【一希と運命のカード】
涼「おはようございま〜す…一希さん?」

涼が事務所に入ってくると、一希はカードゲームの束を眺めていた

涼「それ、ゲームのカードですか?ビーストクロニクルとは違うみたいですけど…」
大吾「デュエルモンスターズじゃな」
涼「デュエルモンスターズ?」
大吾「世界で一番人気があるとも言われておるカードゲームじゃ。何でも高額の賞金が懸かった大会も頻繁に行われておるらしいのう」
涼「し、賞金が…?!でも、そのカードを何で一希さんが?」
一希「…ああ。実はここに来る途中で拾ったんだ」
涼「拾った…んですか?」
一希「…誰かの落とし物なんだろうが…自分でもよく分からないが何かこのカード達に奇妙な「縁」みたいな物を感じてしまってな…」
涼「「縁」ですか…」
一希「ああ…」

【童実野町でのライブ】
P「ちょうど良かったかもしれませんね。今度F−LAGSのライブを童実野町でやるんですよ」
涼「童実野町?」
大吾「日本で一番デュエルモンスターズが盛んと言われとる町じゃな」
涼「大吾くん詳しいね」
P「何でも海馬コーポレーション主催で大々的にやるらしいですよ」
大吾「おお!それは楽しみじゃなあ!」
一希「…」
涼「一希さん、どうかしたんですか?」
一希「(何だ…この不吉な胸騒ぎは…?)」

【妨害】
童実野町のライブ会場に着いたF-LAGSの面々

涼「けっこう大きな会場ですね」
大吾「ここでライブするんじゃな…」
謎の男「待ち給え」

いつの間にか背後には黒いスーツの大柄な男が立っていた

大吾「だ、誰じゃあんた?!」
阿久井「私は阿久井プロ代表の阿久井雄三。君たちにはすまないが今日この会場はうちのアイドルに使わせてもらう」
一希「何をいきなり…」
涼「そうですよ!この会場は今日僕たちが使う事になっているんです!」
悪井「フッ、その件については主催者の許可は取ってある。代表アイドル同士のデュエルで勝利した側の事務所が、今日ここでライブできるとな!」
大吾「な、なんじゃと?!」

阿久井「ライブさえもデュエルで決めるとは物分りの良い主催者だ。さて、どうするかね?自信が無いのなら尻尾を巻いて帰っていただいても結構だがな!」
大吾「何を…!じゃったらここはワシが…」
一希「…いや、ここは俺に任せてくれ」
涼「一希さん?!」
大吾「そうは言うても先生デュエルの経験無いじゃろ?!」
一希「それでも…俺にはこのデッキがある…!」

そう言ってデッキを取り出す一希

大吾「じゃけども…」
一希「…大丈夫だ。信じてくれ」

そう言う一希の眼には、不思議と自信に満ちているように見えた

大吾「先生…」
阿久井「そちらは決まったようだな。では紹介しよう!うちのアイドルを!」

大吾「な?!その男はプロのデュエリストじゃろ!アイドル同士のデュエルじゃなかったんか?!」
阿久井「おや?ライブを行うユニットのアイドルとは言っていないぞ?それにバンデット・キースは我が社と契約したアイドルデュエリストだ」
キース「くっくっく…!てめえらも運が無かったな。まあ俺はこんなデュエルで大金が手に入るんだから楽なもんだがな!」
一希「…カードを手に入れたばかりの初心者が最初のデュエルでいきなり勝つ…」
キース「あぁ?」
一希「…そんな三流ラノベでも有り得ない事が今から起こるのを見せてやる」
キース「へっ!ガキが何寝言ほざいてやがる!」
P「一希さん!」

一希にデュエルディスクを投げ渡すプロデューサー

一希「…ありがとう、プロデューサー。デュエルディスク、セット!」
一希&キース「「決闘(デュエル)!!」」

【決闘開始】
一希「俺のターン!」

◇1ターン目　一希のターン
一希∶LP4000　手札∶5枚

一希「俺は《アチャチャアーチャー》を攻撃表示で召喚!」

《アチャチャアーチャー》
効果モンスター
星３/炎属性/戦士族/攻1200/守 600
このカードが召喚・反転召喚に成功した時、相手ライフに５００ポイントダメージを与える。

