【CPSS22】紗代子「眼鏡を新調します♪」律子「慎重にね」【りつさよ】
1 : 我が下僕   2022/02/12 05:16:52 ID:UUL/R4Bor6
これで立たなければ諦めます
2 :   2022/02/12 05:17:45 ID:UUL/R4Bor6
律子「っと、やーっと書類整理も終わったところで、一息つくとしますか。それにしてもプロデューサーったら、どこ行ったのかしら。人に手伝い任せておいて」

律子「ん?向こうの部屋、騒がしいわね。何かあったのかしら」


律子「この部屋ね。失礼しまーす、っと」





紗代子「うう……どうしてっ、どうしてこんなことに」
3 : Pたん   2022/02/12 05:17:52 ID:UUL/R4Bor6
ジュリア「サヨ……しっかりしろ!くっ、あたしがついていながら、なんてザマだ!」

P「風花、どうなんだ。助かりそうなのか?」

風花「いえ、この子はもう……」

紗代子の眼鏡「」

P「どうなんだ、はっきり言ってくれ!」

紗代子「お、お願いします、風花さん。私、覚悟はできているつもりですから」

千鶴「眼鏡と言えば、福井県鯖江市のことは当然ご存知ですわよね?そう、『めがねのまちさばえ』がキャッチコピーの市ですわ!」
4 : プロデューサーちゃん   2022/02/12 05:18:04 ID:UUL/R4Bor6
風花「紗代子ちゃんの眼鏡は……もう亡くなっています」

紗代子「!」ガクッ

ジュリア「サヨ!おい、フーカ、そりゃないだろう!?こいつは、この眼鏡がずっとサヨの相棒だったんだぞ!?」

P「まぁ、ライブには連れていっていないけどな」

紗代子「いいの、ジュリア。この子とこんな形でお別れなんて思ってもみなかったけど、でも、これもきっと運命だと思う」

千鶴「世界においてもその高品質な眼鏡とともにSABAEの名で知られておりまして、今や眼鏡枠に関しては国内の生産シェア率の約90%を占めている、まさに眼鏡の街なのですわ!」

ジュリア「なんとかならないのかよ、バカP!眼鏡のないサヨなんて、それはもうサヨじゃない!」

P「まぁ、ライブには連れていっていないけどな」
5 : あなた様   2022/02/12 05:18:14 ID:UUL/R4Bor6
風花「ジュリアちゃん……」

千鶴「ちなみに鯖江市は眼鏡だけではなくて、ポリエステルやナイロン素材といった合繊織物、それにシルク、ベルベットなどなど、多種多様な生地を生産したり、染色したりと繊維産地としても有名ですのよ」

P「あるぞ、方法なら」

紗代子「!! ほ、本当ですか、プロデューサー!」

ジュリア「もったいつけずに、早く言ってくれ!」

風花「なんでもしますから!」

P「焦るな、みんな。紗代子の眼鏡を取り戻すには、ある人物の協力が必要なんだ」

紗代子「そんな…!私よりずっと眼鏡に詳しくて、」

ジュリア「自分のことを寸胴とか言っているくせに、ナイスバディで、」

風花「765プロの頭脳として名高いけど、実はちょっと抜けているところもあって、そこがまた可愛い、」

千鶴「まつり、歩と同じ19歳で、髪型のバリエーションが豊富な美少女なんて、本当にいますの?」
6 : プロデューサーさま   2022/02/12 05:18:27 ID:UUL/R4Bor6
P「わかっている、そんなやつ、すぐみつかるわけ……」チラッ

紗代子「そうですよ、そんな人が簡単に……」チラッ

ジュリア「いるわけないよな……」チラッ

風花「で、ですよね……」ムチッ

千鶴「鯖江市では市の動物としてレッサーパンダを制定しておりますの。市内の西山動物園に行けば会えるはずですわよ。そもそもこのレッサーパンダという名称ですが……」


律子「みんな、なに話しているの?」

P、chicAAmor「ミツケターーーー!!!!」

律子「ひっ!」
7 : ごしゅPさま   2022/02/12 05:18:38 ID:UUL/R4Bor6
紗代子「はいっ、というわけで後日、私と律子さんは今をときめく眼鏡屋さんに向かっている途中です!おー!」

