【SS冬祭Pドル21】残業する貴音とP 第6夜
1 : Pーさん   2021/12/19 00:27:19 ID:X2bnlzcgA6
前回までの残業

【第1夜】ラーメンの巻http://imasbbs.com/patio.cgi?read=23413&ukey=0&cat=765
【第2夜】海鮮丼の巻http://imasbbs.com/patio.cgi?read=23435&ukey=0&cat=765
【第3夜】カツ丼の巻http://imasbbs.com/patio.cgi?read=23445&ukey=0&cat=765
【第4夜】コーヒーの巻http://imasbbs.com/patio.cgi?read=23462&ukey=0&cat=765
【第5夜】サバの巻http://imasbbs.com/patio.cgi?read=23486&ukey=0&cat=765#body

例によって、味の評価等は個人的な好みなので多少の偏りがあるのはご了承願います
2 : EL変態   2021/12/19 00:28:04 ID:X2bnlzcgA6
※注意※
今回、下ネタあり〼
3 : Pさん   2021/12/19 00:28:59 ID:X2bnlzcgA6
【PM7:12】

ガチャ

雪歩「戻りましたぁ」

(……!…………!)
(だから……!……わかって……)


雪歩「あれ?Pと……四条さん?」
4 : do変態   2021/12/19 00:30:51 ID:X2bnlzcgA6
P「どうしても譲れないか」

貴音「はい。たとえPといえどもこればかりは…」

P「いやーでも今日ぐらいはさ?いつも夜遅くまで頑張ってる俺の意見を尊重してくれてもいいんじゃないか?」

貴音「それはお互いさまではありませんか。私こそ毎晩Pに付き合っておりますのに」

P「お前の場合は下心ありきだろ……毎回ツッこむのも楽じゃないんだぞ…」

貴音「その割にはいつも“のりのり”で話しておられる気がいたしますが」

P「う……まあ…それは、否定しきれないけど…」
5 :   2021/12/19 00:31:52 ID:X2bnlzcgA6
雪歩(……付き合ってる?下心?それで……“つ っ こ む”?)

雪歩(Pが…四条さんに………つっこむ………)





雪歩(ええええええええええええーーーーーーっっ!?!!???!!)
6 : 我が下僕   2021/12/19 00:33:02 ID:X2bnlzcgA6
雪歩(それってつまり……“そういうこと”だよね!?)


雪歩(確かに最近遅くまで一緒に残業してることが多かったけど…いつの間にそんな関係に……)


雪歩(と、とんでもないタイミングで帰ってきちゃった…)
7 : 下僕   2021/12/19 00:34:20 ID:X2bnlzcgA6
貴音「おや、戻っていたのですか萩原雪歩」

雪歩「ひっ」

P「おうお疲れ。そうか、今日は雪歩も夕方から仕事だったな」

雪歩「あ、はい……ついさっき帰ってきたところで…すいませんすぐ帰りますから…」

P「待った。じゃあ今の話も聞いてたんだろ?」

雪歩「えっ!?いや、その………すいません…」
8 :   2021/12/19 00:35:33 ID:X2bnlzcgA6
貴音「これは致し方ありませんね。是非、雪歩も一緒に参りましょう」

P「だな」

雪歩「へ?いっしょに……?」

貴音「はい。3人で楽しみましょう」

雪歩「さんにんで……たのしむ……?」





雪歩「ええええぇええええええええええええええええええええぇえええええええええええ!!!!!??????!!??!?!?!?!」
9 : ダーリン   2021/12/19 00:36:09 ID:X2bnlzcgA6
P「ごめんな。別に雪歩を仲間外れにする気はなかったんだが」

雪歩「いえいえいえいえいえ仲間外れで構わないですぅ!私なんてただのお邪魔虫ですからぁ!」

貴音「遠慮しなくて良いのですよ。今宵は特別な日なのですから」

雪歩「そんな日ならなおさら私なんているべきじゃないです~!!」
10 : お兄ちゃん   2021/12/19 00:37:32 ID:X2bnlzcgA6
P「そうだ、アレのことも雪歩に決めてもらおうじゃないか。多数決になるしちょうどいいだろ」

貴音「そうですね。このまま2人で言い合っていても結論は出ないでしょうし」

雪歩「“アレ”?」

P「話聞いてたんだろ?要するに……」
11 : ご主人様   2021/12/19 00:39:11 ID:X2bnlzcgA6
P「薄いほうがいいか?厚いほうがいいか?ってコト」

雪歩「……はい?」





雪歩(えっと、Pと四条さんはこれからその、“楽しみにいく”つもりで、それで……“薄い”?“厚い”?)