一希「さらに、《アチャチャアーチャー》の効果を発動!相手ライフに500ポイントのダメージを与える! 」

○キース∶LP4000→3500

キース「チッ!」
一希「カードを一枚セット!ターンエンドだ!」
キース「この程度、痛くも痒くもねえぜ。俺のターン!ドロー!」

◇1ターン目　キースのターン
キース∶LP3500　手札∶6枚

キース「見せてやるぜ…ガキのおままごととは違うプロのデュエルってヤツをな!俺は手札から魔法カード《古のルール》 を発動!」

□《古のルール》
通常魔法
手札からレベル５以上の通常モンスター１体を特殊召喚する。

キース「この効果により俺は手札からレベル5以上の通常モンスターを特殊召喚できる!来い、《トライホーン・ドラゴン》!!」

□《トライホーン・ドラゴン》
通常モンスター
星８/闇属性/ドラゴン族/攻2850/守2350

一希「…!」
キース「バトルだ!《トライホーン・ドラゴン》《アチャチャアーチャー》を攻撃!!」

■《トライホーン・ドラゴン》∶攻撃力2850VS《アチャチャアーチャー》攻撃力1200

《トライホーン・ドラゴン》の攻撃により《アチャチャアーチャー》は破壊され、一希に1650ポイントのダメージ

一希「ぐあっ!」

○一希∶LP4000→2350

大吾「先生!」
涼「一希さん?!」

キース「そしてこれはさっきのお返しだ!手札から魔法カード《火竜の火炎弾》 を発動!相手ライフに800ポイントのダメージを与える!」

□《火竜の火炎弾》
通常魔法
自分フィールド上にドラゴン族モンスターが表側表示で存在する場合、次の効果から１つを選択して発動する。
●相手ライフに８００ポイントダメージを与える。
●フィールド上に表側表示で存在する守備力８００以下のモンスター１体を選択して破壊する。

○一希∶LP2350→1550

一希「うぅっ…!」
キース「どうだ?これがド素人とプロの差ってもんよ。俺はこれでターンエンドだ!」

一希「(1ターン目からいきなりこのダメージ…これが奴の言うプロとの差なのか…)」

その時、一希の脳内に声が響いた

『オイオイ、始まる前の自信はどうしちまったんだ?』
一希「…誰だ?」

その声は、何故か一希のデッキから聞こえるような気がした

『まだ始まったばかりだぜ?俺たちの力、アイツに見せてやろうぜ!』
一希「ああ、そうだな…!」
キース「何をブツブツ一人言言ってやがる…!」
一希「…!俺のターン!ドロー!」

◇2ターン目∶一希のターン
一希∶LP1550　手札∶4枚
魔法・罠ゾーンに伏せカード1枚

一希「俺は《ゴブリンドバーグ》 を攻撃表示で召喚!」

《ゴブリンドバーグ》
効果モンスター
星４/地属性/戦士族/攻1400/守 0
(1)：このカードが召喚に成功した時に発動できる。
手札からレベル４以下のモンスター１体を特殊召喚する。
この効果を発動した場合、このカードは守備表示になる。

一希「そして《ゴブリンドバーグ》 の効果発動!手札から《ガンバラナイト》 を攻撃表示で特殊召喚する!」

《ガンバラナイト》
効果モンスター
星４/光属性/戦士族/攻 0/守1800
フィールド上に表側攻撃表示で存在するこのカードが攻撃対象に選択された時、このカードの表示形式を守備表示にできる。

画像間違えた…

キース「へっ、何をやるかと思えば、雑魚を並べてどうしようってんだよ?」
一希「…それを今から見せてやる」
キース「…何っ?!」
一希「俺はレベル4の2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!」
涼「この召喚方法は…?」
大吾「これは…!」
一希「俺の戦いはここから始まる!白き翼に望みを託せ!現れろ《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》 !!」

《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》
エクシーズ・効果モンスター
ランク４/光属性/戦士族/攻2500/守2000
レベル４モンスター×２
(1)：自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのＸ素材を１つ取り除いて発動できる。
そのモンスターの攻撃を無効にする。
(2)：このカードがＸ素材の無い状態で攻撃対象に選択された場合に発動する。このカードを破壊する。

