九十九一希〜Side Memories その2
1 : プロデューサーさん   2021/09/08 08:38:29 ID:xrAonSoUwc
立ったら書きます

※sideM物です
※長いです
2 : P様   2021/09/08 08:40:01 ID:xrAonSoUwc
【依頼】

一希「執筆の仕事?俺にか?」
P「ああ、そんなに難しく考えなくても大丈夫ですよ」
一希「しかし…」
P 「読書好きなアイドルに自由に本を書いてもらうというテーマの仕事が、315プロダクションにも回ってきたんです」
一希「315の代表が俺かというわけか…正直、荷が重いな」
P「不安でしたら、この仕事はお断りしますか?」
一希「いや、せっかく回ってきた仕事だ。自信は無いが、やれるだけ頑張ってみるよ」
P「分かりました。あまり気負わないでくださいね」
一希「…ありがとう」
3 : 箱デューサー   2021/09/08 08:40:31 ID:xrAonSoUwc
九十九一希

4 : おやぶん   2021/09/08 08:41:24 ID:xrAonSoUwc
【始まり】

涼「一希さん、仕事で本を書くんですね」
大吾「おお!そりゃあ楽しみじゃなあ先生!」
一希「まだ、出だしすら考えていないがな…」
大吾「大丈夫じゃ!先生が書く本なら絶対に立派な作品になるに決まっとるわ!」
一希「『九十九一希』として書いた本は駄作のラノベばかりだがな…」
涼「まあまあ…でも、僕も一希さんの書く本楽しみにしてますよ」
一希「…ありがとう、涼。そう言えば、今日のF-LAGSの仕事はファンとの握手会だったな」
P「意外とそこで、本のアイデアが浮かぶような出合いがあるかもしれませんよ」
一希「…そうだといいがな」
5 : Pさん   2021/09/08 08:42:50 ID:xrAonSoUwc
【ある少女との出会い】

F-LAGS握手会

ファン「ありがとうございました!」
一希「ありがとう。次の方どうぞ…ん?」

一希は目の前の女の子の様子がおかしい事に気づく

一希「…君、どうかしたのか?」
女の子「…す、すいません…」
一希「…?」
女の子「どうしても一度お会いしてみたかったんですけど…私みたいな不細工な女が一希さんのファンだなんて失礼ですよね…」
一希「…自分の事を「不細工」だなんて思わないでほしい。少なくとも俺はそうは思わない」
女の子「で、でも…」
一希「…君は自分に自信が無いだけだ。変わろうと思えば変われるさ。俺だって…」
女の子「か、変わるなんて、私には無理です…!」

そう言うと、女の子は足早に立ち去ってしまった

一希「待ってくれ…」
6 : 我が下僕   2021/09/08 08:43:39 ID:xrAonSoUwc
【伝えたいこと】

大吾「そんな事があったんか…」
一希「…あの時、俺は彼女に何と言葉をかけたら良かったのか…」
涼「一希さん…」
一希「…涼と出会って、俺は変わる事ができた。だから、彼女にも自分は変われるって信じてほしいんだ…」
涼「…その子、握手会に来てくれたって事はF-LAGSのファンなんですよね?」
一希「…涼?」
涼「だったら、今度のF-LAGSのライブで、一希さんのメッセージを伝えませんか?」
大吾「おお、流石は涼!いい考えじゃ!」
一希「…しかし、いいのか?」
P「構いませんよ。九十九さんが、後悔が残らないようにされてください」
一希「…ありがとう、プロデューサー」

一希「(…そうか、これは執筆の仕事のテーマになるかもしれないな…)」
7 : ぷろでゅーさー   2021/09/08 08:45:44 ID:xrAonSoUwc
【自分を信じて】

F-LAGSライブ当日

一希「…みんな、今日は俺たちのライブに来てくれてありがとう」

湧き上がる歓声

一希「…ライブを始める前に、どうしても俺から皆に伝えたい事がある。…どうか、聞いてほしい」

一希の言葉に、静まり返る観客

一希「…俺がアイドルになったのは、今までの自分から変わりたいと思ったからだ。そして、そのきっかけを与えてくれたのはF-LAGSの仲間たちとの出会いだった。自分を変えてくれた仲間に感謝すると共に、もし「変わりたい」と思う人がいたら、勇気を持って一歩を踏み出してほしい。
8 : Pーさん   2021/09/08 08:46:20 ID:xrAonSoUwc