雪歩(それってつまり…………)


雪歩(…………!!!)
12 : プロデューサー様   2021/12/19 00:40:04 ID:X2bnlzcgA6
雪歩「なななな、なんて話をしてるんですかぁ!」

貴音「これは重要な2択ですよ。我々の今後が大きく左右されるほどの...」

雪歩「重要なのはわかりますけど!人生左右されちゃいますけど!事務所で堂々と議論することじゃないでしょぉ!?」
13 : プロデューサー   2021/12/19 00:41:14 ID:X2bnlzcgA6
P「で、どう思う?薄いほうがいいに決まってるよな?」

雪歩「へ、へぇっ……話には聞いてたけど男の人ってやっぱり薄いほうがき、気持ちいいんんです……か?」

P「別に性別は関係ないと思うけど…気持ちいいってのは確かだな。よくわかってるじゃないか」

雪歩「わかってないですっ!私をなんだと思ってるんですかっ!!!」
14 : 変態大人   2021/12/19 00:41:48 ID:X2bnlzcgA6
P「そうか?経験がないなら是非試してみて欲しいな。絶対ハマるから」

雪歩「は、ハマるぅ!?」

貴音「しかし、厚い場合もしこしことした感触がまことに良いものなのですよ」

雪歩「 し こ し こ ぉ ! ? 」
15 : P君   2021/12/19 00:44:56 ID:X2bnlzcgA6
雪歩「えっと、その、わ、私も薄いほうがい、良いみたいな話は知ってるんですけど、やっぱり不安っていうか、ほら、万が一破れたりしたら大変だし…」

P「いや、万が一じゃなくて確実に破れるぞ」

雪歩「ダメじゃないですかっ!」

貴音「まったくです。口に入れた瞬間に中から溢れ出すのが良いというのに」

雪歩「四条さんも涼しい顔して強烈なこと言わないでくださいぃぃぃぃぃぃ!!!」
16 : 監督   2021/12/19 00:46:09 ID:X2bnlzcgA6
P「そうかなあ…オススメなんだけどなあ……」

雪歩「うっ」ドキッ



雪歩(ダメですP、そんなに切なそうな顔されたら~~~~~~~っ!)

ドキドキドキドキ
バクンバクンバクンバクン
17 : 師匠   2021/12/19 00:47:27 ID:X2bnlzcgA6
雪歩「……………わかりました」

貴音「えっ」

雪歩「わ、私……全然、経験ないですけどっ……正直、ものすごく不安ですけど…Pがそこまで言うなら怖くないって言うか、その、Pになら全部委ねちゃってもいいって思えますから、だから………」






雪歩「うっ………薄いほうでお願いしますっ!!!!!!」
18 : Pはん   2021/12/19 00:48:37 ID:X2bnlzcgA6
P「しゃあっ!」

貴音「はあ。仕方がありませんね」

雪歩(言っちゃった……お父さんごめんなさい。私、今日で大人になります……)

P「それじゃあ行くか………珉珉餃子へ!」







雪歩「…………………………………………………………………………へ?」
19 : プロデューサー   2021/12/19 00:48:55 ID:X2bnlzcgA6
 
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 ・

 ・

 ・
20 : プロヴァンスの風   2021/12/19 00:51:13 ID:X2bnlzcgA6
貴音「しかし…本当に薄い皮ですね。中身が透けて見えています」

P「だろ?この、皮が口の中でぴらぴら踊る感じが好きなんだよ。きしめんとか湯葉を食べてるみたいでさ」

貴音「なるほど。Pが“気持ち良い”と表現したのがよくわかります。まこと、官能的な食感……」

P「だろだろ?」

貴音「まあ、薄すぎて箸で取る際に破れてしまうものもいくつかありますが……」

P「でもさ、破れた餃子をタレに付けると餡が直にタレを吸うから味が濃くなるだろ?こういうちょっとした変化のおかげでいくら食べても食べ飽きないんだよ」

21 : 我が友   2021/12/19 00:52:07 ID:X2bnlzcgA6
貴音「確かに...味の変化は餃子の醍醐味ですね。タレの扱いも100人いたら100通りの流儀があるとまで言われていますし」