律子「ああ、うん。そこまで飛んだのね」

紗代子「あの日の律子さんの言葉、私、一生忘れません!『眼鏡は壊れてしまったけれど、でも私たちならまたやり直せる。でしょ?』って。感動しました!」

律子「言っていないわよ?!というか、今更だけど、どうして眼鏡壊れちゃったのよ」

紗代子「え?ああ、ハリ子と間違ってこう、ぐしゃっと真ん中から折っちゃったんです」

律子「どういうこと!?ペットのハリネズミに何をしようとしていたの!?」

紗代子「やだなぁ、律子さん。ただのオリンピックですよ!」

律子「文脈からいって、『スキンシップ』だろうけれど語感だけで押し通す気なの!?」
8 : Pちゃん   2022/02/12 05:18:48 ID:UUL/R4Bor6
紗代子「ああっ、手を離さないでください!今の私の視力はロコちゃんが特技を発揮するときぐらいしかないんですから……」

律子「(アート関連を除いて、公式での)あの子の特技、『目を閉じたまま歩ける』でしょう!?せめて目は開けていなさいよ!」

紗代子「私から、目を離さないで下さいね!……どうですか、似ていましたか?」

律子「静香のライブスタート台詞ね!ミリシタのね!そのまんま紗代子だったわよ!」

紗代子「えへへ」

律子「褒めていないわよ!?」

紗代子「律子さんってみんなの細かいプロフィールだったり性感帯だったり、ちゃんと把握しているなんてすごいですよね、憧れちゃいます」

律子「ねぇ、今、さらっと変なの混ぜなかった?!」
9 : P殿   2022/02/12 05:18:58 ID:UUL/R4Bor6
紗代子「着きましたよ。ここが私の行きつけではない眼鏡屋さんです」

律子「えぇ……」

紗代子「律子さんはやっぱり、経験豊富だから眼鏡ショップでのデートって慣れているんですか?」

律子「私の中では眼鏡屋はデートスポットではないんだけど!?」

紗代子「あっ、じゃあ、今日が初めてなわけですね。ふふっ、私がもらっちゃっていいのかな、律子さんの初めて」

律子「その言い回し必要!?」

紗代子「ごめんくださーい!今日は活きがいいの、入っていますかー!」

律子「どんな眼鏡よ!」

店主「へい、らっしゃい!ん?んんんん!?あんた、もしかして秋月の律子さん!?」

律子「『の』はべつに入れなくていいですけど……えっと、はい。知っているんですか」

紗代子「それはそうですよ!眼鏡屋で働いていて、メガネオブメガネアイドルの律子さんを知らない人なんて、カスみたいなものですよ!」

律子「トップオブトップみたいなノリで言われても、嬉しくないわよ!」

店主「ああ、いや、私の甥が大ファンってだけでべつに眼鏡屋だからというわけでは……」

律子「そ、そうでしたか」
10 : レジェンド変態   2022/02/12 05:19:12 ID:UUL/R4Bor6
紗代子「律子さん!これなんてどうですか!!」

律子「うわっ、なによっ、なんで眼鏡を既にかけているところに、重ねようとしているのよ!」

紗代子「重ね着ってやつですね、流行っているみたいですよ」

律子「んなわけあるか!」

店主「ああ、やっぱり流行りませんかね。ワンチャンあるかもしれないし!って思っていたんですけど……ほら、数売りたいし」

律子「他の戦略とってくださいよ!」

紗代子「律子さん、律子さん!これなんてどうですか!きっと似合いますよ?」

律子「いや、あの、今日は紗代子の眼鏡を見にきたんでしょ?」

店主「見るだけじゃなくて買っていてくださいよ。お金、持っているんでしょ、アイドルなんだし」

律子「ちょっと向こう行っていてもらえます!?」
11 : せんせぇ   2022/02/12 05:19:24 ID:UUL/R4Bor6
紗代子「律子さん、眼鏡ってアイドルみたいですよね」

