①ベースになる素材と顔素材を用意します
今回は顔素材に「都会の風に吹かれて　白石紬」
ベースに「[自称･天使]輿水幸子」のイラストを使用します。

顔の切り抜きの用意すらできん

そのためには、まず顔素材の方を作ります
「都会の風に吹かれて　白石紬」のイラストをGIMPで開きます

②切り抜く
この時に便利なツール
・自由選択⇒基本これ、最強
・パスツール⇒自由選択にできないことを平然とやってのける、が、別にいらない
・楕円選択＆短形選択⇒時々使うくらい

自由選択を使ったやり方
・開始地点を決める
この場合つむつむの顎の先っちょにある黄色い点
画面下部にある拡大で倍率を上げると作業がしやすくなります

・切り抜きたい部分に沿ってクリックして選択範囲を決める

・頑張って開始地点まで繋げる

・コピーして新しい画像として開く
右クリックして「編集」→「コピー」

→「ファイル」→「画像の生成」→「クリップボード」

新しい画像として開けました

これは有能

・しっかり切り抜く
よく見なくても髪の間とかに背景が残っているので先程と「逆」の動作をします

・先程と同じように不要な部分を選択する

右クリックして「編集」→「切り取り」

>>15の下の画像では作業途中にトラブルがあってアルファチャンネルに違和感があると思いますが気にしないでください

これを繰り返して、はいOK

この「切り取り」を使えば最初のイラストの状態から不要な部分を切り抜いて顔だけ残すという方法で顔素材を作ることもできます。その場合は「レイヤー」→「透明部分」→「アルファチャンネルの追加」をしてから「切り取り」を使います。

・描き直し
顔や髪に指の一部などがかかっているのでこれを描き直します

この時便利なツール
・自由選択⇒選択範囲を塗りつぶすため
・パスツール⇒曲線をひかせるなら最強、選択範囲も作れる
・ブラシ⇒これで塗りつぶす
・エアブラシ⇒案外これが便利、すぐわかる
・ぼかし⇒周りの色となじませるために必須、他にもいろいろ使える
・消しゴム⇒基本的に「自由選択」→「切り取り」でいいのであまり使わない
・スポイト⇒描画色を持ってくる

・スポイトで輪郭の色をもらう

・パスツールで輪郭を描画
パスツールは選択範囲と同じように開始地点から終点までを結びます。
この時出来た線は曲げることが出来るので違和感が無いように形を調整します。
画面右下にあるウインドウに「パスの境界線を描画」とあるのでそこをクリック

「線スタイルを設定して描画」を描画色に設定し「線の幅」を調整します。
今回は輪郭の線なので細めの1.0です。直接入力すれば1.0よりも細くできます。

「描画」をクリックして線を引きます。
わかりにくいですがこれで線は引かれました

・輪郭より内側を自由選択で塗りつぶす
先程と同じようにスポイトで選択範囲付近から色を貰います。
そしてそれで選択範囲内をブラシ、エアブラシなどで塗ります。
選択範囲内しか描画されないのではみ出すことはありません。
ぼかしを使うことで色の境界が曖昧になって違和感が減ります。

これを繰り返します
そして完成！

保存をしましょう
「ファイル」→「名前を付けて保存」or「名前つけてエクスポート」で保存ができます。
この２つの違いは前者がxcf形式で、後者が好きな画像形式で保存できることです。
xcfファイルで保存するとGIMP以外では開くことはできませんが作業内容などがそのまま記憶されている（履歴などは残らない）ので複数のレイヤーを使った画像ならば再利用するときも再編集するときも便利です。
今回は「名前をつけてエクスポート」で保存します。

これで顔素材の用意は出来ました
これから本格的な作業に入ります

余談ですが、実は>>1の画像は複数のレイヤーを駆使しています。
その気になれば１つだけで済みますがメリットが薄いです。

一番下のベースになる幸子のイラストは実際こんなボロボロです。
ボロボロになってもカワイイですね

③顔素材を載せる
「ファイル」→「レイヤーとして開く」でさきほどのつむつむを開きます。

・つむつむの顔の位置、大きさを調整します
この時便利なツール
移動⇒以下略
回転⇒以下略
拡大・縮小⇒以下略

顎に合わせて乗せました。
この時画面左下にあるレイヤーウインドウでレイヤーを操作するといいです。
目のマークをクリックするとそのレイヤーは不可視化し、透明度を調整すれば下のレイヤーが浮き出てくるのでそれを基準に拡大・縮小、回転します。

