【ミリSS】千鶴「まつり……わたくし、あなたに相談があるのですけれど」
1 : Pサン   2022/04/13 07:43:34 ID:IJL4ln.eVI
立ったら投下していきます
 
390%ギャグです キャラ大崩壊注意です
2 : おにいちゃん   2022/04/13 07:44:12 ID:IJL4ln.eVI
とある楽屋

まつり「ほ?どうしたのです?いつになく真剣な表情なのです」

千鶴「ええ。心して聞いてほしいですわ」

まつり「……ごくり。わかったのです。番組収録開始まで、まだ時間はたっぷりあるのです。それで相談ってなんなのです?」

千鶴「他でもなくわたくしたちにとって共通の友人、そしてかけがえなのない仲間でもある朋花のことですわ」

まつり「朋花ちゃん?どうかしたのです?」

千鶴「いえ、そう心配なさらずに。朋花自身がどうかしたということはないのです。というより……どうかしたいといいますか」

まつり「どうかしたい?」

千鶴「そうですの。端的に言ってしまえば、わたくしは朋花の姉になりたいのですわ」

まつり「ほ?………ほ?」
3 : Pサマ   2022/04/13 07:44:25 ID:IJL4ln.eVI
千鶴「困惑するのも無理はありませんわね。朋花の姉になることは、まつりも熱望していることですから、抜け駆けなど許してくれませんわよね」

まつり「ちょっと待つのです!まつり、朋花ちゃんのお姉ちゃんになって『まつりお姉ちゃん♪』と慕われたいだなんて思っていな……くもないけど、熱望してはいないのです!」

千鶴「!??!??!!?」

まつり「千鶴ちゃん!?目が飛び出しているのです!?そこまで驚かれることにびっくりなのです」

千鶴「まつり……あなた、気は確かですか」

まつり「確かなのです」

千鶴「いいえ、嘘をおっしゃい。どうしてあの朋花の姉になることを渇望し、切に願わない年上のアイドルがいるでしょう、いや、おりませんわ。考えられるとすれば……ああ、なるほど、妹になりたい派だったのですわね」

まつり「ほ?……ほ?」

千鶴「まつり、思慮が足りなかったことお詫びしますわ。残念ながら、あなたは実の妹のうまくいっていない様子。ですから、なおさら朋花を妹にしたい欲がフェスタ・イルミネーションだと思っていましたの。でも、そうですわね、姉であるあなたが妹になりたいと思うその気持ちも推し量るべきでしたわ」

まつり「ちょっと何言っているかわからないのです!」
4 : 5流プロデューサー   2022/04/13 07:44:36 ID:IJL4ln.eVI
千鶴「ふぅ……年下の姉がいてもいい、自由とはそういうものですわね。あ、義理であれば現実としても可能ではありますが」

まつり「千鶴ちゃん?まつりはべつに朋花ちゃんの妹にだなんてなりたくないのです!朋花お姉ちゃんだとか朋花ねーねだとか朋花お姉さまだとかこれっぽちも呼んでみたいと思わ……なくもないけど、とにかく妹になりたい派でもないのです!」

千鶴「!??!??!?!」

まつり「驚愕にもほどがあるのです!放送できない顔になっているのですよ!?」

千鶴「落ち着いて千鶴、そう、落ち着きますの。相手はあの徳川まつり……ええ、予想しておくべきでしたわ。大丈夫、千鶴、あなたならできますわ」

まつり「自己暗示なのです」

千鶴「まつり……これまでの長きにわたる議論から導くとこういうことですわよね」

まつり「数分にも満たないやりとりだったのです」
5 : 我が下僕   2022/04/13 07:44:44 ID:IJL4ln.eVI
千鶴「徳川まつりは―――天空橋朋花に懸想しているのですわね。生涯の伴侶として朋花を、ふわふわでぴかぴかの魔城に迎えんと謀を巡らしていると、そういうことですわね」