律子「はい?」

紗代子「こんなにたくさん種類があって、個性的で、みんな、輝いていて……。私、眼鏡のこと、勘違いしていました」

律子「現在進行形ではなく?」

紗代子「りっちゃん先輩とキャラ被るから、ライブ中は眼鏡外していましたけど、これからはつけようかな、なんて」

律子「唐突に馴れ馴れしい呼び方!それはいいとしても、紗代子が眼鏡を外す理由、そんなのじゃないでしょ!?」

紗代子「……!律子さん……私のことも知っていてくれるんだ///」キュンッ

律子「そこでときめくの!?」
12 : Pたん   2022/02/12 05:19:40 ID:UUL/R4Bor6
紗代子「それにしてもこんなにたくさんあると迷っちゃいますね」

店主「そうだね。さすがにこれだけあると、いくら高山の紗代子さんでも全部を試着してレビューなんて無理だろうね」

律子「だから、なんですか、その『の』は……」

紗代子「できらぁ!!」

律子「!?」

店主「ほう……うちにある眼鏡、全部を試着してレビューできるってのかい?」

紗代子「ええっ!?これだけの量の眼鏡を1つずつかけていって、レビューを!?」

律子「なんで自分で言いだして驚いているのよ!?」
13 : レジェンド変態   2022/02/12 05:19:52 ID:UUL/R4Bor6
紗代子「私、一人の力じゃ、無理かもしれません。でもっ!今日は私の尊敬する、そして大好きな人が、そばにいてくれるから!だから、頑張れます!」

店主「そんな、大好きなんて///」

律子「少なくともあんたじゃないでしょ!!!!」

紗代子「律子さん、もし私がここにある眼鏡をぜーんぶ、きっちり、かっちり、もっちり、レビューできたら……」

律子「だから、変なの混ざっているって!」

紗代子「そのときは、えっと、キ、キスしてくれますか?」

律子「なんで!?」

紗代子「ほら、カプSSだし」

律子「急にメタ!」
14 : Pしゃん   2022/02/12 05:20:01 ID:UUL/R4Bor6
律子「はぁ………キスとかそういうのは約束できないけど、ただ……」

紗代子「ただ?」

律子「ここまで来たんだから、見届けてあげるわよ。紗代子の燃え上がる、そう、深紅のパシオンをね!」

紗代子「え?なんで今、無理やり、曲名とからめたんですか?」

律子「……帰っていい?」



そんなわけで紗代子の恋の100万本眼鏡レビューが始まった――――
15 : バカP   2022/02/12 05:21:11 ID:UUL/R4Bor6
翌日

律子「ふー、昨日は大変だったわ」

紗代子「えへへ、昨日は律子さんに、いっぱいいっぱいつっこまれて、かき乱されちゃいました♡」

P「律子、お前……うらやま、けしからんな」

律子「ああ、もうツッコミが追いつかない!」

ジュリア「で、新しい相棒は見つかったのか?」

律子・紗代子「あ」

風花「も、もしかして……買うの忘れた?」

千鶴「鯖江市の市の花にはツツジが制定されておりまして、」




紗代子「もうっ、眼鏡は当分こりごりですーーーー!!」

律子「私のセリフよ!」


おしまい!
16 : 変態大人   2022/02/12 05:21:39 ID:UUL/R4Bor6
以上です。報告してきます。
よければ、まつちづもよろしくです
17 : 下僕   2022/02/12 07:20:40 ID:ETp0qirLqk

振り回される律子が面白かったです
18 : プロデューサーさま   2022/02/12 13:23:08 ID:H.sMZ3cgTQ

カプ要素は?と思って読んでたら無理矢理ねじ込んで草
19 : プロデューサーちゃん   2022/02/12 13:32:44 ID:mMiB.JLqoE
>>12
唐突なくいしん坊で草
20 : 兄(C)   2022/02/12 21:27:53 ID:xIJGN5Zld2
まつちづの人だったの!?!? 温度差で風邪引きそう
21 : Pチャン   2022/02/13 07:47:48 ID:X5zGhEZFNU
千鶴さんのブレなさ
楽しく読めたよ!
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