 

9 : プロデューサーさん   一希「…すまない。長くなってしまった。それでは俺たちの歌を聞いてほしい。一曲目は『夢色VOYAGER』…」 ID:,,
「…その一歩さえ踏み出せれば、なりたい自分に変わるのは簡単な事だって、どうか信じてほしい…」

巻き起こる拍手

10 : プロデューサーくん   2021/09/08 08:48:21 ID:xrAonSoUwc
【形になった作品】

ライブが終わってからしばらく経ったある日

一希「…プロデューサー、この前のライブは本当にありがとう」
P「いえいえ、九十九さんの思いが伝わればいいですね」
一希「…それと、これを…」

一希は鞄から分厚い原稿用紙を取り出す

P「これ、依頼の原稿ですか?!もう出来上がったんですね!」
一希「まだ完成ではないが…良ければ読んで感想を聞かせてほしい」
11 : 箱デューサー   2021/09/08 08:48:42 ID:xrAonSoUwc
P「分かりました…」

時間をかけて、一通り原稿に目を通すP

一希「…どうだ?」
P「…アイドルに憧れるけど自信が無い女の子が自分を信じて変わろうとする物語…これも、あの子へのメッセージですね?」
一希「あの子だけじゃない…昔の俺みたいに『変わりたい』と思う全ての人たちに、少しでも響く内容になればいい…そう思っている」
P「必ず伝わりますよ、一希さんが仕上げた作品なら」
一希「そうだといいがな…」
12 : Pくん   2021/09/08 08:50:13 ID:xrAonSoUwc
【九十九一希】

あれから半年、一希の書いた本はベストセラーとなり、今日はそれを記念しての単独握手会が行われる事になった

P「良かったですね。大人気の本になって」
一希「…俺の書いた本があんなに売れるなんてな…」
P「あの本を読んだ人たちに…九十九さんの思いが伝わればいいですね」
一希「そうだな…さて、そろそろ時間か…」
女の子「…一希さん!」
一希「…君は…!」

その少女は、雰囲気こそ違えど以前会った女の子に間違いなかった
13 : せんせぇ   2021/09/08 08:50:57 ID:xrAonSoUwc
女の子「覚えててくれたんですね、私のこと」
一希「ああ…あの時と比べて、だいぶ変わったな…」

少女は雰囲気が以前と比べて明るくなり、自信がついたように一希には見えた

女の子「メッセージを受け取りましたから。あれから私、頑張れたんです。ダイエットしたり、まだ不器用だけど、化粧も努力したり…」
一希「…君は変わる事が出来たんだな」
女の子「一希さんのおかげです!これからも1ファンとして、応援していきますから!」

握手会が終わり、その後…

一希「…俺は、今日ほどアイドルになって良かったと思った事はない…」
P「…あの子は、一希さんとの出会いで変われたんですね」
一希「…本人の努力の成果だ。だが…そのきっかけに俺がなれたなら嬉しい。ありがとう、プロデューサー…」
14 : レジェンド変態   2021/09/08 08:56:42 ID:xrAonSoUwc
終わりです
sideMでは主にBeit担当(特に恭二くん推し)なのですが、今回一希くんを題材に書いたのはかめれさんのデレマス同人誌『とあるファンとアイドル』で幸子と出会って変われたファンの内容を、涼と出会えて変われた一希でやりたかったからです
自己満足の長文駄文でしたが、失礼いたしました
15 : プロデューサーちゃん   2021/09/08 18:54:35 ID:T6nZEzT536
乙でした
女の子が後の○○になるのかと思ってました……
16 : EL変態   2021/09/08 19:13:31 ID:xrAonSoUwc
>>15
ありがとうございます
元ネタの内容上仕方ないですが1ファンの女の子を目立たせすぎてしまいましたかね
(後の○○というのが分からず反応できずにすいません)
名前 (空白でランダム表示)
画像 ※JPEG/PNG/GIFのみ。最大サイズ合計: 8MB



画像は3650日で自動削除する
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント スレをTOPへ (age)

※コメントは15行まで
※画像などのアップロードの近道 : http://imgur.com/
※コメント書き込みの前に利用規約をご確認下さい。