P「まずはそのまま1つ...次に酢を付けて1つ...その次はタレを混ぜてもう1つ...そしてラー油を混ぜて1つ...」

貴音「次第に餃子の味がタレにも染み出し...まさに渾然一体のはぁもにい...!!」

P「でもってビール!」グビグビ

P「カーーッ!幸せぇ~~ッ!!!」
22 : おやぶん   2021/12/19 00:53:08 ID:X2bnlzcgA6
雪歩「…………ハハッ」



P「雪歩、どうかしたのか?」

貴音「あまり箸が進んでいませんね。大丈夫ですか?」

雪歩「大丈夫ですぅ。Pの給料日に餃子食べに行こうとしてたお2人の邪魔しちゃった罪悪感でいっぱいなだけですぅ」

P「いや~ホントごめんな!悪気はなかったんだってば。雪歩が邪魔とか全然思ってないから」

雪歩「いいんですよぉ。私なんて勘違いミソ毛虫ですからぁ。視界に入れないほうがPのためですよー」
23 : Pちゃま   2021/12/19 00:54:56 ID:X2bnlzcgA6
貴音「だいぶ疲れているようですね…やはり、今日は私イチオシの“大阪王将”にするべきだったのでは」

P「それは関係ないだろ。……まあ、正直俺も大阪王将が嫌いってわけじゃないんだけどな。時々食べたくなるし」

貴音「厚めの皮にしっかり焼き目をつけることにより生み出される重厚な食べごたえ…!あの食感はまさに……肉!」

P「そうそう。 “肉ッ!!”って感じの餃子なんだよな。あとラー油が食べるラー油なのも地味に嬉しい」



雪歩「ぎょうざおいしいですねー。ぺらぺらのゴムみたいですあははー」

24 : プロデューサー   2021/12/19 00:56:47 ID:X2bnlzcgA6
P「雪歩は大阪王将に行ったことあるのか?」

雪歩「え?おーしょー?おいしいですよねー。しろいかんばんがめだちますよねー」

貴音「それは“餃子の王将”のほうです!」ドンッ

雪歩「ひゃあっ!?」ビクッ
25 : プロヴァンスの風   2021/12/19 00:58:00 ID:X2bnlzcgA6
雪歩「え?え?なんですか?ここはどこですか?」

P「おい…本当に大丈夫なのか?」

雪歩「すいません!なんか、怒鳴られたせいで我に返ったというか、びっくりしたというか…」

P「まあ、餃子の王将と大阪王将を間違えるのはな。一番やっちゃいけないやつだからな」

貴音「全くです。“それを言ったら戦争だろうが…っ!”と言うやつです」

雪歩「えっと…なにが違うんでしたっけ?」
26 : 夏の変態大三角形   2021/12/19 00:59:39 ID:X2bnlzcgA6
P「もともと餃子の王将から暖簾分けされてできたのが大阪王将なんだけど、今は資本関係一切なくて完全に別の会社なんだよ。餃子の味も全然違うし」

貴音「大阪王将に比べると焼き目が薄いですね。餡も野菜多めで少し甘い感じがします」

P「暇なときにでも食べ比べしてみろよ。どっちも旨い事には変わりないから」

雪歩「はあ…」

27 : 監督   2021/12/19 01:01:42 ID:X2bnlzcgA6
P「あと、せっかく食べ比べするなら日高屋の餃子も食べてみて欲しいな。低価格チェーンだからオーソドックスな味かと思いきや、ニラが大量に入ったガッツリ系なんだ…」

貴音「あれは完全にお酒との相性を重視した味ですね。無論、ご飯にも合いますが」

P「お前酒飲んだことないだろ」

貴音「それは、とっぷしぃくれっとです☆」

P「いや流石にそれは通らねーよ!マジで飲んでねーだろうな!?」

28 : ご主人様   2021/12/19 01:02:26 ID:X2bnlzcgA6
雪歩(…………)

雪歩(結局、私の勘違いだったけど……それにしても仲がいいよね)

雪歩(……本当に何も無いのかな…)
29 : Pサマ   2021/12/19 01:03:58 ID:X2bnlzcgA6
貴音「P!いつの間にか餃子が無くなっています!」

P「じゃあ追加するか。雪歩はどうする?」

雪歩「え?あ、その……お茶だけでいいです」

P「そうか?遠慮しなくていいんだぞ」


貴音「すみません。緑茶をひとつ、焼き餃子を5人前、それと五目らぁめんと回鍋肉と麻婆茄子ともやし炒めをを追加でお願いします」

P「お前は少し遠慮しような!?」
30 : そこの人   2021/12/19 01:04:18 ID:X2bnlzcgA6

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 ・

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31 : 監督   2021/12/19 01:05:13 ID:X2bnlzcgA6
貴音「では、これにて……本日はごちそうさまでした」