まつり「ち、ちがうのです。そこまで千鶴ちゃんの澄んだ眼差し、真剣な口調で言われると、そうなのかなってちょっぴりだけ思うけど、そんなことないのです」

千鶴「フォーリンラブではないと?」

まつり「急に俗っぽくなったのです!」

千鶴「まつり、いいかげんにしてくださいましっ!」

まつり「わっ!な、なんなのです!?」

千鶴「本当はやっぱり、ええ、間違いないですわ、朋花の姉になりたいのでしょう!?なりたいと言いなさいっ!さぁ、認めなさいな!」

まつり「ち、近いのです!恋愛ドラマのキスシーンばりに近くまで迫られているのに、困惑ばかりが溢れているのですーっ!」
6 : ぷろでゅーさー   2022/04/13 07:44:57 ID:IJL4ln.eVI
千鶴「アーユー トモカズシスター?」

まつり「なんなのです!?それはもう願望とか欲求とかそういう文脈を完全無視なのです!」

千鶴「ふっ。いいですわ」

まつり「は、離れてくれたのです。もう少しで秘孔を突いて気絶させないといけないところだったのです」

千鶴「本題に移りますわね」

まつり「えぇ……?」

千鶴「朋花の姉になりたいわたくしではありますが、あの子を籠絡するのは簡単でないのはわかります」

まつり「籠絡という言葉を千鶴ちゃんから聞きたくなかったのです……」

千鶴「そこで、考えました。ジェネラルを射ようとすればまずはそのホースを射るのです」

まつり「その口調、ロコちゃんリスペクトなのです?なんだか雑でダサいふうになってしまっているのです……」
7 : do変態   2022/04/13 07:45:12 ID:IJL4ln.eVI
千鶴「というわけで、先にエミリーを攻略しますわ」

まつり「えっ!?」

千鶴「はいっ?! どうしてそんなに驚いていますの?!?!??!どひゃぁっ!!!」

まつり「そっくりそのまま返すのです!」

千鶴「ん、ん。失礼、取り乱しましたわね。そんなこんなで、まつりにはエミリーと仲良くなる秘訣を教えてほしいのですわ」

まつり「『そんなこんな』で済まされる話じゃないのです。朋花ちゃんと今より仲を深めるためにエミリーちゃんと仲良くする……百歩譲ってこの部分は認めてあげてもいいのです。下心だけなのは嫌だけど、エミリーちゃんだって千鶴ちゃんとはもっと仲良くなりたいはずなのです」

千鶴「そうなのです?はいほー!まつりちゃん、ありがとうなのです!」

まつり「千鶴ちゃん、今、まつりは冷静さを欠こうとしているのです」

千鶴「ま、待ってくださいまし。そうですわ、このマシュマロをどうぞ。試しに作ってみたのですわ」

まつり「千鶴ちゃんの手作りなのです?こういう状況でなければ喜んでもらったのです。本当なのです。喜んで食べたのです。でも、今は違うのです」
8 : あなた様   2022/04/13 07:45:26 ID:IJL4ln.eVI
千鶴「……こほん。えっと、朋花のことを抜きにしても、エミリーとは仲良くなりたいとかねてより思っていましたの」

まつり「そうなのです?」

千鶴「ええ、あの髪、もふもふしたら気持ちよさそうだと」

まつり「動機が不純なのです!どことなくロコちゃんの影が見え隠れする発言なのです!」

千鶴「甘いですわね。コロちゃんにはコロちゃん独自のモフモフの良さが、そしてエミモフにはエミモフの良さがあるはずですわ」

まつり「むしろ苦い顔しかできないのです。千鶴ちゃんは2人にも負けない長髪だから、自分のをもふっていればいいのです」

千鶴「えっ///そ、それは遠回しにわたくしの髪をまつりが触りたいということですの?し、しかたありませんわね。少しだけですわよ?優しくしてくださいまし///」

まつり「この数分間で、まつりの中の千鶴ちゃん像が音を立てて崩れ去っていっているのです」
9 : プロデューサー様   2022/04/13 07:45:38 ID:IJL4ln.eVI
千鶴「話が一向に進みませんけれど、実はわたくし、つい3日前にわたくしなりにエミリーと仲を進展させようと行動に出ていますの」