キース「エクシーズ召喚だとぉ?!…だが、それでも俺の《トライホーン・ドラゴン》の方が攻撃力は上だ!まったく無意味な事をする野郎だぜ…」
一希「…本当にそうかな?」
キース「あぁん?」
一希「バトルだ!《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》で《トライホーン・ドラゴン》に攻撃」
大吾「先生?!」
涼「相手より攻撃力の低いモンスターで攻撃なんて…?」
一希「この瞬間、《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》 の効果発動!エクシーズ素材を一つ取り除く事で、攻撃を無効にする!ムーン・シールド!」
キース「自分の攻撃を無効だと?何がしたいんだてめえ…」
一希「…それを今から教えてやる!リバースカード、オープン!《ダブル・アップ・チャンス》 !!」

□《ダブル・アップ・チャンス》
速攻魔法
(1)：モンスターの攻撃が無効になった時、そのモンスター１体を対象として発動できる。
このバトルフェイズ中、そのモンスターはもう１度だけ攻撃できる。
この効果でそのモンスターが攻撃するダメージステップの間、そのモンスターの攻撃力は倍になる。

一希「このカードはバトルで攻撃が無効になった時、攻撃力を倍にしてもう一度攻撃できる!」
キース「何だとぉ?!」

□《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》∶攻撃力2500→5000

一希 「行け、《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》!ホープ剣スラッシュ!!」

■ 《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》 ∶攻撃力5000VS《トライホーン・ドラゴン》∶攻撃力2850

《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》の攻撃《トライホーン・ドラゴン》は破壊され、キースに2150ポイントのダメージ

○キース∶LP3500→1350

キース「ぐわぁぁぁ?!」
涼「やった!」
大吾「今度は先生が大ダメージじゃあ!」
一希「…俺はカードを一枚伏せて、ターンエンドだ」
キース「調子に乗るなよ、クソガキが…!俺のターン!ドロー!」

◇2ターン目　キースのターン
キース∶LP1350　手札:4枚
フィールド上のカード:無し

キース「俺は手札から《強欲で貪欲な壺》を発動!デッキからカードを10枚除外して2枚ドローだ! 」
　
□《強欲で貪欲な壺》
通常魔法
このカード名のカードは１ターンに１枚しか発動できない。
(1)：自分のデッキの上からカード１０枚を裏側表示で除外して発動できる。
自分はデッキから２枚ドローする。

キース「…モンスターをセット。さらに伏せカードを3枚セットしてターンエンドだ」
一希「俺のターン!ドロー!」

◇3ターン目∶一希のターン
一希∶LP1550　手札∶2枚
フィールド∶《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》(攻撃表示)

一希「俺は《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》でリバースモンスターに攻撃!」

●キースの守備表示モンスター∶《ミラージュ・ドラゴン》

《ミラージュ・ドラゴン》
効果モンスター
星４/光属性/ドラゴン族/攻1600/守 600
(1)：このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はバトルフェイズに罠カードを発動できない。

■ 《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》 ∶攻撃力2500VS《ミラージュ・ドラゴン》∶守備力600

《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》の攻撃攻撃力が守備力を超えているため《ミラージュ・ドラゴン》は戦闘破壊される。

キース「……」
一希「(伏せカードを3枚もセットしているのに何もしてこなかった…?どういう事だ…?)」
キース「どうした?お前のターンはそれで終わりか?」
一希「…カードをセット!ターンエンドだ!」
キース「…俺のターン、ドロー!」

◇3ターン目　キースのターン
キース∶LP1350　手札:2枚
フィールド上のカード:伏せカード3枚

キース「随分と調子に乗ってくれやがったなガキが…!だが、それもこれで終わりだ!俺は手札から魔法カード《真紅眼融合》を発動!」

□《真紅眼融合》
通常魔法
このカード名のカードは１ターンに１枚しか発動できず、このカードを発動するターン、
自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・特殊召喚できない。
(1)：自分の手札・デッキ・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、「レッドアイズ」モンスターを融合素材とするその融合モンスター１体をＥＸデッキから融合召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターのカード名は「真紅眼の黒竜」として扱う。

一希「《真紅眼融合》…?」
キース「このカードの効果により、俺はデッキから《真紅眼の黒竜》と 《メテオ・ドラゴン》を墓地に送り、モンスターを融合召喚する!来い!《メテオ・ブラック・ドラゴン》 !!」

