瑞希「どうも真壁瑞希です」

ロコ「ロコです！」

瑞希・ロコ「2人合わせてマカベポスターです」



瑞希「たしかに伴田さんの言うとおり、週に一回はオートパス選択忘れてライブ開始しますよね」

ロコ「言っていないですよ！？　誰とどんなトークしているんですか！？」

瑞希「失礼、話していたの伴田さんではありませんでした」

ロコ「たとえロコでもこんなところでアナウンスしなくていいですからね」

瑞希「ところで、私は自分の意見を率直に伝えるのが苦手なんです」

ロコ「え？　そうですか」

瑞希「四番目のソロ曲『ゆえに…なんです』が象徴的ですね」

ロコ「あのソングは恋愛絡みのもどかしさであってオーディナリーではないような」

瑞希「ついつい相手に遠慮して、言いたいことが言えないんです」

ロコ「それだったら、まずは話すのがイージーなトピックでプラクティスしたらどうですか」

瑞希「というと？」

ロコ「無人島に一つだけブリングするなら何をチョイスするか、とか」

瑞希「なるほど。そういう想像なら軽い気持ちで話せますね。伴田さんは何を持っていくんですか」

ロコ「もちろん、ロコはフェイバリットのペンです！　他にもあれこれアートツールはありますが、まずはこれを……」

瑞希「ペンはないですね」

ロコ「え？」

瑞希「ペンはないかなと」

ロコ「そ、そうですか。じゃあミズキは何をブリングするんですか」

瑞希「救急バッグですね」

ロコ「……」

瑞希「怪我をしたら止血できますし、風邪を引いたら薬も飲めますから」

ロコ「えっと、ほら、今のミズキはちゃんとアイデアをテールできていましたよ！」



瑞希「なーんて、言えるわけもなく」

ロコ「はい？」

瑞希「ペンですね」

ロコ「！？」

瑞希「伴田さんの言うとおり、ペンですね。砂浜にSOSも書けますし」

ロコ「それはべつに落ちているブランチでもあればいいと思いますけど」

瑞希「でもペンがあっても火も起こせませんし、動物も狩れませんよね」

ロコ「？！　そ、それはそうですけね。ただ救急バッグはユーズフルですがエンターテイメントは提供できませんよ！」

瑞希「なら、手品セットを持っていくことにします」

ロコ「えっ」

瑞希「カードに、ナイフ、コイン、その他諸々。伴田さんが好きな鳩もいますよ。ぽっぽー」

ロコ「……」

瑞希「なーんて言えるわけもなく」

ロコ「オールシンキング、口にしていますよね！？」

瑞希「ペンですね。無人島でも芸術家で在り続ける伴田さんに脱帽です」

ロコ「あの、ミズキは本心でロコにアグリーしてないですよね」

瑞希「伴田さんの作るアートは大抵、ペン一本でどうにもならないですよね」

ロコ「……」

瑞希「なん言え」

ロコ「使いやすいようにショートバージョンにしました！？」

瑞希「これもなん言えなのですが……」

ロコ「前置きのエクスプレッションもありなんですか！？」

瑞希「やっぱり持っていくのはゴルフバッグにします。バッグは寝袋にできそうですし、クラブとボールで砂浜で遊べそうですから」

ロコ「ミズキが入る大きさのゴルフバッグはないと思いますよ？」

瑞希「エスパー瑞希なら入れます。いぇい」

ロコ「それに砂浜だと全部バンカーでエンジョイはできないのでは」

瑞希「砂浜らぶですか？」

ロコ「というか、さっきからのアイデア、一つであって一つじゃないですよね！？」

瑞希「それなら伴田さんも画材一式でかまいませんよ？」

ロコ「もうそれ話がチェンジしちゃっているの！」

瑞希「ちなみに私は劇場を持っていくことにしました。あ、これもなん言えです」

ロコ「シアターをですか！？　そんなのありなんですか！？」

瑞希「ひとりじゃ届かない　ひとりも手放さないの精神です」

ロコ「それはもう765プロ無人島ローカルオフィスですよ！　またはリロケーションです！」

瑞希「『IMPRESSION→LOCOMOTION!』ですか」

ロコ「ちがいます！　いまだにMMをフルコンボできていないPが多くいるとかトークしていないです！」

瑞希「無人島といえば徳川さんが以前、企画番組を行っていました」

ロコ「マツリならきっとサバイバルテクニ……いえ、キュートなマジックで乗り越えられますよね」

瑞希「絵面がアイドル向きじゃないシーンはCut. Cut. Cut.だったそうです」ﾄﾞﾔｯ

ロコ「ドヤ顔で言うことじゃないですよね！？」

瑞希「無人島ではありませんが妖艶な女主人と眼帯をつけたメイドがいる孤島に行くのはどうですか」

ロコ「ノーセンキューです！」

瑞希「ふぅ……」

ロコ「今度はなんですか」

瑞希「やっぱり自分の素直な気持ちを言うのを我慢すると疲れますね」

ロコ「していませんよね！？　まったくペイシェンスの気配なかったですよ！」

瑞希「でもこんな時ぐらい、うそ偽りのない自分になるべきですね」

ロコ「わっ！　どうしたんですかミズキ！　ち、近いです！」

瑞希「無人島に持っていく、いえ、連れていくのはあなたです」

ロコ「！」

瑞希「あなたさえいれば他に何もいりません」

ロコ「ミズキ～！　そ、それならロコも……」

瑞希「なーんて、佐竹さんに言えるわけもなく」

ロコ「え」

瑞希「伴田さん、練習に付き合ってくれてありがとうございました」

ロコ「え？……え？」

瑞希「これで心置きなく、佐竹さんに中華鍋を借りにいくことができます」

ロコ「Wooooook!!!!!」



THE END

以上です

>>ロコ「もうそれ話がチェンジしちゃっているの！」

ですますが取れるロコの口調はいいぞ

砂浜らぶですか？でダメだった

ロコが無人島に持っていこうとした3つのものはノミとノコギリとハサミだったな