ロコ「エミリー！今日はよく来てくれました！」

エミリー「いえ、お気になさらずに。それでロコさん、私にお願いというのは何でしょう？」

ロコ「最近、シアターのみんながオファーされたジョブに合わせてヘアスタイルをチェンジさせているのは知っていますよね？」

エミリー「はい。ロコさんも、この前あった猪口令糖を作る企画のお仕事では、いつもと違った髪型をされていましたよね」

ロコ「そうです！あのときはエミリーやカオリにサポートしてもらいましたね！」

エミリー「残念ながらあの塔は崩れてしまいましたが……」

ロコ「うっ。『グレードロコナイズチョコタワー』は崩れてしまいましたが、今はそれよりも、エミリー！」

エミリー「は、はいっ」

ロコ「ロコは近頃、ヘアスタイルをチェンジしたみんなのポートレートをメイクしているんです」

エミリー「そうなのですね。ということは、お願いというのはもしかして？」

ロコ「ザッツライトです！モデルになってくれませんか、エミリー。セカンドヘアスタイルをぜひドローイングしておきたいの！」

エミリー「私がロコさんの絵の対象に？それに第二種髪型って……あの、今日は私、いつもの髪型をしてきているのですが」

ロコ「ドントウォーリーですよ！ちゃんとメグミとマツリからヘアアレンジのポイントをティーチングしてもらったんです」

エミリー「まぁ！恵美さんとまつりさんから？」

ロコ「ふっふっふ、サードヘアスタイル、フォースヘアスタイルもロコに任せてください♪」

エミリー「お、お手柔らかにお願いします」

ロコ「ロコのリクエストをアセプトしてくれるんですね！サンクスです！」

エミリー「ロコさんにはいつもお世話になっていますから、ふふっ」

ロコ「それではルームを移動しましょう。グリーンルームでロコアートをメイクしていると、コトハに見つかったら大変ですから」

エミリー「そうなのですか？部屋を汚したり何か傷つけたりさえしなければよいと思いますが」

ロコ「ロコもそう思います！エントランスで、大きなポットで怪しげな何かをボイルしていたり、ウォーターガンを撃ち合っていたりしても、なぜかスルーしているのに……」

エミリー「琴葉さんなりの判断基準があるのかもしれませんね」

ロコ「誤ったジャッジだと思います！コトハはいつも真面目で頼りになるので、なおさらミステリアスです」



ロコ「さて、と。うーん、そのままのスタンドした状態や、チェアにただ座っているだけでもチャーミングですけど……」

エミリー「ありがとうございます///」

ロコ「せっかくなのでポーズをとってくれますか」

エミリー「姿勢というと、たとえばどんな風がいいのでしょう？　大和撫子として撮影していただく時のものでいいですか」

ロコ「もちろんそれはそれでグッドなのですが、今日はもっとスペシャルなのがいいですね」

エミリー「特別な姿勢……あっ！そういえば、先日、莉緒さんから教えてもらったものがいくつかあります！」

ロコ「本当ですか？ちょっとトライしてもらってもいいですか」

エミリー「はいっ。えっと――――こ、これでどうでしょう」

ロコ「……？　それはなんのポーズですか」

エミリー「謎かけ人頭有翼獅子身の姿勢です」

ロコ「え？」

エミリー「ええと、翼の生えた女顔獅子胴部像の姿勢です」

ロコ「？？？？」

エミリー「『朝は四脚、昼は二脚、夜は三脚で歩く動物は何か』の謎かけはご存知ですか？」

ロコ「ああっ！スフィンクスですね！なるほどリオからヨガのポーズを……って、どう見てもリラックスしているエミリーじゃないですか！」

エミリー「くつろいでなんていないですよ？ほら、こうやって手のひらと前腕、いえ、この姿勢だと前足と言えばいいでしょうか、それで床を押して胸部を持ち上げるんです」

ロコ「へ、へぇ」

エミリー「そして少し姿勢を変えてあげれば………しゃーっ！」

ロコ「！？」

エミリー「これが毒蛇の姿勢です」

ロコ「今のはスネークのクライを表現したんですか！？」

エミリー「しゃーっ！」

ロコ「アンサーもクライで！？」

エミリー「そしてっ、これがっ……ど、どうですか？」

ロコ「なんですかそのポーズ。その震えている様子だと、かなりハードなポーズみたいですけど」

エミリー「わ、私の精進が足りていないだけです……う、うう、もういいですか？」

ロコ「えっ？結局、何のポーズなんですか」

エミリー「海豚板の姿勢です」

ロコ「ドルフィン……ボード？」

エミリー「いえ、この場合だと単なる板ではなく、支えとなるような厚板、ようするに肘を付く意味合いなので」

ロコ「ちょっと待ってください。今、サーチしますね。少しの間、レストしていてください」

エミリー「ありがとうございます、ふぅー……」

ロコ「あっ！これですね、ドルフィンプランクポーズ！……どのあたりがドルフィンなんですか？」