□《メテオ・ブラック・ドラゴン》
融合モンスター
星８/炎属性/ドラゴン族/攻3500/守2000
「真紅眼の黒竜」＋「メテオ・ドラゴン」

大吾「攻撃力3500じゃと…?!」
涼「そんなモンスターをこうも簡単に…!」
一希「…」　
キース「へっ、てめえはこう考えてやがるだろうな。「例え攻撃力の高いモンスターでも《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》の効果で一度は防げる」、ってな」
一希「…!」　
キース「そのてめえの甘ちゃんな考えをぶち壊してやるぜ!リバースカード、オープン!《タイラント・ウィング》!! 」

□《タイラント・ウィング》
通常罠
(1)：フィールドのドラゴン族モンスター１体を対象としてこのカードを発動できる。
このカードを攻撃力・守備力４００アップの装備カード扱いとして、そのモンスターに装備する。
(2)：このカードの効果でこのカードを装備したモンスターは、１度のバトルフェイズ中に２回までモンスターに攻撃できる。
(3)：このカードの効果でこのカードを装備したモンスターが相手モンスターを攻撃したターンのエンドフェイズに発動する。

キース「この罠カードを装備したモンスターは攻撃力が400ポイントアップし、更にバトルフェイズに二回攻撃が可能となる!」

□《メテオ・ブラック・ドラゴン》 ∶攻撃力3500→3900

一希「攻撃力を増した上に二回攻撃だと…?」
キース「更にリバースカード、オープン!永続罠《竜魂の城》!!」

□《竜魂の城》
永続罠
(1)：「竜魂の城」は自分フィールドに１枚しか表側表示で存在できない。
(2)：１ターンに１度、自分の墓地からドラゴン族モンスター１体を除外し、自分フィールドの表側表示モンスター１体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで７００アップする。
(3)：表側表示のこのカードがフィールドから墓地へ送られた時、除外されている自分のドラゴン族モンスター１体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

キース「このカードの効果により墓地の《ミラージュ・ドラゴン》を除外し、《メテオ・ブラック・ドラゴン》の攻撃力を更に700ポイントアップさせる!」

□《メテオ・ブラック・ドラゴン》 ∶攻撃力3900→4600

一希「くっ…させるか!リバースカード、オープン!罠カード《サンダー・ブレイク》!!手札を一枚捨てて《メテオ・ブラック・ドラゴン》を破壊する!」

□《サンダー・ブレイク》
通常罠
(1)：手札を１枚捨て、フィールドのカード１枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

キース「馬鹿か!その程度読んでるんだよ!リバースカード、オープン!カウンター罠《ギャクタン》!!」

□《ギャクタン》
カウンター罠
(1)：罠カードが発動した時に発動できる。
その発動を無効にし、そのカードを持ち主のデッキに戻す。

《ギャクタン》の効果により一希の《サンダー・ブレイク》は無効化され、デッキに戻される

一希「…しまった…?!」
キース「さあ、トドメを刺してやるぜ!《メテオ・ブラック・ドラゴン》で《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》を攻撃!」

■《メテオ・ブラック・ドラゴン》∶攻撃力4600VS《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》∶攻撃力2500

一希「くっ…!リバースカード発動!《ハーフ・アンブレイク》!!この効果で《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》は戦闘では破壊されず、この戦闘で俺が受けるダメージは半分になる!」

□《ハーフ・アンブレイク》
通常罠
フィールド上のモンスター１体を選択して発動できる。
このターン、選択したモンスターは戦闘では破壊されず、そのモンスターの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。

○一希∶LP1550→500

一希「くぅっ…!」
キース「無駄な足掻きを…!《メテオ・ブラック・ドラゴン》、二回目の攻撃だ!」
一希「…《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》の効果発動!効果発動!エクシーズ素材を一つ取り除く事で、攻撃を無効にする!ムーン・シールド!」