P「気をつけてな。まあタクシーでなにを気を付けるんだって話だけど」

雪歩「……………」




P「さて、雪歩は歩いて帰るんだよな?送っていくよ」

雪歩「いえ、1人で帰れますから」

P「こんな時間に女の子を1人で帰せるわけないだろ。社長に殺されちまう」
32 : プロデューサーちゃん   2021/12/19 01:05:49 ID:X2bnlzcgA6
雪歩「……Pは誰にでも優しくて、誰にでも親身になって接してくれますよね」

P「それが俺の仕事だからな」

雪歩「そうですよね。仕事ですもんね…」

P「…あのさ、もし勘違いだったら申し訳ないんだけど」

雪歩「な、なんですか?」
33 : Pちゃま   2021/12/19 01:06:58 ID:X2bnlzcgA6
雪歩(まさか...変な妄想しちゃってたのがバレてる!?)

P「俺が最近貴音に付きっきりになってるのは…もしそれを不満に思ってるのなら……。それはアイツが仕事抱えまくってるからで、他の皆をないがしろにしてるとか、そんなことは全然ないからな」

雪歩「………わかってます」ホッ

P「ウチの事務所は誰か1人欠けてもやっていけない。全員がかけがえのない存在なんだ。ただ、俺の体はひとつしかないから限界がある。それだけはわかってくれ」
34 : そなた   2021/12/19 01:07:52 ID:X2bnlzcgA6
雪歩「………はい。私こそ、今日はすいませんでした」

P「明日からも頑張ろうな。なにか困ってるのならすぐに相談してくれよ」

雪歩「相談………」

P「…………」
35 : プロデューサー殿   2021/12/19 01:08:39 ID:X2bnlzcgA6
雪歩「……………あの」

P「なんだ?」

雪歩「私……実は…」









貴音「失礼します」
36 : Pチャン   2021/12/19 01:09:13 ID:X2bnlzcgA6
P・雪歩「「わーーっ!?」」

P「た、貴音っ!?さっき帰ったんじゃないのか!?」

貴音「忘れ物を思い出して引き返したのです。……萩原雪歩」

雪歩「え?私?」

貴音「少々、耳をこちらへ……」

雪歩「?????」
37 : プロデューサー君   2021/12/19 01:12:06 ID:X2bnlzcgA6
貴音(本日のあなたの壮大な勘違いですが…私とPの間に、そういったことは一切ございません)ヒソヒソ

雪歩(!?)

貴音(ですが…あなたのそういった“うぶ”なところ……私は、大変可愛いと思っていますよ)ヒソヒソ

雪歩(あ、あ、あ、あ…)

雪歩(これっ……これって……完全にっ、バレて…………!?)





貴音「では…おふたりとも、お気をつけて」ニコッ
38 : Pチャン   2021/12/19 01:12:49 ID:X2bnlzcgA6
P「なんだあいつ……ん?」

雪歩「…………」シャキーン

P「おい、なんでスコップなんか持ってるんだ?というかどこから持って」

雪歩「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン
39 : Pはん   2021/12/19 01:13:34 ID:X2bnlzcgA6
P「うおおっ!?なにやってんだお前っ!?」

雪歩「放してください!私なんか!私なんか―――――――――――!」



雪歩「穴掘って埋まってますぅぅぅぅーーーーーーーーっっ!!!!!!!」
40 : 師匠   2021/12/19 01:14:37 ID:X2bnlzcgA6
(その後、なんとか雪歩を抑えこんだところまでは覚えているのだが、そこから先の記憶はなぜか曖昧だ)



(いや……思い出したくないと言うべきか。雪歩の家は本当に…………怖かった……)



(給料日の翌日とは思えない憂鬱な朝を迎え……この事務所のアイドルは一筋縄ではいかないということを、改めて思い知る俺だった………)
41 : do変態   2021/12/19 01:22:34 ID:X2bnlzcgA6
お し ま い

仮にも食べ物を題材にした内容でこんなネタを使っていいものなのか大いに悩みましたが...どうしても勘違いラブコメ的な話がやりたかったんだ...
深夜テンションでやった、後悔はしていない

SS祭もいよいよ大詰め、最終回は19日夜に投稿する予定です
どうぞよろしくお願いします
42 : Pちゃま   2021/12/19 02:02:11 ID:CwGaOUgwmE
雪歩はエッチだなぁ
43 : 3流プロデューサー   2021/12/19 12:01:10 ID:k8hvCW.utY
酒と食い物を買いに行くから餃子も買うか……
44 : 兄(C)   2021/12/19 13:49:03 ID:n4JTHstWBk
ググったら珉珉餃子って東京と関西圏にしかないのか
食いたくなったのにどーしてくれる
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