーは終わりました。


.

以上です
美也に耳元で囁かれたらヤヴァイよね、と思って書きました
改行のテストしてから投稿すればよかったかな

それでは
拙著失礼ｼｬｽ…

乙
たしかに、みやともの囁きは脳みそトロトロになりそうだわ

生殺しじゃないか……
まつり！助けてくれ！拘束を解けとは言わないからせめて手か口でしてくれ！

【おまけ】

シタP「ひどい目にあった」

美也「楽しかったです～♪」

朋花「そうですね～♪」

シタP「満足した？気が済んだなら拘束解いてほしいんだけど」

美也「お～、忘れてました～」

朋花「今、解きますね～」

シタP「頼んだ」

朋花「…………」

シタP「……朋花？」

朋花「…………」

シタP「解き方わかる？」

朋花「……うふふ♪」

シタP「騎士団呼んできなさい」

おまけも書きました
ポンコツ朋花もいいよね

最初に書いたときはこっちがオチだったんだけど「終わりました」を使いたくてオチを変えた
でももったいないからおまけも載せちゃえの精神

>>31
あと地味にミスった

×シタP「騎士団呼んできなさい」
○シタP「……騎士団呼んできなさい」

おつおつ
ミリオンは耳元で囁かれたらヤバい子が多すぎる…

自分「」ｿﾞｸｿﾞｸ