涼「何とかこのターンの攻撃を凌いだ…」
大吾「じゃけど、これで《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》の効果は使えん…次の攻撃を受ければ…」
一希「ぐっ…!」
キース「ケッ、まだ諦めねえのか?往生際の悪い奴だぜ」
一希「…だがまだ俺のライフは残っている…勝負はついていない…!」
キース「だがなぁ、お前の手札は0、ここからどう勝とうっていうんだよ!」
一希「…それでも、次の俺のターンのドローで全てが変わるかもしれない…!仲間と出会って俺は知ったんだ!勇気を持って一歩を踏み出す事さえ出来れば、世界だって変わるということを!」
大吾「先生…!」
涼「一希さん…!」
キース「ハッ!所詮はガキの戯れ言か!分かったからとっとと引けよ!お前の最後のドローカードをな!」
一希「(…確かに奴の言う通り絶体絶命の状況だ…だが俺は信じる!このドローを…!)」
『覚悟は決まってるみたいだな』
一希「ああ…!」
『なら引いてやろうぜ!世界を変えるカードを！』
一希「ああ!俺のターン…ドロー！」

◇3ターン目∶一希のターン
一希∶LP　手札∶1枚
フィールド上のカード∶《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》∶攻撃表示

一希「…来たか。俺が引いたカードは《ＲＵＭランクアップマジック－ヌメロン・フォース》!! 」

□《ＲＵＭランクアップマジック－ヌメロン・フォース》
通常魔法
(1)：自分フィールドのＸモンスター１体を対象として発動できる。
その自分のモンスターと同じ種族でランクが１つ高い「ＣＮｏ.」モンスター１体を、対象のモンスターの上に重ねてＸ召喚扱いとしてＥＸデッキから特殊召喚する。
その後、この効果で特殊召喚したモンスター以外のフィールドの全ての表側表示のカードの効果は無効化される。

キース「…何だこのカードは?!」
一希「このカードは自分フィールド上のエクシーズモンスター１体を対象とし、そのモンスターよりランクが高いモンスターをエクストラデッキから特殊召喚できる!」
キース「エクシーズモンスターをランクアップだとぉ?!」
一希「行くぞ!《Ｎｏ.ナンバーズ３９ 希望皇ホープ》を対象に《ＲＵＭランクアップマジック－ヌメロン・フォース》 を発動!変革の時は来た!今こそ革命の旗を振りかざせ!《ＣＮｏ.カオスナンバーズ３９ ホープレイ・ヴィクトリー》!!」

□《ＣＮｏ.カオスナンバーズ３９ 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》
エクシーズ・効果モンスター
ランク５/光属性/戦士族/攻2800/守2500
レベル５モンスター×３
(1)：このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
(2)：このカードが「希望皇ホープ」モンスターをＸ素材としている場合、以下の効果を得る。
●このカードが相手の表側表示モンスターに攻撃宣言した時、このカードのＸ素材を１つ取り除いて発動できる。
ターン終了時まで、その相手モンスターの効果は無効化され、このカードの攻撃力はその相手モンスターの攻撃力分アップする。

キース「ぐっ…!だが無駄だ!リバースカード、オープン!《奈落の落とし穴》 !!このカードで特殊召喚されたそいつを破壊してやる!」

□《奈落の落とし穴》
通常罠
(1)：相手が攻撃力１５００以上のモンスターを
召喚・反転召喚・特殊召喚した時に発動できる。
その攻撃力１５００以上のモンスターを破壊し除外する

一希「…無駄だ」
キース「何っ！」
一希「《ＲＵＭランクアップマジック－ヌメロン・フォース》が発動された瞬間、フィールド上の魔法・罠カードは無効になっている。そしてこの時、相手は伏せカードを発動する事はできない!」
キース「な、何だとぉ?!」

一希「バトルだ!《ＣＮｏ.カオスナンバーズ３９ 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》 で、 《メテオ・ブラック・ドラゴン》に攻撃!そしてこの瞬間、《ＣＮｏ.カオスナンバーズ３９ 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》の効果発動!このカードのエクシーズ素材を１つ取り除く事で、このカードの攻撃力はその相手モンスターの攻撃力分アップする！ビクトリー・チャージ!!」

□《ＣＮｏ.カオスナンバーズ３９ 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》∶攻撃力2800→6300

キース「攻撃力6300だとぉ?!」
一希「これが俺の…世界を変える一撃!ホープ剣・ダブルビクトリースラッシュ!!」

■《ＣＮｏ.カオスナンバーズ３９ 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》∶攻撃力6300VS《メテオ・ブラック・ドラゴン》∶攻撃力3500