エミリー「さぁ？　海豚が好きな朋花さんにもお見せしたら苦笑いされちゃいました」

ロコ「でしょうね！」

エミリー「ロコさんも挑戦してみますか」

ロコ「ノーサンキューです！」

エミリー「そ、そうですか」

ロコ「ううーん……。ヨガではなく、別のスペシャルなポーズでトライしてくれますか」

エミリー「となると、よいしょっと……こんなのはどうでしょう」

ロコ「スタンドした状態で、そのアームとレッグのポジションは―――」

エミリー「拳闘士の構えです」

ロコ「というとボクシングですか？」

エミリー「ふんっ、しゅっ、しゅっ」

ロコ「べつにパンチングは見せなくてもいいですけど。誰に教わったんですか？もしかして、ま」

エミリー「のり子さんが教えてくれたんです！」

ロコ「ああ、そっちなんですね」

エミリー「？」

ロコ「いつもと違うヘアスタイルに、ファイティングポーズ、これはこれでインタレスティングですけど、うーん……」

エミリー「いけないでしょうか」

ロコ「ロコ、わかりました。やっぱりいつものエミリーがいいですね」

エミリー「へ？」

ロコ「ヘアスタイルはアレンジしますよ？けど、リアライズしたんです。エミリーはエミリーであるだけでスペシャルでワンダフルでベリーキュート、時にクールなんですっ！」

エミリー「そう言ってもらえて嬉しいです///」

ロコ「では、そのチェアに座ってもらって、トークしながらドローイングしていきましょう♪」

エミリー「はいっ♪」

ロコ「そういえば、トモカのポートレートを描いたとき、トモカが途中でスリープしちゃったんです」

エミリー「本当ですか？朋花さん、日頃の疲れが溜まっていたのでしょうか」

ロコ「そうみたいですね。そんな中でロコアートにジョインしてくれたんですけど、ここだけの話……」

エミリー「なんですか？」

ロコ「スリープしているときのトモカも、すっごくアトラクティブでした！スリープしていてもカリスマですね！」

エミリー「さすが朋花さんでしゅ！」

ロコ「スバルを描いたときは、ブラザーの話をたくさん聞きました」

エミリー「たしか4人もお兄さんがおられるのでしたよね」

ロコ「そうです！喧嘩することもあるみたいですけど、それを含めてもグッドなファミリーだって、スバルのトークがテールしてくれましたよ」

エミリー「素敵ですね。ロコさんもお姉さんがおられるんでしたか」

ロコ「イグザクトリーです。いつかシアターのライブにもインバイトしたいです」

エミリー「私もいつか故郷の友人をこちらに……♪」

ロコ「ユリコにリクエストしたときは大変だったんです」

エミリー「何があったんですか」

ロコ「急にブツブツ何か1人で言いだしたと思ったら『ロコちゃん、ほんとはヌードがいいんでしょ！？わかったよ、ロコちゃんのためなら、私、恥ずかしいけど脱ぐよ！』って」

エミリー「それで脱いでもらったんですか！？」

ロコ「まさかそんなことありませんよ！むしろ、バンドルアップしてもらいました」

エミリー「厚着するようにお願いしたってことですか」

ロコ「はい！閃いたんです！あえて着込んでもらうことでわかるユリコのチャームポイントもあるってことに」

エミリー「なんと……芸術は奥深いですね」

ロコ「あとは、そうですね、アンナのときは……いえ、これはやめておきましょう。ロコ、エミリーの話も聞きたいです！」

エミリー「でしたら、この前、可憐さんと漫才をしたのですが――――」




39分後

ロコ「これでフィニッシュです！できましたよ、エミリー」

エミリー「拝見させてもらってもいいですか？」

ロコ「オフコースですよ♪　今回はロコもチャレンジしてみたんです」

エミリー「挑戦？」

ロコ「はい！どうぞ、出来栄えをチェックしてください」



エミリー「Wow！　これは素晴らしい……立体派絵画ですね」


おしまい

以上です

体幹トレーニングにもドローイングってあるんですね
絵描きも筋トレも趣味ではない自分にとってはどちらにしても馴染みは薄いんですけど
エミロコはいいぞ、それを伝えたかった
短めなので画像も追加で貼っておくよー

SHSロコもっていないんだよなー
エミリーは所持しているんで、朋花といっしょに

乙
口調のエミュが大変な二人の組み合わせで頑張りましたね

乙
ロコ語はリーディングがディフィカルトになるのでバランスがインポータントですね

これまで誰を描いてその時はこうで〜、って話してるロコが生き生きとしてるのがすごく可愛いですね
モデルとして出来る限りのことをしようと色々試みるエミリーも可愛くて良きでした

乙

次はロコ語を静香、エミリー語を志保で翻訳してやってみませふ

タイトルがエロコミに見えた……

ピンポイントで俺の好きな組み合わせじゃないか！
ありがとう！
ロコ語とエミリー語の再現性も高くて良い！
エミロコはいいぞ