まつり「3日前?……いい予感がしないのです。いったいどんな行動に出たのです?」

千鶴「エミリーのレッスンウェアを抹茶色に染めておきましたの」

まつり「あれは千鶴ちゃんだったのです!?エミリーちゃんの戸惑いぶりすごかったのですよ!?」

千鶴「ピスケスのよしみで可憐に頼んで、香りもつけておきましたわ」

まつり「可憐ちゃん、なんでそんなことに協力しているのです!?」

千鶴「ああ、そこは誤解ですわ。ただ、衣類に抹茶の香りを浸透させう方法を聞きだしただけですもの」

まつり「そ、そうなのです?」

千鶴「あとついでにエミリー……13歳の英国美少女の匂いを再現した香水も作ってもらいましたわ」

まつり「犯罪臭がする言い方なのです!」

千鶴「あら、香水だけに、ですか。ふふっ、うまいこといいますわね」

まつり「そこは褒めなくていいのです!」
10 : ごしゅPさま   2022/04/13 07:45:57 ID:IJL4ln.eVI
千鶴「でも、あれは予想外でしたわね。まさか真っ先に雪歩ちゃんが疑われるとは。『こ、こんなの無茶苦茶ですぅ!お茶だけに!』って感じでオチがついてその場は収束できましたが」

まつり「言うほど収まっていなかったのです!星梨花ちゃんがなぜか『紅茶色のほうがよかったと思います!』って主張し始めて混乱が増していたのです!」

千鶴「そうした布石を打ってから、その翌日、すなわち2日前にも行動していますの」

まつり「やっぱり悪い予感しかしないのです。何をしたのです?」

千鶴「某百貨店にて開催されている英国展に1人で足を運びましたの」

まつり「急に遠いのです!?仲良くなろうとするときの距離の縮め方が独特すぎなのです!」

千鶴「わたくしが懇意にしている商店街で売っている品物と、価格が一桁どころか二桁違うものもあって、いくらセレブのわたくしでも震えが止まりませんでしたわ……」

まつり「訊くだけ訊いてみるけど、エミリーちゃんとはそのことで仲良くなれたのです?」

千鶴「もちろんですわ。お土産に同じ百貨店で購入した薄紫色の褌をロッカーに入れておきましたの」

まつり「あれも千鶴ちゃんだったのです!?エミリーちゃん、何かいけないものに目覚めかけたから、記憶喪失の秘孔を突かないといけなかったのですよ!?」
11 : そなた   2022/04/13 07:46:12 ID:IJL4ln.eVI
千鶴「そういう段階を踏んで、昨日も行動に出ましたの」

まつり「何も踏んでいない、まともに関係性を深められていない、そう思うのは気のせいなのです?」

千鶴「カラオケに行き、デュエットを楽しましたの」

まつり「普通!ここにきて真っ当な親睦会!」

千鶴「ふたりでカーニヴァル・ジャパネスクを歌って、ほ!ほ!ほ!したのですわ」

まつり「そ、そうなんだ」

千鶴「一緒に来てくれた朋花も楽しそうでしたわ」

まつり「ほ!? 朋花ちゃんもいたのです!?」

千鶴「ええ、でもわたくしはエミリーと仲良くなることを第一に考えていましたから、少し対応がおざなりになってしまったかもしれませんわね」

まつり「それは本末転倒ではないのです!?」
12 :   2022/04/13 07:46:27 ID:IJL4ln.eVI
千鶴「帰る頃にはエミリーが『千鶴お姉様♡』と慕ってくれるようになっていましたわ。でもこれで慢心せずにより仲を深めて……」

まつり「もう十二分に攻略しているのです!?なんなのです!?」

千鶴「まつりがそう言うであれば、そうかもしれませんわね。では、作戦を改めますわ」

まつり「ほ?どういうことなのです」

千鶴「次は……まつり。あなたを手籠めにしてみせますわ!すべては朋花の姉となるために!」

まつり「勘弁してほしいのですーっ!!」


尾張なのです
13 : 箱デューサー   2022/04/13 07:47:17 ID:IJL4ln.eVI
以上です

カプSS祭でまつちづを書いて以来、機会があればギャグも書きたいと思っておりました

14 : お兄ちゃん   2022/04/13 07:47:41 ID:IJL4ln.eVI
ついでにこちらも

15 : ぷろでゅーしゃー   2022/04/13 08:15:10 ID:AxaDFJNPVk
おつ!個人的にまつちづが最近きてるので供給嬉しい
16 : プロデューサー君   2022/04/14 00:38:14 ID:6D.c4L3eZU

秘密を持つもの同士、いろいろ分かち合うことも…っていう内容じゃないなw
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