大崎甜花「笑顔【ss】
1 : 監督   2022/01/01 01:49:05 ID:lH9gyugBec
これは甜花となーちゃんとプロデューサーさんと3人で千雪さんのおうちに行ったときのお話です。
2 : Pサマ   2022/01/01 01:51:45 ID:lH9gyugBec
千雪さんのおうちは事務所から行ける距離にあるおうちではなくてうん、と遠い山口県にある千雪さんのおうちです。

甜花となーちゃんと千雪さんは甜花の学校の冬休みに山口県で撮影のお仕事がありました。

3人で美味しいものをたくさん食べました。

にへへ……ふぐ、美味しかった。
3 : 5流プロデューサー   2022/01/01 01:56:10 ID:lH9gyugBec
撮影は二日ありました。

その終わりの日は千雪さんのおうちから近かったから、千雪さんがおうちにご招待してくれました。

千雪さんはおうちに久しぶりに帰るって言っていました。今年は長くいられて嬉しいそうです。

にへへ……、甜花もなんだか嬉しくなります。なーちゃんも嬉しそうです。

でもプロデューサーさんはきんちょうした顔をしていました。

社長の前にいるときよりも背筋も眉毛もピンツ!としていました。
4 : プロデューサー殿   2022/01/01 01:56:37 ID:lH9gyugBec
千雪さんのおうちは山の方にあるそうです。プロデューサーさんが借りたレンタカーの助手席で千雪さんは話していました。

なーちゃんは甜花の隣で千雪さんとプロデューサーさんとずっとお話していました。

甜花は眠かったので寝ました。

にへへ、よく眠れました。
5 : せんせぇ   2022/01/01 01:57:09 ID:lH9gyugBec
着いたらなーちゃんが起こしてくれました。

もう少し寝てたかったけれど、千雪さんの嬉しそうな声が聞こえてちゃんと目が覚めました。

甜花、覚醒。
6 : P君   2022/01/01 01:58:38 ID:lH9gyugBec
車から降りると山の中でした。

背の高い建物はなくて、どこを見回しても山がありました。

山のうえに丸い空が浮かんでいるみたいでした。

甜花はその真下にいます。

太陽が山からこっそり覗いています。

甜花が空を眺めてたら、なーちゃんが写真を撮ってくれました。

なので千雪さんのお家の前でも一枚写真を撮りました。

今度はなーちゃんも一緒です。
7 : おにいちゃん  
嬉しそうな千雪さんはプロデューサーさんの手を引いて甜花となーちゃんも一緒にお家に案内してくれました。

千雪さんがおうちの扉を開けるとがらがら音がなりました。

甜花、正解です。 ID:,,
千雪さんのお家はおばあちゃんのおうちみたいでした。

一階建てで、お庭が広くて、おうちに入るときの曇ったガラス扉が横に引くとがらがらなりそうでした。
8 : Pちゃま   2022/01/01 01:59:53 ID:lH9gyugBec
その日嬉しそうな千雪さんをたくさん見ました。

甜花みたいににへへってしていました。

千雪さんは甜花みたいでした。

千雪さんのお父さんとお母さんは甜花となーちゃんにとっても優しくしてくれました。

千雪さんとプロデューサーさんがもうひとりずついるみたいでした。

でも、千雪さんのお父さんはプロデューサーさんの前だけ社長さんみたいでした。

千雪さんのお父さんはプロデューサーさんより偉いです。

プロデューサーさんは大変だなって思いました。

そんなプロデューサーさんに千雪さんと千雪さんのお母さんはすごく優しかったです。
9 : せんせぇ   2022/01/01 02:00:49 ID:lH9gyugBec
千雪さんのお母さんはおっきなアルバムを持ってくると千雪さんのおうちにいた頃の話をたくさんしてくれました。

幼稚園、小学校、中学校、高校、いろんな制服を着た千雪さんの写真があって、なーちゃんが一つ指を指すと3つくらい千雪さんの話が聞けました。

千雪さんの顔は真っ赤でした。

プロデューサーさんの方を見ると千雪さんのお父さんとお酒を飲んだせいか顔が真っ赤でした。

甜花がプロデューサーさんの方を見ていたら、アルバムを眺めていたなーちゃんが聞きました。
10 : Pちゃま   2022/01/01 02:02:54 ID:lH9gyugBec
甘奈「――ねえ、千雪さん。この写真に写ってるお面って千雪さんが作ったの?」

なーちゃんが指差すところを甜花も覗きました。

一つ、二つ、三つ――

なーちゃんの動く指の先を目で追いかけるとなーちゃんの言う通りお面がありました。

おうちにいるいろんなお洋服を着たいろんな千雪さんの後ろの壁にいろんな笑ったお面がありました。

それも一種類ではありません。
11 : プロデューサー   2022/01/01 02:04:05 ID:lH9gyugBec
千雪「ふふっ、そうなの。――それは、この地域から昔から伝わるおまじないなの」

千雪さんはちょっと怖い顔をしました。

千雪「聞きたい……?」

甜花「え……!」

甘奈「…………」

甜花は千雪さんから目をそらしてなーちゃんの方を見ます。
12 : プロデューサーはん   2022/01/01 02:04:39 ID:lH9gyugBec
千雪「そのお面のお話なんだけどね。――この地域の子供はみんな笑顔のお面を作らないといけないの」

千雪さんはアルバムのその笑顔のお面をゆっくりと眺めます。

千雪「大人になるまで一つのお面でもいいし、節目になる時期にまた作り直してもいい」

千雪「けれど必ず一つは持っていないと山の神様が私達子供を連れて行っちゃうの」

千雪「だから神様が来たらお面をかぶって私は神様の仲間ですから連れてかないでくださいってお願いするの」
13 : ボス   2022/01/01 02:05:44 ID:lH9gyugBec
甘奈「千雪さんどうして子供だけ連れて行っちゃうの」

千雪「それはね――――」

千雪「私もわかんないっ♪」

千雪さんはアルバムをパタンと閉じました。

千雪「でもね、私には子供に山は危ないから山に勝手に入らないように、山は怖いところってことを伝えるために大人が考えたおまじないだと思うの」

お面が笑顔なら仲間って思ってくれる山の神様も笑顔だと思うから怖いなんて不思議だなって思いました。
14 : ハニー   2022/01/01 02:08:45 ID:lH9gyugBec
甜花「甜花なら……神様同士で居たいって、思うから……神様を連れていきたい……」

千雪「えっ……」

甘奈「うんうん。甘奈もそう思う。山の神様が神様を見つけたら、同じ神様だーって一緒にいたいって思うのに、どうして子供だけを連れて行くのかなって」

千雪「――考えたことなかったかも……」

千雪さんもなーちゃんも笑顔の山の神様なら仲良くなれそうなのに。

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