キース「ぐわあぁぁぁ?!」

○キース∶LP1350→0

WINNER∶九十九一希

涼「やったぁ!」
大吾「先生の大逆転勝ちじゃあ!」
キース「くっ、くそったれ…!」
阿久井「…バンデット・キースめ、高い金を払ってまで雇ったのにガキ如きに負けるとは…!」

そう言うと阿久井はスーツから拳銃を取り出した

阿久井「この役立たずめが!死ねぇ!」
キース「なっ…?!」
一希「…危ない！」

咄嗟に一希がかばった事で、阿久井の放った弾丸は一希の背中を掠めて逸れる

阿久井「ガキが!余計な真似を…！こうなったら全員纏めて…」
大吾「…させるかぁっ！」

言うが早いが、大吾の飛び膝蹴りが阿久井の顎を打ち抜く

阿久井「あぼぁっ?!」
涼「大吾君!」
黒服「六代目!加勢致しやす!」
大吾「おう、手荒な真似はせんでええぞ…と言うところじゃがこやつは少々おいたが過ぎた…素っ裸にして海に叩き込んだれ!」
黒服「ハッ!」
阿久井「ちょっ、まっ、助け…」

そのまま黒服たちに連行されていく阿久井

一希「…これで、本当に終わったな」
キース「…てめえ、何で敵の俺を助けやがった?」
一希「…敵じゃない」
キース「何?」
一希「…お前はあいつに命令されて俺と戦っただけだ。それに、お前のデュエルは正々堂々としたものだった」
キース「へっ、どこまでも甘ちゃん野郎かガキが」
大吾「口の減らんやっちゃのお…」
キース「…だが、次からは雇われる相手はよく選ぶ事にするぜ。あばよ、ガキ共」

そう言い残して、バンデット・キースは去って行った

涼「そこまで悪い人じゃなかったんですかね…」
一希「まあ、どうだろうな。…?!デッキが…消えていく…?」
『お前とのデュエル、楽しかったぜ!いつかまた一緒にやろうな!』
一希「ああ…いつかまた、必ず」

こうしてF−LAGSのライブは無事開催される事になった

涼「みんなー!今日は来てくれてありがとう!」
大吾「最高のライブを見しちゃるからなー!」
一希「それではまず一曲目、この歌を聞いてくれ…『マスターピース』」

https://youtu.be/XD9n5GN8FsA

【後書き】
アイマス×遊戯王という思いっきり趣味に走った内容ですが楽しめていただけたでしょうか?デュエル内容はなるべく見やすくなるように努力したつもりですが見にくかったら申し訳ありません
デュエル構成や人選は他の構想もあったのですが、色々悩んだ結果今回の内容になりました
バンデット・キース…対戦相手にオリキャラ出すのもどうかと思って「金で動いてくれるだろう」便利なこの方にお越しいただきました。原作では機械族使いですが色んなデッキ持ってる設定なのでドラゴン族を使ってもらいました。最後良い感じに終わりましたがたぶん改心してないと思います
阿久井社長…チョイ役なのでこちらはオリキャラです。ナチュラルに拳銃抜いてますが原作の童実野町の治安の悪さを反映しました
あとデッキから響いた声の正体については一応考えていますが、真相は皆さんの想像にお任せします

それでは、良ければ感想などいただければ幸いです

おつです
アイドルでデュエルSSは興味があったので参考になります
カードの説明が丁寧とは思いましたが(構成の都合致し方ないですが)原作キャラの使用カードはやっぱり欲しいなぁとは思いました

>>34
コメントありがとうございます
原作キャラにはやはり原作の使用カードを使わせるべきでしたね。デュエル構成考えた時に攻撃力の高いドラゴン族モンスターが使いやすかったもので
次回があればこの反省は活かしたいと思います

乙でした。
昔漫画で読んだきりだけど「ああ、あったわこういうの！」とか思いながら楽しく読ませていただきました。
ただ、一希先生の一人称が「おれ」じゃなかったかと、脳内重箱の隅つつきが止まらなかったのがどうにもこうにも……
細かいところを申し訳ありませんが、またよろしくお願いします。

>>36
コメントありがとうございます。楽しんでいただけたようで嬉しいです!
一希先生の一人称に関しては何度もコミュを見たのに失念しておりましたー!申し訳ありません!