透明度を少し下げるとこんな感じ

調整してこんな感じ
ｋｗｓｍコラなら完成。

④違和感を消していく作業
・不要な部分を切り取る
このままだとつむつむの髪型に違和感があるのでそれっぽくなるように不要な部分を切り取ります。
その時ちょっとした裏技があります。
この辺を選択範囲に設定して

右クリック→「編集」→「コピー」→

「切り取り」→

「貼り付け」をします。
左下のレイヤーウインドウの一番上にフローティング選択範囲とありますがこれが今貼り付けたものです。

そしてこれを
画面上の「レイヤー」→「新しいレイヤーの生成」で新しいレイヤーができます。
この方法を覚えておきます。超便利です。
レイヤーウインドウには貼り付けられたレイヤーとなっています。

レイヤーウインドウの新しいレイヤーをドラッグしてつむつむのレイヤーの下におきます。
これにより今作ったレイヤーは顔の下に置けます

新しいレイヤーを移動、回転、拡大・縮小ツールで調整します。
これで少し違和感がなくなったと思います。
こうやって面倒な部分は隠してしまうのも手です。

・はみ出ている部分を描く・消す・ごまかす
この選択範囲の中にある幸子の一部が邪魔になるので消していきます

スポイトで空の色を貰います。
そしてそれを描画ツールで塗りつぶします。
今回はエアブラシでしゃしゃーっと、雲もこれで描いてしまいます。
ちなみに全部マウスでやっています
適当にこんな感じでいいです。拡大されない限りほとんど違和感はありません。

少しハネてる 寝癖のあとも チャームポイントなの カワイイですよね

やっているうちに修正点が見つかったので先ほどの新しいレイヤーをずらして隠します。
こうやってレイヤーを分けておくと後からの修正が非常に楽になります

難所です。
空と違ってごちゃごちゃしている地上なのでベタ塗りだと違和感が生まれます。
ここからは想像力と妥協が必要です。
基本的に緑が多い地形なので緑でベタ塗りして街の様子など描いていけばいいのですが緑といっても森のような立体感があるのでその再現が非常に大変です。
そんなときはコピペをしましょう。と言っても今回はそのスペースも少ないので難しいですが…

右クリック→「コピー」→「貼り付け」
今回は先ほどのように新しいレイヤーを作るほどではないのでこのまま移動させてしまいます。

貼り付けたレイヤー（フローティング選択範囲）を固定するには右クリック→「レイヤー」→「レイヤーの固定」です。
また、通常のレイヤーの場合はこれと同じ手順で「下のレイヤーと統合」とあるのでレイヤーの順番をよく考えてください。

