P「ふぁぁあ……」

ｶﾞﾗｯ

ｻﾞｰｻﾞｰ

P「雨か……」

P「仕事から離れたたまの休日だってのに、やれることがない……」

P「買物をする必要もないぐらい冷蔵庫に物が入ってる……」

P「中華料理の類はどこかで食べた味だし、及川牧場の牛乳や『肉の二階堂』のコロッケとか園田が薦めてたチョコレートとか常備されてて」

P「花は飾ってあるし、応援したこともない球団のグッズや色んな縫いぐるみが棚に置いてある……」

P「どうやら物の怪が住んでいるみたいだな」

P「洗濯物は洗濯されている……ならともかく、毎日のように全部新品になってるし……」

P「ゴミは全部消えてる……しかもティッシュの類は捨てたらいつの間にか消えてるし、飲みさしのジュースも新品になって冷蔵庫に入ってるからなぁ……」





P「何より恐いのは、抜き忘れたはずの風呂の湯が、朝起きたら綺麗さっぱりなかったことだ」

P「髪の毛一本すらないのは鼠か何かがいるってことか？」

P「まぁ、いいか」

P「こんな湿気でネトネトする時は…………カレーでも作るか」

P「カレーの材料はっと」

P「うむ、やたら牛に豚に鶏にベーコンはブロック単位、缶詰肉も多数と肉類が充実してる」

P「あとは……生クリームに牛乳、りんごは青森産と山形産とあるし、はちみつとメープルシロップもジャムの類も抱負だ」

P「焼肉のタレにコーヒー牛乳、桃や果物の缶詰。カレー粉やルーに香辛料も抱負……まるで香辛料メーカーの実験室レベルだな」

P「……買った覚えはないが、良質なにんじんと玉葱とじゃが芋等、野菜も沢山あるのは助かるっと」

P「よしっ、やるか！」

P「まずは下地のスープからだな」

P「……さすがにそれは作られてないから」

ｶﾞｻｺﾞｿ!