こんな感じで少しずつ幸子の髪を消していきます。
少し違和感があるのでぼかしやエアブラシで境界を曖昧にしましょう。

こちらもコピペで修正します。
今回は直線上に貼るだけなので楽です。

流石に露骨すぎるのでぼかしとエアブラシを使ってガシガシ擦ります。

腕が邪魔です。

腕を選択範囲に設定し先程の方法でレイヤー化します。

これによって腕が自動的にかかるので細かい調整がいらなくなります。

髪が若干不自然なのでスーツの中に押し込みます。

押し込む方法はスーツのレイヤーを新たに作ることです
が、結局レイヤーを作ると余計違和感が生まれたので修正していきます

手前にきそうな髪をレイヤーにします

少し違和感は減りました
次は巻き込んでいる髪の処理です。
元からおかしなシチュエーションなので髪型はあまり気にしないので
適当にいじっても平気です。

あとはスーツにかかっている幸子の髪を修正していきます
先程作ったスーツの一部のレイヤーを修正します
ぼかし、エアブラシが大活躍でした。

次はこのハネをぼかしで無理やり押し込みます。

ほぼ完成です。
あとはゴーグルを装着させます

もう一枚オリジナルの幸子の画像を開きます。
ここでゴーグルを素材として切り抜きます

切り抜いたらレンズの部分をまた分けてレイヤー化します。
この時幸子の髪が見えている部分は透けているので幸子の髪を消してレンズだけにします

まずぶつぶつをレイヤー化させて

新しいレイヤーとしてレンズ部分を作ります。

こんなのが出来上がります
そしてこれを
「ファイル」→「名前を付けて保存」で画像をxcf形式で保存します。

そして先程の画面に戻り今作った素材を「ファイル」→「レイヤーとして開く」
今回のレイヤーは５つで成り立っているのでレイヤーウインドウの目のマークの横に連結ボタンがあるのでそれで５つとも連動させます。

位置を調整します

しっくりくる位置に来たらレンズのレイヤーの透過させましょう

ゴーグルのテンプル？部分をつむつむの髪で隠します。
この時さきほどのようにその髪をレイヤー化させます

あとは泣かせれば完成です！
オリジナルの幸子の涙目の部分だけレイヤーとして持ってきます
こちらもxcfファイルで保存して開きます

こちらもゴーグルのレンズのように一旦塗りつぶしてから透過させます

99%完成です。
あとは個人的に気になる手の肌の色を変えていきます。
「色」→「色相」or「着色」です。
今回は「色相」で色相を+3だけ弄りました。
他にも気になる点があったので修正しましたが特に触れません。

これを「ファイル」→「名前をつけてエクスポート」で保存したら…
はい完成！！！

左 >>1
右 >>74
だいたいこんな感じです。
今回は複数レイヤーによる操作、背景修正、透過、色変更などやりましたがこれ以上は今の自分の技術では出来ません。
これが自分の全てです。
質問、アドバイスなどがあればください。
(＊´v`＊)ノ　同級生役は北上麗花にお願いします。
ありがとうございました！

これは有能P
おつおつ

ガチじゃん……！乙です！

見てくれてありがとうです
ミスがあったので修正
>>54から鉄棒が貫通してたのでレイヤーを追加して被せました
リカバリーが楽なのはレイヤーの複数使用は最高の武器！

コラ作る時はgimpが一番楽なのかな？
結構色々あって難しそう⋯

めっちゃ丁寧でわかりやすい
乙です

>>79フォトショが便利らしいけどお高いので無料で出来る範囲で仕上げるならGIMPは結構有り。
ほかのツールは触ったことないから未知数だけどね

そして発覚するミス
ああ…角を矯めて牛を殺す…
最終版です

めっちゃ参考になりました
おつかれさまです

普通に5ちゃんかおーぷんでスレ立てて広めて欲しいレベル

すげぇ…
こういう制作過程を見てるだけでワクワクする

はぇ～ここのBBSしゅごしゅぎぃ

できればスマホでのやり方も上げてほしいな

やべぇなすごいww

すごい
まず「コラのLesson制作編」っていうスレタイに笑った

なるほどなぁ。いままでクソコラしか作ってなかったがこれは勉強になる

同じGIMPなのに使うツールも窓配置も全然違ってて面白かった
（自分はブラシと消しゴムとファジー選択がメインなので）

可能なら各工程の所要時間とか教えてください
あと、替え歌ＭＡＤ待ってます♪

間違いなく神スレ

>>86
たぶんIbis paint使えばここに書いてあることと同じように作れる

スマホは若干難しいかな…
Ibis paint前に少しやったけど切り取り、切り抜きが出来たようなできなかったような。
これみたいにこだわるコラならパソコンで、手持ちの素材を重ねて作るコラならスマホのアプリで充分。

ちょっとスマホの方でも解説作るね
自分のやり方だとあるアプリ使うんだけどAndroidとiOSだとアプリが違うんだよね。
使用感はほとんど同じなのでiOSを基準にしておく

雑コラでも上手にやる人はキレイにやるもんなぁ
というかコラスレの名称は魔境でいいのかw

久々に上げ

デレの総選挙始まったのであげ
いいよね？

>>97
コラスレに投稿されてる数減ってるしいい機会だと思う

あげ

スマホ編が落ちたのでそちらについて質問とかあればこちらかコラスレへ
これからは時々sageで保守します