P「ん？鼠か？……まったく、ゴミ一つない部屋に来てもどうしようもないだろうに」

P「……時間はあるから鶏ガラから作るとして」

P「昆布だしの元もあるから和風も作るっ……と」

P「鶏を丸ごとにブーケガルニに玉葱丸々一個と人参に葱に生姜に大蒜もブチ込む！」

P「鰹節はけちらず一袋丸々！昆布も入れちまえ！」

P「お、牛すじめっけ。軽く茹でて下処理してから、玉葱とネギを入れて煮込むぞ！」

ｸﾞﾂｸﾞﾂ

P「その間に玉葱を炒めるか」

P「四つ分をみじん切り。二つは乱切りにする」

P「みじん切りにした方を先に炒めるか」

P「いためるといえば、菜々さんは大丈夫かなぁ」

ｶﾞｻｺﾞｿ

P「ん？兎でもいるのか？」

ｼﾞｭｰｼﾞｭｰ

P「いい狐色になったな」

ｶﾞｻｺﾞｿ

P「ん？狐か？…………狭い我が家にそれはさすがに無理があるよな」

P「狐といえば、こないだの紗枝……よかったなぁ」

ｶﾞﾀｶﾞﾀｯ

P「っ！」

P「……また、何だ？」

P「んじゃ、カレー粉を炒めて……おくかな」

P「ナイル謹製のカレー粉……買ったおぼえはないんだが……」

P「まぁ、いいか。フライパンで空炒りしておいて、もう一つのフライパンにカレー粉とガラムマサラとサラダ油を入れ同じく火を入れておく」

P「あ！肉を漬けて柔らかくするのを忘れていた！」

ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

P「えっと、ワインとりんごを切って……青森も山形も入れるか」

P「そういえば、長野に岩手のりんごはなかったな？」

P「鼠に食べられたのかなぁ」

ｶﾞﾀｺﾞﾄｯ

P「まだ何かいるのか……もしかして小梅のあの子か？」

あの子「ﾁｶﾞｳﾖｰ」

ユーレイ「あ、自分も違うから」

チュパカブラ「ｼﾞﾌﾞﾝﾃﾞｽ」ﾉｼ

P「違ってたか。すまんすまん」





P「……あれ？」

P「ここからは忙しいぞ」

P「挽き肉を油が出るまで炒めて人参、さく切りの玉葱と合わせる」

P「牛すじを煮込んでいた鍋から取り出し、スープは一度こしておく」

P「かつお出汁は鰹節と昆布をだしておく」

P「ワインに漬け込んだ肉を一口大に切り、かるく焼き色をいれておいて」

P「鶏ガラスープに炒めた玉葱と人参玉葱芋等煮込む野菜を入れる」

P「これは牛肉と豚肉の両方のバージョンを作るからな」

P「それぞれ肉を入れたら好みの味付けをする」

ｶﾞｻｺﾞｿ

P「ん？このみさんじゃないぞ……でなく、味が薄いと思ったら焼肉のタレやとんかつソース。風味が欲しいなら醤油やインスタントコーヒー」

P「辛いと思ったらはちみつやジャムやチャツネを入れる」

P「あくまで味見しながらな」

P「でないと、いちごパスタの」

ﾊﾞﾀﾝｶﾞﾀﾝ

P「ポルターガイスト！？」

P「別の鍋に炒めた玉葱と人参と炒ったカレー粉を混ぜ、牛すじスープをカップ一杯入れ、温まったら牛すじも入れあくを抜きながら撹拌する」

P「和風スープは、炒めたカレー粉も入れさく切りの玉葱とさつま芋に鶏肉を入れる」

P「あ、コンビーフがあるから、挽き肉と合わせてこれも入れるか」

P「んで、それぞれにカレーフレークを入れて煮込み、火が通ったらカレールーを入れる」

P「それぞれ分けて入れるのは粉と油粉涅との溶けやすさが違うんでな」

P「やりすぎるとスパイスが死んでしまう」

ｶﾞｻｺﾞｿ

P「……鼠も匂いがわかるのか？」

ｻﾞｰｻﾞｰ

P「雨が強くなってきたな」

P「まぁ、要約すると」

P「鶏ガラで取ったスープを使ったビーフカレーとポークカレー」

P「牛すじ肉を使ったカレーに和風出汁のチキンカレー」

P「挽き肉とコンビーフがキーマカレー」

P「まぁ以上だな……念のため、桃缶とパイ缶とみかん缶でミックスジュースを作って、辛すぎた時に対処しよう」

P「さて煮込み終わったかな？」

rururuー！

P「うお？事務所から電話だ！」

P「はい、もしもし……えぇ！？亜利沙とりあむと冬優子が？！」

P「……わかりました。今向かいます」

P「……」

P「ハァ……せっかく作ったのになぁ」

P「明日、アイドル達に持って行くか……食べてくれるかなぁ」ｼｭﾝ



ﾊﾞﾀﾝ

ｶﾞｻｺﾞｿ

「プロデューサーは行った？」

「お兄ちゃんなら多分三時間は帰ってこないよ」

「とりあえずおいしそうです！」

「わっほい！うちもカレーをやろうかな？」

「仕掛け人様の辛味入り汁掛けご飯……いい香りです」

「金曜カレーにも勝るとも劣らない風味……」

「今日はデレ組とシャニ組の当番じゃなくてよかったね」

「さ、みんなで食べちゃおう！」

『わーい』

なお、翌日に持って行く予定だった分まで消えてしまった為、デレ組とシャニ組からキツくお仕置きされたミリ組がいたとかなんとか





P「ふーむ。鼠もカレーを食べるんだな」

小鳥ちひろ美咲はづき『まってちがう』



おしまい

途中でレシピが混ざっているのはないしょ



ではありがとうございました

>「はい、もしもし……えぇ！？亜利沙とりあむと冬優子が？！」

すっかり冬優子はそこのポジションなんだな

周防・佐竹・スチュアートはわかった。あと誰だ




自分だったらこんな危険な部屋から逃げるわ。

>>15

最初が琴○。おいしそうといってるのが海○。金曜カレーが香○さん。いなくてよかったのは恵○。みんなで食べようと提案したのがこの○さん

のつもりです

>>14
書いたはずの投稿が消えてた……順序逆ですみません

三峰の当初のヲタキャラを完全に喰っちゃいましたからね……まぁアンティーカの居心地がいいのも理由でしょうけど

めっちゃ面白い
315所属のカレー鼠は出なかったか…

>>18
ありがとうございます

Mの皆様をどこに収容するかという容量的な問題が発生しますので、ちと難しいですな



あ、このみさん？！いえ、決してあなたが小さいとか



うわー！

惜しい人間を亡くしてしまった...
よい文才の持ち主だったのに...

>>20
まだ死んでませんよ。はんごろしにされただけです（返信が遅れて申し訳ありません）



え？百合子……なんで臼と杵を……？

はんごろしでなくみなごろし……



あー